文集のバックナンバーを探し出したことで、えるの抱えている謎の解決へと物語が進みはじめたお話でした。
45年前の古典部で何が起こったのか。えるの叔父(伯父?)は何をして"語られない英雄"になったのか。それを知る手掛かりの文集の創刊号だけがなぜか欠けていました。
そもそもえるは幼い頃に聞いた叔父の言葉を思い出したくて古典部へ入ったということを合わせて考えると、この謎解きはこの作品の重要な位置付けになっているエピソードのようですね。知らないほうがいい真実があるかもしれない、すべての出来事は主観性を失った古典になっていく、というような語りもあって、何かしら考えさせられるようなお話になっているのかも。時間を遡る必要のある大きな謎で、わりとミステリーな感じがして面白そうです。
あとそれと、なぜ文集のタイトルが"氷菓"なのか、わたし気になります。
前回で奉太郎は「えるといっしょにいて疲れないならそれでいい」とか考えたりしたのですが、今回も結局、えるの悩みを解決することを引き受けたのでした。
奉太郎は推理すること自体には興味がないように見えるから、それ以外の何かの感情が後押ししたのですよね。やっぱりえるのことが気になっているのか。話を聞いて可哀想だと思ったのか。同情なのか。えるちゃんがカワイイから何とかしてあげたくなるのか(←普通なら大きな要因だと思えるのだけどね)。えるは個人的な事情を誰にでも打ち明けて相談する訳ではないというのだから、つまり奉太郎はえるに能力と人を信用されて頼られたということで、もしかしたらそれも嬉しいのかな。
とにかく"省エネ"のはずの奉太郎が謎解きを引き受けるだけの何かをえるに感じていると思うのですよ。
それが何なのかははっきり分かりませんが、ただひとつ、いまわたしが言えるとすれば…奉太郎の灰色生活は、えると出逢ったときにとっくに終わりを告げて、すでに色付きはじめている!( ゚Д゚)
氷菓 第02話 「名誉ある古典部の活動」 感想
氷菓 第03話 「事情ある古典部の末裔」 感想
氷菓 第04話 「栄光ある古典部の昔日」 感想
氷菓 第05話 「歴史ある古典部の真実」 感想
氷菓 第06話 「大罪を犯す」 感想
氷菓 第07話 「正体見たり」 感想
氷菓 第08話 「試写会に行こう!」 感想
氷菓 第09話 「古丘廃村殺人事件」 感想
氷菓 第10話 「万人の死角」 感想
氷菓 第11話 「愚者のエンドロール」 感想
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