「プリパラ」第34話「ファルルのトモダチ」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話ラストで、ファルルに、プリパラの外の世界を、プリパスを通じてみせると約束したらぁら。
その後日、らぁらはパプリカ学園にて、ファルルと連絡を取り、その約束を果たそうとします。
~ Aパート ~
ファルルは、プリパラチェンジ前のらぁらを見るのは初めてですが、それでも、今、話している相手がらぁらだと分かっています。
らぁらは学校の中を見せようとしますが、ファルルは、プリパスをユニコンに取り上げられてしまいます。
ユニコンは、らぁらと仲良くなるな、と厳しく言います。その理由を、外の世界はつまらないからだと、ユニコンは言いますが、ファルルは、らぁらはその世界は楽しいと言っていた、と返します。
ユニコンは、そう言って油断させようとしている、と言い、プリパスを箱の中にしまいます。さらに、箱を開けたら、ツノる、すなわち、罰を与える、と言います。
その後、ユニコンは、今必要なのは、ファンを増やす事だと言って、沢山のサインを書かせます。ですが、ファルルは、元気がなさそうです。
少しして、ユニコンは、ファルルの書いたサインをめが姉ぇに届けに、楽屋を出ます。
その後も、ファルルはサインを書いていきますが、らぁらとの約束を忘れられず、プリパスを持ち出して、楽屋を出ます。
一方、何があったか分からず、電話を切られた事に困惑するらぁら。
そこに、みれぃとそふぃが、やって来ます。「かがやき! ネクストアイドルグランプリ」に向けて作戦会議をすると、みれぃは言います。
少しして、裏庭で作戦会議。
まずは、新曲の歌詞を自分達で作ると、クマに連絡します。次のグランプリでファルルに勝つには、これまでにはない新しい事をするしかない、とみれぃは言います。
自分達の意気込みを伝えたい、みれぃ達の熱意を尊重したクマは、新曲の歌詞作りを応援して、電話を切ります。
という事で、放課後までに、歌になる言葉を集めてくるように、とらぁらとそふぃに言い、作戦会議は終了です。
その後、らぁらは再び、ファルルに電話しますが、今度は通じました。らぁらはファルルに学校の中を見せます。
学校の楽しい雰囲気を見て、ファルルも楽しい表情を浮かべます。
少しして、算数の授業に入ります。
長い計算式が問題として出ました。らぁらは先生に、答えるよう言われます。
らぁらは分かりませんでしたが、プリパスを通じて問題を見ていたファルルが答えを教え、らぁらは何とか解答します。
その頃、ユニコンが、ファルルの楽屋に戻ってきました。
ユニコンは、ファルルがいない事、箱の中に閉まったプリパスがない事を知り、自分の言いつけを初めて破った、とショックを受けます。
嫌な予感を感じたユニコンは、すぐさま、ファルルを捜しに向かいます。
しばらくして、学校は、休み時間に入りました。らぁらとファルルは今も連絡を取り合っています。
そんな中、らぁらは、Dressing Pafeの3人と会います。3人は、プリパスから聞こえた声から、らぁらはファルルと電話している事を知ります。
ですが、3人は、その事は気にせず、「かがやき! ネクストアイドルグランプリ」に向けて作戦会議。Dressing Pafeも、新曲の歌詞を自分達で作るつもりでいます。
同じ頃、らぁらは、校庭で遊んでいる子達をファルルに見せます。
少しして、のんがらぁらを見かけ、声をかけます。のんは、ファルルのファンだけに、ファルルと話す事ができて、嬉しく感じます。
らぁらは、のんは妹だと紹介すると、ファルルは、「妹」って何かと聞きます。
らぁらは、小さいけど結構重たくて、割と生意気で怖いもの、と説明するのに対し、のんは、出来の悪い姉を甲斐甲斐しく見る、出来の良いメッチャ可愛い子だと言います。
のんがしっかり者なのは事実だけど、自分で「出来の良いメッチャ可愛い子」って言うとは・・・。これは、しっかり者というより、「あざとい子」と言った方が正しいかもしれませんね。(笑)
その後、のんは、今の嬉しい気持ちを、鉄棒で回って表現します。
少しして、のんは、お気に入りの場所を見せます。それは、温室。
のんは、自分が育てているアネモネの花を、姉を通じてファルルに渡す、と言います。
その時、ファルルはユニコンが近くにいるのを見て、その場を離れます。
その後、ファルルは楽屋に戻り、1つのオモチャを手にします。
~ Bパート ~
しばらくして、SoLaMi SMILEの3人がプリパラに来ました。らぁらは、のんから託されたアネモネの花を手にしています。
ファルルの楽屋に向かう途中、新曲の歌詞を考えてきたかどうか話しますが、3人とも、採用できるものではありませんでした。
そうこうしているうちに、3人は、ファルルの楽屋に到着。
まずは、らぁらが、アネモネの花をファルルに渡します。ファルルは、花の美しさに癒されます。
その直後、ファルルは、先程取り出したオモチャのアームに花を挿して、動かします。
少しして、Dressing Pafeの3人も、ファルルの楽屋に来ました。
シオンは、ユニコンがファルルを必死に捜していた事を告げます。
この言葉に、ファルルは、ユニコンの言いつけを破った事を明かします。後でツノられる思いをしながらも、外の世界を見たかった、と言うファルルに、らぁら達は同情します。
ちょうどその時、ユニコンが楽屋に戻ってきました。
ユニコンは、自分の言いつけを破ったファルルをツノろうとしますが、シオンが碁石を当てて止めます。そして、らぁら達6人は、ファルルを連れて、ユニコンから逃げます。
その後、ユニコンは、エレベーターのボタンを見て、上の階に逃げたと察しますが、らぁら達は、下の階、外に逃げていました。
ドロシーは、敵なのに何で助けるんだ、と言いますが、シオンとレオナは、同じ舞台で戦う同志でもある、と制します。
ファルルは、先程のオモチャを動かそうとしますが、動かなくなってしまいました。そふぃは、そのオモチャを直してあげる、と言って、修復に取り掛かります。
で、その結果は、これ。
うん、分かってた。さすが、この手については、安心と信頼のそふぃ。作業直前の笑顔で癒してくれたりと、自分の見せ場をよく分かっています。(笑)
あまりの出来の酷さに、ドロシーが修復に取り掛かります。ですが、ますます酷い事に。
結果を見る前から、「どうせ『はい投了』と言わせるくらいの酷い出来なんだろ?」と思っていましたが、そふぃよりも酷いとは・・・。これぞ、「プリパラ」クオリティってやつですね!(笑)
ファルルが悲しい表情を浮かべたのを見て、らぁらが取りかかろうとしますが、シオンとみれぃが制止します。次は、みれぃが計算力を活かして、修復に取り掛かります。
そんな中、シオンは、ドロシーとレオナに、新曲の歌詞はできたのかと聞きますが、2人はなかなか思い付きませんでした。この言葉を聞いて、SoLaMi SMILEの3人、Dressing Pafeの3人は、両チームとも、新曲の歌詞を自分達で作ろうとしている事を知ります。
みれぃは作業中、部品をいくつか落としますが、ドロシーとシオンが拾って手助けします。
「みんな、どうしてファルルを助けてくれるの?」
「だって、友達だもん!」
「トモダチ・・・。」
「うん!」
「トモダチって、なあに?」
「競い合うものだ。」
「お布団みたいに、ふわふわ~。」
「ボクを褒めてくれる人!」
少しして、オモチャが元に戻ります。
ですが、ネジを巻いてみると、この通り。
この事態に、ファルルは、友達はいらないと感じてしまいます。
その直後、シオンが妙な構えをとりますが、他の5人が取り押さえます。
やべぇ・・・。どいつもこいつもボケばっかりやん(笑)。いやー、本当に、この面白さがたまらないですね。
次は、レオナが修復に取り掛かります。
「友達は、何かしてあげたくなる人。」
「みれぃは?」
「うーん・・・。計算の答えが割り切れた時みたいに、気持ち良いものぷり!」
「らぁらは?」
「え? えっと・・・。あったかくなって、トモチケをパキりたくなるもの!」
らぁらがそう言った直後、今まで「友達」について言った事が歌詞にならないか、と提案します。同時に、レオナは、作業が終わりました。
そして、ネジを巻いてみると、オモチャが正常に動きました。ファルルは、友達の温かさを実感します。
その後、ファルルがライブに出ます。
コーデは、「クリスタルスノープリンセスコーデ」。
曲は「0-week-old」。メイキングドラマは「届けたい! チクタクフラワー」。
しばらくして、大盛況でライブを終えました。ファンは、ファルルは変わった、胸に思いが届いた、と好評でした。
しかし、ユニコンは、ファルルが自分でメイキングドラマを作った事に、嫌な予感を感じます。
らぁら達6人も、ファルルのライブを見て、思いが心に届いたようだと快く感じていました。
みれぃとシオンは、提案があると言います。
「さっきの友達の言葉だけど、あれを本気で歌詞にするぷり!」
「ふっ。私も同じ事を考えていた。」
「私達の今の思いを込めた歌詞ができる気がするぷり!」
「そうだ、今の自分達の仲間への思いを歌に込める。いいんじゃないか!」
らぁら、そふぃ、ドロシー、レオナも、この案に乗ります。
「じゃあ、6人で、1つの歌を作って歌うんだね! だって、1つの歌ができるんでしょ。みんなで一緒に歌うしかないじゃん!」
らぁらのこの言葉に、他の5人も賛成します。
そして、6人は、さっきの友達の言葉を歌詞にした歌を作ってもらうために、めが兄ぃにお願いしました。めが兄ぃは、了承します。
今回は、これで終了です。
次回:「最後のステージバトル!」
ついに、「かがやき! ネクストアイドルグランプリ」当日を迎えました。このグランプリに優勝したチームが、パラダイスコーデを手にする事ができます。
SoLaMi SMILEとDressing Pafeは、自分達で作った歌詞に思いを込め、勝負に挑みます。一方、ファルルも、これまでよりも楽しい気分でライブに臨もうとしていました。
しかし、ユニコンは、そんなファルルを見て、何か嫌な事が起こるのでは、と不安を感じます。果たして、パラダイスコーデは誰の手に!?
【まとめ】
ファルルが友達の温かさを実感する事ができ、オリジナルのメイキングドラマを披露しました。
今回は、やはり、ファルルに「友達」ができた事が、最も素晴らしかった事だと思います。
特に、メイキングドラマが良い味を出していましたね。30話のような模倣でなく、オリジナルのメイキングドラマを披露したのは当然ながら、メイキングドラマを出したタイミングを「誰もが皆、誰かに愛されている。私を、愛する人は、どこにいるの?」という歌詞に合わせたのが見事だと思いました。
これは、前話オープニング前との良い対比になっていますね。前話オープニング前は、その歌詞の問いに対する答えは、誰もいない、という悲しいものでしたが、今は、らぁら達6人がいる、という温かいものであり、その思いが、あのメイキングドラマに表れていたと思います。
これまで「友達」がいなかった寂しさから解放されたように思え、ある意味、「かいほうオトメヴァルキュリア」の11話から12話への変化に似てるな、と感じました。
これで、前話感想で書いた、「ファン」も「友達」もいなくなる悲しい結末を迎える事はなくなったと思います。
今回、オリジナルのメイキングドラマが好評に受け取られた事は、「かがやき! ネクストアイドルグランプリ」に勝てば、更なるファンを増やせる事でしょう。
それに、負けたとしても、らぁら達「友達」がいます。しかも、今回のライブを見て、「ファン」から「友達」へと転化した子達もいるように思え、たとえファルルがグランプリで負けたとしても、応援してくれる事でしょう。
25話感想でも述べたように、やはり、プリパラは、ステージに立ってライバルチームとライブの実力で競い合う事があっても、友情を育む事を第一とする大切な場所なんでしょうね。
それは、アイドルの頂点に立つ素質を持って生まれたファルルについても同じ事でしょう。まあ、プリパラで生まれたとなると、もしかしたら、友情を育む事の大切さを潜在的に持っていたのかもしれませんけどね。
これまで「友達」を作れなかったのは、単にユニコンのせいだっただけであり、これについては、ユニコンが何か事情を抱えていそうで気になるところ。
ですが、それ以上にファルルに注目したいものですね。「友達」ができた事で、これまで機械的にグランプリに出ていたファルルが初めて、ドキドキした感情で次のグランプリに臨む事になります。勝ち負けはともかく、人間らしさを持てた事がどう作用するのか、かなり期待ですね。
あと、「期待」といえば、SoLaMi SMILEの3人とDressing Pafeの3人もそうでしょう。次のグランプリでは、26話以来の6人チームで、しかも、新曲で臨みます。
メインアイドル6人で歌う展開が来る事は予想通りでしたが、新曲が出るのは、すごく楽しみですね。どんな歌詞になるのか、どんなライブを見せるのか、今からワクワクが止まりません!
そして、このアニメは、明日から始まる3月で最終月です。
これまで、このアニメに、沢山の笑い、萌え、感動などをいただきましたが、残り4話は、それまで以上のものを与えてくれると信じて、これまでよりも熱く視聴していきたいと思います!
今回の感想は、これで以上です。
さて、ちょうど1週間後の3月7日は、劇場版プリパラ「み~んなあつまれ! プリズム☆ツアーズ」の上映開始日ですね!
もちろん、私も見に行きます! 親子客の目線? そんなもん、プリキュア映画を50回近く見ている私にとっては、どうって事ないんですけど、何か?(笑)
ただ、この日は、TV本編の放映日でもありますので、TV本編の感想を優先し、映画は後日見る事にします。
9日(月)に見に行く予定です。プリキュア感想を書いた後に行こうと思っています。
劇場版プリパラは、ストーリーが4つありますが、当然、全部見るつもりでいます。
3月はプリキュア映画もあるために、出費がとんでもない事になりそうですが(泣)、「プリキュアとプリパラについて熱く語る」と掲げている以上、ここで引いてしまっては、私のプライドが許しませんので、大出費はグッとこらえて、映画をしっかり楽しんできます!
劇場版の感想も書くつもりでいますので、もし興味がありましたら、そちらも楽しみにしていて下さい。