下町風来坊～小僧の温故知新～

旧日光御成街道の川口宿の中心地を探る
路地の中に見つけたのは

増幸産業株式会社屋外に展示されていた『１８ポンドカノン砲』と『砲弾』

川口の鋳物師として名にあった増田安次郎氏（増幸産業株式会社の創業者）により
当時不可能とされていた大型砲の鋳造がされたという、、川口鋳物でなければ成しえない出来事

そして

今や中に入ることすら出来なくなった、この建物の事を

触れないわけにはいかない、それは鋳物産業、キューポラが生み出した建物だからだ

『旧母子・父子福祉センター』（旧鋳物問屋鍋平別邸）
鋳物問屋嶋崎家の大変な財力が伝わってくる建物

過去記事はこちら
２０１６年には見学可能だった

こんな美しくも手の込んだトイレは後にも先にも見たことが無い
過去記事の写真から



ここからがトイレ・便所

モザイクタイル！？

なんと美しい彩か



こんな天井も見たたことが無い

ついには、焼き物

ステンドグラスで来たか


残念なことに、この『旧鋳物問屋鍋平別邸』
現在は非公開となっており、見学することが出来ない
あくまで、過去記事の延長での紹介

川口駅から南東に下ると『キューポラ』に出逢えるかもしれない
どうして出逢えるか？
この辺りには日光御成街道の宿場跡が残されているから
川口は宿場で栄え、そして鋳物産業へと移り変わってきたようだ

川口郵便局前に、以前栄えた商店街があったようだ



道沿いにレトロ美しな建物に出逢える

たぶん、文化財ではないのに、こんなにも美しいとは

これは『永瀬孝男家住宅洋館』

国登録有形文化財、大正11年頃建築


永瀬家は江戸時代から現代まで、この川口市の屋台骨を背負ってこられた名門



多分、現役の鋳物工場


これは、これこそが、『キューポラ』の煙突部分が屋根に出ている姿ではないのか

ここが川口宿の裏町通りだったようだ



表通りはどちら？

『福田屋洋品店』

美しい銅板葺きの看板建築

これは江戸時だから続くのか




狭い路地にも歴史的建築物が続く

『旧川口宿本陣表門』

代々本陣を務めたのは、先程紹介した『永瀬家』

キューポラ探しの途中で
JR川口駅商店街をもう少し歩いてみた

飲食繁華街的な通り

『人間』とは大きく出ましたね




駅から１０分程で、少し長めの商店街発見

『樹モール商店街』

スケルトンの美しい建物は何者？

埼玉景観賞を受賞

なんと『テーラー』仕立屋さんか

質の高いスーツや普段着を販売

『肉のまるさや』創業何年だろうか

何故かハムカツ買いました、ええ、懐かしいから

役割を終えた洋傘店

少し切ない

形の違うアーチと時計の商店街

新しいもあり

キップの良いレトロあり





川口グレートジャーニー

埼玉県で人口がさいたま市に次いで多い、６０万人都市『川口』

大都市の風情あり

アの川越市が人口３５万人、川口市はその倍近く


以前も何度か紹介している際のテーマは
『日光御成街道　川口宿』
『迷宮との出逢い　川口の花咲く建物』
『鳩ケ谷ロマン』

そう、川口の旅はグレートジャーニー
そして今回の切り口は『キューポラ』
まずは駅前商業施設『キュポ・ラ』へ


『キュポ・ラ』内に展示してあった絵画に描かれているもの

これこそが『キューポラ』

江戸時代から鋳物産業が盛んだった川口
コークスの燃焼熱を利用して鉄を溶かし鋳物の溶湯（ようとう：溶解され液体状になった鉄）
を得るためのシャフト型溶解炉に分類される溶解炉それこそがキューポラ

江戸時代幕末には川口鋳物工場の技術の高さを評価され
大砲を作っていたという

後でもう少し触れたい

明治期にあっても富国強兵策によって鋳物産業は拡大し川口は工業都市へ
戦後も川口鋳物産業は栄え続け、ヒット映画『キューポラのある街』の舞台となる
東京オリンピックでは川口で造られた聖火台が使用

キューポラ探し始める前に、JR川口駅周辺の商店街を散策

案外というか、やっぱりというか、商店や建物はレトロ


かと思うと、『雲林坊』という人気担々麵専門店があり

即頂きましたよ

お洒落た印象のベーカリー『DAIZY』

ええ、いくつか頂きましたとも、後で紹介

ドン・キホーテがどこかレトロなのも川口らしさか


おお

川口市のマスコット『きゅぽらん』登場


では、キューポラ探し、始めましょ、駅から東へ南へ

すでに森永は２０２３年に瓶販売を終えていたが

明治も今年３月末で瓶販売を終えると発表



何かの販促物だろうか




現役呉服屋さん

場外市場らしいドリンクなどのケース販売店

なんていう素敵な店名か




これを昭和な鰻専門店と言わずして、なんと呼ぼうか

『味自慢　オグラベーカリー』と読みますが、現役？

このビルの中に現代の『ゴルジェ』という名のベーカリーありまして

初代の孫の方が復活とばかりに頑張っているらしい
頂いたのは、こんな素朴な感じのパン






下町っくな街でも教会が丘の上に聳えているのは

この街らしさなのだろうか