いつも通り、何も考えず勢いだけで書きます。
今週のハヤテは、ヒナギクの教育方針とナギの謎の情熱が描かれていました。
私は先週の時点で「ヒナギクの理論武装は間違っているのではないか」と感想で述べたんですけど、今週のハヤテを読んで、これはある意味間違いではないのかもなぁとも思い始めてきました。
同人活動の経験がないので推測にすぎませんけど、あくまで同人作家として活動するのと、同人作家のその先に漫画のような夢を抱いて活動しているのは、似て非なるものだと思うんです。で、ヒナギクの理論武装は後者の活動を前提にしているんじゃないかと。良く言えば、夢の実現を手助けしている、悪く言えば、同人活動を漫画家になるための通過点とだけ考えている(この発想が悪いとは言い切れませんが・・・)。
さらに推測だけで述べるなら、ヒナギクが必死に学んでいるのは一般的な「漫画」のことであって「同人誌」のことではないのかもなぁとも思ったんですよね。まあ同人誌も漫画ではあるんですけど、なんというか同人誌あるいは同人誌即売会の意義や歴史的背景については案外学んでいない可能性もあるんじゃないかと。
適切な表現が思い浮かびませんが・・・勉強と趣味は違うんじゃないかなぁということから疑問を感じたのが先週時点の感想、先々の大きな目標のためという意味では適切なアドバイスなのかもしれないなぁという見方もできると考えたのが今週時点の感想、でしょうか。結局のところ、これがいい結果をもたらすかどうかは、ルカが同人活動をどのように考え、ヒナギクがそれを正しく認識できていたかによる気もしますけど。
一方のナギはどうなんだろうとなると、まあ演出的に「試合に勝って勝負に負けた」臭がするのが悲しくなってくるというのが正直な感想です。ただ、一般人の感覚からいえば敗北一直線(いろいろな意味で)なんですけど、三千院家という絶対的な家系の血潮、即売会での圧倒的な敗北感、ルカという神様のような相手との出会い等々を踏まえると、ナギの異常とも取れる剣幕ぶりも分からなくはないんですよね。同じように漫画家を目指すルカはアイドルという点では神のような存在、ハヤテやマリアさんやヒナギクなど周囲は超人ばかりで、気が早ったための突発的な行動なのかもしれませんし・・・それに思い立ったらネットを利用するという流れ自体は、良くも悪くもナギらしい一面でもありますし。
もっとも、ルカサイドが「最後まで読める」を強調しているあたり、ナギの漫画は最後まで読んでもらえず処分される(実際に捨てられる描写があるのか、その後ルカと違い読者からの感想がこない展開になるのかは分かりませんが)流れになりそうなのがちょっと怖かったりもしますが。
ルカは登場したばかりで判断が難しいですが、少なくともナギは着実に成長している描かれ方をされていただけに、これがただ絶望を味わうという結末になることだけは避けてほしいなぁという個人的な感想を改めて持ったのでした。
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tanabeebanatの日記星屑の流星群
買って貰えた同人誌が殆どゴミ箱の中とかさらに捨てられる瞬間を目撃とか。
人というのはただ絶望を味わうより上げるまで上げて
一気にたたき落とされる方がショックが大きいですし。