閲覧履歴など無断で取得、ビューンが事情を説明


 ソフトバンクグループのビューンは、コンテンツ閲覧サービス「ビューン」および「ビューン for Woman」の利用規約を変更、併せて個別端末情報(UDID)と閲覧履歴を取得していた理由を説明した。

 「ビューン」「ビューン for Woman」は、複数の雑誌やニュースなどの1つのアプリで閲覧できるコンテンツ閲覧サービス。コンテンツ閲覧履歴(ページ閲覧数と媒体訪問者数)に応じて、コンテンツを提供する新聞・出版・テレビの各社と売上げを分配するビジネスモデルを採用している。

 ビューンでは、UDIDと閲覧履歴の取得はこの利益分配を計算するためのものだったと説明する。また、「ビューン」アプリは、初回利用から30日間の無料利用期間が設けられており、この無料特典の適用有無を識別することにもUDIDと閲覧履歴が使われていた。

 「ビューン」アプリは、個人のブログを通じて、閲覧履歴などが漏れる“だだ漏れ”であるなどと指摘されていた。これを一部メディアが閲覧情報などをアプリが無断で収集しているなどと取り上げていた。

 ビューンの説明では、端末の識別情報であるUDIDと閲覧履歴ではシステム上、個人の特定は不可能としており、これらの情報が「個人情報」には該当しないと判断し、サービスを提供してきたという。また、前述した目的以外にはUDIDと閲覧履歴を利用していないとしている。指摘を受けてビューンは、サービスの利用規約などにUDIDおよび閲覧履歴を取得する旨を記載する方針だ。

 




(津田 啓夢)

2012/1/12 20:31