また、やりなおせるのか「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
個人的お気に入り度:5/10
一言感想:何を言っているのか全然わかんないよ!(←劇中のセリフ)
あらすじ
何を言ってもネタバレになるので書けません。
圧倒的人気を誇るアニメ「エヴァンゲリオン」。その劇場版の最新作です。
この劇場版シリーズは、かつてTVで放送されていたものとは全く異なるストーリーで構築されています。
シリーズを仕切り直したリブート作品ととらえてもよいでしょう。
そして、本作は全4部作で展開するシリーズの3作目であり、起承転結のうち「転」にあたる物語。
多くのファンは、クライマックスへと繋がる展開を期待していたと思います。
そして肝心の本編なのですが、良くも悪くも、そのファンの予想を裏切りまくる内容になっています。
ネタバレしてない範囲で何とか言えることは、
①とにかく先の読めない展開が待ち受けていること
②ファンにとっても賛否両論なこと
③シンジくん(主人公)マジ可哀想
④意味不明
特に④が恐ろしいことになっていまして、観ていて本気で意味がわかりません。
しかもこれは「コアなファンならわかる」レベルじゃなくて、明らかに用語や背景が(意図的に)説明不足です。
観客は前作で築き上げたものが崩れたような超展開を目の当たりにし、シンジくんと一緒に「なんでこんなことに・・・」と本気で思えることでしょう。
ファンであればあるほど、この展開は受け入れがたいかもしれません。
ついでに庵野秀明監督の精神状態が心配になります。
もちろん、これも悪いことばかりではなく、「先読みが全くできない」という面白さがあります。
「一寸先は闇」な不安感と、圧倒的なクオリティのアニメーションは確かに劇場で観る価値があるものです。
でもこれはいくらなんでも観客をおいてけぼりにしすぎなんじゃないかと・・・
個人的には背景、設定、キャラの描写の不足よりも、戦闘シーンの意味がわからなかったのが致命的でした。
こういうわかりづらさが、「ファン同士で語り合うことができる」エヴァの魅力であることは重々承知ですが、さすがに今回は突き抜けすぎなような気さえします。
数多くの謎が解明されず、さらに大風呂敷を広げたように思える本作は間違いなく「問題作」でしょう。
この観ていて頭に「?」が出まくってポカーンとなる雰囲気もエヴァらしいっちゃエヴァらしいので、めずらしくはないけど・・・一番面白かったのは、満席の劇場で起こった、観た後のざわ・・ざわ・・・な観客の反応だったかもしれません。
「破」のようなエンターテイメント性のある作品を求めると期待を裏切られることは必死ですが、自分は「観客に新しい展開を見せよう!」という心意気が溢れている本作が嫌いじゃありません。
言うまでもなく、前作「破」の鑑賞は必須。
一見さんお断りの本作は、是非ファン同士で観てみてください。
そういえば、新劇場版ではシリーズごとに序破急のタイトルがつけられていましたが、本作では「急」ではなく「Q」と表記されています。
本来の意味は「Quickening(胎動、急がせる行為)」ですが、「Q」は観客へのクエスチョンであり、さらに謎が深まる本作品を暗示しているものなのかもしれません。
さらに英題は「Evangelion: 3.0 You Can (Not) Redo.」。
redoは「やり直す、修復する」の意味。
観たあとは、きっとその単語が示すものがわかると思います。
また、同時上映の10分程度の短編特撮映画「巨神兵東京に現る」がかなり楽しめました。
庵野秀明監督は「風の谷のナウシカ」で、巨神兵の原画を作成しているのですよね。
こちらを読むとより楽しめるかと思います↓
<もののけ姫とエヴァンゲリオン(宮崎監督と庵野監督)>
<404 Blog Not Found:巨神兵の正体 - 紹介 - 館長庵野秀明特撮博物館>
<エヴァQをスルーして「巨神兵東京に現る」について語るスレ:ろぼ速VIP>(ネタバレ注意)
まだ「Q」を観ていない人は、こちらの記事を参照することをおすすめします↓
<【ネタバレなし】『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は、とにかく下準備してからいこう。 - たまごまごごはん>
以下、ネタバレと考察です 展開を箇条書きした上に結末までネタバレしまくっているので、未見の方は絶対に読まないでください↓ 「破」のネタバレもあります。
はじめに展開を箇条書きし、その後に疑問点をまとめています。
~作中の展開~
・冒頭は宇宙空間での戦闘シーン。「アスカ」が戦っている
・アスカは途中まからヘルメットをはずす
・「マリ」も援護射撃をしている
・アスカが「何とかしなさいよ!バカシンジ!」と言うと、謎の光が発せられる。
・何か(「シンジ」の入った箱)が、地球の大気圏に落下する
・「流れ星」を見た「カヲル」は、「お帰り碇シンジくん、待っていたよ」と言う。
・シンジが目覚めると、拘束され、何者かに運ばれている。首にはバトルロワイヤルの首輪みたいなのがつけられている。
・先のコクピットみたいな場所に行くと、そこには「ミサト」や「リツコ」もいて、ミサトは何やら指揮をとっている
・シンジは、アスカとマリが戦っていると知るやいなや、「ミサトさん!僕は・・・」と叫ぶが、ミサトは無視。
・さらにシンジは「僕が初号機に乗らなくていいんですか!」と聞くが、ミサトは「必要ない」と答える。
・あまつさえミサトは「シンジくん、あなたはもう何もしなくていい」とほざく。
・「戦艦」が動き始める。
・何かが「回旋」していたり、アスカの乗った弐号機が「接続」したり、「点火」したりしている。さっぱり意味がわからない。
・「コアブロックが出た」ので「振り回す」。何をやってるんだろう・・・
・ミサトは敵が攻撃できると知るやいなや「ならば結構、撃て!」と言う。格好いい。
・それを見て、「高雄コウジ」は「加持の話より面白い艦長だ」と言っている。
・戦艦は無事に発進。
・リツコはシンジに「あなたのエヴァとのシンクロ率は0%よ」と告げる。しかし『覚醒』することでシンクロすることも可能らしい。
・シンジにつけられていた首輪は、『覚醒』すると死ぬというシロモノだった。14歳の子になんてものつけるんだ。
・「鈴原トウジ」の妹である「鈴原サクラ」がいるが、シンジは彼女がトウジの妹と言うには彼女はだいぶ年上に見えるので疑問に思う。
・そこにアスカ登場。アスカの口から「14年たったってことよ」という驚きのことばが発せられる。
・アスカはガラス越しにシンジを殴る。「これは苦しみと悲しみの累積」らしい。
・シンジは「綾波レイ」のことをアスカに聞こうとするが、アスカは「知らない」「この世界はもうそんなことに反応しているヒマはなくなった」と言う。
・シンジの頭の中に「碇くん、どこ?」というレイの声が響く
・ミサトから、自分たちが『ヴィレ(wille)』というネルフと敵対している組織に属していることが語られる。ヴィレの目的は「ネルフのエヴァを殲滅すること」らしい。
・レイの声がするほうに、エヴァ零号機登場。
・ミサトはシンジに「エヴァに乗るな!」と言い、サクラも「とってもいいですけど、エヴァにだけは乗らんといてくださいよ!」と釘を指す。
・でもシンジはエヴァ零号機とともに逃げる
・ミサトはシンジ「首輪」を作動させようとするが、「OUT OF RANGE(届かない)」になってしまう。
・アスカはそんなシンジの行動を見て「あれはもうバカじゃない、ガキね」と言う。
・シンジが目覚めると、そこにはレイがいた
・シンジはレイとともにエスカレーターを降りる
・ピアノを弾いているカヲルを見かける
・シンジ、レイ、カヲルのもとにゲンドウ(シンジの父)登場。
・ゲンドウは「ここにエヴァ13号機がある。お前と、その少年が乗れ、話はそれで終わりだ」と言う。お父さん、冷たすぎ。14年ぶりの再会のことばがそれだけかよ!そりゃシンジくんもグレます。
・シンジの部屋にプレートに乗っけられたペースト状のごはんが送られてくる。まずそう。
・シンジくんは部屋を抜け出し、レイのもとへ会いにいく
・倉庫みたいな部屋に行くと、レイはプラグスーツへ着替える途中だった。シンジはよく裸に遭遇するな。
・レイは新たな「黒いプラグスーツ」を着ている。シンジは「黒だとちょっと・・」とお気に召さないようす。
・レイは「命令を待っている」「(本を読むことを)綾波レイなら、そうするの?」「好きって、何?」などと言う
・カヲルは、シンジをピアノの連弾に誘う
・カヲルは「生きていくためには新しい経験を手に入れるしかない」「(もっと上手く弾けるかなという問いに対して)気持ちのいい音を出せばいい、反復練習さ」などとシンジにアドバイスをする。
・雲が白馬に変わるイメージも挿入される。
・シンジは、カヲルを「星を見る」ことに誘う
・カヲルは「僕は君に生まれてきたんだね」とシンジに言う。溢れ出るホモ臭
・部屋に戻ったシンジは、今日着る服(学生服)の裏面に「鈴原トウジ」の名前があるのを見る。
・シンジは、カヲルに「心配になったんだ、14年間も初号機の中にいて、変化が怖いんだよ」とカヲルに胸の内を吐露する
・カヲルは、そんなシンジに「シンジがレイを救ったことがきっかけになり、『サードインパクト』が起こった」という真実を見せる。
・ゲンドウが推進していた「人類補完計画」が、「(サードインパクトをひきがねとして)新たな生命を創りだす」計画であることが語られる。
・ゲンドウは「ゼーレの歴史は私が変える」とか言っている。
・シンジは「僕は知らないよ!」「どうしようもないよ!」と言う。
・カヲルは「君に罪はなくても、他人からはある」「でも、希望はある。どんなときでもね」とシンジに告げる
・シンジは「綾波を救ったんだ!それでいいじゃないか!」とほざく。さすがにかわいそうに思っていたけど、やっぱりヘタレ主人公だな。
・ネルフの副司令官である「冬月コウゾウ」は、シンジを将棋に誘う。
コウゾウはハンデとして飛車・角・金は落としてくれるけど、シンジは31手先まで読まれて負ける
・「崩し将棋」をはじめる。
・その間、コウゾウはシンジの母である「ユイ」が「エヴァ初号機の専用システムになっている」ことを明かす。シンジの母は自ら被験者となったらしい。
・シンジの母親の『一部』が、「綾波シリーズ」の中に埋め込まれたらしい
・コウゾウは「世界を創るのは簡単でも、創り直すのはそうもいかん」と語る。
シンジが去ったあと、コウゾウは「全く嫌な役だ、ユイくん、それでいいな」と言う
・ゲンドウは「もうすぐ会えるな、ユイ」と目が真っ黒な巨大な顔面の前で言っている
・シンジは失意に沈み、部屋でカセットテーププレイヤーのイヤホンを外し、叫ぶ。
・「何をしてるんだ、僕は!」と言うシンジ・・・
・そこにカヲルもいる。シンジは「エヴァなんかに乗りたくない!」「いいことなんて何にもなかった!」「誰も信じられない!」と言う。イラッ
・カヲルは「エヴァに壊されたものは、エヴァで再び変えたらいい」と言う。
・カヲルによると、「ドグマにある2本の槍」を手に入れることによって、『フォースインパクト』をふせぐことができるらしい。
・カヲルは、シンジについていた首輪をしれっと外す。なんで外せるねん。
・その首輪をつけるカヲル。
・シンジの「君ならできる」と言うことばに対し、カヲルは「君『と』ならだよ」と答える
・シンジは「なんでもわかっちゃうんだ」と言い、カヲルは「君のことばかり考えているんだ」とさらなる怪しい発言。
・お互い「カヲル」「シンジ」と呼び合うことを許し、顔を赤らめるシンジ。もうお前ら結婚しちゃえよ。
・シンジとカヲルは「ドグマ」の深部へ。レイ(ではないけど)も「マーク9」に乗ってついてくる。
・シンジくんは「綾波じゃないのに」「僕らだけで十分」とか言ってる。
・ドグマの最深地は『サードインパクト』の爆心地らしい。そこには「リリスのむくろ」があった。
・そこには、「ロンギヌスの槍とカシウスの槍」らしきものが刺さっていた。
・しかしカヲルは、その2本の形に疑問を示す。
・アスカの乗った弐号機登場。弐号機VS13号機。マリも援護している。
・アスカは「このガキが!」と言い攻撃、シンジは「なんで邪魔するんだよう」と駄々っ子のように言いながら反撃。
・この間、カヲルは何やら考えていて一切戦闘に参加しない。お前も戦えよ!
・マリはレイの乗っているマーク9に向かって「アダムスの器(うつわ)になる前に出たほうがいいよ」とか言ってる。
・アスカに「オリジナルのあんたはもっと愛嬌があったわよ」となじられ、レイは「オリジナルの私・・・」と言う
・アスカのエヴァが「LOW BATTERY」になる。
・だけどマリによりバッテリーが近くに送られる。そんなんでいいんかい。
・カヲルは「やめようシンジ君、あれは僕らの槍じゃない」とシンジに告げる
・しかし、シンジは「必要って君が言ったんだ!」「みんなのために世界を戻す!そうすれば・・・ミサトさんだって!」などと忠告を聞かない。気持ちはわかるけどあなたはもう何もしなくていいよ。カヲルくんももっと本気で止めて!
・カヲルは「第1の使徒の僕が13使徒におとされるとは」と言う。
・ゲンドウは「ゼーレ」に「人類を代表し、感謝申し上げます」「定款された人類補完計画と『神殺し』をやってのけます」などと言う。
・シンジは思い切り槍を引き抜く。
・この槍はネルフ(ゲンドウ)の罠だったらしく、『フォースインパクト』が起きそうになる(カヲル曰く、「狭間の儀式」らしい)。
・シンジが同じコクピットにいるカヲルに手を伸ばそうとすると、そこにはATフィールドっぽいものがあって近づけない。
・アスカVSレイアスカの乗った弐号機が凶悪なツラになったり、相手を食いちぎったりする。
・アスカは「ごめん、弐号機」と言いながら、自身は脱出し弐号機を自爆させる。
・シンジは「僕のせいなのか・・・」と言い、カヲルは「僕が13の使徒で、トリガーだ」と返す。
・シンジは「どうしよう、僕、どうしたらいいの?」とカヲルに聞く
・シンジに対し、カヲルは「たとえ死んでも、意思や願いは残る」「これは君の望む幸せじゃなかった」「ガフの扉は閉じた」とか言う
・このセリフに対するシンジの返答は「カヲル君が何を言っているのか全然わかんないよ!」でめっちゃ同意してしまう。
・首輪が爆発してカヲルの首が吹っ飛ぶ。ええええええええ!一瞬とは言え、普通に吹き飛ぶシーンが見えているんですけど・・・
・どうやらカヲルが死んだことにより、『フォースインパクト』は止まったらしい。
・マリは「わんこくん(シンジ)がゼーレの保険さ」とか言ってる。
・ゲンドウは冬月コウゾウに「ひとまずこれでいい、フォースインパクトは止まったが、ゼーレの使徒は始末できた」とか言ってる。
・アスカは地に落ちていた「エントリープラグ」を開ける。そこにはうなだれているシンジがいた。シンジくんがショックのあまり廃人同然に・・・
・アスカは「自分のことばっかり!だまっていればすむと思ってんの?」と言う。
・しかもシンジを足蹴にする。
・一度は見捨てようとするアスカだったが、やはり戻ってきてシンジを無理やり立たせる。
・そこにレイもやってくる。アスカは「綾波タイプの初期ロットか」と言う。
・アスカは「『リリン』が近づけるところまで移動するわよ」と言う。
・3人は、歩き始める・・・・
完
いろいろと疑問点をみていきましょう。
~冒頭の戦闘はどういう意味?~
アスカはエヴァ弐号機に乗り戦闘中。敵は「アンチATフィールド」とか出しており、マリも援護射撃をしていました。
これは「奪還作戦」というセリフにもあるように、マリとアスカがシンジ(黒い十字架上の箱)を取り戻すために戦っていたのでしょう。
しかし、それでも疑問が多いです。
・なぜシンジの入った箱が地球外に排出されていたのか
ニア・サードインパクト(後述)が起こったため、初号機がシンジを内包したまま衛星軌道へ封印されたそうです。
・アスカが「バカシンジ!」と言ったあとの光の正体は?
初号機がビームを出したのでしょうか。
・アスカが見た「謎の目」の正体は?おそらくこれはシンジの目でしょう。人間の目だとは思えなかったのですが・・・
初号機の目では?とご指摘をいただきました。
シンジは人ならざるものになりかけているのではないでしょうか。
それはエヴァのパイロットになったがゆえの、14年眠っていたがゆえの代償か・・・もしくは、父であるゲンドウがそうさせているのかもしれません。
終盤にマリが「シンジがゼーレの保険」と言っているのも、シンジには何か隠された事実(切り札となるほどの力)が存在していることを裏付けています。
戦闘シーンの参考↓
<ヱヴァQ冒頭6分38秒の宇宙での「強奪作戦」シーンは宇宙工学立場から見てガチ>
~ミサトさんのキャラはなんであんなに違うのか?~
「破」の冒頭ではシンジを褒めてたのに、「あなたはもう何もしなくていい」と言うミサト。
シンジの行動により(ニア)サードインパクトが起こったので、こう言うのもわかります。
だけど「破」の最後で、シンジに「行け」って言ったのはミサトさんじゃん・・・
いずれにせよ、もっと言いようがあるんじゃないかと思いますが・・・14年ぶりの再会なので、もっと優しいことばをかけてやってよ。
しかしミサトはシンジがエヴァ零号機に乗って去るとき、わざと首輪のボタンを押し(せ)ませんでした。
ミサトは完全に別人になったわけではないようです。
~予告編にいた「誰?」とファンに言われていたキャラの名前は?~
紫髪の女の子は名前は「北上ミドリ」です。戦艦「ヴンダー」の乗組員の一人でした。
以外とチョイ役でした。
「勝てないいくさはしたくないなあ」とか言っている、愛嬌のある性格のようです。
シンジに寄り添っていた女の子の名前は「鈴原サクラ」であり、鈴原トウジの妹です。
階級は少佐。関西弁で「そやけど緊張するわ~」などと言っていて可愛い。ていうかあざといです。
「破」では子どもでしたが、14年たった現在では10代後半~20代前半くらいに見えます。
他にも大塚明夫さん演じる無骨なキャラ「高雄コウジ」などもいます。
~戦艦の名前の由来は?~
リツコは、戦艦「ヴンダー」のことを「まさに希望の船ね」と言っています。
Wunderはドイツ語で「奇跡」という意味です。
しかし「戦艦」って、エヴァの世界観からしてみると斬新ですね。
そういえば、エヴァの登場人物の名前は戦艦が元ネタでした。
~なぜアスカやマリは年をとっていないの?~
シンジは「眠っていた」ので見た目がそのままなのは納得できますが、アスカやマリまでもが14歳の姿のままなのがなぜなのかは、本編では語られません。
これは「エヴァの呪縛(呪い)」のせいだそうです。
アスカやマリはエヴァのパイロットになったことにより、年を取らない体になったのかもしれません。
アスカがシンジのことを「ガキ」と言っているのも、その行動の幼さだけではなく、自身の実年齢が28歳でもシンジは中身も14歳であるがゆえなのでしょう。
個人的には、ミサトさんやリツコさんが全然老けてないのも気になりますね。
ミサトは43歳のはずなんだけど。
~なぜ「破」のラストでカヲルが止めたはずの「サードインパクト」が起こっているのか?~
実際に起こったのは「ニア・サードインパクト」だそうです。
「破」でカヲルは「カシウスの槍」でサードインパクトを止めにかかりましたが、カシウスの槍は創造の力を持つ槍のため、不完全な状態でのサードインパクトとなったようです。
~カセットテーププレイヤーの意味って?~
もともとはゲンドウが使っていたものです。
これはシンジの心そのものを表すもの、もしくはシンジの心のよりどころです。
詳しくはこちらで(内容は「序」のものです)↓
<「ヱヴァンゲリヲン:序」シンジくんが聴いていたカセットテープの謎 - エキサイトニュース>
~本作の綾波レイは何者?~
今まで興味を示していた本を読まなくなり、どこか人間らしさを無くしたレイ。「別人」のようです。
綾波レイはシンジの母であるユイのクローンです。しかも、複数のクローンがいたことが語られます。
これはこちらも参照下さい↓
<綾波レイはユイのクローンですよね?- Yahoo!知恵袋>
また、前作までのレイの精神はリリス(後述)のものです。
本作のレイの精神が誰のものなのかは不明、もしくは「抜け殻」の状態なのかもしれません。
~マリの正体は?~
マリはレイに対して「オリジナルのあんたはもっと愛嬌があったわよ」と言ったり、ゲンドウを親しそうに「ゲンドウ君」と呼んだりします。
はては冬月コウゾウがシンジに見せた写真の中には、マリによく似た女性が写っていました。
オリジナルとはユイのことを指しているのでしょう。
マリは一体、今何歳なのでしょうか・・・
参考↓
<ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Q 真希波マリの正体は? 出生の秘密ネタバレ>
~アダムスの器とは?~
旧エヴァの「アダム」は第一の使徒です。綾波レイ(のクローン)は、アダムの精神を入れる「器」なので、マリはレイをこう呼んだのではないでしょうか。
レイのクローンはそのままではただの「脱け殻」であるので、精神(魂)を入れる必要があるのです。
アダム「ス」となっているのは新劇場版から。おそらくアダムが何体もいるから、ADAMSと複数系へと名前を変えたのだと思います。
アダムスの器についてはこちらも参照ください↓
<エヴァqでも何回も出てきましたが・・・ アダムスの器ってなに? - Yahoo!知恵袋>
<いくつか分からない事がありました。 1、黒綾波... - Yahoo!知恵袋>
~リリス・リリンとは?~
アダムから生まれた生命が使徒で、
リリスから生まれた生命の末裔がリリン(人間)です。
名前がややっこしいですね。
くわしくはこちらで↓
<神・アダム・リリス・リリン・エヴァ・人間の関係... - Yahoo!知恵袋>
<エヴァンゲリオンにおけるアダム、エヴァ、リリスの全容>
~カヲルが首輪を付けた理由って?~
シンジの「覚醒すると死ぬ首輪」を自身につけるカヲル。
首輪捨てろよ、と思うところですが、これにも意味はあります。
カヲルは、シンジの罪を背負いたかったのではないでしょうか。
シンジが世界を破壊し、その代償につけられた死の首輪・・・それを自分につけるというのは、カヲルの「シンジのためなら罪をかぶってもいい、死んでもいい」という自己犠牲の愛に思えます。
*以下のご指摘を受けました
13号機が覚醒するとフォースインパクトが起こりえますが 、それを阻止する為には片方でも死ぬ必要がある。
フォースインパクトを起こしたくなかったカヲルは 、その時(覚醒を止める時)に死ぬのがシンジではなく自分であるようにした。 要は、フォースインパクト阻止のためです。
また、カヲルの正体は人間ではなく、使徒です。
カヲルは新劇場版では「第一の使徒アダムスの生き残り」という設定なのです。
~ロンギヌスの槍とカシウスの槍とは?~
ロンギヌスの槍は破壊の力(使徒を殺す力)を持ち、カシウスの槍は創造の力を持っています。
本作で「リリスのむくろ」に刺さっていたのは、2本ともロンギヌスの槍だそうです。
破壊を象徴する槍が二本揃い、それをリリスのむくろから引き抜いたことでフォースインパクトが起こったようです。
~ゲンドウの目的って?~
ネルフは人類を使徒から守っているような存在であったのに、本作ではむしろ人類を滅ぼそうとしている存在に思えます。
ゲンドウ(ネルフ)の表面的な目的は、ゲンドウが「ゼーレ」に語ったように「人類補完計画」と「神殺し」です。
人類補完計画とは、世界を一度リセットし、新たな生命を創りだすという壮大かつ勝手なものです。
では「神殺し」とは何を指すでしょうか。
ここでロンギヌスの槍のことを考えてみます。
ロンギヌスの槍は使徒を殺すことのできる武器のことですが、本来はイエス・キリストを刺した「『神殺し』の槍」なのです。
ゲンドウはロンギヌスの槍を使い、神(=使徒?人間?)を殺す(さらなる『インパクト』を起こす)つもりなのかもしれません。
そして、ゲンドウの本質的な目的は、亡き妻・ユイにもう一度会うことだと思います。
ゲンドウは、巨大な顔面の前で「もうすぐ会えるな、ユイ」と言っているのです。
ユイのクローンであるレイを創ったのも、亡き妻を追い求めていたから。
世界を滅ぼすのも、「世界を創り直し」、その世界で亡き妻ととも生きたいがためなのではないでしょうか。
しかしこう考えてももうひとつ疑問が・・・それは本作のユイが自らすすんで「エヴァ初号機の専用システムになる実験の被験者」となったことです(旧作品でユイが亡くなったのは「事故」によるものでした)。
まだまだ、別の理由があるように思えます。
また、ゲンドウは、実の息子であるシンジには全く無関心です。
死んだ妻のことを想うも、生きている息子のことを気にかけないゲンドウ・・・彼の行動は、矛盾をはらんでいると思います。
~本作と、次回作のタイトルの意味は?~
本作の英題である「You Can (Not) Redo.」。
Redo(やり直す)ことができるか否かは、シンジが槍を抜くかどうかにかかっていたのかもしれません。
結果的にシンジは槍を抜いてしまい「Not Redo.」のほうの選択肢を選んだのかもしれません。
しかし、3人が再び歩き出したラストシーンには、幾分かの希望が残されていると思います。
最終作のタイトルは「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」なのだとか。
いままでの新劇場版は「ヱヴァンゲリヲン」だったのに、「エヴァンゲリオン」表記になっています。
「:||」は音楽記号のリピートマーク、または終止記号です。
「シン」は「真」「新」「神」もしくは「sin(罪)」を指すのかもしれません。
タイトルに関してはこちらの解説が素晴らしいです↓
<【これは凄い】「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」 スレ住人の考察が面白い!>
~総評~
改めて感じたのは「空白の14年間」のことがわからないこと。
サードインパクト後、人類がどのようになったのかも正確には語られません。
鈴原トウジや相田ケンスケなどのシンジの知り合い、加持リョウジなどのネルフの人間はどこに行ったのかもわからずじまいです。
困ったのはキャラの変容で、特にミサトさんの態度はファンにとってショックだと思います(必要な描写ではありますが)。
最後の予告編の「サービスサービスゥ!」にも寂しさを感じてしまいました。
よかったのはシンジと同じ目線で、「どうなってるんだ?」と未知の世界と孤独感を体験できること。
いままでのエヴァは、作中の登場人物が理解しているのに、観ているこっちは理解できないという印象が強いものでした。
しかし本作のシンジは観客と同じく何も知らないので、あまりのも事実に絶望するシンジにより感情移入してしまうのです。
つーか「破」で流れた予告は詐欺もいいとこですね。全然違うじゃん。
この大風呂敷をたためることはできるのか?
「破」でだいぶ脱・ヘタレ化したのに、再び超ヘタレ化&絶望しまくっているシンジくんは復活できるのか?
歩き出したシンジ・アスカ・レイの行く末は?
なんだかんだで気になって仕方のない「新劇場版エヴァ」。
最終作を楽しみに待っています。できればもうちょっとわかりやすくしてください。
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Rei in Cyberland : エヴァQ、雑な解説&考察 - livedoor Blog(ブログ)
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ヱヴァンゲリオン新劇場版Q:完全ネタバレ考察 : メガネ王国Ⅱ
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感想はこちらにもまとめられています↓
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」考察サイトまとめ - NAVER まとめ
ヱヴァQネタバレ記事関連 ゴルゴ31
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Q、自分も見てきましたがなかなか衝撃の内容でしたね。
冒頭の戦闘シーンでは「奪還作戦」というセリフにもあるように、
マリとアスカがシンジ(黒い十字架上の箱)を取り戻すために戦っていたのだと思われます。
また、戦艦の名前は「ヴンダー」です。
今回は空白の14年間に関してあまりにも情報が少なく、
またシンジ君目線で見ていると不憫すぎてなかなかつらいものがありました・・・
あと一作で終わるのか心配です(笑)。
> Q、自分も見てきましたがなかなか衝撃の内容でしたね。
正直、この展開がうけつけないひともいるかもなあ・・・と思いました。
前作で成長してきたシンジくんがリセットされちゃったようにも思えます。
シンジくんはウジウジしていて嫌いな主人公でしたが、本作を見てさすがに幸せになって欲しいなあ・・・と思えました。
「自分自身の願いのために」というのが破のラストだったんですが、Qのラストでは「自分のことばかり考えて!」と批判されていましたね。
新規の視聴者側と違い、作り手側は破のシンジを脱ヘタレ化したのではなく、むしろ行き過ぎて考えなしのDQNになった、というイメージで捉えているように感じました。
> 「自分自身の願いのために」というのが破のラストだったんですが、Qのラストでは「自分のことばかり考えて!」と批判されていましたね。
本作はシンジくんの思いを打ち砕く、無慈悲な展開でしたね・・・
> 新規の視聴者側と違い、作り手側は破のシンジを脱ヘタレ化したのではなく、むしろ行き過ぎて考えなしのDQNになった、というイメージで捉えているように感じました。
たしかにみかたによればDQNかも・・・
最終作では格好いいシンジが観たいです。(まだ彼の性格が嫌いなので)
(1)エヴァQは、意外に分かりやすい話ではないか?
旧作の最後に出た来た「ミサトら若い世代とゼーレら古い世代との間の闘争」というテーマを、マジメに1作品の長さにして、描こうとするとこうなるのがQ(ミサト軍を、移動要塞にするのはナディアやラピュタのインスピレーションかもしれないが・・・)。
ゲンドウの立場は、ミサトら若い世代とゼーレら古い世代との間の中間で、自分の目的を達成しようとする!だから・・・貞本エヴァで示された「ミサトら若い世代とゲンドウ(ネルフ受け継ぎ)との闘争」というモチーフになるのである!分かりやすい!
エヴァシリーズの最高傑作といっても良いだろう!
(2)エヴァとは?そのオリジナリティとは?・・・単純なロボット物語でも、使徒殲滅の物語でも、宇宙人的なモノとの戦争もの、でもない。
一番のテーマは『人類進化の物語』ということである。・・・ガンダムの結末が「ララ」の出現になったことがその片鱗にある。エヴァは、それをもう完全に主客転倒させて、完成させて、「ロボット戦争」でなく「人類進化」の方をメインテーマにしたもの!ここが革新!
(3)・・・だから、エヴァQの話の一番重要な点は、~号機の話は細かい点はどうでもよくて、
『アスカとシンジが年をとらなくなったこと!』が最大の成果!
すなわち、
『アスカとシンジはもう「人間」じゃない!(だって、使徒やエヴァと融合したのだから!)』=新人類
というところが本質であり、最重要である(だからアスカは旧人類のことを「リリン」と呼ぶ、もう人類じゃないから!)
だ・か・ら・・・
『「アスカとシンジの子供」になったら、それは、もう、まったくの新人類の祖である』
すなわち、次作では、
『アスカとシンジが新しい時代の「イブ(エヴァ)とアダム』なのである!
だ・か・ら・・・アスカは本当の意味でイブ(エヴァ)
・・・だ・か・ら・・・アスカは「姫」とよばれるまでになった!
(4)ゲンドウのシナリオとは、「唯」の復活と、自分の血筋の子供を「新人類」に進化させること(他の人類はどうなってもイイ?)。
これに対しゼーレのシナリオは、カオルを「新人類」に進化させること(他の人類はどうなってもイイ)。
いずれも、他の人類はどうなってもイイ。
冬月はゲンドウに概ね賛成だから止めない。「唯」君が復活できるのだから。
2.名前を変更した理由
(1)(名前を変更した理由1)なぜ、エバに乗れる家系は名字に「~波」がつくのか?おかーちゃんが人柱となって「制御系」になっている。2号機系統はアスカのおかーちゃんが死んで「制御系」になっている。
すなわち量子力学でいうところの「通常の粒子」ではなく「波動」の存在になっているから「波」なのでしょう!「波の家系」!
(2)(名前を変更した理由2)旧作の設定では、ゲンドウは旧姓が「六分儀」で、唯の「碇家」に入り婿したことになっていた。しかしそれも複雑なので、Qでは素直に、ゲンドウはもともと「碇ゲンドウ」で、唯の方を「綾波家」にして普通に結婚したことにしたのでしょう。「綾波ユイ」のコピーが「綾波レイ」の方が分かりやすい。
3.これからどうなるのか・・・
(1)「シン・エヴァンゲリオン」の「シン」とは、「新」であり「真」(ゲッターと同じ!)であり「シンちゃんの」エヴァンゲリオンということである。
(2)キリスト教で大切な数字(数秘術)
13号機=裏切りのユダの数字→すでに使われた。
7号機=神を表す数字→まだ出てこない、だから、最後のシンジのエバになるのではないか?
6号機=神を越えようとする人間を表す数字=カオルに使った。
(3)旧作は、「もともと青い海が最終話で赤くなった」
ところが新作の「エヴァンゲリヨン」は、もともと海が赤い。
・・・ということは「青い海の復活」が最終的な「カタルシス(浄化)」になるように、しようとしているのではないか?
だから最後は、意外に「青い海の復活」が今後の最終目標・最終課題になるのではないか?
あるいは、
「新人類(シンジとアスカの子孫)は、黒い月が変化した「新しい青い海の地球」に移住」するのか?
今回のQはなかなかビックリさせられることが多かったですね。
設定とかもそうですが、実は破の次回予告で流れたシーンがいくつか出てきていなかったり・・・(笑)
あ、あとquickeningの意味は「急がせている」では無く「胎動」です。今回のタイトルにはピッタリだと思いました。
>【マニアX】さん、長々と考察ありがとうございます。
自分のただの箇条書きレビューと比べると、自分がすごく恥ずかしいですw
シンジたちが年を取らないのは「新人類」になったから、というのは面白い解釈ですね。
あの「赤い海」もそういう意図があるかも!最終作では、ぜひそのシーンをみたいですね。
ここまでいろいろ謎を模索できる作品はあとにもさきにもなさそうです。
>名無しさん
お褒めのことばありがたく頂戴します!
>ジュンさん
ご意見ありがとうございます。記事に修正&追記しました。
あの予告は完全に詐欺ですねw
間に出てくるKEEPOUTの下の分に
ニア、サードインパクト(本来サードインパクトはマーク6が初号機に槍(恐らくQでいうカシウスの槍、形状的に)を投げたことにより収まったはずが発生しているサードインパクト、というのがミソかと
まぁ本来の序破急の流れで行くのが正しいストーリーでQは実はifの方向に進んだ不幸な世界(タイトルのNOT)、パラレルワールドという説がありますが・・・
破カヲル「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」
Qカヲル「これは君の望む幸せじゃなかった(その世界はシンジの幸せになる世界ではない)」
もし様々な(NOT)が織り交ざった世界ならミサトの態度なども解釈できますし(もしかしたらシンジだけは(NOT)でない世界から迷い込んだのかもしれない?)
某所にもありましたが
1.0:YOU ARE (NOT) ALONE 君は(シンジは)一人じゃない2.0:YOU CAN ADVANCE 君は進歩する(シンジは綾波を助ける)
3.0:YOU CAN (NOT) REDO 君はやり直せない
といった感じでNOT VerとNOT無しVerを交互に放映している、とういう説があるくらいですからね
そして本来の急は世界をやり直すことができた⇒もともとの急+何かで同時放映だったということに繋がるやらうんたら
ただまぁ序・破と幸せに向かう内容を見てからだと、精神的な感覚では本来の急を見たかった感じですね・・・
エヴァンゲリオン、という作品で見た場合はこのQも十二分に面白いのですが
ただエヴァということを考えると、14年間の出来事を明確に説明しない⇒シンジと視聴者の精神状態をリンクさせる
という手法は意図的にやってる感じがしますね
ここからどうやって大団円にもっていくのか、そもそも大団円になるのかはまったく分からないことかと
一説ではテレビ予告にあったヱヴァンゲリヲン新劇場版:?は2013に放映して劇場での予告のシン・エヴァンゲリオン劇場版
:|Iとは別の映画では?という説があるくらいですからね・・・
(1)そもそもエヴァは使徒である。使徒の力(無限の生命であるS2機関)を、拘束具で押さえ込んで人間がコントロールできるようにしたもの。結構キケンなものである。少なくとも使徒と同質のものと言って良い。
槍は、インパクトを発動したリリスやエヴァを押さえ込むためには是非必要なもの、いったん発動したら抜いてはいけない。
旧作(TVシリーズおよびそれを基本的に踏襲する前作までの映画版)では、成層圏の第15使徒アラエルを綾波が投擲して倒し、その槍は月へ。しかしその後も、セントラルドグマにいるリリスの発動を食い止めるため「ロンギヌスの槍」は依然ささったままだったから、本来は「ロンギヌスの槍」は2本あったことになる。
(2)しかしながら、今回の新作(エヴァンゲリ「ヲ」ンの方)は「成層圏の第15使徒アラエルを綾波が投擲」という事件はないのだから、「ロンギヌスの槍」は実は2本そのままあるはず。
今回の新作(エヴァンゲリ「ヲ」ンの方)は、「エヴァ6号機がやってきて、第12使徒が寄生していて危機になるという描かれていない「ニア・サードインパクト」以降の闘争」があるが、一旦発動したキケンな初号機は槍で常時食い止めていなければならない。すると、そもそもカオルが6号機で持ってきて、初号機の「ニア・サードインパクト」を止めたあの槍の方こそ、むしろ「カシウスの槍」の方だったということになる。
その後、初号機とシンジは立方体に押し込められて、危険物として宇宙空間へ。そもそもその間も初号機の発動を抑制していなければならないのだから、初号機をコントロールしエンジンに使った「AAAヴンター」は、発動後は、その中に「カシウスの槍」が存在しなければならない。そうしなければ初号機をコントロールできないから。
たぶん、エンジンを囲むあのあばら骨+背骨のような部分が、DNA形態化し螺旋状化した「カシウスの槍」、これで押さえ込んでいる。
5.「年を取らない「人類」」とは、なにものか?
「アスカとシンジ」が既にこの境地に到達しているわけだが、その意味を考えてみましょう!
キリスト教では、「知恵」と「(永遠の)命」が重要概念で、人間はエデンの園にいたとき、「知恵」の実をたべて、罰として有限の命となり楽園追放された。
それに対し使徒は無限動力S2機関(コア)をもち「(永遠の)命」がある。
なぜ両者を同時に兼ね備えられないかというと、「知恵」と「(永遠の)命」を同時にもったものは神と同等の力を得るから。
(1)旧人類(リリン)は、「知恵」と有限の命。
(2)新人類(アスカとシンジ)は、「知恵」と「(永遠の)命」。姿は旧人類のママ。
(3)使徒は、「(永遠の)命」無限動力S2機関(コア)があるが、姿はバケモノ。
・・・こうしてみると、新人類(アスカとシンジ)は、バケモノにならなくて済んでいるのに、人類の夢「(永遠の)命」を得ているのだから、「ほどよく、都合の良い進化を遂げている」ということになる。・・・次の世代を託せるのではないか?!
6.シンの結末は?-(A案)ハッピー?エンド(旧人類が残る)
百歩ゆずって、カオルの言うことが正しく、「ロンギヌスの槍」と「カシウスの槍」の双方を同時につかえば「なかったことにできる」とする。
ヴィレがこれを実行し、旧人類は存続し、青い海も再生する。・・・ちなみにヴィレとは「生き残りたい意志+E」という意味でしょう。Eがついているからエヴァの意志なのか?
7.シンの結末は?-(B案)バッド?エンド(新?真?人類に大半は移行、旧人類なんて要らない)
(1)地球が殆ど住めないか、それに近いダメージを受ける。アスカら新人類しか住めない(赤い大地)。
そして、たぶんシンジは(物理的に)死ぬんじゃないかな。
「桜流し」では、「あなたは死んでも、後に産声が残る・・・」とある。これは、たぶんシンジが、「アスカと子供をもうけたあと」、本当の最後の最終決戦兵器7号機かなにかで玉砕・殉死した後のアスカの気持ちなのでしょう。「あなたが守った街」とは、シンジが最後にオトコを見せることを歌っているのではないか?(アスカが見直すなんてなかなかです。ずっとマザコン(レイと融合)やホモ(カヲルとラブラブ)やってた、ふがいない「王子」でしたからね!)。キリストもそうですが、救世主は死んで「神話」にならなければいけませんからね。
(2)ここで問題です。いったい、
「死ななくなった生命が、子供をもうける」
ということはどういうことか?っていうことです。
生命は、遺伝子のミスもありますが、地球の資源は有限なので、子孫に資源を残すため老いた個体は「死」を行います。
死ななくなるということは、子孫に資源を残せない!
ということは宇宙に活路をもとめなければならない!
すでに「知恵」と「(永遠の)命」をもっている新人類は、もう神のごとき存在で、宇宙に進出しなければならない、ってことですよ!
ここで思い返して欲しいのですが、エヴァはそもそも「タイムマシン」とか「パラレルワールド」のような「時間的旅行」的なものはいっさいでてきていない。
そうすると「空間的な別世界」という考え方もあると思います。
貞本エヴァで、そもそも今の人類と使徒ははるか宇宙のかなたの超文明から送られてきた生命の種だとかたられています。
このQ作(新作)のエヴァンゲリ「ヲ」オンがその、別の文明とかんがえたらどうでしょう。
つまりアスカやシンジの子孫である「新人類」は、なんと次の「生命の種」を「送り出す側」になるとしたら。
そうしたら次の話が、旧作のエヴァは、別の地球の話になるのです。
(3)ただし、黒い月が青い地球になりかけているので、新人類は、そちらに移住するということもあるでしょう。あるいは、これが次に宇宙に送り出す「玉」なのか?
8.結末はA案なのかB案なのか?
たぶんB案・・・だって「旧人類(リリン)は変化をきらい、まわりを変化させようとする。それが罪」といっているから。作家性の強いガイナならB案を好むと思う。
所詮、旧人類(リリン)はダメ ってことよ!
有る意味、猿の惑星を越える凄い結末だ!日本人がここまで聖書の世界を解釈するとは信じられない。
マニアXさんのA案とB案で考えるとサブタイは
YOU ARE (NOT) DEADになったりするかもしれませんね
俺は何年もこのエヴァを楽しみにしてたのに。
調子に乗ってこの時期にブログにネタバレ書くなよ。
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についてですが、
書かれているような単なる罪の肩代わりだとか精神的な理由からではありません。
13号機が覚醒するとフォースインパクトが起こりえますが
それを阻止する為には片方でも死ぬ必要がある。
フォースインパクトを起こしたくなかったカヲルは
その時(覚醒を止める時)に死ぬのがシンジではなく自分であるようにした。
要は、フォースインパクト阻止のためです。
おそらくこれはシンジの目でしょう。人間の目だとは思えなかったのですが・・・
アレ明らかに初号機の目デス
冒頭6分~のyoutube映像とかにもありますが、初号機を逆さに写した感じですね
角までハッキリと確認できるかと
きのネタバレ」が公開されている!エヴァQ!
「裏切りのサービス」(朝日新聞デジタルで2012年11月26日)
http://www.asahi.com/showbiz/column/animagedon/TKY201211250306.html
映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」総監督の庵野秀明さん。今夏の「館長 庵野秀明
特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」開会式で撮影しました。その「特撮博物
館」で上映された「巨神兵東京に現わる」が映画館で「Q」と同時上映中です。左が「巨
神兵」監督の樋口真嗣さん、中央が庵野さん、右がスタジオジブリの鈴木敏夫プロデュー
サー
公開中の映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を見ました。テレビシリーズの筋をな
ぞった感の強かった前々作「序」から前作「破」のラストで一転、使徒に飲まれたヒロイ
ンのレイを主人公シンジが救い出し熱い抱擁!というまさかの「リア充」展開で、こりゃ
あ「Q」では二人で乗った無敵のエヴァ初号機で世界を救うラブラブ天驚拳(「機動武闘
伝Gガンダム」参照)というか天Q拳でも繰り出すのかと思ったら、今度はまさかのドッ
プリ鬱(うつ)展開! 驚きました。誰ですか、監督がリア充になったから「エヴァ」も
リア充になったんだ、なんて言ったヒト?
お断りしておきますがネタバレです。この映画、序盤から驚きの展開なのでそこを書い
ただけでもうネタバレです。開巻冒頭、衛星軌道上のナニかを捕まえるミッションに携わ
るのはエヴァ2号機、プラグ内の操縦席には眼帯つけたアスカ!前作で使徒に侵食されて
シンジのエヴァ初号機にツブされちゃったはずが、見事に復活です。眼帯アスカの超「男
前」演技とアクションがこの映画の華です。でもツギがあたってボルトが刺さってるから、
思わず「フランケンウィニー」かよ!スパーキーかよ!とツッコみたくなります。
捕まえた十字架っぽい棺みたいな箱には使徒がくっついててアスカを攻撃。窮地のアス
カが「なんとかしなさいよ、バカシンジ!」と叫ぶと箱の中からビームが光って使徒を瞬
殺。箱の切れ目から気味の悪い目がギロリ。後の説明だとこれ、シンジの乗った初号機だ
そうですが、ほとんど使徒じゃん? まあ前からバケモノじみていましたけど。
で、初号機のプラグ内で見つかったのはシンジと彼愛用のS-DATウォークマンのみ
で、助けたはずのレイは影も形もなし。目覚めたシンジはミサトが艦長を務める巨大戦艦
ヴンダーのブリッジに連れてこられますが、ミサトやリツコに「もうエヴァに乗るな」と
言われるし、クルーの態度は氷のように冷たいし、首には爆弾つけられるし、自分は初号
機の中で14年も眠っていて、おまけにここは「ヴィレ」という組織でネルフは敵だ、な
んて聞かされ、もうこんなところイヤだ!とシンジがキレると、レイが零号機に似た機体
で助けに来たのでネルフ本部に連れてってもらったら、廃虚になっててレイもまるで「別
人」みたい・・・。
この後、ネルフ本部でカヲル君と連弾したりしてちょっと和んだのもつかの間、14年
前に自分が世界を最悪のバッドエンドに染め上げてしまったことを知り、シンジ君も物語
も超「鬱」展開へ。いやーこのあたりは見ていてツラかった。「エヴァ」らしいと言えば
実に「エヴァ」らしいけれど、まさかこんなものをまた見せられるとは。この映画のシン
ジ君のダメキャラぶりは最強で、序盤:役に立たない、中盤:心が折れる、終盤:間違い
を犯す、の3連コンボ。キツイよねえ。1度間違えたのに過ちを繰り返すところは、毎度
ひみつ道具を使って失敗するのび太みたい。破滅の引き金をまた引いておいて「ボクのせ
いだ! どうしよう?」なんて泣いてもドラえもんは来てくれないよ、と画面にツッコん
でしまいました。
というわけで、エンドマークの「つづく」を見終えた頃にはどっと疲労感に襲われまし
たが、再見すると不思議なことに、なんとめちゃくちゃ楽しい!展開を知った上で見ると、
落ちていくシンちゃんをニマニマながめつつ、豪華スタッフによる磨きのかかったゴージ
ャスな映像を楽しめ、ぎっしり埋め込まれた情報をそしゃくでき、いろんな謎に気づいて
ワクワクする。一度目はショックを味わい、二度目(以降)は細部を楽しめる映画なので
す。
庵野秀明総監督と「エヴァ」にはずっと、先が見えた!と思ったら裏切られ・・・とい
う目に遭わされてきました。今回もいいように振り回され転がされ・・・「裏切り」こそ
最高のサービスなのですね。パンフ豪華版には「次で完結予定」と書いてありますが、こ
うなったら何が来ても驚きません――じゃなくて、思いっきり力いっぱい驚いてみせまし
ょう。エヴァのパイロットがトシを取らないのはどういうことなのか(永遠の14歳、死
ぬまで中2病?)、「序」から「世界はもう何度も同じことを繰り返してる」感をにおわ
せてきたのをどう回収するのか、昭和歌謡を歌うだけでなくどうも年寄りくさいマリの正
体は何なのか、そのほか長大なリストが出来るほどの謎の数々に、どう決着をつけるので
しょう。
更に14年後に話が飛ぶかも知れないし、14年前からやり直すのかも知れないし、赤
い荒野の奥地でシンジが王国を築いてるかも知れないし、ヴンダーがヒト型に変形してダ
イダロスアタックをかますかも知れないし、ペンギンのペンペンのお尻に(C)マークが
ついててすべては夢で元の学園エヴァに戻って、ゲンドウ校長や冬月教頭がいてミサト先
生が「明日は学園祭の初日だからサービスサービスゥ!」と言うかも知れないし、シンジ
が眼帯アスカの肩を抱いて「これが僕たちの結婚式だよ」と言いながら巨大綾波レイと一
緒に超巨大使徒に体当たりしてキラーンと光ったら沢田研二の歌が流れるかも知れないし。
最後にオマケ。レイと一緒に使徒に飲まれたはずなのに初号機のプラグ内で形が復元さ
れていた、というS-DAT。動かなかったのをカヲル君に直してもらいようやく再生す
るシンジ。その次のカットで「別人」レイの前に制服姿のレイが出現!そしてラストで、
アスカに腕を引かれ荒野を行くシンジがポトリと地面に落としたS-DATを見下ろす
「別人」レイ。どうやら彼女、それを拾って2人について行ったようですが、果たして彼
女が再生したりすると何が起きるんでしょう? カヲル君が「別人」レイについて、魂の
ある場所が違ううんぬんと言っていたのが、何だか気になって……。ふふふ、当たってる
かなあ。
ま、何にせよ、次回も楽しみ楽しみぃ!
プロフィール 小原 篤(おはら・あつし):1967年、東京生まれ。91年、朝日新
聞社入社。99~03年、東京本社版夕刊で毎月1回、アニメ・マンガ・ゲームのページ
「アニマゲDON」を担当。2012年4月から名古屋報道センター文化グループ担当部
長。※ツイッターでもつぶやいています。12月20日に日本評論社から「1面トップは
ロボットアニメ 小原篤のアニマゲ丼」刊行予定。
冬月がシンジに渡したユイの写真にマリらしきメガネをかけた人がいたきがしたのですが、見間違いですかね?
もしそうだと、「オリギナルのあんたは・・・」というセリフにも納得できるのですが。
> もしそうだと、「オリジナルのあんたは・・・」というセリフにも納得できるのですが。
そうなのですか!
マリの素性はほぼ明らかにされていないし、それもあるかもしれません。ユイとマリはほぼ顔を合わせていないですからね。
当然ヱヴァンゲリヲンQは魅力的ですよ。
ヱヴァンゲリヲン「Q」 考察(シン)
です!!考察したものは現時点では三つで、タイトルは
「アスカと使徒と母親と」
「アスカと使徒とコード777」
「ミサトと加持と十字架と」
です。見たら目から鱗、そして感動間違いなしの大傑作考察集です!!
なので、絶対見てみて下さい!!絶対損はしないので!!!
ちなみに、ネット検索で上の三つのタイトルをそのまま入力すれば1ページ目に出てきます。 それでは、どうかよろしくお願いします!!!
「誰かシンジに状況説明してやれよ」です。
そうすりゃ少しは状況が好転したかもしれん。
何とか説明してくれたのがカヲル。
そりゃ彼のいうことを信じたくもなりますなぁ。
しかし、隣に座っていた人のアタマがぶっとべば誰でもああなりますよ。しかも明らかに自分の身代わりですから。