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大阪をカジノ特区にしようとした橋下と、子供たちを薬物依存から救ってきた夜回り先生と、どちらが教育を語る資格があるのか、また、ないのか?

橋下の暴走は今日になっても止まらない。

市長として公務の時間として使うべき平日の午前中にも、呟き三昧だったようだ。
世間の大半の勤め人が、週の初めの憂鬱さに耐えながら、仕事に従事しているそのときに・・。

大阪のような問題を多く抱えた都市の市長は、さぞかし多忙で寝る間もないんだろうなとぼんやり思っていたが、どうもそうではないらしい。
公務に従事すべきと思われる時間にPCに張り付いていられるほど、市長稼業というのは、実は暇を持て余しているんだなと思わずにいられない。

さて、昨日予告した、あるひとりの教育実践家に対する、この男の筋違いな批判についてちょこっと触れておこう。
そのまとめをどなたかがトゥギャってくれているので、こちらを参照していただきたい。

橋下の連続ツイートは、その一つ目か二つ目に、必ず、根本的な「嘘」があるということを、あるサイトで読んだことがある。
今日のツイートのまず最初にも、その「嘘」が見て取れる。
「夜回り先生こと水谷氏が日本維新の会の教育政策に意見を出してくれていますが」とあるが、水谷氏は何も橋下に向けて意見をぶつけているわけではないということは、当のブログ記事を読めば、明らかだ。

何か、この二日間、困ったことになっています。衆議院の大阪十区で、かつて自民党から立候補し、今は、維新の会に移った松波健太君が、記者会見で、私と二人で移っているポスターを背にして話しました。
その結果、いろいろな報道機関や子どもたちから、水谷は、維新の会の支持者なのかとメールや電話が続いています。困ったものです。
松浪健太君は、かつて産経新聞横浜支局の記者。私と私の関わる子どもたちの取材を熱心にしてくれた熱い人でした。ですから、前回の選挙では、こころから応援し、子どもたちのために支えました。でも、今の彼には、子どもたちへの想いは消えたようです。私の想いも届かず、維新の会へと去った人です。私は、今の彼を応援していませんし、期待もしていません。ただ、むなしさと悲しさしかありません。
でも、彼は、意図的であったのか、そうでなかったのかはわかりませんが、私の写真を無断で使いました。哀しいことです。

「夜回り先生は今!」~非常に困ったことになっています。~

 
水谷氏が言いたいのは、無断で自分の写真を維新の会の議員に、売名目的で使われた。それで、維新の会の関係者と勘違いされて迷惑している、ということである。
いかにも、教育論争を挑まれたかのような橋下の反応が、あまりに大袈裟で頓珍漢だ。まずはこの「無断使用」に関して、政党の代表としての態度を明確にすることが先なのではないか。

水谷氏が橋下および維新の会に、どのような経緯で不信感を抱いたのか、それは詳らかではないが、橋下が教員たちに対して行ってきた仕打ちを考えれば、いろいろと想像はできる。だから、水谷氏にとっては、維新の会と同じに見られるのは、耐え難いことであったのだろう。

過労で社員を自殺に追い込むような、ワタミの会長などを教育政策のブレーンとして起用するようなヤカラどもと、夜の街から数多の子供たちを救ってきた水谷氏が相容れるはずがないだろう。大阪にカジノを呼んで、ギャンブル特区にしようなどと目論む橋下に、教育を語る資格があるのか。どれほど青少年に悪影響を及ぼすことか、わからないのか。

失笑したのは、明らかに橋下が、夜回り先生は「学校を回っている」と勘違いしているらしいことに対してだ。ツイート群には、「学校を回る」という言葉が随所にあらわれるw

「水谷氏は学校を回っている自分だけが子どもの事を想っていると錯覚している。そして学校を回ることだけが全ての解だと独善的になっている」

「学校を回ることも重要だが、これは教育行政の十分条件ではない。学校を回るだけでは教育行政の予算は確保できない」

「そうです。市長が学校を回る役割ではありません。役割分担です。水谷氏は教師出身ですから組織というものが分かっていないのでしょう」

水谷氏は学校を回っているのではない。夜の街を回っているのである。夜の街を回って、主に薬物依存に陥っている子供たちを救い出すことに、心血を注いでいるのである。
ご本人いわく、相談件数は、メールだけで75万件、関わった子どもの数は、24万人をはるかに超えているということだ。

まるで、両名の、子供たちに対する思いの位相とか深さ、業績が、完全にすれちがっているという印象だ。あまりに、落差がありすぎる。夜回り先生の無私の活動に比べて、大阪をギャンブル天国にしたがっていた橋下が教育を語るという、この薄っぺらさはどうだ。水谷氏が一緒に回ってはどうかと言ったのは、夜の街で人生を、命そのものを棒に振ろうとしている子供たちの実態を、その眼で確かめてはどうかということなのに、「夜の学校(おそらく定時制高校)を回る」としか理解しないこの「市長」のレベルの低さには、絶句するほかはない。

人のブログを読むのなら、批判したいのなら、プロフィールを読んで、人となりや業績を知ってからにしてはどうなんだ。この「市長」は、マネジメントがどうとかこうとか、横文字カタカナを使って、いかにも勉強しているフリをしたがるが、この一事が、いかにそれが付け焼刃であるかを示して余りあると、僕は思う。

橋下が、公務そっちのけで、異常な数のツイートを連発し、自分一個の自尊心を守ることに汲々としているあいだ、また、「抹殺」だの「矯正」だの、ヒトラーが好みそうな単語を駆使して、佐野眞一氏や週刊朝日を恫喝しているあいだ、夜回り先生こと水谷修氏は、たったひとりの少女のために、夜の街を歩き、貴重な一日を過ごしている。どちらの「生き様」が価値的だろうか。賢明なる読者諸氏にとって、その回答は容易である筈だ。


昨夜遅く、一人の少女から相談が来ました。父親が、幻覚を見て暴れているとの相談でした。薬物の過去はと聞くと、覚せい剤使用で、現在執行猶予中とのこと。少女と連絡を取り合いました。

「夜回り先生は、今!」~今日は一日、事件への対応でした。~



※市長に義務付けられた「公務の時間」というのは、実はないのだそうです。恥ずかしながら、その認識はありませんでした。なので、冒頭の部分、少し編集しました。ご指摘くださった方、ありがとうございました。

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