札幌東徳洲会病院/協和発酵キリン「ネスプ」へ飛火 ノバルティス臨床捏造問題 武田薬品
札幌東徳洲会病院で腎臓内科部長だった医師が、事前の届け出と異なる臨床研究を行って諭旨退職の処分を受けた問題の内容は、腎性貧血患者15人を対象に、協和発酵キリン製の注射薬「ネスプ」投与時の改善効果や鉄代謝に関わるホルモンの働きなどを調べる臨床研究の実施計画書を提出。2012年12月21日に院内倫理委員会の承認を得た。
しかし、元部長が倫理委の承認前に計画の2倍の30人から臨床参加の同意を取得し、承認前に採血もしていたことが判明。30人のうち計画の患者選択基準に合致していたのは4人だけで、4回と説明していた採血も、最多の人で19回行われていたという。
さらに、臨床試験の実施計画書や同意説明文書の作成に利害関係者である協和発酵キリンの社員が関わったことや、元部長が患者の個人情報に関わるデータを同社に提供していたことも分かったと病院側が5月16日発表していた。
これを受け「協和発酵キリン」は、社外調査委員会を発足させ、調査に当たっていた。
その報告書が11日、協和発酵キリン側から発表された。
報告書では、社員の関与は業界の規程に違反する疑いが相当程度認められると厳しく指摘した。
担当した社員らは、研究への関与の度合いが、通常の商慣習の範囲を超え、業界の規程に違反する疑いが相当程度認められると指摘した。
また、会社が病院に出した50万円の奨学寄付金も、薬を使ってほしいという働きかけの一環として行われたもので、業界の規程に違反する疑いが強いとしている。
これを受けて、協和発酵キリンは、担当した社員など関係する7人を処分するとともに、担当の役員が責任を取って辞任することになったという。
以上。
トカゲの尻尾切りで双方とも決着か。たかが、50万円の寄付で動くわけもなく、巨額マネーが白い巨塔に天孫降臨して個人の懐も潤沢に潤わせたことだろう。
こうした見ていると、医薬品大手は、常に医学会・病院・大学・医師らと金で結びつき、自社医薬品の営業のために、誘導臨床を行わせていたことが判明する。それも臨床自体にも企業が多くの関係を持ちながら、進めている実態が浮き彫りになっている。それも大手医薬品会社の多くが日常茶飯事に・・・。
東大・京大・千葉大・京都府立医大・慈恵医科大・滋賀医科大・名古屋大・大阪市立大・・・・
原因は、徹底して処罰しない厚労省の「天下り体質」と各大学医学部「閥」とその系列に問題が温床されている。
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