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リトルバスターズ!~Refrain~ 第13話「リトルバスターズ」感想
 
生まれおちた喜びを知るということ。
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辛い現実から逃れる為に眠りにつく。
全て失うと分かっているのなら、生まれないまま終わってしまった方がいい。ドアの外の眩しい世界なんて知らないまま、見えないままでいた方が幸せだ・・・なんて、言えるわけないだろぉおおおお?!

リトルバスターズの皆と出会って喜びを分かち合った方が、ずっとずっと幸せに決まっている!そうじゃない人生なんて考えられない!それぐらいだぁあああ!
…と、私の中にいる謙吾の魂が叫んでいました。理樹がナルコレプシーを克服していくシーンで流れるBGMは『生まれ落ちる世界』でしたね。これまで勉強させてもらったおかげですぐにピンと来ました。ありがとうございます。


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理樹と鈴の2人だけによる救出劇。
2人だけでバスの中にいる全員を運び出すなんてのは、お話的に考えて流石に無理あるんじゃないかと、そりゃ思いますよ。視聴者目線じゃなくても、登場人物の誰だってそう思ってる。

タイムリミット的にも精神的にも肉体的にもハードルが高いという次元は超えていて、絶対不可能。
そもそもこんな場面に直面したら、何も考えられなくなる気がする。自分だったら逃げるのも忘れて茫然とその場で立ち尽くしているだけかもしれないです。

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でもその不可能を可能へ変えてしまうほどに、2人は強くなれたのですよね。
辛い現実から逃げない強さを手に入れ、冷静に状況判断を下せて恭介の救出を後回しにしたり、効率よく助け出すために担架を作ったり。
2人の体力面の問題は、作られた世界での特訓の成果(野球)により体力がついていた…ってのは、冗談みたく聞こえますけど。あの世界での出来事は2人の中に確かにあって、強くなったと思い込むことで人体にかかってるリミッターを外せた、なんて事も考えていいんじゃないかなぁなどなど。

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バスに乗車していた全員を2人だけで助けるのは、本当に途方もない道のりで。それでも2人は皆を助けたいから、何度でも坂道を登っていく。

担架を引き摺る跡が何十本になろうが、最後の1人を助けるまでその足を止めることはない。
地面に繰り返し刻まれていく跡は、諦めずに繰り返した1学期を思わせます。


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理樹と鈴を成長させてくれたリトルバスターズの皆、2人を事故から守った真人と謙吾、そしてバスの燃料が漏れないよう開いた穴を背中で塞いでいる恭介。言わずもがな、すべては理樹と鈴の2人だけでは成し得なかったことです。

特に、死を覚悟の上で零れ落ちそうなものを塞き止めようとしてる恭介の姿が、最高に格好良くって泣けてきて。理樹達は文字通り、この"背中"に守られていたのだなぁ、と。
ありがとう、恭介。



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取り戻すことが出来た掛けがえのないものたち。
皆の素振りや口振りからして、作られた世界での記憶はあるのでしょう。覚えている内容の程度は分からないけれど、皆の中に確かに存在していると感じます。


リトルバスターズの皆が楽しそうに笑っている所が見られるだけで心の底から嬉しくて、その嬉しい気持ちと一緒になって込み上げてくる熱いものを感じる。1期のEDアニメと重ねる演出はグッと来た。。理樹の目には燦然と輝く皆との未来が良く見えている事でしょう。
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修学旅行のやり直し自体については、「あんな事故の後によくやれるよね」と思った視聴者もいるかと思います。
それを否定しようって話じゃないんですけど、個人的にはむしろ事故が起きてしまったからこその提案なんじゃないかなと。

それが、ミッション成功まで諦めずに繰り返し、過酷な運命に打ち克った彼ら"リトルバスターズ!"らしいと思うので。



この物語はこれにて終幕。ハッピーエンド最高!リトルバスターズ最高!
辛いことがあっても、人は必ずそれを乗り越えて未来へ跳んで行ける。『リトルバスターズ!』は気持ちが上向きになれるジャンパーな作品だと思います。

EXも楽しみですね。
ありがとうございました!

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