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2010秋アニメの評価 その1(伝説の勇者の伝説、俺の妹がこんなに可愛いわけがない、侵略!イカ娘)

これをやらなきゃ俺の2010年が終わらない!
ということでまた例のごとく2010年秋に放送されたアニメの総合評価、
作品全体の感想みたいなものを書いてみようと思います。
今回は伝勇伝、俺妹、イカ娘について。
以前の作品総合評価はこちら
2010夏アニメの評価 その1
2010春アニメの評価 その1
2010冬アニメの評価 その1

今期視聴アニメ一覧
伝説の勇者の伝説(前クールからの継続、全24話+総集編1話)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない(全15話でTV放送は12話まで、残りはWeb配信)
侵略!イカ娘(全12話)
アマガミSS(前クールからの継続、全24話+番外編1話)
とある魔術の禁書目録II (2クール作品、今回は第12話までの途中評価)
STAR DRIVER 輝きのタクト(2クール作品、今回は第13話までの途中評価)
荒川アンダー ザ ブリッジ*2 (分割2クール作品の2クール目、全13話)

今期も視聴したアニメについては感想を全話分書き切る予定です。
(この記事を書いている時点ではまだイカ娘までしか終了していません)


それでは各作品の総合評価と感想に移りたいと思います。
作品名の横の数字は100点満点中何点かを表しております。

伝説の勇者の伝説 78点
非常に魅了的なテーマを持っているのに、
そこに視聴者を引き込むことができなかった惜しい作品だと思いました。

現代のアニメ事情についてもいろいろと考えさせられた作品であるため、
少々文章のほうが長めとなっております。

小難しい設定を出しておきながらそれに対する説明があまりにも不足しており、
頻繁に場面変更が起こるため何が起きているのかサッパリになってしまいました。
特に作品終盤は物語についていくので精一杯でした。

加えて原作の既刊数がとても多いためにちょっと手を出しづらく、
放送開始直後は人気絶頂だった「会長はメイド様!」の裏番だったこともあり、
結果として非常に敷居の高い作品となってしまいました。

いわゆる「萌えアニメ」の全盛期であり、
3ヶ月おきにアニメが大量生産され大量消費されるこの時代、
毎回毎回頭をフル回転させなければ理解できない作品に
辛抱強くついてきてくれる視聴者は少ないと思います。


そのため、一見の視聴者を掴んで離さない工夫が必要だったと思います。
例えば同じく小説原作で設定も難解な禁書IIの場合、
上条さんにラッキースケベや美琴のデレなどの強烈な「掴み」があります。
さらに超電磁砲人気も手助けをしてくれています。
このあたりが「禁書II」と「伝勇伝」の大きな差でしょうね。

・・・とまぁここまでダメ出しばかりをしまいましたが、私はこの作品が大好きですよ。
ライナやシオンが抱える苦悩や、
「戦争」や「化物」についていろいろと考えさせられ、
毎回毎回この作品の持つテーマの「深さ」に感動させられました!


あとは音楽面も大変素晴らしかったと思います。
特に第一期OPはなんだかんだで今年一番のお気に入り曲かも。

できればこの続きも含め、もっと尺を使ってじっくりと描き直してもらいたいものです。
そしてより多くの人々、特にここ最近の深夜アニメしか知らない若い世代の人々に
この作品の持つ「深さ」に触れてもらいたいです!

とか言っておきながら、私もまだまだ十分若いんですけどねww

ベストエピソード
#010 夕暮れ

ベストキャラクター
ライナ・リュート(CV.福山潤)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 86点
今期一番の注目作。
キャラクター一人一人の個性が非常によく光る作品でした。
特に麻奈実と黒猫の破壊力にあやせの豹変っぷり、
そして親父の可愛さがハンパなかったです!


作品のテーマが「オタク文化」であるため、
深夜アニメを生きがいとしている私たちとしては非常に親しみやすかったですね!

(とは言っても、私はエロゲーはやらないんですけどww)
馴染みのあるアキバの風景を観るのも楽しかったです。
伝勇伝とは異なり現代のアニメ事情にとてもマッチした作品であると思います。

そしてこの作品の一応ヒロインである桐乃についてですが、
私は第10話まで桐乃のことが本当に大っキライでした!
なぜなら、なんでそこまで傍若無人に振舞うのか、
なんでそこまで京介を振り回すのかがまるで理解できなかったからです。

しかし第11話で桐乃の口から京介に対する感謝の気持ちを聞くことができ、
さらに第12話で桐乃が抱えていた不安について知ることができ、
そこから桐乃に対する評価がガラリと変わりました。
最後には大っキライだった桐乃に対しても好感を持つことができて本当によかったです!
ただ、桐乃に対するフォローは
もっと早いうちからやっといてもよかったんじゃないかとは思いますけどね。

物語の結末については賛否両論が多かったように思えます。
なんでも原作では
桐乃はアメリカに留学し、それを京介が日本に連れ戻す
という展開だったらしく(重要なネタバレにつき隠してあります)、
確かに原作既読者からすれば不満の残る結末だったのかもしれません。
しかし原作未読の私としてはアニメの結末でも十分満足できました。
こちらの展開はおそらくWeb配信されるTrueEndで描かれることになるでしょうから、
今から楽しみにしておきます。
(でもWeb配信には化物語のつらい思い出があるんだよな~ww)

ベストエピソード
第6話 俺の幼馴染がこんなに可愛いわけがない

ベストキャラクター
田村麻奈実(CV.佐藤聡美)

侵略!イカ娘 88点
今期のダークホース作。
多くのブロガー様がすでに語られていますが、私も
「この作品はイカ娘が可愛い、ただそれだけの作品」だと思いました。

ただしこれはこの作品をけなしているわけではなく、
むしろこの作品に対する最大のホメ言葉であります。
なぜなら、すべての登場人物、そしてすべてのエピソードが、
イカ娘を可愛く描くためだけに存在しているからです。

よく「オチがない」と言われ続けたこの作品ですが、
そもそもちゃんとしたオチなんて必要なかったのでしょう。

地上に侵略に来たイカ娘が様々な人間との交流を通じ、
子供のように笑い子供のように泣き、成長していく。
イカ娘という柱が決してブレなかった非常にシンプルな構成だからこそ、
イカ娘の可愛さを最大限に描くことができたのです!

ある意味「伝勇伝」並に今時珍しい作品でもあったと思います。

そしてこのアニメは原作改変が上手でした。
特に第5話のミニイカ娘のエピソードや第12話の触手が動かなくなるエピソードには
よくもまぁあそこまで原作をふくらませたなぁと感心させられました!

イカ娘の地上侵略は叶いませんでしたが、
私の心は完璧に侵略されつくされてしまいました。
これから先イカ娘に会えなくなるなんて寂しすぎる・・・、
早く、早く2期製作の発表をしてくれっ!


ベストエピソード
第5話 飼わなイカ?

ベストキャラクター
イカ娘(CV.金元寿子)


その2に続きます
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[ 2010/12/23 16:00 ] アニメ感想(総評) | CM(0) | TB(2)
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