MicrosoftとCitrix Systemsは8月12日、Microsoftが「Azure RemoteApp」サービスを停止し、Citrixが提供する代替サービスXenApp "express"に移行することを発表した。
ここ数日のコメントから、2社の発表はすべての顧客、Most Valuable Professional(MVP)、そしてパートナー(Citrix以外)にとって突然で、予期せぬものだったといえる。
Azure RemoteApp(開発コード名:「Mohoro」)は、Windowsアプリケーションを配信し、さまざまなデバイスからのアクセスを可能にする製品だ。Microsoftは2014年12月にRemoteAppの一般提供を開始している。
だがBrianMadden.comの仮想化の専門家には、サービス停止という動きが、少なくとも数日前には予期できていたようだ。Asure RemoteAppはさまざまな「技術的課題」のために幅広く採用されておらず、置き換えが必要な段階に来ていたとしている。
BrianMadden.comはまた、新しいXenApp Express for Azureについての情報についても詳細を分析している。なおXenApp Express for Azureという名称は、Azure RemoteAppのリプレースとしての一時的な名称とのことだ。
BrianMadden.comの情報によると、Citrixが提供するサービスはMicrosoftが2016年9月後半に開催するイベント「Ignite」で披露され、第4四半期の中頃にプレビュー版が登場する。一般提供は2017年になるという。
Azure RemoteAppを停止するというMicrosoftの決断が、Microsoftのオンプレミスのリモートデスクトップ製品のいずれかにも適用されるのではという疑問についてMicrosoftに聞いたところ、「それはない」とのことだった。オンプレミスのリモートデスクトップアプリは今後も計画通りに展開を続行するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。