無料オフィスソフト「LibreOffice」新版、Visioの取り込み、自動更新チェックなど可能 - デジタル・トゥデイ(Digital Today) より
米The Document Foundationが開発を手がける無料オフィスソフトの新版「LibreOffice(リブレオフィス)3.5」が登場した。日本語対応でWindows版、Mac OS X、Linux版が公式サイトからダウンロードできる。
LibreOfficeはもともと、オープンソースのオフィスソフトとして知られる「OpenOffice.org(オープンオフィス)」から派生した。日本でも普及に向けた動きがあり、有志が職場への導入、活用マニュアル(関連記事)を公開している。
新版はまずワープロ機能「Writer(ライター)」で、英語などの文法確認機能を組み込んだ。また印刷関連機能を改良したり、文書中の単語数をリアルタイム表示する機能を追加したりしたほか、文書のヘッダー、フッター、改ページの操作画面を刷新している。
プレゼンテーション機能「Impress(インプレス)」と描画機能「Draw(ドロウ)」では、米Microsoft(MS)の設計図作成ソフト「Visio(ビジオ)」で作成したデータを取り込めるようになった。MSのPowerPointからカスタムシェイプ(オートシェイプ)やスマートアートなどの図を取り込む機能を改良し、さらにLibreOfficeが採用するオープンソースの文書形式「OpenDocument Format(ODF)」のデータにマルチメディア/カラーパレットを埋め込む機能を追加した。プレゼン時の表示機能や、ダイヤグラム機能なども改良している。
表計算機能「Calc(カルク)」は最大1万枚のシートに対応し、ODFの「OpenFormula」に準拠した数式を扱える。新たな複数行入力機能、オートフィルタの複数範囲への設定、条件付き書式への無制限のルール設定といった機能も導入している。
またデータベース機能「Base(ベース)」では新たなPostgreSQLのネイティブドライバーを統合している。
このほか今後のLibreOffice更新時に自動通知する機能も導入した。
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