豪ジェームズ・クック大学を拠点とするオーストラリア研究会議気候システム科学センターサンゴ礁研究センターのテリー・ヒューズ所長によると、地球温暖化は世界遺産のグレートバリアリーフを破滅させているという。特にグレートバリアリーフの北部から中央部にあたる豪クイーンズランド州タウンズビル沿岸からパプアニューギニアの間では、３５％のサンゴ礁が死滅したか、その途上にあるという。

ヒューズ氏は「温暖化による大規模な白化現象が起きたのは、過去１８年で３回目。今回はこれまでの測定よりもずっと極端な状況だ」と述べている。
同大学を含むサンゴ研究の主要３大学による共同声明では、サンゴが回復するには少なくとも１０年を要するが「死滅してしまったサンゴ礁のうち最も巨大で古いものの回復には、もっと多くの時間がかかるだろう」という。
ジェームズ・クック大の研究チームは４月、グレートバリアリーフの９３％に白化現象が広がっているとする報告を発表している。
以上、ＡＦＰ

参考：札幌千歳空港から上海まで２１９７キロ。