「チェルノブイリへのかけはし」信じる人は放射能に効く健康食品騙されて売りつけられるレベル

 見出しは演出です。
 
 「あちこちで(放射能wによる)鼻血・下痢が増加」の元ネタっぽいところが分かりました。多分これ。
→チェルノブイリへのかけはし
→医療相談会ご報告:健康相談症状マップ

関東でこのような症状があらわれているのに、すべてを花粉症やアレルギーのせいにすること、「長引く風邪」と言われることも、母親たちを納得させることができませんでした。いつもと違う!その母親たちの話に耳を傾けてあげてください。
 
今回、私たちは、あえて目立つ3つの症状だけ、ここにご報告させていただきました。
(症状があらわれた時期も載せていません。)
 
しかし、もっともっとたくさんの症状があります。
頭痛、首のしこり、倦怠感、疲労感、目のかすみ、アレルギーの悪化、湿疹の増加。咳、たんなどなど。
そのどれをとっても、チェルノブイリの子供たちの症状に重なること。
どうか、もっともっと丁寧に、症状を訴える患者さんを見てあげてください。
 
わからなければ、わからないでしかたない。
「放射能のせいだと因果関係をつけられない」のも理解しています。
でも、今、薬で治らないで苦しんでいる患者さんたちがいること。
2週間以上も止まらない下痢が子供に続けばお母さんたちがパニックになることも理解してあげてください。
 
しかも、その下痢は薬では止まらない。どんどん強い抗生物質を投与していませんか?
傷んでいる腸にそんな強いものを投与したら子供たちの腸はまいってしまいます。
放射能が原因の場合、どの症状も薬では止めることはできません。
 
3月15日、爆発の日。
同時多発的に母親がヒステリーになるほど、鼻血を出す風邪がはやったのでしょうか?
テレビで報道されていることがすべてではないことを、私たちはチェルノブイリ事故のときに経験しています。
 
6月2日 中野サンプラザ 参加医師4名 相談者 125名
6月3日 千葉県柏市   参加医師2名  相談者 98名
 
北海道から参加した医師の証言
「心配しすぎ、まったくなんでもない人はほんの1〜2割。関東で何かが起こっている。あまりに同じ症状を訴える人たちが多すぎる。避難していたのに東京に戻ってきて鼻血を出している人が多い。そして3月15日も。」

 「中野サンプラザ」と「千葉県柏市」でおこなわれた「健康調査」に、なんで北海道から参加? 地元の医師じゃ駄目なの?
 「参加医師4名」(中野サンプラザ)「参加医師2名」(千葉県柏市)に関します実名・経歴は不明…。新聞の「○○関係者」レベル以上のものが見えない。
 
 あちこち回っているようですな。
→チェルノブイリへのかけはし イベント
 東京新聞の元ネタになったのは、これかな?
→チェルノブイリへのかけはし 6/11〜6/12お話会in福島,会津若松,米沢,郡山
 東京新聞の記事が読めるサイト。
→子に体調異変じわり 大量の鼻血、下痢、倦怠感 ・・・「放射線と関係不明」 原発50キロ 福島・郡山は今
→http://heiheihei.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/06/16/_0002.jpg

NPO法人「チェルノブイリへのかけはし」が12日、福島県郡山市で開いた医師による無料問診会。
(中略)
診察した小児科医の橋本百合香さんは「放射線被害かどうかは判定できないが、ひとまず小児科で血液検査をして白血球を詳しくみてもらって。記録を残すことが大事」と助言した。

「小児科医の橋本百合香さん」って…誰?
 googleではうまく見つからないですね。「銀座ファインケアクリニックの皮膚科医・橋本百合香先生」という人は見つかったけど、多分同姓同名の別人だと思う。
 以下のところで検索しても、うまく見つかりませんでした。
→医師等資格確認検索(厚生労働省)
 
 ぼくの日記のコメント欄。
→http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20110618/hanadi#c

当方も木下黄太氏のブログはデマをまき散らす危険なブログと認識しています。不安を持った人がさらに不安を煽る情報を求め、木下黄太氏のブログを見て「ああ、やっぱり不安だ」とさらに不安をあおられる様子は正直かわいそうです。彼の主張にあおられて中絶なんかが増えたら目もあてられん。
 
当方彼のブログにいくつかコメントしていますが、木下氏の主張を疑うようなコメントはかなりの割合で承認されません。なので自分で調べた常識的な情報を書き込んでさらりと彼の主張に反論していますが、彼のブログに集まってくる人にはそういう内容には関心がないみたいで、正直「人は信じたい情報を信じる」というのは本当だな、と思っています。

彼の情報源は、
 
http://ameblo.jp/oyoneber303/entry-10921279362.html
 
の彼の講演会の内容を見ると「チェルノブイリのかけはし」の野呂氏であったり、広河隆一氏のようです。
 
「チェルノブイリのかけはし」は
 
http://www.kakehashi.or.jp/?p=3509
http://www.kakehashi.or.jp/?p=3482
 
を見ればトンデモ系団体確定ですね。
トンデモ団体の情報を自称ジャーナリストがまき散らす、、、、

 
 言及リンク先。
→「福島第一原発を考えます」ジャーナリスト木下黄太氏 講演会 6月10日|うたのブログ

ツイッター上で言われている、鼻血・喉の痛み・皮膚のピリピリなど、最初デマのたぐいかと思っていたが「チェルノブイリのかけはし」の野呂代表の話を聞くと、どうもこれは低線量被ばくであるようだ。病院でも喉の痛みを訴える患者が増え、抗生物質を出しても直らず3つぐらい種類の違うのを出しても直らず首をかしげている状態だ。首都圏における低線量被ばくはがん・白血病の心配より、多岐に渡る健康被害がネックになる。そしてこの状態が慢性的に続くことになる。

 「病院でも喉の痛みを訴える患者が増え」って…どの病院?
→チェルノブイリへのかけはし 人類始まって以来の新しい形のヒバク

千葉県のホットスポットに足を踏み入れてみれば、確かにふわっとした船酔いのような感じになります。もう少し高いところだと胸がムカムカする。人によって感じ方や症状も違う(頭痛や耳鳴りなどなど)。これもやっかい。ただ、大人がこれほど感じるのなら、頭が地面に低い幼児にとってそれはもう過酷でしょう。空間線量とか1メートルとかで放射線を計測するのは茶番です。地面をはからなくちゃ。

 …そんな感じになりますか、千葉県ホットスポットの人? そういう人がいたら、この際なので報告1人につき1000ポイント、はてな経由で義援金寄付します(はてなダイアリー利用者で、過去の日記テキストが怪しくない人限定)。コメント欄にはてなidつきでご記入ください。
→はてな義援金窓口
 
もう一つ。
→チェルノブイリへのかけはし EMプール

 郡山市で3月の末に、放射能にあたってしまい、ゲボゲボ吐いてから、本当に胃がおかしくなってしまった。ようやく痛みはおさまったけれど、調子に乗って酵素の入っていないものを続けて食べたりすると重くなり、急に体温が落ちたりする。そうなると、あがれない。 
 今は、お風呂にEM1号を適当に入れて、それでなんども沸かしなおして朝でも晩でもおかしいなと思ったらすぐに入るようにしています。

 売ってますね。
→EMライフ楽天市場店 EM1号の使い方

EM1に含まれる微生物は有機物を発酵分解させる働きがあります。また、EM1に含まれる微生物やその微生物が作り出した代謝物などが、土壌の生物相の改善を行い、植物の生育生長に直接、あるいは間接的にプラスの影響を与えます。

「サイオンEM1号 1L(1000ml)」で2000円。
 
→全国の学校等でのプールにおけるEM使用状況

○埼玉県
 
・北本市教育委員会の音頭で市内全小中学校12校に投入
 
http://www.emkanto.net/whats_top/040620_5/index.html
 
北本市エコクラブの高橋節子さんたちが中心となって市にはたらきかけた。あすなろ福祉作業所がつくった活性液を市が買い上げ、各学校に配布して投入。

 
その上位サイト。
→NPO法人 関東EM普及協会
 そこからこんなところへ。
→甦れ!食と健康と地球環境 第40回 EM技術による放射能被曝対策

 我が国でも、1990年以降、数多くのボランティア団体がベラルーシの子供たちの療養を支援しており、現在もなお続けられている。1994年の秋、私に、北海道でベラルーシの子供達を受け入れている「チェルノブイリへのかけはし」の代表の野呂美加さんから、EMで放射能対策が可能か否かの問い合わせの手紙が来たのである。
 私は、「可能性あり」と返事し、数週間後に行なわれた、札幌市民大学の講師をつとめたことを機会に、野呂さんに会い、協力を約束した。その後、療養に来日した子供たちに、EM・Xを提供し、EM・Xに詳しい医療関係者も紹介したのである。EM・Xの効果は、てきめんで、腫れていたリンパや甲状腺も正常に戻り、食欲も増進し、わずか1ヶ月そこらで、すっかり元気になって帰国したが、その結果は、数値ではなく、あくまでも外見上のことであった。
 常識的に考えると、放射能被害をそんなに簡単に治すことはあり得ない話である。この常識は、私も、十分に心得ているが、過去に広島で被爆した複数の新潟県在住の方々から、EM・Xを飲んだら、「白血球の数値が正常に戻り、免疫力が高まり、カゼをひかなくなった。お陰で被爆前の元気であったころの、すがすがしい気分を、久々に味わうことができた。」という報告を受けていたからである。

 「過去に広島で被爆した複数の新潟県在住の方々」って…誰?
 ホメオパシーのレメディーとの違いがよく分からない。

 劣化ウラン弾のときには、「有機ヨード」が売られてました。
→「有機ヨード」って何よ - 愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記
 
 もう一つ。
 見出しの日本語レベルで崩壊してない?
→放射能を身体の中から排出されやすい食べもの関係

まずは天然のワカメなどでヨードを摂取しておく
(中略)
8:長岡式酵素玄米、日々の糧。

 いろいろひどい。
→玄米が放射線障害に効くってホント!? - 愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記

玄米は放射線障害には(多分)効きません。「予防」にも「治療」にも、(多分)役に立ちません

→マクロビ食は有効な放射線対策ではない - とらねこ日誌

いつも通りで、あたりまえなんですが、これらの主張には明確な根拠なんてありません。この中で海藻の話については、エビデンスは無いものの、ヨウ素の体内動態を考えると否定しきれないものもありますが、これはマクロビの理論から導き出されたものでは無いと考えられます。たまたま、彼らの主張と一致する科学的な説明があったので採り入れてみただけでしょう。このあたりがマクロビのニセ科学性ですね。

 …なんとなく、「チェルノブイリへのかけはし」の野呂美加氏には、ジャミーラ高橋氏なみの何かを感じます。
 
 頭が痛くなるサイト(ブログ)見過ぎて困る。
→体験談★チェルノブイリに学ぶ - 女っぷり向上委員会

子供には笑顔で接する。笑顔は栄養で、免疫力を向上させます。
(中略)
女っぷりアップするにゃ、免疫力を高めて体が自分で解毒してくれる『力』を高めることが重要になってきましたよー

 原発肯定論者・山下俊一氏の仲間?
→2011年3月21日14時- 山下俊一氏・高村昇氏「放射線と私たちの健康との関係」講演会(前半)|記者会見全文の文字起こしを掲載致します

 放射線の影響は、実はニコニコ笑ってる人には来ません。クヨクヨしてる人に来ます。これは明確な動物実験でわかっています。酒飲みの方が幸か不幸か、放射線の影響少ないんですね。決して飲めということではありませんよ。笑いが皆様方の放射線恐怖症を取り除きます。

 ニコニコ笑っている動物というのは見たことないが、どうやったら動物実験に使えるのか。
 
 ただまぁ、「心のケア」的な意味での擬似医療そのものを全否定する気はありません。医学・科学とは全くの別ものである、という相互理解が成り立っている状況なら。それに、「気」による病、というのも、存在しないわけではないでしょうから。
 しかし放射線障害はどうかなぁ…昔、原爆病院の入院患者のかたがたに「病は気から」と言った総理も、過去にいましたが。あと多分「放射性物質を対外に排出しやすくする食べ物」はあったとしても、ワカメや酵素玄米ではないような気がする…自信ないけど。