禁書3期 第5話。
「グループ」の面々は各々の戦場へと向かう。
以下感想
背負う覚悟
「グループ」の面々は各々の戦場へと向かう。今回も
原作既読でもアニメだけだとわけわからんので時系列順に整理しますと、
・一方通行の前に査楽(メンバー)、垣根の前に教授(メンバー)が立ちはだかる
→レベル5が相手ではもちろん瞬殺、ついでに馬場(メンバー)も人知れず脱落
・ブロックが5千人もの傭兵部隊を学園都市内に招き入れる
→海原の機転で傭兵部隊のほとんどが壊滅
→グループの4人が合流し、傭兵の生き残りからブロックの目的を聞き出す
・ブロック(と傭兵部隊の生き残り)が能力者向け少年院を襲撃
→グループが追撃、結標vs手塩(ブロック)、海原vsショチトル(メンバー)
→グループが勝利し、ブロックおよびメンバーは全員リタイア
・垣根がフレンダからアイテムのアジトの所在を聞き出す←イマココ
今回でブロックとメンバーが脱落、残るはグループ、アイテム、スクールの3組です。
で、今回は早々に補足に入ります(記事の長さがどえらいことになりそうなので)
補足、解説
一方通行のチョーカー8月31日の打ち止めの一件で脳に損傷を負った一方通行は、
失った演算能力をチョーカー型演算補助装置で補完するようになりました。
これがないと一方通行は能力使用はおろか話すことも歩くこともできません。
チョーカーには日常生活向けのモードと能力使用向けのモードがあり、
能力使用モードではバッテリーが(この時点では)30分しか持たず、
困ったことにバッテリーは専用品のため予備等が存在しない。
でもって、このチョーカーの仕組みは「ミサカネットワークへの演算委託」
何らかの要因でネットワークとの接続が遮断されるとそれだけでアウトです。
ミサカネットワークとは妹達の脳波リンクなので、今の一方通行は、
「かつて自らが殺して回ったクローンたちに生かされている状態」と言える。
もっとも、一方通行が脳に損傷を負ったのは「打ち止めを救うため」で、
暗部に堕ちた今も目的は変わらず「打ち止めを守ること」ですので、
一種の共存関係にして離れ離れの二人をつなぐ絆とも言えるのかも。
一方通行vs査楽アニメでは描写が省かれていましたが、原作での査楽は、
一方通行に奇襲を仕掛けた際に彼の拳銃の照準器をいじくり回しています。
査楽の能力はネタが割れれば移動場所がモロバレですし、
一方通行の腕であればテキトー撃ちでも当てるだけなら簡単なのですが、
人質を盾にされた状態ではさすがに正確性に欠けると判断したのでしょう。
海原の魔術海原の魔術は"黒曜石のナイフが反射した日光を対象に当てることで、
その対象をバラバラに分解する"というもの。
単体相手には一撃必殺が可能な魔術なのですが、
一度に一つの物体しか対象にできないため、
5千人もの傭兵部隊を相手にするのは到底不可能だったわけです、
ブロックの目的ブロックの最終目標は「アレイスターの支配からの脱却」
その足がかりとして結標をターゲットとしておりました。
アレイスターの居城は出入り口がなく外壁もアホみたいに強固なため、
空間移動系能力者でないと建物中に出入りすることができない。
そのためブロックには"案内人"を務めていた結標の協力が必須でした。
ところが、構成員の一人である手塩の独断で計画が半ば崩壊。
手塩はアンチスキル所属、つまりは学生を守る立場でもあるため、
学生の命を奪いかねない乱暴なやり方は性に合わなかったのでしょう。
まぁ手塩がボッコボコにした土御門や結標も一応学生ではありますので、
それこそ五十歩百歩なんじゃねぇのと思えなくないですね。
結標のトラウマ結標の「座標移動」は同系統の黒子や査楽の能力よりもさらに自由度が高い。
一方、その弊害として必要となる演算が非常に複雑で、
そのせいで起こした「かつての事故」が彼女にとってトラウマとなっていました。
具体的には、"触れてない物体も転送できる"という超強力な能力なのに、
肝心の"自身の転送"を決定的にニガテとしておりました。
で、そのトラウマと不完全な能力が結標のコンプレックスとなり、
厨二病的探究心をこじらせていたら一方通行に一発昇天させられてしまう。
その結果、今度は機器の補助が必要になるほど能力が不安定となり、
そんな自分にさらに劣等感を感じるようになってしまい・・・。
といったカンジで見事な負のループに陥っておりました。
そんな結標のトラウマとは、「計算ミスって身体の一部が壁の中」
という、今回結標がやらかした失敗そのもの。
(今回は能力暴走を誘発させる施設内だったのも原因でしたが)
で、かつての仲間たちを守ると決意し手塩へ向かっていったことで、
結標は己のトラウマを乗り越えることとなりました。
アステカの魔術師、エツァリ海原光貴の皮を被った魔術師の正体。
元々は一大勢力となりつつあった上条当麻と愉快な仲間たちを排除するため、
アステカの魔術組織から学園都市に派遣されていたのですが、
標的の一人である美琴にうっかり心を奪われたことで任務失敗。
その後も陰ながら想い人である美琴を守るため、
組織には戻らず学園都市暗部に残り続けることを選びました。
一方のショチトルはそのアステカの魔術組織に所属する魔術師。
エツァリが離れた後の組織は人道もへったくれもないヒドい有様みたいで、
ショチトル目線からすればエツァリは憎き裏切り者。
「エツァリに捨てられた古い女」的な立ち位置のキャラですね。
まとめ
てなわけで今回、暗部に生きる結標と海原の覚悟が描かれた一話。
4人全員に主役を張れるだけの能力とバックボーンが備わっている、
改めて「グループ」という組織のハイスペックっぷりを感じました。
・・・にしても3期でも物語の進行ペースが早いこと早いこと。
特に原作未読組は置いてけぼり感が凄まじいでしょうね。
個人的にはC文書編はまぁあんなもんだろうと思っていましたし、
暗部抗争編もここからが山場ですので今回まではギリOK。
この先はまさに3期の目玉とも言える戦いですので、
あと1話で終わらせるなんて無謀なマネはしないと願いたいですが・・・。
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博士とか原作じゃアレイスター直属だけあって割と大物感あって、かませ犬とは言えレベル5に喧嘩を売るだけの貫禄がありましたが、アニメだとレベル5の前でいきなり自分語りをする間抜けですし
査楽もアニメだけだと目的が不明(一方さんの足止めが目的)で、あの程度の能力で策も無しに一方さんに喧嘩を売った無謀な間抜けの印象しかないですし
馬場は原作でもああいう扱いでしたが、どの道いなくて誰も困らないしw
ショチトルは必要なキャラだとしても、メンバーの存在をカットしてブロックに潜入してたと設定変更してヘリ撃墜のシーンで海原の正体に気づいて少年院で待ち伏せした、でも通りますしね
あと細かいけど、結標の仲間って彼女と同年代か年下のはずなのに、何故おっさん声……