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二千冊の本を紹介する人気ブックナビゲーター矢島さんに学ぶ!楽しく読書し活かすために大切な4つのこと  はてなブックマーク - 二千冊の本を紹介する人気ブックナビゲーター矢島さんに学ぶ!楽しく読書し活かすために大切な4つのこと

一冊からもっと学べる エモーショナル・リーディングのすすめ

私はこの5年で1,000冊以上の本を読みました。

たくさん読めば良いというものではないですが、多読の人にはその人なりの「読書術」があるものです。

たとえば私ならマインドマップを使った読書術。マインドマップがなければ私はブログ記事をうまく書けません。


一方、『一冊からもっと学べる エモーショナル・リーディングのすすめ 』は、「新刊ラジオ」の人気ブックナビゲーター・矢島雅弘さんの読書法を紹介した注目の本。

仕事とはいえ、8年で2,000冊の本を紹介してきたというから当然、読書のコツをお持ちのはず。

世の中には読書を続けられる人と、読書が続かない人、苦手意識からなかなか手にとらない人がいます。この差は一体どこからくるのか?(中略)
その人にとって読書が楽しいか、楽しくないか。これに尽きると思います。

P.3
では、どうすれば読書が楽しくなるのでしょう?


今日は本書から、もっと楽しく読書し活かすために大切な4つのことを紹介します。





1. 「感情」を大切にすることで記憶強化&モチベーションUP

なぜ僕が「感情」を重視するのか?それは「記憶」と「モチベーション」が、感情によって大きな影響を受けるものだからです。

P.70

「エピソード記憶」は、感情が伴った出来事や情報などに関する記憶です。この記憶の特徴は、強い感情と結びつくことで「意味記憶」のように反復しなくても記憶として残り続けることです。
つまり、本から得た知識や情報は、無機的に覚えていこうとするよりも、感情を伴ったほうが忘れにくくなるのです。

P.72
とはいえ、ちょっとした感情はすぐ忘れてしまいがち。

そこで本書では「感情を書く」ことを薦めています。


2. 読んで感じたことを言語化する

何かを感じる部分があったら、素通りせずに立ち止まってみます。そして、言語化し、疑問を想起することで、客観的にならず興味を傾けることができるのです。(中略)
感じたことを言語化しないまま、「相づち」や「感嘆」といった薄いリアクションをとってしまうと、その後に、自分自身で一度考える過程や問いかけがなくなってしまいます。

P.89
本を読んでいて何か感じたら書け、ということです。


さらに面白いのは、言語化するときのコツ。

「この著者が◯◯したことに驚いた」
と書くよりも、
「◯◯したって、ホント!?」
と、自分の普段どおりの言葉で書いたほうが、後になって自分で読み返すときにも違和感がありません。もっとシンプルに「これ、すごい!」「ええっ」など、ひとことでもいいくらいです。

P.153
話し言葉で書くと、
  • 思いついた瞬間すぐ書ける
  • あとで読むとき違和感がない
  • シンプル
などのメリットがあります(実際にやってみて実感しました)。

そして何より、「面白い」んです。


3. 「自分にとってどんな本か」をひと言でまとめる

一言で「こんな内容の本」と言えるようにしておきましょう。(中略)
魅力を一言でまとめるコツは、「何について語っている本か」という客観的な情報よりも、「自分にとってどんな本だったか」「どこに感情が揺さぶられたか」という主観的な視点で考えることです。

P.178
以前も書きましたが、この「自分にとって」というのがとても重要です。

本の内容を正確に人に伝えられたところで、自分に役立てなければ意味がありません。

自分がどのポイントに心を動かされ、何を考えたか。

それが自分にとって役立つ情報であり、他人が聞いても他にない価値ある情報なのです。

書評ブログを超簡単に書くための7つの質問と1つの考え方 〜本『ソーシャル時代のハイブリッド読書術』


4. 本の内容を身近な物事にたとえる

僕はラジオで「みなさん、こんな経験ありませんか?」と話を始めることがよくあります。本の中にそのものズバリの事例がなくても、自分なりの解釈でたとえ話を考えることで相手と本との距離を縮めていくわけです。

P.207
本書ではこのように、他人に伝えるときに「身近な物事にたとえる」と興味を持ってもらえて良いとあります。


これは一人で読書している時も同様ではないでしょうか。

本を読んでもそれを活かせないのは、感動したり学んでもそれが「他人事」だから

「自分事」にするには、読書したときに

「これを自分の仕事に活かすには?」
「自分ならどうする?」
「どんな場面で活かせる?」

と考えること。

そして書くこと。

それが本で学んだことを「自分事」に変換し、記憶を強化することにもつながるのです。


まとめ

より具体的な
  • 何に注意して本を読むか
  • どんなノートに、どのようにメモを取るか
  • より良いアウトプットのコツ
はぜひ、本書をチェックしてみてください。


「読書術」にはかなりのこだわりがある私ですが、本書の「感情を書く」というのは盲点でした。

むしろそれはアウトプットとしては不要な情報と考えていましたが、実際にやってみると単純に「読書が面白くなる」のがよく分かります。


マインドマップ・インストラクターの私は著者と違いマインドマップで読書メモをします。マインドマップをかきながらの読書はとても楽しく、眠くなったりしません。




本書をヒントに自分流アレンジし、マインドマップに吹き出しをつけて感じたことを書いてみたところ、さらに読書が楽しくなりました!

これまでならすぐ消えてしまった感情の声が、書くことでやまびこのように返ってくる感覚があります。




他にもたくさんの「読書法」の本を読みましたが、「感情を話し言葉で書け」という本はあまりないように思います。

もちろん、人に話したりブログに書いたりするときには、

「この本、超面白い!」
「ここ、ヤバイ!」

という感情だけ伝えても誰の役にも立たず、相手にされません

どのようにアウトプットすれば相手に興味を持ってもらえるのか、自分の役に立つのか。

そのあたりも本書に書かれているので、ブロガーにも役立ちそうです。


そして一番良いのは、本書を読んだうえで「新刊ラジオ」を聞くこと。

著者が実際にどのようにアウトプットをしているか。そういう視点で聞くと、番組のまた違った楽しみがありますね。

新刊ラジオPodcasting ─話題の本や新刊を耳で立ち読み!新刊JP─





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