Salesforce.comは米国時間8月15日、顧客関係管理(CRM)と受信トレイ、カレンダーを統合するツール「Salesforce Inbox Calendar」を発表した。営業担当者は同ツールを用いることで、打ち合わせやスケジュールから得られる情報を含めた状況の俯瞰的な把握が可能になる。
同社は、あらゆる打ち合わせからのCRM関連の情報を網羅するアプリケーションとしてInbox Calendarをリリースする予定だ。また、Inbox Calendarは「Salesforce」および「Salesforce1」と統合される。
同製品は、Salesforceが2015年6月に買収したTempoの技術を活用した最初の商業製品となる。Tempoはスマートカレンダーアプリ「Tempo Smart Calendar」を開発した企業であり、同社のサービスは6月30日をもって終了している。
Inbox Calendarの主な特長は以下の通りだ。
- カレンダーでの各招待において、Salesforceからの顧客データが取得可能であるため、以前の打ち合わせや出席者のデータを活用できる。
- Inbox Calendarには、「Sales Cloud」からのリード情報やコンタクト情報を連携させるための「Lightning Sync」が搭載されている。
- 「GoToMeeting」や「Cisco WebEx」といった会議システムを1クリックで呼び出せる。
- 打ち合わせのメモや記録を、カレンダーから直接Salesforceにアタッチできる。
Inbox Calendarは、「Salesforce Inbox」のライセンスを保有しているユーザーに10月から無償で提供される。また、Salesforce Inboxは「Gmail」と「Microsoft Outlook」をサポートしており、「iOS」や「Android」「Chrome」を使用しているSales Cloudユーザーに対して1ユーザー当たり月額25ドルで利用可能となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。