スティーブ・ジョブズの魂を自分にインストールする方法
スティーブ・ジョブズのおかげで、世界が楽しく便利になりました。
彼は伝説となりましたが、彼の精神はAppleに受け継がれるでしょう。
我々も、彼に学ぶことは多くあります。
今日は本『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則 』から、スティーブ・ジョブズの魂を自分にインストールしてみましょう。
【イノベーション】 問題を見つけ、新しい方法で解決する
人間は習慣の生き物。「いつもどおり」がラクです。
しかし、まわりの状況はいつもどおりではありません。常に変化しています。
「いつもどおりでいいや」と思っていては、現状維持すらできていない可能性があるのです。「いつもどおりは不幸を招くレシピだ」
P.12
なにか問題があるときはなおさらです。
つまり、問題があるときは、新しいことにチャレンジをするチャンスなのです。ストレスや対立、必要性は、「新しい方法をみつけろ」と自然が語りかけることなのかもしれない
P.8
逆に考えれば、問題を見つけることが、新しいチャレンジにつながるとも言えます。
スティーブ・ジョブズは、
- 「パソコンは大きくて高価すぎる」
- 「今あるケータイは使いにくい」
彼は、革命家である前に、問題を見つける天才だったのです。
【情熱】 絶対にあきらめない
自信を持ち、情熱を持って突き進むことが大切だとは誰でも分かっています。イノベーションは孤独な場所で生まれる。従来と根本的に異なるアイデアに賭け、自分を信じ、自分の信念を追求できる人はめったにいないからだ。イノベーションには、自信と勇気、そして、後ろ向きな意見に耳を貸さない強い信念が必要になる。
P.354
しかし、それに伴う孤独が怖いから、結局まわりの無難な意見に流されてしまうのです。
結果が出るまで絶対にあきらめない。
孤独を恐れない、本当に強い信念・情熱・自信が時には必要です。
そのときだけは、頑固でも良いでしょう。
それほどの自信と情熱を見せていれば、まわりの人も心を動かされます。
こんな言葉もあります。
情熱こそが天才を生む。
--アンソニー・ロビンス
P.61
【ビジョン】 どんな世界が待っているか伝える
ふと、ジャパネットの高田社長を思い出しました。「スティーブ・ジョブズというのはすごく魅力的な語り部です。彼は1時間にわたり、パーソナルコンピューターで世界がどう変わるのかを熱心に語りました。 仕事の進め方や子どもの教育、エンターテイメントなど、すべてのものがパーソナルコンピューターの登場で変わると語ったのです。これはもう、乗る以外に選択肢はありませんよ」
こうしてアップルで働き始めたのだとキャンベルは言う。
--スティーブ・ジョブズは、どういう点が他のリーダーと違うのでしょうか。
「ビジョンがあるところです。地平線の向こう側を見ることができるのです」P.90
彼も、商品の機能や技術を説明するのではなく、それがあるとどんな素晴らしい世界が待っているのかを伝えることにこだわっています。
経営者でなくても同じです。
もっと身近な話で考えてもよいでしょう。
部下や客先に仕事を依頼する際、「これやっといて」ではなく、なぜそれが必要で、それがあると何が実現するのかを説明する。
そのほうが、面倒な作業でもヤル気が出るのではないでしょうか。
【エレガント】 シンプルを追求する
スーパーのチラシには、これでもかと情報が掲載されています。シンプルなものが必ずエレガントになるわけではないが、エレガントなものは必ずシンプルである
P.245
とてもエレガントとは思えません(笑)。
しかし高級ブランドの広告などは違うでしょう。
大きくスペースを使っていることが多いですね。
デザインやメッセージは、シンプルにしたほうがエレガントです。
話をするときも同様です。
ベラベラとしゃべりまくる人は、とてもエレガントには見えません(気を付けねば、苦笑)。
私のブログも同様に、まず書きたいことを書きたいように書き、その後どんどん削っていきます。「作品が完成したとデザイナーが思うのは、追加するものがなくなった時ではなく、削るものがなくなったときだ」というサン=テグジュペリの言葉があるが、これは、まるでアップルの哲学を述べているようだ
P.257
もう削れない、となったらアップするわけですが、まだまだ毎回文章が長く、とてもエレガントとは言えませんね。
【ストーリー】 見せ方・伝え方にこだわる
マジメに仕事をしているのに出世しない、という人は、プレゼンがもっと出来るようになったほうが良いかもしれません。とあるフォーチュン500企業の管理職とした話を思い出した。
社内でトップクラスという優秀な部下が、意外なほど出世しないのだそうだ。
--その人があまり認められないのはなぜでしょうか。
「プレゼンテーションが下手なんですよ。おもしろくないしわかりにくい。ダントツに優秀なんですけどねぇ」
プレゼンテーションが下手だとキャリアも死んでしまう。コミュニケーションはそれほど重要だ。P.341
それは、お客さん相手のプレゼンだけでなく、社内プレゼン、もっと言えば自分自身を社内で売り込むことも含まれるでしょう。
そのコツは本『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則 』を読むとよいでしょう。
本『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』にも載っているプレゼン術で特に大切なのは、以下の3つです。
- 「うっそー!」な瞬間をつくる (P.346)
ジョブズは、Macbook Airの薄さを示すために茶封筒から取り出した
- 3点ルールを守る (P.348)
人が記憶しておける情報の「塊」は3つかせいぜい4つだけ
- ビジュアルに考える (P.350)
文字だけより、文字と画像を提示されたほうが記憶に残りやすい
ただし、プレゼンはとにかく場数を踏むことが大事です。
11月12日 名古屋ライフハック研究会などでライトニングトーク(=LT、5分間のプレゼン)にチャレンジしてみても良いでしょう。
私自身、人前で話すのが苦手な赤面症でしたが、LTを10回以上経験し、今ではマインドマップの講師などするまでになりました。
【つなげる】 さまざまな分野のものを関連付ける
以前紹介した『アナロジー思考』がまさにそれです。ハーバード大学が6年間にわたって行った研究では、3000人もの会社役員から聞き取り調査が行われた。この研究によると、イノベーターとそうでない人を 分けるポイントは「関連付ける力」だという。関係がないように見えるさまざまな分野の疑問や課題、考えを上手につなぎ合わせる力だ。「経験や知識が豊富に なるほど、脳の関連付ける能力が高くなる。新しいものを見たとき、今までにない関係に気づくのだ。その一分が、斬新なアイデアとなる」。
P.146
異なる分野のものをつなげて考えると、新しいことが見えてきます。
たとえば、以下の記事では、本で読んだ17世紀の賢人の知恵をそのままツイッターに活かしてはどうか、と「つなげて考えた」わけです。
17世紀の賢人に学ぶ!ツイッターコミュニケーション術 ~本『バルタザール・グラシアンの賢人の知恵 』
自分の業界だけでなく、もっとさまざまな世界に触れ、話を聞きましょう。
思わぬところにアイデアや問題解決のヒントがあるかもしれません。
まとめ
思えば、私が初めて「インターネット」をしたのは1994年、彼がつくったPowerBook520というノートパソコンを手に入れたときでした。
その後も、iPodやiPhoneを手にし、世界中の人と同様に、スティーブ・ジョブズ=アップルから、ライフスタイルが変わるほどの大きな影響を受けました。
私たちが、彼ほどの大きなイノベーションを起こすことができるかわかりません。
しかし、自分の身の回りに小さなイノベーションを起こし続けることはできます。
あの日以来、私はこの記事のトップの写真をiPhoneの待ち受け画面に設定しています。
彼の精神を忘れないために。
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- 勇気を持って行動できるようになる5つのコツ ~『一瞬で恐怖を消す技術』より
- ピンチをチャンスに変える5つのコツ
- 相手を納得させる話し方の7つの秘密 ~『なぜあの人の話に納得してしまうのか』中谷彰宏 著
- 【動画有】プレゼンの達人ガー・レイノルズ氏から学んだ『シンプルプレゼン』術
管理人のつぶやき
「まず相手をほめておくのは、歯医者がまず局部麻酔をするのによく似ている。もちろん、あとでガリガリやられるが、麻酔はその痛みを消してくれる。 (D・カーネギー)」 「座右の銘」が見つかる本 http://t.co/Z9HOelT #meigen
- [2011/10/19 06:30]
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コメント
「エレガントか?シンプルか?をマイクレドに。
コメントありがとうございます
シンプルもエレガントも、自分の目指すところです。
文章に限らず、普段から意識したいですね。
スティーブ・ジョブズのおかげで、世界が楽しく便利になりました。
我輩も初ラップトップはPowerBook520でありました。
タカタ社長はJobs的だったのか!
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