空の大怪獣ラドン 金納雅彦

怪獣映画では最初の総天然色つまりカラーの東宝マークです。この半年前の「白夫人の妖恋」が円谷さんが作った最初のカラーの特撮映画なのですが、まだ商品化されていません。「大怪獣バラン」と同じく円谷さんが力を入れて作った映画なので商品化されれば売れることは間違いありません。

もちろん東宝マークの映像は円谷さんが作ったものです。模様の入った二枚のガラスを重ね合わせ反対方向にゆっくりと回しながら上手く光をあてて作るのだそうです。本当に美しく神秘的で威厳を感じさせます。

「空の大怪獣ラドン」の字幕のシーンも東宝マークの原理を使って作られました。伊福部さんの恐怖のテーマ曲とともに不思議な美しさと恐怖をを感じさせます。