竹野内真理さん、今の日本で食品・呼吸による内部被曝はあなたの期待(願望)しているレベルには到底無理です

 こんなことがありまして、
→https://twitter.com/h_hund/status/238928269540474880

@mariscontact 線量計という名の「お守り」 http://t.co/E7mZIFNK

→https://twitter.com/kuratan/status/239342946623819776

@h_hund @mariscontact 積算線量計って、ひと月つけて累積線量を見るための道具ですよ? この子、夏服みたいだけど、夏やったのはどこかな? 郡山では2011年末〜2012年初にやって、平均で月0.13mSv(年で2mSv未満)ぐらい? 死ぬ人いないよ?

 竹野内真理さん。
→https://twitter.com/mariscontact/status/239395078429368323

kuratan @h_hund Kuratanさん、それは違う。放射性微粒子の存在による2mSVの空間線量であるということは、実際に呼吸や飲食による内部被曝を加味すると、この何倍〜数百倍レベルであり、子供や赤ん坊、胎児の感受性もさらにこの倍率をかけることを考慮しなければだめです。

 どこからこういう変な知識仕入れてるのか知りませんが…。
 あの〜、「空間放射線量」って、別にセシウムが空中舞ってるから出てるわけじゃないんですよ?
→呼吸の内部被ばく量、1年間で0.563マイクロシーベルト(福島民友ニュース)

 福島大は12日までに、東京電力福島第1原発事故後1年間の大気中の放射性物質濃度が1立方メートル当たり平均1.69ミリベクレルで、呼吸による内部被ばく量は1年間で0.563マイクロシーベルトとする観測結果が得られたと発表した。渡辺明共生システム理工学類教授は「食品の内部被ばくに比べるとはるかに少ない」としている。
 同大によると、昨年5月18日から今年6月13日まで、地上約24メートルの同大屋上に設置している機器「ハイボリュウムサンプラー」を用いて観測。大気中の放射性物質濃度の変動は、昨年6月が1立方メートル当たり2.26ミリベクレルだったのに対し、今年5月が0.246ミリベクレルと約1年間で10分の1に減少。放射性物質の降下量は、震災直後の昨年3月が1平方メートル当たり約60万ベクレルとされたが、今年6月の同大では113.27ベクレルだった。
 同大はこのほか、気象データと空間線量率を同時に観測できる「放射線量観測システム」を導入、7月から運用を開始している。
(2012年8月13日 福島民友ニュース)

 単位、「ミリ」じゃなくて「マイクロ」ですからね。去年が10倍だったとしても、5.63μSv/y。
 1mSv/yになるためには、約1776倍、1立方mあたり3000mBq(3Bq)ないと無理なんだけど…。
 なお、子供の吸収量(呼吸量や食事量)は大人より少ないです。
 参考リンク。
→乳幼児への影響が心配です。引越しをしたほうがよいのでしょうか。 - 専門家が答える 暮らしの放射線Q&A

乳幼児の放射線の感受性ですが、一般的に放射線の感受性は成人に対して幼児、乳児の方が高いとされています。
例えばヨウ素を経口摂取した場合の甲状腺の等価線量に係る線量係数は、成人の場合3.2×10-4(mSv/Bq)、乳児の場合2.8×10-3(mSv/Bq)この値だけを比較すると、「約10倍」となります。
しかし、乳児の場合、成人に比べて食べる量そのものが少ないため、放射性物質を摂取する量も少なくなります。
経口摂取について、それぞれ成人、幼児、乳児の摂取制限値を用いて1日(または1回分として)計算したところ、それぞれ0.025 mSv, 0.045 mSv, 0.021 mSv となり、幼児は成人の2倍弱、乳児は成人よりやや低い値となります。呼吸摂取も呼吸率を入れると同じような比率になりますので、内部被ばくの影響度は、成人1、幼児2、乳児1の倍率ぐらいと考えるのが順当かと思います。

 また、食品摂取で大量に内部被曝する可能性は、現在日本ではものすごく厳しく食品チェックされてる(10Bq/kg出たら騒ぎになるぐらい)なんで、現在ほとんどありません。
 竹野内真理さんの「数百倍レベル」という数字が、どういった根拠で出てきたものか、ご存知のかたは教えてください。