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美郷町 (宮崎県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
みさとちょう ウィキデータを編集
美郷町
美郷町旗 美郷町章
美郷町旗 美郷町章
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 宮崎県
東臼杵郡
市町村コード 45431-1
法人番号 5000020454311 ウィキデータを編集
面積 448.84km2
総人口 4,204[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 9.37人/km2
隣接自治体 延岡市日向市西都市東臼杵郡門川町諸塚村椎葉村児湯郡木城町西臼杵郡日之影町
町の木 モッコク
町の花 ウメ
町の鳥 メジロ
美郷町役場
町長 田中秀俊
所在地 883-1101
宮崎県東臼杵郡美郷町西郷田代1番地
北緯32度26分25秒 東経131度25分23秒 / 北緯32.4403度 東経131.4231度 / 32.4403; 131.4231 (美郷町)座標: 北緯32度26分25秒 東経131度25分23秒 / 北緯32.4403度 東経131.4231度 / 32.4403; 131.4231 (美郷町)
地図
町庁舎位置
外部リンク 公式ウェブサイト

美郷町 (宮崎県)位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

特記事項 町の木・花・鳥の出典は 公式サイト による。
ウィキプロジェクト
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美郷町(みさとちょう)は、宮崎県の北部にある東臼杵郡に属しており、2006年(平成18年)に南郷村、西郷村、北郷村が合併して誕生した[1]九州山地の中にある自然豊かな町である。

地理

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急峻な九州山地に覆われ、そこを源とする大小さまざまな河川がある。約90%を山林が占めている。

地籍調査の進捗率は76%。(平成21年度末時点)[2]

気候

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ケッペンの気候区分においては温暖湿潤気候(Cfa)に該当するが、1981年〜2010年の平年値では温帯夏雨気候(Cwa)となっていた。 降水量の多い宮崎県内でも特に多雨な地域の一つで、年降水量は毎年2,500 - 3,500mm前後で推移しており、多い年は年降水量が4,000mmを越える事もある。

  • 気温 - 最高39.2℃(2020年(令和2年)8月18日、最低-11.1℃(1981年(昭和56年)2月27日
  • 最大日降水量 - 694.5ミリ(2022年(令和4年)9月18日
  • 最大瞬間風速 - 24.6メートル(2022年(令和4年)9月18日
  • 夏日最多日数 - 157日(2023年(令和5年))
  • 真夏日最多日数 - 83日(2023年(令和5年))
  • 猛暑日最多日数 - 27日(2013年(平成25年))
  • 熱帯夜最多日数 - 1日(2023年(令和5年)、2005年(平成17年)、1991年(平成3年))
  • 冬日最多日数 - 97日(1995年(平成7年))
神門(旧南郷村)(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 23.1
(73.6)
23.9
(75)
28.2
(82.8)
31.9
(89.4)
34.7
(94.5)
35.0
(95)
37.5
(99.5)
39.2
(102.6)
35.4
(95.7)
32.4
(90.3)
28.2
(82.8)
23.7
(74.7)
39.2
(102.6)
平均最高気温 °C°F 11.8
(53.2)
13.3
(55.9)
16.5
(61.7)
21.4
(70.5)
25.1
(77.2)
26.7
(80.1)
31.2
(88.2)
31.6
(88.9)
28.4
(83.1)
24.1
(75.4)
18.9
(66)
13.7
(56.7)
21.9
(71.4)
日平均気温 °C°F 3.9
(39)
5.6
(42.1)
9.2
(48.6)
13.9
(57)
18.1
(64.6)
21.3
(70.3)
25.2
(77.4)
25.5
(77.9)
22.4
(72.3)
17.0
(62.6)
11.2
(52.2)
5.7
(42.3)
14.9
(58.8)
平均最低気温 °C°F −2.0
(28.4)
−0.6
(30.9)
2.8
(37)
7.2
(45)
12.1
(53.8)
17.3
(63.1)
21.0
(69.8)
21.4
(70.5)
18.3
(64.9)
11.9
(53.4)
5.7
(42.3)
0.0
(32)
9.6
(49.3)
最低気温記録 °C°F −10.7
(12.7)
−11.1
(12)
−8.1
(17.4)
−3.6
(25.5)
1.4
(34.5)
7.5
(45.5)
11.9
(53.4)
13.0
(55.4)
6.3
(43.3)
−1.0
(30.2)
−4.4
(24.1)
−9.5
(14.9)
−11.1
(12)
降水量 mm (inch) 70.9
(2.791)
104.1
(4.098)
166.3
(6.547)
185.9
(7.319)
237.9
(9.366)
519.7
(20.461)
479.5
(18.878)
548.2
(21.583)
534.2
(21.031)
217.1
(8.547)
91.1
(3.587)
74.1
(2.917)
3,229
(127.126)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 6.2 7.8 11.0 10.6 11.0 16.9 14.2 13.7 13.5 8.6 7.4 6.2 127.1
平均月間日照時間 180.2 164.6 182.6 187.3 181.4 110.9 160.6 166.1 135.8 163.0 158.5 172.3 1,963.4
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[3]

地名

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美郷町の発足時から2014年3月まで前身の旧3村ごとに地域自治区「南郷区」「西郷区」「北郷区」が設置されていた[4]。地域自治区の設置期間は当初合併後4年間(2009年まで)としていたが、検討の結果、4年間延長された[5]

住所については2006年の美郷町発足から2014年3月までは「合併前の住所から大字表記を省略し、地域自治区名を冠する」扱いとし、地域自治区が廃止される2014年4月以降は、旧村名「北郷」「西郷」「南郷」を大字に冠している(見かけ上は2014年3月までの住所から「区」を削除する形となる)[6]

  • 例:西郷村大字田代1番地→美郷町西郷区田代1番地(2006年1月1日 - 2014年3月)→美郷町西郷田代1番地(2014年4月以降)
南郷
  • 上渡川
  • 鬼神野
  • 中渡川
  • 神門
  • 水清谷
  • 山三ヶ(1948年西郷村より編入)
西郷
  • 小原
  • 田代
  • 立石
  • 山三ヶ
北郷
  • 宇納間
  • 黒木
  • 入下

歴史

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  • 1889年5月1日 - 町村制施行により東臼杵郡南郷村西郷村北郷村がそれぞれ発足。
  • 1955年 - 当時の西郷村役場(後の美郷町役場本庁舎)が完成[7]
  • 2006年1月1日 - 南郷村・西郷村・北郷村が合併し美郷町誕生。町役場は旧西郷村役場(美郷町西郷田代1番地)を本所とし、旧南郷村役場・北郷村役場はそれぞれ支所となった。同時に旧村ごとに地域自治区「南郷区」「西郷区」「北郷区」を設置。
  • 2014年3月 - 町役場本庁舎の老朽化のため、庁舎機能を旧西郷村役場から西郷ニューホープセンター(美郷町西郷田代1870番地)に移転[7]
  • 2014年4月1日 - 地域自治区「南郷区」「西郷区」「北郷区」の設置期間が終了。これに伴い、従来の住所表記から「区」が削除される。
  • 2016年1月 - 町制10周年を記念し「美郷町歌 〜輝いて〜」およびイメージソング「美郷・夢郷」を選定。
  • 2017年5月 - 町役場新庁舎が旧西郷村役場敷地(美郷町西郷田代1番地)に完成、同月29日から業務開始。これに伴い西郷ニューホープセンターは中央公民館の機能に戻る[7]

町政

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2002年5月1日南郷村・西郷村・北郷村・諸塚村椎葉村で東臼杵南部任意合併協議会を設置したが、協議終了後椎葉村が自立を決めたため2003年12月25日椎葉村を除く4村で東臼杵南部合併協議会を設置。諸塚村が住民説明会の結果により協議会を離脱後も3村で引き続き協議を行い、2005年2月22日合併協定調印、同じ25日に合併関連議案を3村が可決した。

現在(第3代)の町長は尾畑英幸。第2代町長は菊田彦市。初代町長・林田敦は西郷村時代から通算11期、42年間首長を務めた。

消防・救急

常備消防非設置自治体であり火災時は消防団が活動する。救急に関しては役場救急が行われていたが、救命救急業務を、同町に本社を置く日本救急システムに事務委託して、役場の救急車に救急救命士二人が同乗するシステムになっている。救急救命業務の民間委託は全国初であり、2017年に「地方自治法施行70周年記念 総務大臣表彰」を受けている[8]。また、同社の事業を視察した徳島県勝浦町も同社に委託している。

国政・県政

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国政

[編集]

衆議院小選挙区選挙では宮崎2区(延岡・日向・西都・児湯郡・西臼杵郡・東臼杵郡)に属する。近年選出の議員は以下のとおり。

宮崎県議会

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本町と諸塚村椎葉村門川町で選挙区をなす。定数は1人。近年選出の宮崎県議会議員は以下のとおり[9]

  • 2019年4月
    • 安田厚生

産業

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農林業が中心。平地が少ないため果樹栽培が盛んである[1]。各地域の農産物に特徴があり、南郷地域では、西郷地域では金柑、北郷地域では椎茸が特産品となっている[1]。このほかブロイラー肉牛など。

姉妹都市・提携都市

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地域

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健康

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  • 平均年齢(2000年国勢調査) - 51.4歳

人口

[編集]
美郷町と全国の年齢別人口分布(2005年) 美郷町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 美郷町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
美郷町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 13,219人
1975年(昭和50年) 11,436人
1980年(昭和55年) 10,709人
1985年(昭和60年) 9,855人
1990年(平成2年) 8,984人
1995年(平成7年) 8,251人
2000年(平成12年) 7,509人
2005年(平成17年) 6,874人
2010年(平成22年) 6,248人
2015年(平成27年) 5,480人
2020年(令和2年) 4,826人
総務省統計局 国勢調査より

教育

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旧北郷区、旧南郷区では幼小中一貫教育を実施しており、愛称はそれぞれ美郷北学園美郷南学園[11]

幼稚園

小学校

中学校

義務教育学校

メディア・通信

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ケーブルテレビ

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交通

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鉄道

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町内に鉄道路線はない。最寄り駅は、JR九州日豊本線日向市駅

バス路線

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道路

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町内に高速道路はない。最寄りインターは東九州自動車道日向IC

一般国道

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県道

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主要地方道

一般県道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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恋人の丘
百済の館
南郷温泉山霧
舟方轟(五十鈴川)

名所・旧跡・観光スポット

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祭事・催事

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著名な出身者

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脚注

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  1. ^ a b c 3-19.経営発達支援計画の概要 美郷町商工会、美郷町 中小企業庁、2024年12月1日閲覧。
  2. ^ 地籍調査状況マップ・美郷町 - 地籍調査Webサイト 国土交通省 土地・水資源局
  3. ^ 神門 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2023年8月30日閲覧。
  4. ^ 「平成26年4月1日から住居表示が変わります」『広報みさと』2014年1月号、20頁。
  5. ^ 「地域自治区の設置についての意見募集」『広報みさと』 2009年11月号、2頁。
  6. ^ 字の区域及び名称の取扱いについて (PDF) 東臼杵南部合併協議会、2005年2月22日。
  7. ^ a b c 「美郷町役場新庁舎完成」『広報みさと 2017年7月号(第139号) (PDF) 』美郷町役場、2017年 pp.2-3
  8. ^ 宮崎県美郷町:総務大臣表彰を頂きました!!”. 日本救急システム. 2019年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月16日閲覧。
  9. ^ HOME宮崎県議会について:議員名簿(五十音順)東臼杵郡選挙区”. 宮崎県議会. 2019年10月8日閲覧。
  10. ^ 姉妹都市 豊見城市公式ウェブサイト。
  11. ^ 広報みさと” (PDF). 美郷町役場. p. 4 (2010年5月1日). 2016年5月20日閲覧。

外部リンク

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