受験老人日記~高齢で医学部と司法試験に大挑戦~

還暦を迎えた男が、医学部と司法試験を同時に合格することを目指すという無謀な冒険に乗り出した

経緯(25)~堕落老人~

(前回からの続き)
さて、その後どうなったか。
受験老人は、当面、医学部受験は断念した。
また、司法試験の勉強も、この4年間、やっていない。
「受験老人日記」とは言えなくなってしまった。


表向きの?理由としては、「忙しくなったから」、ということ。
・本業:再雇用で働いているものの、かなりのノルマがある。就業時間は従事が必要。
・兼業:受験老人の専門分野でブログを書いている。夜間や週末はそれにとられる。
・父の介護:3食作る、掃除、洗濯、病院同行、買い物同行等、家事一切を行っている。
・畑の管理:200平米区画の、簡単な作物の栽培と草抜き。次第に本格化しつつある。
・2週間に1度の東京への夜行バスでの往復。この年になると体をむしばむ。


ただ、それだけではない。母の死をきっかけに、やる気そのものが失われた。
ぼうっとネットサーフィンするほか、
Tverのドラマやネット漫画を見ることが増えた。
Tverでは過去や最近のドラマを片っ端から見まくった。
12時間×100本ほど見ただろうか。昔見たドラマでノスタルジーに浸りもした。
マンガは無料のやつばかり、これも過去読んだものを中心に、100本以上読んだと思う。


一方で、これまで欠かさず全作品を読んでいた作家について、読み落とすようになった。
東野圭吾、宮部みゆき(江戸もの除く)、池井戸潤、伊坂幸太郎、中山七里、湊かなえ、
有川ひろ、薬丸岳、海堂尊、貴志祐介、雫井脩介、奥田英朗、柚月裕子、恩田陸、
原田マヤ、重松清、三浦しおん、米澤穂信、柳広司、坂木司、百田尚樹、道尾秀介、
山田宗樹、知念実希人、北村薫、藤崎翔、高野和明・・・・
以前は、これらの作家で1冊でも読んでいないものがあると、気になって仕方なかった。
それが今や、どうでもよくなってきたのだ


つまり、受験老人は、堕落老人になりさがったのである。


そうして、受験老人は自堕落な生活になってしまった。
頭も衰え、肉体も衰えつつあった。
以前張り切って書いていた「受験老人日記」のことは、頭の片隅にもなくなっていた。


しかし、ある時、あるテレビ番組を見て、再び始動したいと思うようになった。
3か月ほど前のことである。


(1月7日)
・腕立て 47回
・腹筋  71回
・ヨガ
不思議と続けられる。もう限界をオーバーしていると思いきや、
実際にやってみると、あと2、3回はできそうに思えてくる。
50回という節目の数字には、今月中に到達したいと思っていたが、案外早くなりそう。