需要と供給 その5 -需要曲線・供給曲線のシフトとその影響-
みなさんこんばんわ。前回からしばらく時間が経ってしまいましたが、前回までの内容はバッチリ覚えてますか?今日は今までの内容の応用といえるテーマなので、これまで覚えた内容を頭に思い浮かべながら進んでいきましょう!今回と次回の内容をしっかり理解すれば、現実に起こっている様々な経済問題を、経済学的な視点を踏まえて考えることができるようになるでしょう(∩´∀`)∩ワーイ
需要・供給曲線のシフトとその影響
それではいつものように次の図を見てください。
これは以前のエントリーで用いた図と同じものです。この図は、需要曲線が平行に左へシフトした場合、どのようなことが起こるのかを図示したものです。図を見れば明らかなように当初の需要曲線D1と供給曲線S1は点Aで交わっており、当初の均衡価格と均衡数量はそれぞれP1、Q2となっています。ここで何らかの影響で需要曲線が左方にシフトしたとしましょう。するとD1と平行な新たな需要曲線D2と供給曲線S1は点Bで交わり、その結果、新たな均衡価格と均衡数量はそれぞれP2、Q2となります。
以上のように、需要曲線の左方シフトは当初より均衡点を押し下げ、均衡価格は下落し均衡数量は減少することになります。逆に需要曲線が右方にシフトした場合は、均衡点が押し上げられ均衡価格が上昇し、均衡数量も増加することになります(需要曲線が右にシフトした図を想像してみてください)。
では今度は供給曲線のシフトのケースを考えてみましょう。以下の図を見てください。
この図は供給曲線が平行に右方へシフトした場合、どのようなことが起こるのかを図示したものです。こちらも図を見れば明らかなように、当初は点Aで需要曲線D1と供給曲線S1が交わっており、均衡価格はP1、均衡数量はQ1となっています。これは需要曲線の場合と全く同じですね。ではここで何らかの影響によって供給曲線が右方へシフトしたらどうなるか?この場合、需要曲線の左方シフトと同様に需要曲線D1と、S1と平行な新たな供給曲線S2が交わる均衡点Bは押し下げられることになります。均衡点が押し下げられるということは、均衡価格も下がるということを意味します。ここまでは需要曲線の左方シフトのケースと同じですね。しかし均衡数量は逆に増加することになります。これは非常に重要な違いなので、需要曲線の左方シフトのケースと混同しないように注意してください。
供給曲線のシフトの影響をまとめると、供給曲線の右方シフトは当初の均衡点を押し下げ、均衡価格は低下し均衡数量は増加する。逆に供給曲線の左方シフトは当初の均衡点を押し上げ、均衡価格は上昇し均衡数量は減少させるということです(これも図を想像してみてください)。
今回は需要・供給曲線のシフトとその影響について説明しました。引き続き「なぜ需要・供給曲線のシフトが起こるのか?」についての説明に入りたいところですが、長くなってしまうので次回に回しましょう(;^ω^) それはさておき、今回取り扱った概念は経済学的な視点からものを考える時の根幹となる概念なので、しっかりマスターしておきましょう!ではまた次回(´・ω・`)ノシ
需要・供給曲線のシフトとその影響
それではいつものように次の図を見てください。
これは以前のエントリーで用いた図と同じものです。この図は、需要曲線が平行に左へシフトした場合、どのようなことが起こるのかを図示したものです。図を見れば明らかなように当初の需要曲線D1と供給曲線S1は点Aで交わっており、当初の均衡価格と均衡数量はそれぞれP1、Q2となっています。ここで何らかの影響で需要曲線が左方にシフトしたとしましょう。するとD1と平行な新たな需要曲線D2と供給曲線S1は点Bで交わり、その結果、新たな均衡価格と均衡数量はそれぞれP2、Q2となります。
以上のように、需要曲線の左方シフトは当初より均衡点を押し下げ、均衡価格は下落し均衡数量は減少することになります。逆に需要曲線が右方にシフトした場合は、均衡点が押し上げられ均衡価格が上昇し、均衡数量も増加することになります(需要曲線が右にシフトした図を想像してみてください)。
では今度は供給曲線のシフトのケースを考えてみましょう。以下の図を見てください。
この図は供給曲線が平行に右方へシフトした場合、どのようなことが起こるのかを図示したものです。こちらも図を見れば明らかなように、当初は点Aで需要曲線D1と供給曲線S1が交わっており、均衡価格はP1、均衡数量はQ1となっています。これは需要曲線の場合と全く同じですね。ではここで何らかの影響によって供給曲線が右方へシフトしたらどうなるか?この場合、需要曲線の左方シフトと同様に需要曲線D1と、S1と平行な新たな供給曲線S2が交わる均衡点Bは押し下げられることになります。均衡点が押し下げられるということは、均衡価格も下がるということを意味します。ここまでは需要曲線の左方シフトのケースと同じですね。しかし均衡数量は逆に増加することになります。これは非常に重要な違いなので、需要曲線の左方シフトのケースと混同しないように注意してください。
供給曲線のシフトの影響をまとめると、供給曲線の右方シフトは当初の均衡点を押し下げ、均衡価格は低下し均衡数量は増加する。逆に供給曲線の左方シフトは当初の均衡点を押し上げ、均衡価格は上昇し均衡数量は減少させるということです(これも図を想像してみてください)。
今回は需要・供給曲線のシフトとその影響について説明しました。引き続き「なぜ需要・供給曲線のシフトが起こるのか?」についての説明に入りたいところですが、長くなってしまうので次回に回しましょう(;^ω^) それはさておき、今回取り扱った概念は経済学的な視点からものを考える時の根幹となる概念なので、しっかりマスターしておきましょう!ではまた次回(´・ω・`)ノシ