とある女性兵士が遺した未来への糧と謎。
『進撃の巨人』の特別篇「イルゼの手帳」は第34回壁外調査を行った調査兵団のイルゼ・ラングナーという女性兵士にまつわるエピソード。巨人に捕食されて絶命する最後の瞬間まで調査兵団として勇敢に戦ったイルゼの覚悟と使命感に胸が震えて、そしてイルゼが遭遇した巨人の行動が巨人たちの謎をさらに深める、というとても面白いお話でした。
仲間も馬も失い、故障した立体機動装置を放棄、街へ帰還できるのは絶望的という状況に陥っても、イルゼが崩れそうな心を必死に奮い立たせて調査兵団として巨人の情報を記録しながら走る姿にシビレた。こんなの現実に起こったら怖すぎる…。そしてある意味で期待通りにイルゼが巨人に見つかり、最後に頭をかじられて命を落とした流れにぞわぞわした。理不尽さへの恐怖と悲しみと勇敢さへの賞賛が交じり合った変な気持ちになる…(汗)。
そしてイルゼとイルゼが遭遇した頭部だけが異様にデカい巨人とのやり取りが残した謎が大きいという衝撃。
- ユミルの民?
- イルゼはユミルに似ているだけ? それとも何か関係が?
- ユミルは過去に少し出てきたユミルのこと? 秘密あり?
- 巨人がしゃべった、そして「ユミルさま」に敬意の姿勢を取った
- 巨人がイルゼの死体を樹木の中に保管した行為の意味は?
巨人が頬をかきむしったのはイルゼを捕食して殺そうとする本能の衝動に抗っていたように見えたのだけど、実際のところはどうなのだろう…? とにかくいろいろと謎です。これはまた続きの第2期が楽しみになってきたなぁ( ̄▽ ̄;)
この OVA の話自体は第49回壁外調査の頃なので、まだ生きているときのペトラ(涙)たちの過去を覗くことができました。こんなカタチでキャラの掘り下げを見ることになるとは…(´・ω・)
巨人に捕食される寸前でリヴァイに救われたオルオが涙目でリヴァイに「一生ついていきます!」。もともとリヴァイを尊敬していたオルオはこれで完全にリヴァイに心酔?(^^; リヴァイの部下思いも見えました。
リヴァイの掃除へのこだわりがここでも見て取れる(笑)。
巨人への興味や執着心が常軌を逸していますがハンジは真剣に人類の未来を考えているのですよね。
イルゼの手帳がハンジの手に渡ることで、ハンジの進言を受けた調査兵団が巨人捕獲作戦の再開を決定しました。それは巨人のことを知らなさ過ぎる人類が巨人と戦っていくために必要なことであり、イルゼが命を振り絞って得た情報が人類の未来につながる成果をもたらした。だからイルゼの戦いは無駄ではなかった。そのことがイルゼと家族にとってのせめてもの救いになったと信じたい。
人類と巨人との戦いは続く。原作を読んでいないわたしにとって、いつか再開されると思うアニメ第2期がとても楽しみです。
関連する記事
進撃の巨人 エンドカード進撃の巨人 カテゴリの記事
進撃の巨人 第17話 「女型の巨人 -第57回壁外調査 1-」 感想進撃の巨人 第18話 「巨大樹の森 -第57回壁外調査 2-」 感想
進撃の巨人 第19話 「噛みつく -第57回壁外調査 3-」 感想
進撃の巨人 第20話 「エルヴィン・スミス -第57回壁外調査 4-」 感想
進撃の巨人 第21話 「鉄槌 -第57回壁外調査 5-」 感想
進撃の巨人 第22話 「敗者達 -第57回壁外調査 6-」 感想
進撃の巨人 第23話 「微笑み -ストヘス区急襲 1-」 感想
進撃の巨人 第24話 「慈悲 -ストヘス区急襲 2-」 感想
進撃の巨人 第25話 「壁 -ストヘス区急襲 3-」(最終話) 感想
進撃の巨人 第03.5話 特別篇 OVA 「イルゼの手帳 ―ある調査兵団員の手記―」 感想
進撃の巨人 第03.25話 特別篇 OVA 「突然の来訪者 ―苛まれる青春の呪い―」 感想
Comment
- コメントは承認制です。書き込みの内容はなるべくネタバレを避けてくださいね。記事の内容に関係のない独自の感想は反応に困ってしまいます。宣伝やマルチポストのコメントは気付きしだい削除させていただきます。あと返信に時間がかかる場合が多いです。ご了承くださいませ。そのほか詳しくは"このブログについて"をお読みください。
Comment Form
Trackback
- TRACKBACK はお返しさせてもらっていますがブログ運営会社のサービス設定や通信状況によっては届かないことがありますのでご了承くださいませ。言及リンク(URL 記述)は必要ありません。そのほか詳しくは"このブログについて"をお読みください。