海に眠るダイヤモンド (第1話/初回25分拡大スペシャル・2024/10/20) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』
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第1話/初回25分拡大スペシャル『地底の闇を切りひらく』の感想。
2018年夏、ホストの玲央(神木隆之介)は怪しげな婦人・いづみ(宮本信子)から突然プロポーズされ、軽い気持ちで彼女と長崎を訪れる。1955年、炭鉱の島・端島では、大学卒業後に戻った鉄平(神木隆之介)と、家族や仲間との再会が描かれる。現代の東京と過去の端島、2つの時代を超えた若者たちの物語が展開する。
---上記のあらすじは、当ブログのオリジナル---
原作:なし
脚本:野木亜紀子(過去作/重版出来!,逃げ恥,アンナチュラル,コタキ兄弟と四苦八苦,MIU404)
演出:塚原あゆ子(過去作/アンナチュラル,MIU404,最愛,下剋上球児) 第1話
福田亮介(過去作/恋つづ,俺の家の話,Get Ready!)
林啓史(過去作/拾われた男)
府川亮介(過去作/恋愛のすゝめ,ブラザー・トラップ)
音楽:佐藤直紀(過去作/教場シリーズ,海猿,コード・ブルーシリーズ,ブルーモーメント)
P:新井順子(過去作/着飾る恋,MIU404,最愛,下剋上球児)
松本明子(過去作/婚姻届に判を捺しただけですが,オールドルーキー,トリリオンゲーム)
医療監修:山岸俊介/イムス東京葛飾総合病院(過去作/ブラックペアン1)
主題歌:King Gnu「ねっこ」
※敬称略
「これ、私にとって面白いの?」な視点で見始めた…
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
常連の読者様は、「意外!」のか、「やっぱりね」なのか想像がつかないが。
映画『ラストマイル』を見てから、世間が注目し人気もある、今作の中心スタッフである “例のチーム” の作品への興味も期待感も劇的に減っている。
その理由の “ねっこ” は書かない。
ここで映画の作品批判はやりたくないから。
あえて書けることがあるとするなら、最初から何らかの意味ありきを漂わせた芸術作品を装ったエンターテインメントは、ハッキリ言ってちょっと無理だってこと。
苦手でなくて、ちょっと無理なのだ。
私は娯楽作品に、結果的にあれこれと “考えさせられる” のは大歓迎だが、“考えて見て” を娯楽には求めない立場なのだ。
これが、私のエンタメ全般へのスタンス。
さらに加えるなら、時間軸を行ったり来たりする作品は、こっちはちょっと無理ではなくて苦手だ。
宇宙の誕生から縄文時代より “あと” で、現在までの “過去” には興味がないから。
したがって、かなり「これ、私にとって面白いの?」な視点で見始めた… ということになる。
当然のことだが、一切の番宣、事前情報も見ても読んでもいない。
今回が、全てについて初見である。
時間軸を行き来するドラマとしては、巧妙な設定
オリジナル脚本、だそうだ。
それを踏まえると、なかなか絶妙な時代設定だとは思う。
それは、「昭和30年(1955)」の時代設定だ。
解説するまでもないが、その10年前なら「第二次世界大戦が幕を閉じた年」となり、こう言う表現が好まれるか分からないが、映像作品的には「ザ・戦後」的なビジュアルになると思う。
そして、10年後なら新幹線開業や東京オリンピック開催の翌年で「ザ・高度成長期」な雰囲気に染まるはずだ。
したがって、「戦後」と「戦後が終わった」の中間地点の時代であり。
少なくとも、バブル崩壊まではイケイケニッポンの時代で、それ以降は二つの大きな震災、原発事故、コロナ禍などを経ての “未来” が待っているわけ。
だから、時間軸を行き来するドラマとしては、巧妙な設定だと思う。
映画『タイタニック』のローズの"過去語り風"の構図だが…
第1話だから状況説明が多い上に、登場人物も非常に多いために、各人のサイドストーリーの語り出し用の説明も多く、本当の意味での内容がなかった… とは、少々言いすぎか?
だから、これと言って書くほどの感想はない! と終えても良いところだが。
一応、ディレクターの目線らしい感想も書いてみる。
この第1話を見て即効思い出したのが、映画『タイタニック』(1997)のオープニングだ。
ジェームズ・キャメロン監督脚本、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが主演で、実際に起きたタイタニック号事故が題材となったアメリカのロマンス映画だ。
映画『タイタニック』は、当時最大級の豪華客船タイタニック号が沈没してから84年後の1996年の洋上から物語は始まるのだが。
その語り口が、老婆になったヒロインであるローズ(ケイト・ウィンスレット)が過去を語るスタイルの回想で始まるのだ。
もちろん、上映当時だって、タイタニック号事故はすでに世界中に知られている史実だから、生存者情報含めて知っている人が多い。
だからこそ、生存者の語りで幕開けしたのは相当ショッキングであると同時に。 観客を一気に作品の世界観に引きずり込むことに成功したのだ。
もちろん、作品の本質、テーマにリンクしていく深く強い意味を持つシーンでもあるわけだが。
ただ、今作と映画『タイタニック』が違うのは、こちらは「過去と現代のストーリーを同時進行させる」部分であり、何より誰も知らないオリジナルストーリーだってことだ。
したがって、私はこの「生存者の語り」的なイントロは、少々やりすぎに思う。
もっとシンプルに、もっと分かりやすく、もっと優しく世界観に連れて行ってほしかった… それが本音だ。
そう、カタチやスタイルだけ真似ても… ということだ。
複雑な物語を飽きさせない工夫が感じられる
できるだけニュートラルな立場で、第1話の評価をするなら。
大いに好みが分かれること間違いなしの「ザ・日曜劇場」になる予感しかないってことだ。長っ!
頑張って頑張って、淡々とした映像になりがちな状況説明を物語の中に内包させて、ドラマチックに見せようとしている。
地上波ドラマとしては、頑張りすぎなくらいのVFX(CGなどの技術を活用した作り物の映像と実際の映像を組わせて一体化させる映像効果と技術のこと)を活用して、見た目で飽きさせない工夫を施してもいる。
もちろん、大量の有名俳優それぞれに見せ場を設けつつ、ごちゃごちゃした感じにならない細心の注意も払われている。
簡単に言えば、複雑な物語を飽きさせない工夫が感じられるってことだ。
最初に書いたとおり、特に期待をしていなかったから当然 “期待以上” ではないが、いつも不安だらけの『日曜劇場』第1話としては “いつもよりは悪くない” か。
あとがき
きっと、ご常連様は「歯切れが悪いなぁ」と思っておられるのでは?
そりゃあ、私の「ちょっと無理」と「苦手」を超えてもらわないと、スラスラサクサクと書けませんよ(笑)
PV稼ぎやアフェリエイト収入第一なら、いくらでもウソを書けますけど(汗)
運よく? 来週は『選挙の日2024~私たちの明日「変わる」~』でお休みなので、私も気分一新して、神木隆之介と池田エライザさんへ大いに期待しようと思います。
「時代モノ」が好きな人は、すんなり入れるのかな?
当ブログ内の関連投稿
拍手コメント返信(2024/10/21):海に眠るダイヤモンド(第1話) ※例の強力チームの作品であろとなかろうと思うこと
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/19209/
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