海に眠るダイヤモンド (第2話/15分拡大スペシャル・2024/11/3) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』
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第2話/15分拡大スペシャル『スクエア ダンス』の感想。
現代、玲央(神木隆之介)は、いづみ(宮本信子)が語る「忘れられない人」に興味を持つ。1955年、鉄平(神木)を巡る複雑な恋模様が描かれ、百合子(土屋太鳳)は「スクエアダンス」を端島に広めようとする。台風が迫る中、物語が展開する。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:なし
脚本:野木亜紀子(過去作/重版出来!,逃げ恥,アンナチュラル,コタキ兄弟と四苦八苦,MIU404)
演出:塚原あゆ子(過去作/アンナチュラル,MIU404,最愛,下剋上球児) 第1話
福田亮介(過去作/恋つづ,俺の家の話,Get Ready!) 第2話
林啓史(過去作/拾われた男)
府川亮介(過去作/恋愛のすゝめ,ブラザー・トラップ)
音楽:佐藤直紀(過去作/教場シリーズ,海猿,コード・ブルーシリーズ,ブルーモーメント)
P:新井順子(過去作/着飾る恋,MIU404,最愛,下剋上球児)
松本明子(過去作/婚姻届に判を捺しただけですが,オールドルーキー,トリリオンゲーム)
医療監修:山岸俊介/イムス東京葛飾総合病院(過去作/ブラックペアン1)
主題歌:King Gnu「ねっこ」
※敬称略
ご常連の読者様は、「たぶん褒めないよね」でしょうけど
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
ご常連の読者様は、「たぶん褒めないよね」と思われると思う。
そのとおり)である(笑)
したがって、今作を見て「全米が泣いた!」「日曜劇場史上で最高傑作!」と思った人は、即刻ここから離れることを全力で推奨する。
せっかくの「文化の日の振り替り休日」だけに、もっと “文化的な営み” に時間を割くべき… である。
積極的に “異文化交流” したい方は、その限りではないが。
「ドラマを描くこと」は「物語を提示すること」ではない!
前置きが長くなったので、さっそく、「読書感想文」を掲げてみる。
第1話の感想にもつづったように。
TBSのテレビドラマ『アンナチュラ』『MIU404』の監督・塚原あゆ子氏と脚本家・野木亜紀子氏が再タッグを組み、両シリーズと同じ世界線で起きた連続爆破事件の行方を描いた映画『ラストマイル』を見てから。、世間が注目し人気もある、今作の中心スタッフである “同上のチーム” の作品への興味も期待感も劇的に減っている… と、書いた。
今回も、『海に眠るダイヤモンド』とは別作品だから理由は書かない。
しかし、今作に対する気持ちは、最終的に映画『ラストマイル』につながる。
う~ん、自分で書いていても、まどろっこしい(笑)
簡潔に書こう。
私には、「ドラマを描くこと」を、「物語を提示すること」と誤解しているのでは? に見えるのだ。
私は、「ドラマを描くこと」は、あえて指定するなら多くの登場人物の中の “主人公” という「人間を描くこと」だと理解しているし、そう思っている。
何を言いたいのか?
第1話に続いて第2話も、今作は「あらすじを描いているだけ」に見える… ってこと。
主人公はおろか、登場人物の人間性、生活、生き様を描いているとは思えない… ってこと。
私にとっては,第2話でもドラマも物語も始まっちゃいない!
もちろん、いろんな “大人の事情” があるだろうが、そんなのは視聴者が知ったこっちゃない!
プロなら感じさせるな! なのだ。
今期の新しい連ドラが、ほぼ出揃っている。
その多くが、全話の 1/4から 1/3まで進んでいる。
今作は、そもそも新連ドラ群の中でも最も遅い群で、10月20日が初回だった。
さらに、翌週(27日)は野球中継と選挙特番のため放送休止。
さらに、その翌週(今週)も、野球中継によって 30分繰り下げ放送(まあ、これはいいとして)
やはり、「11月に入っているのに、まだ第2話なの?」という仕方のない思いと同時に。
「11月になっても、まだ “状況説明” やり続けるの?」なのだ。
全てのテレビドラマの感想に書いているとおり。
「回想シーンは、ドラマでも物語でもない。ただの後出しの言い訳(説明)に過ぎない」のだ。
だから、「状況説明なんて、もっともっと、ドラマでも物語でもない」のと考えているのだ。
したがって、2回連続で拡大放送したところで、私にとっては、ドラマも物語も始まっちゃいない! のだ。
だから、「ドラマの感想を書こう」にも“書けない” というわけだ。
だから、「読書感想文」なのだ。
"人間を描いていない"から"設定"ですらが頭に入ってこない
その上で困ったこと。
それは、大量の登場人物、時間軸の行ったり来たり、場面転換の多さによって。
第2話でも、「このキャラ、何だっけ?」「この俳優さんはこういう設定だっけ?」ばかりになってしまった。
これ、1週分、間を空けてしまったことも原因ではあるが。
私は、「人間を描いていない」から、「設定が頭に入ってこない、残らない」のだと考える。
最低限、メイン数名の登場人物が印象的に描かれていれば、それなりに設定は思い出せる。
しかし、人物設定、時代設定、環境設定などなど、とにかく設定が多すぎるから、追いつくのが精いっぱい… これが私の本音。
そう、私が大の苦手な作品になった… と、言わざるを得ない。
予想の域を出ないが、「伏線回収がスゴイ!」「あそことここがリンクしてるんだ!」を意識すぎたのか、もうそっちで稼ぐことを第一目的にしているのかは分からない。
日曜夜の地上波連ドラ3作品が「若者の群像劇」の異常事態
もう一つ、いや、一番困ったのは、物語が始まっていないこともあって。
25分拡大と 15分拡大の合計 2時間40分近くを見ても、何を描く作品なのか、私にはまだ見えてこない点だ。
さっぱり見えてこないから、公式サイトを見たら、次のように書いてある。
昭和の高度経済成長期と現代を結ぶ、70年にわたる愛と青春と友情、そして家族の壮大な物語!
要するに、「2つの時代の、若者たちの群像劇」という解釈でいいのだろうか?
そうなると、日曜の夜の地上波ドラマは、日テレの『若草物語ー恋する姉妹と恋せぬ私ー』と、テレ朝の『マイダイアリー』と、3作品が全て “群像劇” という、異常?事態か。
もちろん、“群像劇” が乱立する理由は、一度に大量の俳優を消費できるから、たくさんの “推し視聴者”を獲得できるメリットがある。
もちろん、何事も諸刃の剣で、群像劇は “芯” を見失いやすい様式だから、話が進めば進むほど内容がグズグズになりがちとのデメリットもある。
私は、もう、小手先でごまかすような “群像劇もどき” はやめるべきだと思うが。
あとがき
「上・中・下巻」構成の長編小説の「上巻」を延々と読み聞かされている感じですね。
申し訳ないですが、「動く紙芝居」にもなっていない気がします。
これ、《現代》が、ただの≪過去への扉≫の役目だけだから、面白くないように思うんですね。
だって、2時間40分近くを見ても、「あのときは…」の役割しかないので。
きっと、最終回で≪過去≫と《現代》をつなげて、テーマ性なりを提示するとは思いますが。
「あのときは…」は、オムニバステレビドラマ『世にも奇妙な物語』のストーリーテラーでしかないのですよ。
だったら、最初と最後に出るだけにしたほうが、構成としてすっきりするとは思います。
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/19245/
【これまでの感想】
第1話
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