今日から君は自宅警備員〜フクロウ日記〜

猛禽類(フクロウが主)についてつらつら書きます

コミティア150出品します 2024/11/17 東京ビッグサイト「みりめとる」 フクロウとの生活





NHKでアニメ化された漫画「団地ともお」の作者、小田扉さんにお声がけいただき、

11/17東京ビッグサイトで開催される

コミティア150で出される本に

掲載されることになりました。


サークル名「みりめとる」 

スペース「ほ01a」(東5ホール)



イラストは、Slowly Owl Lifeの表紙を描いてくれた

いなずみあきこさん。



私が伝えたいフクロウとの生活について、見開き2ページで、イラストを描いてくれました。


以下、私が最初に渡した文章。

さて、どんな作品になるのでしょうか。


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我が家のフクロウ紹介


あも オス アフリカオオコノハズク

2歳の時にお迎えし、現在7歳。

私をフクロウ沼に導いた張本人(鳥?)。

人生で初めて行ったフクロウカフェで里親募集されており、お迎えした。

我が家の王様。

我が物顔で飛び回っている。

そろそろ、お迎えして5年経過する。


エコー オス オナガフクロウ

生後4ヶ月でお迎えし、2ヶ月14日一緒に生活した。

虹の橋を渡っており、今はおそらく何かに転生している。

世間知らずだったけど、野生の勘が鋭く、2階建の家の構造を把握していたと思われるエピソードもある。

夜間放鳥していたら、2時間以上飛び回っていたことも。


ふぐ メス オナガフクロウ

5歳の時にお迎えし、1年8ヶ月一緒に生活後、虹の橋を渡ってしまった。

食欲旺盛、水浴び大好き。

飛翔の達人で、幅10センチの隙間も潜り抜けていた。

人間の服をカミカミするのが好きだった。

一緒にソファの上で寝ることもあった。

嫌いなもの(鳥)は、あも。

かなり仲が悪かった。


つくも オス アフリカワシミミズク

7歳の時にお迎えし、現在9歳。

今までお迎えしたフクロウの3倍の大きさ。

長年フクロウカフェで生活していたせいか、自分が飛べることに気づいていない。

放鳥しても、おもちゃを引きちぎっているか、体の下におもちゃを隠してお座りしている。

とてもビビリで、時々あもに飛び蹴りされている。


まーくん メス アフリカオオコノハズク

13歳の時にお迎えし、現在15歳。

(小型フクロウの寿命は20歳くらい)

まーくんだけど女の子。

え??そう、ボクっ娘なの。

白内障なのであまり周りが見えていない。

おばあちゃんだからよく寝ている。

多分22時間くらい寝ている。

起きてる時は、羽繕いをしているか、ねじ巻き人形のように、カチカチと音を立てながら歩き回っている。(爪が床に当たって音が鳴る)


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我が家にはフクロウがいる。

2019年12月フクロウをお迎えし、今までに計5羽のフクロウと出会い、別れ、今は3羽のフクロウと暮らしている。

ベールに隠されたフクロウとの生活、なかなか想像がつかないことだろう。

ある1日をまとめみる。


一般的に夜行性と言われているフクロウ、実は一番活発に動くのは、日没時と明け方である。

フクロウをお迎えしてから、随分と早起きになった。

太陽が昇るのと同時に、あもはそわそわしてバタバタと飛ぼうとする。(繋留:脚に紐をつけて止まり木に止めているため、自由に飛ぶことはできない)

つくもは、犬のような声で、1分間隔で鳴き始める。(ご飯を出せ!)

まーくんは、ケージから出たがり、ガサゴソする。

1階の寝室から、それらの音がよく聞こえるので、目が覚めてしまう。

夏と冬で起床時間は異なるが、早い時には4時半に目が覚める。


2階に上がると、1番にあもの放鳥を行う。

あもは自由になったら一目散に窓際に移動する。

私は、フクロウたちのことを「自宅警備員」と呼んでいる。

フクロウは縄張り意識が強い動物である。

窓際でずっと外を監視している。

残念ながら、今、真面目に警備しているのはあもだけである。

つくもは飛ぶことを覚えないため、窓際に行こうとしない。

まーくんは白内障なので目が見えない。

あもだけが我が家の警備をしてくれている。

散歩している人や犬、ハクビシン、アライグマ、野良猫などを見つけては、身体を細め、鳴いて知らせてくれる。

とても有能な警備員だ。


朝7時頃、ご飯をフクロウたちに食べさせる。(つくもは一番食べたがっているけど、1日1回食なのであげることができない)

その後、最大の敵が登場する。

「掃除機」である。

掃除機は大きい音を出すこと、見た目が細長くて蛇のように見えることから、フクロウたちはとても怖がる。

あもとまーくんは枝のように細くなりながらひたすら鳴く。

つくもは羽根をバタバタさせて逃げようとする。

フクロウたちにかなりストレスを与えている自覚はあるものの、フクロウたちが撒き散らす、たくさんの羽根や羽鞘(羽が作られる途中で生成されるストロー状の半透明なタンパク質)で部屋中が汚れるので掃除をしないわけにはいかない。

日課の一つとして受け入れてもらうしかない。


出勤前、フクロウたちを繋留する。

日中、飼い主は仕事に行くため家にいない。

以前まで監視カメラを設置して日中の様子を遠隔で監視していたけど、最近はフクロウの自由を尊重している。


夕方、帰宅。

玄関を開けると、つくもの鳴き声が聞こえてくる。(ご飯係が帰ってきたぜ!)

あもが、バタバタ飛ぼうとする音も聞こえる。

2階に上がったら朝起きた時と大体の流れは同じ。

あもを放鳥させ、ご飯を解凍する。

まーくんをケージから出す。

つくもの放鳥は食後までお預け。

つくもは爛々とした目で台所に立つ私を見つめ、ランニングマンを始める。(繋留しているため進むことができないから)

ご飯の順番は、あも、まーくん、つくも。

あもとまーくんには好きなだけご飯を食べてもらうけど、つくもはダイエット中。

フクロウは個体によって食べ過ぎることもあるのでご飯量の調整が必要である。

食後、つくもを放鳥。

就寝時間まで各々自由に過ごし、飼い主が眠たくなったらそれぞれの場所に戻ってもらう。


こんな日々を送っている。

刺激的なようで、あまり変わらない。

ゆっくりとした毎日。

Slowly Owl Life

これからも一緒に生活していけますように。


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過去、同人雑誌文芸思潮で

エッセイを投稿したこともあります。

http://www.asiawave.co.jp/bungeishichoo/bsessay/e_2020_07hukurou.pdf



2020年と2024年の今

飼育しているフクロウの種類が増えたけど

あまり変わらない生活をしているなぁとしみじみ思っています。


いなずみさんのイラストとともに書かれた我が家のフクロウとの生活。

ぜひ色々な方に見ていただきたいです。


参考動画


身を細めるアフリカオオコノハズク

最近のあもつくもまーくん 2023年4月②〜アフリカオオコノハズク アフリカワシミミズク〜whitefacedscopsowl spottedeagleowl

最近のあもつくも 2023年4月〜アフリカオオコノハズク アフリカワシミミズク〜whitefacedscopsowl spottedeagleowl

最近のあもふぐ 2022年7月④〜アフリカオオコノハズク オナガフクロウ〜whitefacedscopsowl northernhawkowl

ふぐちゃんの飛翔訓練フライト訓練8 幅を極限まで狭める 〜オナガフクロウ〜

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