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カイジに学ぶ!人生の駆け引きに勝つための心理術 ~本『カイジ 逆転の心理学』  はてなブックマーク - カイジに学ぶ!人生の駆け引きに勝つための心理術 ~本『カイジ 逆転の心理学』




マンガが原作で、最近では藤原竜也さん主演の映画でも話題となっている「カイジ」。

彼は、借金を返すために命がけの賭けにのめり込んでいきます。

その極限状態での思考・心理戦・人間像からは、様々なことを学ぶことができます。


本『カイジ 逆転の心理学-困難に打ち勝つ・人生を切り開くテクニック- 』はまさにそれを心理学で説明してくれる一冊。

今日は本書から、カイジに学ぶ6つの考え方を紹介します。




1. 先手必勝

「第一陣、最初の12人を希望する方は手を挙げてください・・・!」
この段階では、まだギャンブルの中身は一切明かされていないため、戸惑い、様子見する者が続出。しかしそんな中、カイジは先手必勝とばかりに力強く挙手し、第一陣への参加を表明したのである。

P.16
ギャンブルでなくてもこういうシーンはよくあります。

「誰からやりますか?一番にやりたい人!」

そう言われたら、たいていの人は様子見なのではないでしょうか。

一番は確かに勇気がいります。

しかし、手を挙げてしまえば、心理的には勢いに乗ることができます。

逆に後攻になれば気持ちが萎縮してしまうのです。


「様子見して、後出しして、一番美味しいところを持っていこう」

なんて思っている間に、あなたはチャンスを逃したり、心理的に不利になっているかもしれません。

超速行動が良いですね。



2. 直感は血肉・歴史

負けたら全身バラバラの刑!そんな極限の状況下で、定石的な判断か、直感的な判断か、二つに一つを迫られたカイジ。迷った末、後者を選んで、一命を取り留める。カイジいわく「直感はオレの血肉・・・オレの歴史・・・!」。

P.25
以前、脳科学者の茂木健一郎さんがこうおっしゃってました。

直感は経験・価値観・思いなどを総合的に脳が無意識に判断し出した答え

つまり、直感を信じることは、決して適当とかいい加減な思いつきものではないのです。


学生のハンドボール選手を集めて試合中のビデオを見せ、次はどう動けば良い?という質問に直感で答えてもらったところ、専門家の意見と変わらなかった、という研究結果もあるそうです。

時間をかけて考えずに悩んでいるくらいなら、直感を信じてすぐ決断したほうが良さそうです。



3. アゴを上げろ

カイジのアゴはシャクレていますが、実はあのアゴも勝負に影響しているというのが著者の解釈です(笑)。

カナダにあるラバル大学のアーヴィット・カッパス博士は、72枚のいろいろな表情の写真から、人々がどのような印象を受けるのかを調査した。
その結果、アゴを20~40度上げている写真からは、「自信がありそう」「有能そう」「リーダーシップがありそう」「幸せそう」などのポジティブな印象を受ける人が多かった。

P.40
カイジは顔が下を向いてもアゴは上を向くという意味で得をしているのです(笑)。

我々もより良いように見られたければ、もっとアゴを上げて過ごしましょう。



4. 命は粗末に扱え

耳を切断する奇策を用いて「Eカード」という賭けで勝利し、なおもリスクを冒して前進しようとするカイジに対してギャンブルの主催者兵藤会長が言った言葉です。

「素晴らしいっ・・・!命は・・・命は一つしかないから・・・大切にせよ・・・と人は言う・・・!親も教師も牧師も・・・・・・TVの見識者・・・・・・果て はミュージシャンまであらゆる人間がそう言う・・・・・・のうっ・・・!ククク・・・だから・・・ダメなのだっ・・・!命はもっと・・・粗末に扱うべきな のだっ・・・・・・!命は・・・・・・生命は・・・・・・丁寧に扱いすぎると澱み腐る・・・!」

P.148
我々は守りに入ると力を発揮できません。

力を温存しようなんて思っているうちに、それを発揮せずに死んでいくのです。

命は粗末に扱え、というのは極端な言い方ですが、せめて20%だけオフェンスモードで居たいものです。



5. 迷っていたらチャンスは去る

恐ろしいギャンブルへのエントリーをためらう若者に、その場を仕切る利根川がこう言い放ちます。

「ククク・・・話にならぬクズ・・・!おまえらは生まれてから何度・・・・・・そ のセリフを吐いた・・・?まだわからんのか・・・・・・?世間はおまえらの母親ではない。おまえらクズの決心をいつまでも待ったりはせん・・・!つまりもう終わりだ・・・!おまえらはもうとっくにタイムオーバー。チャンスは去った。一生迷ってろ。そして失い続けるんだ・・・・・・貴重な機会 を・・・・・・!」

P.144
これも強烈なセリフですね。

「ちょっと待って…」なんていつも言っていては、チャンスは去ってしまいます。


ちなみに、ユニクロの柳井社長がよくこう言われるそうです。

走りながら考えてください!

人間の後悔の多くは、「やったこと」ではなく「やらなかったこと」なのだと言います。

「やらない」より「やってみる」

「明日から」ではなく「今日だけ」やる

うだうだと迷ってしまいそうなとき、上記の利根川のセリフ「チャンスは去った。一生迷ってろ」を思い出しましょう。



6. ダメな人に感謝しろ

借金まみれで隙だらけの古畑、隙あらばすぐに人を裏切る安藤、泣き虫でマイナス思考の石田、弱虫のくせにお調子者の三好・・・・・・。
カイジは仲間に恵まれている。これは皮肉で言っているのではない。周囲が頼りにならないダメ人間ばかりだからこそ、カイジは「オレががんばるしかない!」と本気にならざるを得ず、結果としておおいなる成長を遂げ、今もしたたかに生きているのである。

P.160
フリーライダー効果というのがあるそうです。

これは、有能なパートナーがいると、相手に任せてしまうために怠けてしまうことを言います。


なかなか難しいですが、周りのダメな人にイラつくよりもむしろ感謝し、自分の成長のチャンスと考えましょう。

ついでに、相手を「言い方」で人を傷つけることのないよう気を付けたいところです。



まとめ

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勝負事、交渉、チームワーク。

実は人生の多くの局面に駆け引きがあります。

本『カイジ 逆転の心理学-困難に打ち勝つ・人生を切り開くテクニック- 』は、さまざまな修羅場におけるカイジの処世術を元に、心理学の研究で科学的に明らかにされているメンタル・タフネス術をわかりやすく解説してくれている、とてもおもしろい本です。

あまりに多くのことが書かれており、ここでどれを紹介するか迷ったくらいです。


  • 精神的に強くなりたい方
  • 良いリーダーになりたい方
  • 「心理」に興味がある方
  • カイジが好きな方
など、ぜひ読んでみてください。



次はどれを読みますか?

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今日の名言

「本当の発見の旅は、新たな景観の探求にはない。新たな目をもつことにある」(マルセル・プルースト) #meigenThu Nov 03 09:34:36 via SOICHA






コメント

こんばんは

「カイジ」の漫画も映画も全く興味なかったのですが、書評を読んで、もっと読んでみたいと思わせる内容で、早速注文しました。

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