強火で進め

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iPhone版のDropBoxでテキストファイルを表示する方法

最近(でもないか?)、iPhone版のDropBoxがリリースされました。

このアプリ、DropBoxのファイルがいつでもiPhoneから手軽に確認できてとても便利です。

しかし、1点問題なのがテキストファイルです。
紹介ページによっては日本語のテキストは対応していないとの紹介されていますが実際は使用可能です。

でも「対応してない」と勘違いしてもしょうがないくらいあまり一般にはメジャーでないエンコードを指定する必要があります。

具体的にはDropBoxで日本語テキストを表示しようとすると「BOM付きのUTF-8」で保存されたテキストファイルで有る必要があります。

Mac、WindowsそれぞれのOSの作成方法を解説します。

Macの場合

Macの場合は「BOM付きのUTF-8」を作成する簡単な方法が見つからなかったのでまずは簡単に作成可能な別のファイル形式で対応する方法を紹介します。

使用するアプリは標準で入っている「テキストエディット」です。
こちらの保存した場合のiPhoneのDropBoxでの表示は以下の様になります。

※テストファイルは「テスト漢字」というテキストを記述したものを使用。

保存形式 表示
リッチテキストフォーマット(RTF) 正しく表示される
HTML 文字が小さい
OpenDocument テキスト 表示に失敗
Word 97 フォーマット(doc) 正しく表示される
Word 2007 フォーマット(docx) 正しく表示される
Word 2003 XML フォーマット 文字サイズが反映されない

ちなみにサイズについては以下の様になります。
※サイズはターミナルで ls -al を実行して確認。
※表示できない OpenDocument については未計測。

保存形式 サイズ
リッチテキストフォーマット(RTF) 394byte
HTML 615byte
Word 97 フォーマット(doc) 19456byte
Word 2007 フォーマット(docx) 3588byte
Word 2003 XML フォーマット 1537byte

この結果をみると「リッチテキストフォーマット(RTF)」形式で保存するのが良さそうです。

(おまけ)ちなみに画像付きで作成した場合は以下の保存形式のみ使用可能です。

保存形式 表示
添付書類付き RTF (RTFD) フォルダ扱いになる。テキスト、画像ファイルと別々になるが閲覧は可能。
Web アーカイブ ロード画面がずっと続く。
Mac「BOM付きのUTF-8」で保存されたテキストファイルを作成する方法

ちなみに「BOM付きのUTF-8」のテキストファイルの方がファイルサイズとしては小さくなるのでこちらの方法についても解説しておきます。

Macで「BOM付きのUTF-8」で保存可能なエディタはあまり無い様ですがこちらで2つほど紹介されています。

iPod TouchでZumoDriveのテキストファイルを開けない罠 (うむらうす)
http://soap.s216.xrea.com/umu/mt/archives/001871.html

今回、こちらで紹介されていたTextWranglerを使って上記と同様の条件でファイルを作成したところサイズは18byteとなりました。

Windowsの場合

Windowsの場合は「メモ帳」で作成し、「UTF-8」で保存するのが一番簡単です。これでMacでエディタを使用したときと同様に18byteのサイズのファイルとして保存されます。

もちろん他のエディタを使用しても問題ありません。「秀丸エディタ」などでも「BOM付きのUTF-8」で保存可能です。