需要と供給 その7 -なぜ供給曲線がシフトするのか?-
今回の内容は「供給曲線のシフトはなぜ起こるのか?」についてです。前回の内容とセットで覚えてしまいましょう。
需要と供給についての解説は今回で一通り終わることになります。ここまでの内容をしっかり理解すれば経済学の基本はマスターしたと言っても過言ではないでしょう!それではさっそく本題に入りましょう。
なぜ供給曲線のシフトが起こるのか?
今回のテーマは「なぜ供給曲線のシフトが起こるのか?」ということですが、これを理解するためには「供給曲線とはそもそもどんなものか」ということを思い浮かべてください。
以前のエントリーで詳しく解説したように、供給曲線とは「生産者がある財をそれぞれの価格水準でどれだけ売ってもよいと思うかを表したもの」でしたね。このことから、ある財の供給曲線が左へシフトするということは、「生産者が全ての価格水準において、その財を売ってもよいと思う数量が減る」ということです。要するに「今までよりもより多くのお金を要求する=今までよりも高くないとその財を売らない」と考えるようになったということです。逆に、供給曲線の右へのシフトは生産者が「今までよりも低い価格で売ってもいい」と考えるようになったということです。
供給曲線のシフトの原因は色々考えられますが、主な原因として1.投入物価格の変化2.技術の変化3.期待の変化の3つが挙げられます。1つずつ見ていきましょう。
1.投入物価格の変化
投入物とはある財を生産するのに必要な材料のことです。経済学ではこれを『中間財』といいます。例えばパンを作るための小麦粉や、様々な電子機器を作るために使われる銅などが中間財に当たります。ここで銅の価格が上昇するとどうなるでしょうか?これは生産者の費用を増加させることになり、供給曲線は左にシフトします。逆に銅の価格が下落すると生産者の費用が下落するので、供給曲線は右にシフトすることになります。
2.技術の変化
経済学では、投入物を財に変換する方法のことを『技術』といいます。技術が改良されてより効率的に財を生産できるようになれば、財の生産コストが低下するので供給曲線は右にシフトします。例えば、半導体の生産コストは年々低下しており、USBメモリなどの様々な電子機器の価格もどんどん下がっていっていますね。
3.期待の変化
例えばあなたはB'zのライブツアーのチケットを持っているが、どうしてもそれに行けない状況だとします。この場合、あなたは友人やネットオークションでこのチケットを売りたいと思うでしょう。ここでツアー前に、今回のツアーを最後にB'zが解散するというかなり確からしい噂が流れたとします。すると、B'zの引退ツアーを何としても見に行きたいという人がいるであろうことが予想されるので、チケットの価格が上がるだろうと気付きますね。その結果、今までの全ての価格水準においてのチケット転売市場における供給が減り、供給曲線は左にシフトします。
つまり、ある財の将来価格が上がるという予想は、現在の全ての価格水準における供給を減らし(=供給曲線を左にシフトさせ)、ある財の将来価格が下がるという予想は、現在のすべての価格水準における供給を増やす(=供給曲線を右にシフトさせ)といえます。
需要と供給の基本的な内容はひとまずここまでで終了です。ここまでの内容を順を追ってしっかり理解してもらえれば、経済学の基本的な概念はバッチリ身に付けたといえるでしょう!(∩´∀`)∩ワーイ `(´∀`)ノ これらのアイディアを利用することで、現実に起こっている様々な問題について考える際に、経済学を応用して幅広い視点から考察できるようになるのではないかと思います。ここまで読み進めてくださった方はお疲れ様でした(´∀`)
ってな感じでとりあえず一区切りついたから次回以降は話題の時事問題やニュースとか金融論などの理論的なものも含めてぼちぼち記録していくか(´・ω・`)
需要と供給についての解説は今回で一通り終わることになります。ここまでの内容をしっかり理解すれば経済学の基本はマスターしたと言っても過言ではないでしょう!それではさっそく本題に入りましょう。
なぜ供給曲線のシフトが起こるのか?
今回のテーマは「なぜ供給曲線のシフトが起こるのか?」ということですが、これを理解するためには「供給曲線とはそもそもどんなものか」ということを思い浮かべてください。
以前のエントリーで詳しく解説したように、供給曲線とは「生産者がある財をそれぞれの価格水準でどれだけ売ってもよいと思うかを表したもの」でしたね。このことから、ある財の供給曲線が左へシフトするということは、「生産者が全ての価格水準において、その財を売ってもよいと思う数量が減る」ということです。要するに「今までよりもより多くのお金を要求する=今までよりも高くないとその財を売らない」と考えるようになったということです。逆に、供給曲線の右へのシフトは生産者が「今までよりも低い価格で売ってもいい」と考えるようになったということです。
供給曲線のシフトの原因は色々考えられますが、主な原因として1.投入物価格の変化2.技術の変化3.期待の変化の3つが挙げられます。1つずつ見ていきましょう。
1.投入物価格の変化
投入物とはある財を生産するのに必要な材料のことです。経済学ではこれを『中間財』といいます。例えばパンを作るための小麦粉や、様々な電子機器を作るために使われる銅などが中間財に当たります。ここで銅の価格が上昇するとどうなるでしょうか?これは生産者の費用を増加させることになり、供給曲線は左にシフトします。逆に銅の価格が下落すると生産者の費用が下落するので、供給曲線は右にシフトすることになります。
2.技術の変化
経済学では、投入物を財に変換する方法のことを『技術』といいます。技術が改良されてより効率的に財を生産できるようになれば、財の生産コストが低下するので供給曲線は右にシフトします。例えば、半導体の生産コストは年々低下しており、USBメモリなどの様々な電子機器の価格もどんどん下がっていっていますね。
3.期待の変化
例えばあなたはB'zのライブツアーのチケットを持っているが、どうしてもそれに行けない状況だとします。この場合、あなたは友人やネットオークションでこのチケットを売りたいと思うでしょう。ここでツアー前に、今回のツアーを最後にB'zが解散するというかなり確からしい噂が流れたとします。すると、B'zの引退ツアーを何としても見に行きたいという人がいるであろうことが予想されるので、チケットの価格が上がるだろうと気付きますね。その結果、今までの全ての価格水準においてのチケット転売市場における供給が減り、供給曲線は左にシフトします。
つまり、ある財の将来価格が上がるという予想は、現在の全ての価格水準における供給を減らし(=供給曲線を左にシフトさせ)、ある財の将来価格が下がるという予想は、現在のすべての価格水準における供給を増やす(=供給曲線を右にシフトさせ)といえます。
需要と供給の基本的な内容はひとまずここまでで終了です。ここまでの内容を順を追ってしっかり理解してもらえれば、経済学の基本的な概念はバッチリ身に付けたといえるでしょう!(∩´∀`)∩ワーイ `(´∀`)ノ これらのアイディアを利用することで、現実に起こっている様々な問題について考える際に、経済学を応用して幅広い視点から考察できるようになるのではないかと思います。ここまで読み進めてくださった方はお疲れ様でした(´∀`)
ってな感じでとりあえず一区切りついたから次回以降は話題の時事問題やニュースとか金融論などの理論的なものも含めてぼちぼち記録していくか(´・ω・`)