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リッジレーサー6音楽抽出メモ(1)
Xbox360用ソフト「RIDGE RACER 6」から楽曲を吸い出し、再生可能にするまでのメモ。


◆必要な環境と準備
PC環境について、自分はWindowsXPで作業を行った。Vista以降・2000以前では未確認。
以下の記事などを参考にして、リッジ6のディスクからファイルをリッピングしておく。
リッピング前に最低でも7GB、次回以降の作業も考えると10GB程度HDD空き容量を用意しておく。
以下、この方法でリッピングしたファイル名を対象に扱う。


◆レースBGMの抽出
pack_bgm.bin にレース中のBGM16曲と新マシン獲得時BGM4曲が収録されている。
単純に非圧縮のwavファイルが連結されているだけなので、様々なwav抽出ツールで曲毎に切り出せる。
ただし、ヘッダが若干特殊かつ重要な情報を含むので、ヘッダを書き換えないタイプのツールがオススメ。

自分は以前から愛用している"Extract Data"でwav抽出を行った。
pack_bgm.binをExtract Dataのウィンドウにドラッグ&ドロップし検索、"すべてを抽出"でOK。

抽出したままのファイルでも、PCでの再生は無問題。そのままCD-Rにも焼けるはず(試してないけど)。
ループ処理やフェードアウト処理、20bit wav化については次回以降の記事で扱う予定。


◆ムービーファイルからの楽曲抽出
オープニングやエンディングはプリレンダリングのムービーになっているので、
一般のAVIファイルやMPEGファイルと同様、映像と音声が合わせて一つのファイルになっている。
映像はファイルによって解像度が違うが、MPEG-1か2の模様。自分の環境では正しく再生できなった。
音声の圧縮形式はADX。また、ファイルによってはAIXで5.1ch音声も収録されている。

以下に各ファイルの内容と音声仕様を示す。
  • opening.sfd : オープニング。ADXとAIXの2ストリーム。48kHz。
  • introduction.sfd : World Xplorerのイントロダクション。ADXとAIXの2ストリーム。48kHz。
  • ending.sfd : World Xplorerのエンディング。ADX。44.1kHz。
    ending_matsu.sfdとending_take.sfdは映像こそ違うが曲は同じ。
  • ending_kiri.sfd : World Xplorerの真エンディング。ADX。44.1kHz。
  • そのほか.sfd : オーロラビジョン映像とかコース紹介とか。音声無し。

MPEG+ADXのいわゆるADXムービーから音声を抽出するソフトは多数あるので好きなのを使えばOK。
"Cube Media Player 2"(以下、CMP2)が比較的扱いやすい。公式サイトが落ちてるようだが。
対象のファイルをCMP2のウィンドウにドラッグ&ドロップ。
"CRI Audio File"と書いてある方を選択して、ウィンドウ下端の赤丸をクリック。
"Convert Settings"をクリックし、Default directoryからwavの保存先を決める。
また、同じ画面で"Wave file"にチェックがなければ入れてからOKをクリック。
戻った画面で"Convert Method"の欄に"Wave file"と書いてあるものだけ左端のチェックを入れる。
最後にConvertをクリックしてしばらく待つと、指定した保存先にwavファイルが出力される。

抽出したwavをCD-Rに焼く場合、オープニングとイントロダクションは形式が違うのでそのままでは焼けない。
CMP2で対策を取るなら、Convert Settingsの画面で"Wave resample settings"にチェックを入れ、
Frequencyを44.1kHzにしてからConvertすればエンディングやBGMと同様の形式になる。
ただし若干の音質劣化は避けられないのでCD-Rに焼かないならresample無しで出力すべき。


◇(補足):ちょっと高度な楽曲抽出方法
前述の方法で必要十分な楽曲抽出は可能だが、以前アイマスで触れたようにADXには音量の問題がある。
CMP2ではADXデコード時の音量調節ができないため、wavの音量が小さすぎ・大きすぎになる場合がある。
また、CMP2ではAIXを扱えないため5.1chの音声は抽出できない。
そこで多少手間はかかるが、音量・音質に気を遣ったADXデコードとAIXデコードを行う。

まず、ムービーから音声のストリームだけを取り出すために、TMPGEncを使う。
ソフトを起動したら [ファイル] - [MPEGツール] から[分離]タブを選ぶ。
参照をクリックし、ファイルの種類を"すべてのファイル"に変え、対象のファイルを開く。
オープニングとイントロダクションでは2つ、エンディングでは1つ"audio_stream"が表示される。
audio_streamの内、0x00となっているのが2chのADX、0x01が5.1chのAIXである。
それぞれのaudio_streamをダブルクリックして保存する。
保存する時のファイル名には、ADXのストリームならadx、aixならaixと拡張子を付加しておく。

抽出したファイルは"adxcv"と"aix2adx"を用いてwavファイルに変換する。

ADXファイルの場合は、変換時にadxcvが表示する出力データの最小値(low)と最大値(high)をチェックし、
規格範囲(-32768~32767)なら設定音量アップ・範囲外なら設定音量ダウン、という作業を繰り返す。
AIXファイルの場合は、aix2adxで3つのADXファイルに分割してからadxcvで変換する。
このとき、3つのファイルで最も音量が大きいもの(大概ウーハーch)に合わせて音量を設定する。

で、その作業結果をまとめたバッチファイル→ rr6_adx2wavrr6_aix2wav
TMPGEncで出力したADX・AIXファイルと同じフォルダに保存し、拡張子をtxtからbatに変える。
また、前述のリンクからダウンロード・展開した"aix2adx.exe"と"adxcv.exe"も同じフォルダに置く。
"rr6_adx2wav.bat"と"rr6_aix2wav.bat"をそれぞれダブルクリックして実行すればいい。


◆雑文
以前の記事で、ちょっとだけリッジ6の楽曲抽出について触れたところ、
cue+wavでくれ乞じkそこそこの反響があったので、具体的な手順についてまとめてみた。
このブログを始める前にやったことなので、作業を再現して記事にするのに手間取ってしまったが。
というか再現でなく大半が新規やり直し。当時はwx360その他を使わず妙な工夫に工夫を重ねてだな…
adxcvで音量調節したりaix2wavで5.1ch音声を吸い出せたりと、当時は考え付かなかったことに気づけたので
結果的には大きな収穫があった。やはり色々試して経験を積むのは重要。

ちなみに同様のまとめ記事は、丁度1年くらい前に別のサイトでも公開されていた。今は休止状態。
後発というのもあるが、自分の取った手法の方が後々の利便性と音質で若干有利だと思う。

分かりにくい点やお気づきの点があれば追記修正するので、コメント欄からご投稿どうぞ。
次回はレース中BGMを編集して自己満足する方法と、HDCD仕様の曲の取り扱いについて。

最後に。動きが止まってるみたいだけど、まだ諦めないよ!RRsサントラ再販の例もあるしね!


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ゲーム(コンシューマ) | 【2007-12-08(Sat) 12:38:01】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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