舌打ちが響きわたる。
主は九千怜。
あのポーカーフェイスが舌打ちをするとせっかくの美人が台無しだと思いもするが、それどころではないのが現状だった。
「小野寺め・・・・・・あいつ等を手なずけた程度で」
小野寺が次期所長候補であるとこは有力ではある。
理由は魔法使いが小野寺に従順であることと、研究者として上に立つものとしての心得をしていることである。
ヴァルキュリアの藤崎真子は小野寺には懐かなかったが、フリストだけは従えている。
他にはAランクやAAランクのほとんどが小野寺の名を聞くと恐れおののく。
「どういう処置をしているのか気になるな」
敵対しているわけではないが、上司である自分にまで口調や態度を改めないというのがいただけない。
これはどうにかしなければいけない。
久々に研究室から外にでて、小野寺の常時いる魔法使いと交流できる場所へと向かう。
普段は一応魔法使い達への実力行使以外もできるようにと体を鍛えてはいるが、つい先ほどまで丸一日以上もいすに座っていた後では体が思うように動かない。
「くそ、ヴァルキュリアにでも偵察に行かせるか?」
いや、今藤崎真子を封印から解くわけにもいかない。
いくら所長であろうとも個人でそこまで使用していいわけがない。
「俺自らいかないといけないか。仕方ない」
諦めて部下に挨拶されながら小野寺のいそうな場所へと九自ら赴く。
昔は自ら実験を行えたが所長となっては高千穂への報告書や魔法使い達への処罰を考えたりなどで実験どころではなかった。
まだ入りたての時の方が研究者としては幸せだったのだろうかと考えたりもした。
「あら?九所長じゃないですか。
おはようございます」
「あぁ」
あれこれ考えている間に目の前には目的の小野寺が立っていた。
白い制服に身を包んではいるが胸が無駄にでている。
ピチっとしたタイプならば胸は押しつぶされると踏んでいたのだが、胸だけは飛び出ている。変な感覚だ。
「わざわざ所長が出歩くとは、所長職は暇そうで良いですね。私に譲ってくださってかまいませんよ?ご自身の研究もきっとできるでしょうね」
嫌みなのだろうか、いやこれば嫌みだ。
「今回出歩いていることが暇だということには直結しないない。理由があるから外を歩いているんだ。
お前の方こそこんなところを歩いてどうした」
九の来た道にはこれといって小野寺が必要そうなものは無さそうだが・・・・・・
小野寺が手に持っているものが少々気になった。
「その手に持っているものは何だ?」
手には何かを入れている箱を持っていた。中身のものの色がわかるような半透明のケースだ。付け加えるなら、中の色はパッションピンクだったり青だの黄色だの緑だのの蛍光色ばかりだ。なんとも目がチカチカするものばかり。
「え、これですか?女性が喜ぶものですよ。
私はやらなければならないことがあるのでこれで失礼いたします」
軽く頭を下げ魔法使いを収容している方向へと歩いていった。
"女性が喜ぶもの"?
怜那はよく服や髪飾りだったりお菓子などを喜んでいた。
だが、そんな雰囲気はなかった。
カラカラ・・・
小野寺の歩いた後に透明の瓶が落ちていた。
きっと落としたのに本人は気が付いていないのだろう。
それにしても、
最近の女性はあんな派手なものを好むのか?
怜那も生きていればあのようなものを所望したのだろうか・・・知らなくても良さそうだが、やはり妹に好かれる兄というのは妹の喜ぶものを与えることで成り立つのかもしれない。
「しかたがない、当初の目的もあることだ・・・・・・後をつけるか」
↓↓アトガキ
うーん、お久しぶりです。
そうです、ミケイラです。
今回のは・・・ほんとに発掘しまたものです。タイトル通り。
これ、小野寺っちが出てからパっと思いついたものなんで(汗
もう中身がどうだろうと気にしない本当にノリだけで書いたものです。
こんなのを薄い本で一冊出すとか(笑
ぜったいに売れない(真面目に)
こんなの誰が読んで喜ぶんだよww
これなら普通にブログでうpしたほうがいいよ(僕の財布にも、みんなの財布にも)
と、思って
ここにうpした次第です。
はい、では!!!
( 。`- ω -´。)ノシ。