竹内 真 (著)
自分の力だけで
どこまでもいける自転車って良いな
とにかく漕いで頭空っぽにして
気が付けば結構な距離を走れる
少年がこころの片隅に残っていて
いつかまたバカやりたいな
という気持ちに火をつける
なのにせっかくの火を
なんで馬鹿にされると
自分から消してきたんだ?
これまで何度となく
気持ちに火が付きかけてきたような気もする
何を恥ずかしがってる
何を遠慮することがある
勇気が足りない?
もったいないよ私の人生
だから
最近はなるべく断らないようにする
人の誘いも自分の欲望も
そこに輝ける可能性を感じたら
断る心にブレーキかけて
始めて見ることにしたんだ
ダメと言われるかなって思っていたら
一緒にやろうとなることもわかった
人が楽しいことは
私も楽しいかもしれない
私が楽しいことは
人も楽しいかもしれない
若い時も今もこれからも
自分の力を試したい
自転車少年記 あの風の中へ |