おれの前世は・・・ゴジラだ!「THEゴジラCOMIC」

こいつら(ゴジラ)100%伝説・・・「THEゴジラCOMIC」










おれの前世は・・・・ゴジラだ!

こんにちはJ君です。あなたの同僚が、友人が、恋人が、突然こんなカミングアウトをしてきたらあなたならどうしますか?・・・はい、病院に行くことをお薦めしますよね、普通。しかもカミングアウトをするのはなんと、生まれたばかりのマイベイビーだったら・・・むしろ自分が病院に行きたくなりますね。しかし、そんなマンガが実際に存在するのです。



というわけで、本日ご紹介するのはいわゆるゴジラをトリビュートした短編マンガ集「THE ゴジラ COMIC」こちらでその存在を知ったのですが、一読した時そのあまりにアレ過ぎる内容にJ君は開いた口が塞がりませんでした。ゴジラを愛しすぎたが故の狂気の宴をとくとご覧ください。


さて、「ゴジラを愛しすぎたが故」などと冒頭に言ったのをいきなり覆すようで恐縮ですが、このトリビュート短編集の最も凄いところはあんまりゴジラをトリビュートしていないところにあります。掲載されているマンガの大半が単にギャグのネタとしてゴジラをいじっているだけか、チョイ役でゴジラが登場するだけといった内容。むしろ「ゴジラ縛りうぜえ」などというような作家陣達の本音が伝わってきそうな本末転倒感に溢れています。





こんなゴジラは・・・見たくなかった



そもそも表紙からして萌えキャラとゴジラの組み合わせですからね。狙いどころがさっぱり分かりません。・・・とにかく、この「THEゴジラCOMIC」に収められているマンガは本当にゴジラをトリビュートする気があるのか疑わしいものばかりなのですが、いくつかご紹介してまいりましょう。



まず、コミック冒頭に登場する「ゴジラ2」というマンガは、東京湾に上陸したゴジラに対抗するために地球防衛軍に招聘された斎藤由貴がゴジラに向けて「探し物はなんですか~、見つけにくいものですか~」と歌うと、ゴジラが海に帰っていくという・・・つまり、斎藤由貴が地球を救うマンガです。コミック冒頭からゴジラファンに対していきなり鈍器で襲いかかるかのような衝撃の内容でお出迎えです。







斎藤由貴が地球を救う





大御所、安永航一郎先生の「ゴジラ対盆栽娘」は、体が盆栽になってしまった女性が地球を救うためにゴジラと闘うかどうか苦悩するという内容で、こうしてあらすじを紹介してもさっぱり意味不明なのですが、実際読んでも全く意味不明です。ちなみに作品中に出てくるゴジラといえば、ゴジラのシルエットがひとコマのみ。ゴジラへの愛は微塵も感じられません。



これだけ





なんと時代劇物も収録されています。時は元禄十四年、赤穂浪士がゴジラと対決するというベルリン忠臣蔵ならぬゴジラ忠臣蔵のようなマンガも収録されています。「吉良の首とった!」というセリフとともになぜか浪士がゴジラの脳天に日本刀をブッ刺すラストシーンが圧巻です(吉良じゃないけど)。



吉良じゃねーよ





その他、千葉に上陸したゴジラよってまだローンの残るマイホームを粉々に破壊されたサラリーマン一家の悲哀を描いた「ゴジラ対山田係長」は、おそらく世界ではじめてサラリーマンの視点でゴジラを描いた秀作ですし・・・



マイホームローンの敵、ゴジラ





剣士として擬人化されたゴジラがファンタジーの世界で活躍する「GODZILLA 怪獣戦士」は、エロカッコいい鎧を着て、右手に剣を持ったゴジラが悪い人間を殺しまくるという違和感度マックスの作品。しかもこのように・・・





エロカッコいいゴジラ



ゴジラのラブシーンもあります。まさに愛に生きる男、ゴジラ。



などなど、ゴジラ縛りの中でいかに好き勝手にマンガを描くかをコンセプトにしている作品が多い中、明らかに異質のオーラを放つ作品が1つだけ掲載されていたのでした。それが、かの「地上最強の男 竜」を世に送り出した風忍先生が描く短編「Gからの警告」です。





当然「G=ゴジラ」です



タイトルからしてこの迫力。そもそもゴジラを勝手に「G」と略すセンスからして只者ではありません。まるで「日本でGといえばゴジラかゴルゴだろ!」とでも言いたげな思い切りのよさ。さすが風先生です・・・。





一目で分かる風忍節



このように画を見ただけでも短編ながら「地上最強の男 竜」とまったくテンションが同じであることがビンビン伝わってきます。



ストーリーをご紹介しましょう。突然街に現れ、破壊の限りを尽くすゴジラ。そこに立ちつくす一組の夫婦がいました。自衛隊の攻撃をまったく寄せ付けないゴジラに絶望感が漂う中、夫の方が突然とんでもないセリフを言い放ちます。





ゴジラとやる気です



「明子、おなかの子供をたのむ・・・」

どうやら、妻は妊娠している模様、それよりなにより、夫の方がどう考えてもゴジラと闘う気でいます





ゴジラにありますかね?



「骨法でいう『クラ』があるはず、そこを打てば・・・」

えぇっ!まさか・・・ゴジラに・・・一人で・・・?





一人でゴジラに特攻



いったー!(しかも生身で)





急に詳しすぎ



ここで急に骨法についての詳しい解説が入ります。どうやら骨法は風忍先生のイチオシ格闘技の模様。骨法については同じ風忍先生画の「ケンカ必殺拳骨法」が嫌になるほど詳しいので解説は割愛しますが、どうやら人間がゴジラを倒せるのは戦車でもミサイルでもなく唯一、骨法だけだ!と言う主張のようです。そして巨大なゴジラに生身で立ち向かう骨法使いの夫・・・。





ゴジラ対個人



「ルール無用のケンカ必殺拳、これが骨法の熟瓜打の秘法だ!」

ゴジラ相手にそういう問題でもないような気がするんですが(そもそもケンカじゃないし)。しかし・・・!





骨法すげー



なんとゴジラと相打ち!!!骨法強えぇ!!

・・・そして時が経ち、男の忘れ形見となった赤ちゃんが妻のお腹から無事生まれたのですが、この赤ちゃんの挙動がいちいち何かおかしいのです。









悪のオーラ出過ぎ



「スッ」 「ビクッ」

あまりに不自然な赤ちゃんの動きに異変を感じ取る母親。するとこの赤ちゃんがとんでもないカミングアウトをはじめます。





お前はまさか・・・



「俺の魂はこいつの体をのっとってやったんだ!」





衝撃の告白



「人間として生まれ変わったおれの前世は・・・ゴジラだ!」

・・・もうスピリチュアルカウンセラーの江原先生もビックリの爆弾発言ですよ。





器用ですね



手近な小石を投げて母親を攻撃する「前世ゴジラっ子」。とても前世がゴジラとは思えない細かい攻撃です。





ひひひひ



さらに岩でガンガン母親の頭部を攻撃する「前世ゴジラっ子」。とても前世がゴジラとは思えないアクションで母親を襲います。





母親、万事休す



そして、母親がピンチ。岩を持った「前世ゴジラっ子」が上から襲いかかる!しかし・・・!





虐待スレスレの画



母親の掌底がカウンターで炸裂。夫婦で骨法マスターかよ!そして「前世ゴジラっ子」は天空のかなたまで吹っ飛んでいきました(んなアホな)。そんなワケで母親の掌底一閃で地球の危機が救われたわけですが、話はこれだけでは終りません。なぜか話が突然霊界へ。母親が霊界で夫と成長した息子と語り合うという誰もついていけないスピリチュアルワールドへ展開します。





必要ねー



「霊界で父さんから骨法も習っているんだ」

え、霊界で!?





強引なメッセージ性



最後は、地上に突然現れたゴジラは、今の腐った地球に対する霊界からの警告だった!(Gからの警告)という誰も理解できない強引なメッセージを主張するという風忍先生ならではのオチで終了します。よくよく考えるとこのマンガもゴジラである必然性は全然ありませんでしたね。



というわけで、ゴジラを徹底的にいじり倒した全14作品が収録された「THEゴジラCOMIC」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?この作品に出会って、J君のゴジラに対するイメージは180度変わりました。とりあえずゴジラを倒せるのは、戦車でもミサイルでもなく骨法。イザという時のためにこれだけは覚えていた方が良さそうです。



■■■



参考) レビュー →   Amazon →  

出典) 「THEゴジラCOMIC」 JICC出版局

',b.captions&&s){var u=J("figcaption");u.id="baguetteBox-figcaption-"+t,u.innerHTML=s,l.appendChild(u)}e.appendChild(l);var c=J("img");c.onload=function(){var e=document.querySelector("#baguette-img-"+t+" .baguetteBox-spinner");l.removeChild(e),!b.async&&n&&n()},c.setAttribute("src",r),c.alt=a&&a.alt||"",b.titleTag&&s&&(c.title=s),l.appendChild(c),b.async&&n&&n()}}function X(){return M(o+1)}function D(){return M(o-1)}function M(e,t){return!n&&0<=e&&e=k.length?(b.animation&&O("right"),!1):(q(o=e,function(){z(o),V(o)}),R(),b.onChange&&b.onChange(o,k.length),!0)}function O(e){l.className="bounce-from-"+e,setTimeout(function(){l.className=""},400)}function R(){var e=100*-o+"%";"fadeIn"===b.animation?(l.style.opacity=0,setTimeout(function(){m.transforms?l.style.transform=l.style.webkitTransform="translate3d("+e+",0,0)":l.style.left=e,l.style.opacity=1},400)):m.transforms?l.style.transform=l.style.webkitTransform="translate3d("+e+",0,0)":l.style.left=e}function z(e){e-o>=b.preload||q(e+1,function(){z(e+1)})}function V(e){o-e>=b.preload||q(e-1,function(){V(e-1)})}function U(e,t,n,o){e.addEventListener?e.addEventListener(t,n,o):e.attachEvent("on"+t,function(e){(e=e||window.event).target=e.target||e.srcElement,n(e)})}function W(e,t,n,o){e.removeEventListener?e.removeEventListener(t,n,o):e.detachEvent("on"+t,n)}function G(e){return document.getElementById(e)}function J(e){return document.createElement(e)}return[].forEach||(Array.prototype.forEach=function(e,t){for(var n=0;n","http://www.w3.org/2000/svg"===(e.firstChild&&e.firstChild.namespaceURI)}(),m.passiveEvents=function i(){var e=!1;try{var t=Object.defineProperty({},"passive",{get:function(){e=!0}});window.addEventListener("test",null,t)}catch(n){}return e}(),function a(){if(r=G("baguetteBox-overlay"))return l=G("baguetteBox-slider"),u=G("previous-button"),c=G("next-button"),void(d=G("close-button"));(r=J("div")).setAttribute("role","dialog"),r.id="baguetteBox-overlay",document.getElementsByTagName("body")[0].appendChild(r),(l=J("div")).id="baguetteBox-slider",r.appendChild(l),(u=J("button")).setAttribute("type","button"),u.id="previous-button",u.setAttribute("aria-label","Previous"),u.innerHTML=m.svg?f:"<",r.appendChild(u),(c=J("button")).setAttribute("type","button"),c.id="next-button",c.setAttribute("aria-label","Next"),c.innerHTML=m.svg?g:">",r.appendChild(c),(d=J("button")).setAttribute("type","button"),d.id="close-button",d.setAttribute("aria-label","Close"),d.innerHTML=m.svg?p:"×",r.appendChild(d),u.className=c.className=d.className="baguetteBox-button",function n(){var e=m.passiveEvents?{passive:!1}:null,t=m.passiveEvents?{passive:!0}:null;U(r,"click",x),U(u,"click",E),U(c,"click",C),U(d,"click",B),U(l,"contextmenu",A),U(r,"touchstart",T,t),U(r,"touchmove",N,e),U(r,"touchend",L),U(document,"focus",P,!0)}()}(),S(e),function s(e,a){var t=document.querySelectorAll(e),n={galleries:[],nodeList:t};return w[e]=n,[].forEach.call(t,function(e){a&&a.filter&&(y=a.filter);var t=[];if(t="A"===e.tagName?[e]:e.getElementsByTagName("a"),0!==(t=[].filter.call(t,function(e){if(-1===e.className.indexOf(a&&a.ignoreClass))return y.test(e.href)})).length){var i=[];[].forEach.call(t,function(e,t){var n=function(e){e.preventDefault?e.preventDefault():e.returnValue=!1,H(i,a),I(t)},o={eventHandler:n,imageElement:e};U(e,"click",n),i.push(o)}),n.galleries.push(i)}}),n.galleries}(e,t)},show:M,showNext:X,showPrevious:D,hide:j,destroy:function e(){!function n(){var e=m.passiveEvents?{passive:!1}:null,t=m.passiveEvents?{passive:!0}:null;W(r,"click",x),W(u,"click",E),W(c,"click",C),W(d,"click",B),W(l,"contextmenu",A),W(r,"touchstart",T,t),W(r,"touchmove",N,e),W(r,"touchend",L),W(document,"focus",P,!0)}(),function t(){for(var e in w)w.hasOwnProperty(e)&&S(e)}(),W(document,"keydown",F),document.getElementsByTagName("body")[0].removeChild(document.getElementById("baguetteBox-overlay")),w={},h=[],o=0}}})
タイトルとURLをコピーしました