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主にフランスの流れを汲むクラブミュージックに関する雑記です。

MSTRKRFT / Easy Love

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MSTRKRFT / Easy Love

先日千駄ヶ谷の「loop-line」というクラブ(カフェ?)で友人である「aquashade」主催の打ち込み系のライブイベントにDJ参加させてもらってきました。
同じくライブをした「Yosuke」、「ryuto taon」君、それと「aquashade」とのユニット「okurina」でボーカルをしていた「神崎ゆい」さん、VJの「Taneomi」さんその他いろいろいい刺激になりました。

そしてそのイベント前「Shop Escalator」に寄り道して買ったのがこれ「MSTRKRFT(Master Craft)」の「Easy Love」です。

この「MSTRKRFT」は「Death From Above 1979」の片割れ「Jesse Keeler」によるプロジェクトで「Death From Above 1979」と比べると清々しいまでにポップです。

A面はEPの表題曲「Easy Love」のオリジナルで、ちょっとダサめのシンセフレーズにメロディックなボコーダーボイスが参加してきます。
ベースが非常に良く動く感じが、確かに「Justice」に通ずるものがあるかもしれません。
今流行のボンゴをとりいれてるのもそつがない感じです。
「Daft Punk」、「Mylo」の「Drop The Pressure」辺りが好きな人は割とドンピシャなんじゃないかと思います。

そしてB面はと言うと同じく「Jesse Keeler」が参加しているバンド「Metric」の「Monster Hospital」と言うトラックの「MSTRKRFT」名義によるRemixです。
これは「Alan Braxe」や「Lifelike」に通じるような80's調の哀愁感溢れるシンセ、そしてどこか「Avaranches」っぽさを感じさせたりするトラックに女性ボーカルが絡んでいきます。
最近リリースされている「Lifelike」のボーカルもの(Bootlegのmash upも含む)を考えると素晴らしいの間違いなしな作りなんですが、トラックの素晴らしさに比べて若干ボーカルに物足りなさを感じたりもします。

ここで「Easy Love」のプロモを見ることができるんですが、出ている女性があんまり美人じゃないのが残念です(笑)
と言うか個人的にはこの手の猥雑な感じのプロモはそもそもあんまり得意じゃないです。
「Demon」の「You Are My High」の男同士キスシーンが延々と続くものであったり、こういったジャンルにおいてこうした猥雑でスキャンダラスな演出って言うのはわりと一般的なんでしょうか。

あとあまり利用したことがないのでよくわからないんですが、「iTunesMusicStore USA」のアカウントを持っているとこの「Easy Love」のmp3をフリーダウンロードできるらしいです。
もしアカウントをお持ちであれば是非落としてみてください。

iTunesMusicStore MSTRKRFT / Easy Love

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  1. 2006/04/26(水) 12:25:08|
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Vitalic Vs Nirvana / Smells Like My Friend Dario

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Vitalic Vs Nirvana / Smells Like My Friend Dario

去年エレクトラグライドにも来日し、テクノ界の「Nirvana」と評されたりする「Vitalic」の放った2005年アンセム「My Friend Dario」と、それをまんまと真に受けて「Nirvana」の「Smells Like Teen Spirit」とを本当にmash upしてみました。
カート・コバーンの半ドキュメント映画をやったりと最近また何かと話題ですし。)

かなり駄目元だったんですが、思ったよりはなんとかなったようです。
ローカルなイベントですが明後日久しぶりに回すので、早速投下してみたいと思います。

テーマ:テクノ・エレクトロニカ - ジャンル:音楽

  1. 2006/04/21(金) 15:27:23|
  2. mash up
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MYLO LIVE

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Live 27th October 2005 Glasgow Barrowlands
Live 5th November 2005 Carling Academy Brixton

ジャケのデザインも非常に区別しづらく混乱を招きやすいですが、これは「Mylo」の母国スコットランドの首都グラスゴーでのライブとイギリス、ロンドンのブリクストン・アカデミーでのライブの模様を収録した2種類、各2枚組です。

このCD、2枚組みとはいえそれぞれ約3000円、両方買ったら6000円と輸入盤としてはかなりいい値段がついてます。
しかしどうやらこれはこのCDの趣旨が少し特殊なことによるようで、元々ライブをやったその場でその日の模様を収録したCDを販売するといったものに増産をかけたのがこれであるようです。
(その証拠にCDの裏面を見てみると、間違いなくCD-Rでした。)

さてその内容ですが、フロアで彼の曲を耳にするときはおそらく130BPM前後であろうと思いますが、このライブにおいてはおそらくBPMは100から120ぐらいの間で展開されています。
そのためそういったフロアで聴く彼の音楽に耳が慣れている人にとっては、だいぶまったりとした印象を受けるかと思います。
ただよくよく考えると彼のアルバムに収録された楽曲のほとんどはこのぐらいのテンポだったような気もします。

あとやはりライブという事で多少元の楽曲よりもギターの存在感が増しています。
個人的に丁度そのボコーダー、シンセ、ギターのバランス、そして惜しげもないメロディックな展開が「Kitsune」からのリリースもある「VHS OR BETA」の初期の雰囲気に近いようにも感じます。

またアルバムでは「In My Arms」において見られたようなフィルター、エフェクター等でハイファイに味付けされたボーカルサンプルがアルバムよりも多用されている感じがあり、紛れもなく彼がフレンチシーンを継承しているであろうことを色濃く感じたりもしました。

あともちろんオーソドックスなバンドほど録音済みのトラックとライブの間の差異はないですが、それでもそのライブならではの躍動感はこれでしか感じられないものです。
なので「Mylo」にまだ触れたことがない人はアルバムを聴くよりもこちらを聴いた方がきっと面白いんではないかと思っています。

ただ欲を言えばライブというとボーカルが欲しくなるところ。
あの「Royksopp」も全く同じ理由で2ndはボーカルをフィーチャーしていきましたが、「Muscle Car」における「Freeform Five」とのコラボレーションの延長線上にあるようなものを中心とした彼の新作を勝手に期待してみたりもします。

最後に2枚の違いですがほとんど展開、曲順共に同じなので両方買うのは彼のファンだけで十分だと思います。
強いて違いをあげれば「Glasgow」の方は地元と言うこともあってウェットなノリ、「Brixton Academy」の方はそれと比べると多少固めの印象といったところでしょうか。


あと全くの余談ですが、「MYLO ONE HOUR DJ MIX」というのが最近「Bonjour Record」でのみ売られているようです。
ただ、その曲目は「Mylo」のサイトで聴くことができたMixそのままです。
音質もかなり微妙で、トラックすら切られていません。

ジャケのデザインこそそれっぽいですが、今まで「Mylo」が必ずと言っていいほど一度アナログで起こしたデザインをCDのデザインに流用してきたことを考えると、このデザインのアナログは今まで見たことがないので怪しいと言えば怪しいです。

「Daft Punk」も過去に「Decks n'Drams'n 909」と言うやはり「Disc Union」にしか置いてなかったshooterさんによると、「CISCO」でも販売されていたようです。)非常に怪しいMixCDが売ってましたが、やはりこれは誰かが手作りしたブートの類なんでしょうか。

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  1. 2006/04/18(火) 15:42:27|
  2. 音楽
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Tiga Vs Digitalism / Pleasure From Zdarlight

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Tiga Vs Digitalism / Pleasure From Zdarlight

エレクトロクラッシュ王子「Tiga」の大ヒット「Pleasure From The Bass」と「Kitsune」の若手筆頭「Digitalism」の現在ヒット中「Zdarlight」のmash upです。

「Tiga」のトラックは全体的に音数が少なく、ボーカルにメロディ感が少ないので非常に混ぜやすいです。
mash upしているとどんどん派手にしたくなるんですが、この「Pleasure From The Bass」はイントロのボーカルを前のトラックに被せながらmixするのが格好いいと思うのであまりアンセムっぽくなって使いづらくならないように抑えてみたつもりです。

あと全然関係ないですが「Zdar」と言うと、あの「Cassius」、「Motorbass」の「Philippe Zdar」ぐらいしか思いつかないんですが一体どういう意味なんでしょうか。

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  1. 2006/04/13(木) 08:14:42|
  2. mash up
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SCRATCHE 701 THE BUFFALO BUNCH "Buffalo Club"

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THE BUFFALO BUNCH "Buffalo Club"

DONNA SUMMER "Bad Girls"(サンプリング元)

「We In Music」のメンバーといった方がおなじみかもしれない「Raw Man」と「Daft Punk」の「Guy-manuel」の弟「Play Paul」のユニット「The Buffalo Bunch」の記念すべきデビュー作です。

もしかしたら新人もデビューさせて行きたいと言った意向をまだ「Thomas」自身が持っていたけれども、「Music Sounds Better With You」の爆発的なヒットによって「ROULE」の注目度が上がりすぎてしまったことが、このサブレーベル設立のきっかけだったかもしれません。

ただ結果的にはこれが「SCRATCH」からの最初で最後のリリースになっています。
その後この「The Buffalo Bunch」は「Guy-manuel」のレーベル「Crydamoure」からリリースしたりと、その役割は「Crydamoure」の方が果たしたようにも見えます。

またその後「The Buffalo Bunch」名義では最も大きなヒットとなったかもしれないのが「Phoenix」の「if I ever feel better」のRemixです。

この「Phoenix」の「if I ever feel better」は原曲はもちろん「Daft Punk」の2nd「Face To Face」でコラボレートした「Todd Edwards」のRemixもまた素晴らしいのですが、当時クラブで最もヒットしたのはこのRemixだったようです。
(これは梶野氏のmixCD「De La Musique」やフレンチの日本向けコンピレーション「My House In My House in Montmartre」にも収録されています。
実際に当時来日した「Daft Crew」達はほぼ必ずピークにてプレイしていたように思います。)

また彼らは非常にシーンの変化に敏感で、今は割と当たり前になりましたがディスコトラックにディストーションギターの音をフィーチャーしていったのはおそらく彼らか、同じく「Crydamoure」からデビューした「Archigram」辺りだったんではないかと思います。

そして「Raw Man」の方は割とその流れを継承し、サンプリングよりもシンセフレーズを押し出したエレディスコな感じにゆるやかにシフトして言ったのに対し、「Play Paul」はがらっと芸風を変えてあの「DJ Hell」が仕切る「Tiga」、「Vitaric」、「Justice」等々枚挙に暇がないほどにエレクトロクラッシュの中心的なアーティスト達を輩出した「Gigolo」へと、まさに彼等が台頭してきていたその同時期に転身しました。

そしてそれはまた単にブームに乗っかったと言うだけでなく、実際にその「Gigolo」からリリースされた「Love Song」は「Mylo」の「Drop The DJ Mix」にも収録されていたり、またシカゴハウスの「Green Velvet」の名曲「La La Land」のカバーも非常に話題を呼んだようにしっかりとした評価を受けています。

最後にこのトラックについてですが、割と「Daft Punk」やその他のDJmixなんかに割と収録されていたりしてそれなりのヒットになったようです。
ただやはり当時のローファイなディスコサンプルによって構成される上ものが、シンセ全盛の今にして聴くとどうにも野暮ったく感じてしまうのはやむない感じです。

ただマイペースに自分の好きな音を貫くのではなく、シーンの動きに敏感な彼等の作るトラックだからこそ、少し間をおくと古びた印象を与えてしまい易いものになってしまうのかもしれません。

以下試聴。

buffalo bunchのサイトの試聴用flash。
パートごとにフェーダーでmixして遊べるようになってます。
Remix含め彼等名義のほとんどの曲が聴けます。
http://www.buffalobunch.com/mix.htm

if I ever feel better / Phoenix
http://www.excite.co.jp/music/song/0724389714258

Love Song / Play Paul
http://www.cisco-records.co.jp/cgi/title/house/detail_118057.php

La La Land / Play Paul
http://www.cisco-records.co.jp/cgi/title/techno/detail_134940.php

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  1. 2006/04/10(月) 16:36:02|
  2. ROULEレビュー
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Uffie vs Les Rythmes Digitales / Pop The Glock Your Body

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「Daft Punk」のマネージャー「Pedro」のレーベル「Ed Banger」からのリリース、「Uffie」の「Pop The Glock」と「Madonna」の最新盤のプロデュースでもお馴染み「Stuart Price」の変名の一つ「Les Rythmes Digitales」の「Jacques Your Body」のmash upです。

Uffie vs Les Rythmes Digitales / Pop The Glock Your Body

「Pop The Glock」のオリジナルはBPMも110ぐらいでキックもちゃんと四つ打っていないので、素直にフロア対応のトラックではないです。

アナログに一緒に収録された「Sebastian」によるremixもそれはそれで格好いいんですが、原曲の独特の風合いとは違ったものになっていてあくまでオリジナルの雰囲気のトラックが使いたかったと言うのが今回製作したおおよその動機です。

「Pop The Glock」の甘い感じに、「Jacques Your Body」のロックな感じのベースを合わせて期待した雰囲気が出たのはよかったところで、声ネタがダブるところが少しうるさいかなというのが反省点です。
  1. 2006/04/02(日) 03:22:46|
  2. mash up
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