大石内蔵助はベルリンで復讐する!
・・・・言葉の意味はよく分からんがとにかくすごい自信である。
ドイツには日本の歴史を根本から覆す作品が存在します。その名も「ベルリン忠臣蔵」。
ええと、誤解しないで頂きたいんですが、今回のネタはメールで情報をいただきました。別にタイトルが「シベリア超特急」に似てるからレビューとかそういう安易な理由では決して!
アレなタイトル
そんなわけで本日ご紹介する「ベルリン忠臣蔵」ですが、この映画を観る前に、そもそも忠臣蔵ってなにさ?っていう話ですよね?年末時代劇スペシャルの定番「忠臣蔵」ですが、詳細はこちらを参考にして頂くとして、大まかにご説明しますと
大石内蔵助(くらのすけ)をリーダーとする47人の赤穂浪士達が、主君浅野内匠頭の仇討ちのために吉良上野介邸へ討ち入り、仇討ちをした後は赤穂浪士達も全員切腹するというサムライ魂溢れるストーリー。
なのです。ちなみにここまで説明しておいて言うのもなんですが、「ベルリン忠臣蔵」を観るにあたって、忠臣蔵を知っていても何一ついいことは有りません。むしろヘタに忠臣蔵を知ってる方がダメージがでかいです。最悪ですね。
一応オープニングはマトモ
ストーリーをご紹介しましょう。西ドイツはハンブルグで次々起こる日本人ギャング事件。狙われるのは、ハンブルグの権力者や金持ちばかり。首謀者は大石内蔵助を名乗る謎の男。そして犯行後に残される謎の日本語。彼等の目的は一体なんなのか?女事件記者が日本人ギャングの謎を解き明かすべく立ち上がると言うストーリーです。
ここで一つの矛盾が生まれました。舞台はハンブルグ、ストーリーも終始ハンブルグで展開するこの映画が何故に「ベルリン忠臣蔵」なのか?その理由は・・・・
こっちが知りたいぐらいですよ!(ついにキレた)
ハンブルグもベルリンも似たようなモンだ。エビとシャコも似たようなモン。東京ディズニーランドだって千葉にあるじゃないか!・・・・たぶんそんなノリで付けられた邦題に違い有りません。ひどい話ですね。
原題が全く違います
さて、あんまり酷い酷いと言ってると、レビューしてる当人が一番凹みますので、先に進もうと思います。
現代の大石内蔵助・・・?
この強盗が「ベルリン忠臣蔵」に出てくる大石内蔵助(くらのすけ)です。・・・大石蔵之助というか、怪傑ゾロかキル・ビルの人に近い気もするんですけども・・・・でもね、
間違いない
額に「大石」って書いてあるんですから間違いありません。
マスクの向こうの顔の濃さは絶対ドイツ人なんですけど大石なんです!(逆ギレ気味フォロー)
「怪盗」大石内蔵助の手口は実に鮮やかです。
怪盗大石
金庫を鮮やかに開けたと思えば
ハッカー大石
パソコンを鮮やかにハッキング
忍者大石
警備員達も鮮やかに煙に巻きます
そして、必ず謎の日本語の名字を残して去っていきます。
・・・・「近松」
・・・・「木村」
・・・・「赤埴」
?????
・・・日本人でも全く意味がわからんのに、ドイツ人はこれを見て一体どんなリアクションをとるのでしょうか?想像もつきません。ただ一つ言えることは、ドイツの大石内蔵助は意外と達筆だということです。
そもそも、パソコンができる大石内蔵助ってどうなんだろ?歴史上の人物にしてはスキルが高すぎる気がします。
そして、さらに謎は深まっていきます。唐突に現れる日本かぶれのドイツ人実業家が登場。
もしかして・・・大石?
何かちょっと違う和風セットで刀を眺めてみたり弓道をやってみたりそして・・・・
意味深です
「倉橋伝助 今宵は汝のものだ」
と謎のセリフを吐き捨てます。っていうか展開的に明らかにコイツが大石内蔵助の正体だということがバレバレですが、もうみんな慣れてきましたよね?
と言うわけで、一向にストーリーが見えてこないこの「ベルリン忠臣蔵」。いよいよ次回は衝撃の勘違い忍者アクション満載の後半に突入。「ベルリン忠臣蔵」の謎は後半で解き明かされます!(でもハンブルグです)
忍者がでてさらに状況はややこしくなります
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