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物語シリーズ セカンドシーズン 第26話(最終回)「恋物語 ひたぎエンド其ノ陸」 感想

様々な恋の形。

だいぶ遅くなりましたが、書かなくちゃいけないと思ったので。
鬼の時と同様、統括で失礼します。

monogatari2601.jpg


ひたぎエンドということで
語り手はもちろんガハラさんがやるもんだと思っていましたが、
まさか貝木が担当するとはw

いや〜ものすごく新鮮でした(笑)
阿良々木さんやガハラさんからしてみたら憎っくき敵ですからね。
その辺の心境なども触れていきたいなと思っています。


まずは、貝木の統括から。
monogatari2602.jpg
恋物語を観る前と観た後では印象が全く違いますね。
偽物語の時はとにかく不気味で嫌な印象が強かったです。
そんな彼がまさか主人公としてこの物語に絡んでくるとは
誰にも想像できなかったのでは!?

最初の方はすごく不安でしたが、話が進むにつれ、
だんだん彼の語り方がクセになっていきましたw
それにつかみは21話で完璧でしたしね(笑)
今となっては、愛されるべきキャラなのではないでしょうか。

さて今回の貝木の行動はいたってシンプルだった気がします。
何かとあっては「神原が」とか「臥煙先輩が」とか言ってましたが、
全ては戦場ヶ原ひたぎのためだったように思えます。

貝木泥舟は戦場ヶ原ひたぎに恋をしていた。
けれど今はもう叶わない恋。もう終わった恋。
そう自分を騙そうと、嘘をつこうとする貝木。

そんなふうに私には見えました。
本当のところは原作を読んでみないとわかりませんが、
アニメではそんなふうに感じました。

最後のシーンはとても残念でしたが、
またきっと再登場してくれるはず!期待して待っています!




次は千石撫子について。
monogatari2603.jpg

「あの子の世界は、徹底的に閉じている。
 誰が何を言っても、その言葉は届かない」


羽川のこのセリフは至極的を射ていました。
貝木のことを疑ってもいなかったが、信じてもいなかった。
だから騙すも何もなかった。

要するに誰のことも相手にしていなかった。

貝木は相当なショックを受けたでしょうね。
騙すのは容易だと思っていた相手が、
自分のことを全く相手にしていなかったのだから。

結局のところ、撫子が相手にしていたのは自分自身でした。
羽川の言う通り、もう阿良々木さんのことも好きではなかった。
好きなのは自分自身。自分のことが一番大切。

さらに撫子はこんなことも言っていました。

「片想いをずっと続けられたら、それは両想いよりも幸せだと思わない?」

失恋をして苦しむ自分が嫌だったから片想いを続けようと思った。
自分が幸せでいるために片想いを続けようと思った。
そして、幸せのまま居続けるために阿良々木暦を殺そうと思った。

狂っていますね・・・。
確かに失恋は辛い。私も当然経験してきたことだから至極わかる。
失恋したことを受け入れられず、逃げたくなったこともあります。
でも、逃げず、現実をちゃんと受け入れた。
時間はかかったけど、ちゃんと乗り越えられた。

けど撫子はそれが出来ず、逃げ出し、神となった。

「たぶん愚かさや稚拙さをずっと見逃され続けてきたのだろう。
 年齢以上に幼い」


ブラックや苛虎を受け入れた羽川のように、
撫子もこの失恋をちゃんと受け止められるだけの心を持っていたら、
物語は全く違っていたでしょうね。

いつの日か、成長した撫子を見てみたいなと、素直にそう思いました。




そして、最後は戦場ヶ原ひたぎ。
monogatari2604.jpg
彼女のことで話すことといえば、どうして今回、
憎っくき敵である貝木にこんな依頼をしたのか、ということですかね。
この件に関しては23話を見るまで、ずっっっと気になっていました!

23話のこのシーン。
monogatari2605.jpg

「貝木、ありがとう、感謝するわ」

目元を真っ赤に腫らし、涙声でお礼を言うガハラさん。
このシーンで全てが判明しました。

彼女が泣いたのは、自分だけではなく、
愛する恋人の命も助かると保証されたから。
これは私の勝手な解釈なのですが、貝木に依頼するまでの間、
ありとあらゆる手段を講じたが、全て上手くいかなかったんでしょう。
何度も何度も失敗を繰り返し、その度に絶望を味わった。
貝木に依頼したのは、考えられる手段が全て潰えたからなんじゃないかな。
本当に最後の望みとして貝木を頼った。

たぶんというか、きっとそうなんだと思います。
だからこそ、泣かずにはいられなかった。
自分のことよりも阿良々木さんが助かることが嬉しかったんでしょうね。

はぁ〜・・・こんなにも愛されていたのか、阿良々木暦。


というわけで21話のギャグ回から始まり貝木暗殺で終わった恋物語。
2週間遅れになってしまいましたが、感想はこんな感じです。
OPのデュエットに関してはもういいでしょうw
鬼の時にも書きましたが、1話ずつしっかり書きたかったです(苦笑)

これにてセカンドシーズン終了ですか。この2期も色々ありましたね。
語り手が阿良々木さん以外の人だったり、
キスショットや大人バージョンの八九寺が観れたり、
撫子が神様になったり、斧乃木ちゃんが意外とコメディだったり。
そして貝木が思っていたよりもカッコ良かったり☆
こんなふうに色々ありましたが、なんと言っても、八九寺退場ですよ!
これにはビビった!まさか八九寺がこんな形でいなくなるなんて・・・。
寂しくなりますね〜・・・。また逢いたいな。
そういえば、忍野扇っていったい・・・?

では最後になりますが、
スタッフ、キャストの皆様、本当にお疲れ様でした。
2クールという長丁場でしたが、毎回楽しかったです。
傷の映画や3期もよろしくお願いします!!

では今回はこのへんでー。


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No title

どうもお久しぶりです。

>貝木

貝木が神原を気にかけていたのは完全な嘘ではないです。
偽物語で貝木が神原の家の前にいたのは、神原と「猿の手」の事が気になったからです。
貝木が神原を気にかける理由はカットされた花物語(本来なら囮物語の次に入るはずだった)で説明されるので、詳しいことは伏せますが、臥煙先輩の血縁であることが理由ではありません。

貝木が、戦場ヶ原さんの事を大事に想っていることも間違いないです。
それが恋愛感情であるかは不明ですし、あるいは貝木自身にも自覚が無いのかもしれません。 そこは各々の解釈でいいと思います。
戦場ヶ原から依頼を聞いた直後のトイレでの自問自答も、自分のポリシーを破らずに戦場ヶ原を助ける理由を必死に考えていたのでしょうね。
かつて戦場ヶ原を助けようとした際も、詐欺師としての仕事のついでという形をとっていますしね。 難儀な男ですw

貝木は撫子に嘘を見破られた際、一度は死んだフリをして逃れることを考えてました。 撫子の怒りは暦の方に向いていましたからね。 逃げて、今度こそこの街に二度と来ないという選択肢を真剣に検討しました。
でも、あのまま撫子を放置すれば、戦場ヶ原や神原が殺されることから、一か八かの賭けで撫子の夢がマンガ家であることを指摘。
今まで誰の事も見ていなかった、だから話し合いも騙す事も成立しなかった撫子と向き合うことに成功したんですね。

>撫子

貝木でさえ読み切れなかった程の闇の心とは、全くおっかない娘ですよね~…
貝木も撫子の闇は感じていたものの、表面的な愚かさや幼稚さに惑わされて少し甘く見てしまいましたね。
あの貝木すら、その可愛らしさで騙したと言えるわけで、そういう意味では、戦場ヶ原さんの言うように正に魔性の女です。 末恐ろしい…
貝木の説得で、人間に戻って夢を追うことを選んだ撫子が成長してくれることを願いたいですね。

>戦場ヶ原

撫子が神になってから戦場ヶ原さんが貝木に依頼をするまで二カ月近く経っています。
仰るように、戦場ヶ原さんはその間にいろいろと手を尽くし、そのたびに無力感を味わったのでしょうね。 それは一度も顔を合わせた事が無い撫子の事をとても恐れている態度からもうかがえます。
暦も、毎日撫子の説得に赴いては、五日に一度の割合で瀕死にされて帰ってきていたらしいですし。
だから最悪身売りする覚悟で貝木に依頼する覚悟を決めたんですね。 過去に暴行未遂を受けたトラウマがある戦場ヶ原さんにとって、あの言葉は生半可なものじゃないです。

ちなみに終盤まで貝木と暦が鉢合わせしなかったのには理由があります。 詳しいネタバレは避けますが、少し考えればなんとなく察しが付くと思います。

通りすがりの幻想殺しさん、コメントありがとうございます!

どうもお久しぶりです。いつもコメントありがとうございます!

●貝木
神原に関しては原作を読まないと全くわかりませんね(汗)まさか「猿の手」のことが気になっていたとは・・・。あれ?花物語って時系列でいうとガハラさん達が卒業した後の話ですよね?やっぱ貝木生きてるんすか?w
どっちにしろ、ガハラさんのこと好きなんでしょうねw そうじゃなきゃここまで危険なことしないでしょうし。

●撫子
魔性の女ですか。本当そうですね。これからの成長が楽しみなキャラです。

●戦場ヶ原&阿良々木
2人にとって、この2ヶ月間は本当に絶望の日々だったんでしょう。どれほどの絶望を繰り返してきたのか。視聴者(読者)である私たちにはわかりませんが、あのガハラさんの泣き顔を見ればね・・・。そう考えると1話目のヒゲメガネって単なるギャグではなく、そういう絶望とかを極力貝木に隠すためのものだったのかもしれませんね。

●貝木&阿良々木
鉢合わせしなかった理由ですか・・・、ガハラさんが一枚噛んでいると考えるのが妥当でしょう。今回の依頼者であり、差出人不明の手紙の件もありますし。あと考えられるのは忍野メメ(出て来なかったから)か忍野扇(全てが怪しいから)か斧乃木ちゃん(貝木との絡みが多かったから)か羽川(知ってることが多いから)か・・・・・・(笑)実は八九寺が阿良々木さんを迷わせていたとかw

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『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』 第26話<完>の感想と考察

『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』 第26話「恋物語 ひたぎエンド 其ノ陸」を観ました。<ストーリー>貝木の嘘は、なんともあっさりと撫子に看破された。

物語シリーズ セカンドシーズン 第恋話 「恋物語 ひたぎエンド 其ノ陸」

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