個人的まとめ

基本はラノベ中心ですが、個人的に興味あるところを雑にまとめていこうと思っています。

およそ一年ぶりの更新、今年もそうめんの季節がきました

講談社ラノベ文庫

生徒会探偵キリカ3 (講談社ラノベ文庫)

生徒会探偵キリカ3 (講談社ラノベ文庫)生徒会探偵キリカ3 (講談社ラノベ文庫)
著者:杉井 光
販売元:講談社
(2012-10-02)
販売元:Amazon.co.jp
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巨大学園を牛耳る生徒会で書記として働き始めた僕。やってきた高校最初の夏休みは遊びやイベントでいっぱい……では全然なく、いつものように生徒会室で変 人揃いの女たちにいじられながら、トラブルをさばく日々だった。暴走気味の風紀委員長とはカンニング疑惑を巡って真っ向勝負で正義を戦わせ、夏といえば プール! の水泳対決では美園先輩の腹黒さとナイスバディが炸裂? 《生徒会探偵》キリカも諸般の事情でついに水着に!

前回の感想

ヒカゲが生徒会長に立候補して会長と争うってのが終着点になりそうですね。
それでシリーズが終わるのか一部が終わるのかはわかりませんが……

めでたく名実ともに詐欺師となったヒカゲ。
順調に成長してますね、主にダメな方に。
その成長した力で会長を相手に腕試しを企んでいるのか、それとも乗っ取りを考えていたのか。
対立すると言っても色々ありますからね。どっちでしょう?

ただ、ヒカゲの心中を鑑みるに会長を相手取るのは既定路線に見えました。
そうであるとするなら、ヒカゲの中途入学も怪しく思えてくるよね。
きっかけが親への反抗から~だったはずだがそれも途端に嘘臭い。
事実、この巻でもメンバーと対比して両親と深く対立しているわけではないことがわかった。
まあ、それっぽく映るってだけなんですけどね。現段階では。

キリカが初期では考えられないほど素直になってきており、端的に可愛いです。
これだけでお腹がいっぱいです、満足満足。



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魔法使い、でした。3 (講談社ラノベ文庫)

魔法使い、でした。3 (講談社ラノベ文庫)魔法使い、でした。3 (講談社ラノベ文庫)
著者:砂顔 実
販売元:講談社
(2012-08-31)
販売元:Amazon.co.jp
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俺の名はバズ。元・魔法使いだ。魔法を奪った女・フィーナと対決した俺。残念ながら取り逃がしたものの、彼女の妹にして吸魔の法使いのリリナ(カワイイ) とイイ仲になったりしながら旅は続いた―そんな時に起こったルガー公国での叛乱騒動。背後にフィーナとジャハニ教団の暗躍を嗅ぎ取った俺たちは一躍グラン ジ大陸に舞い戻り、魔道機なる仕掛けで魔力を悪用する連中と対峙するが…驚いたことに、魔道機の原動力はどうやら俺から吸い出された魔力で、俺の魔法には 世界を覆すとんでもない力が秘められているという!その上追い続けてきたフィーナ(繰り返すけど超イイ女)に求愛(?)されてしまった!?元・最強魔法使 いの冒険譚遂にクライマックスへ。

前回の感想

打ち切りと解釈していいんですかね?
正直、もったいないわ。期待していたシリーズだけに残念です。

後半がいくらなんでも駆け足過ぎた。
物語の構成がしっかり出来ているだけに駆け足だと物足りないし、途端に薄っぺらく感じます。
それでも、中途半端な打ち切りエンドが多い中でしっかりと終わらせてきたのは評価できる。
ただ、あれもこれもまとめようとしていましたが、結局、ページが明らかに足りないんだよな。

あくまで個人的ではありますが、この際、恋愛はばっさりと切り捨てて欲しかった。
王子の魔石を採り出させるといい、リリナを露骨に切り捨ててきましたよね。
確かに吸魔の能力があるのだから因果はあるのですが、それで決着をつけて欲しくなかった。
あれの後に告白されても……って感じだし、お姉さんを持ち出すしで消化不良。
もっとまっさらな状態で白黒決めるか、暈かすかで良かった。

反乱勃発で周囲の状況がめまぐるしく変化し、バズの出生の秘密が明かされ、
フィーナの目的も明かされ、魔石もどうにかしなきゃ……
色恋よか↑こそが主要なのだからページを割くべきだった。
ざっと3巻を振り返るだけなのに、やはり、冷静に考えてまとめるのは無理だったよね。
湧きあがる思いはあるのだが、どうにもひとつの結論に収束するみたいなのでこのへんにしときます。

話は変わりますが、作者がメキメキと力をつけましたよね。
読んでいて、思考錯誤が伝わってきてびっくりしました。
一巻の時とは比べものにならない。
とりあえず、次回作にも注目しときたい。



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魔法使い、でした。2 (講談社ラノベ文庫)

魔法使い、でした。2 (講談社ラノベ文庫)魔法使い、でした。2 (講談社ラノベ文庫)
著者:砂顔 実
販売元:講談社
(2012-03-30)
販売元:Amazon.co.jp
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俺の名はバズ。「赤炎のバズ」という超一流の魔法使い、だったorz―。魔法とその源『童貞』を(たぶんすごい美人に)知らぬ間に奪われた俺は、魔法を取 り戻すため新たな仲間達と旅に出た。めざすはラーマ大陸にあるとされる「サキュバスの村」。そこには俺の魔法の行方に繋がる何かが存在するらしいのだ が…。ようやく辿り着いた目的地「カリクラ」は、なんと美少女だらけの村だった。俺の大切な『ちから』を奪ったジョセフィーヌ(たぶんすっげーいい女(願 望含む))は、この数多の美少女達の誰かなのか?そして俺がヤラれた(?)「吸魔の法」の、いろんな意味で戦慄すべき正体とは!?元・最強魔法使いの俺の 旅はまだまだ続く。

前回の感想

前回に比べ、全ての面で上回っていました。
最初の50ページこそ、ん?と思ったがその後の展開で持ち直した。

気付いたら戦闘描写に引き込まれてたんですよね。
主人公のバズは、このファンタジー満載の世界観において銃のみで戦う、それもチートな性能を備えているのではなくありふれたもの。この設定が上手く使われていました。エンカウントしてから弾丸を装填しようにも敵は待ってはくれませんし、この世界観に相応しい敵はどれも規格外で急所をピンポイントで狙撃できなければ碌にダメージも通らない。だからこそ、バズが焦っている・緊張している描写に説得力が生じて作品に傾倒していました。

なぜ、童貞であるのに魔法を行使できなくなったのか。
一行は手掛かりを得るためにカリクラを訪ねます。余計な出来事も無く、素直に期待に沿う情報を得られたのは良かったですね。展開の速度としても今ぐらいで丁度良いんじゃない?完結に向け順調に歩みを重ねているのが伝わってきて好印象。作品を投げっぱなしで終えるのとでは雲泥の差がある。童貞を盗まれたきっかけが明確になり、巻き込まれた事件のスケールもわかりやすくなった。作品に厚みが出てきて良い方に転がってます。

ニアが魔法を取り戻したのは良かったがその後の展開が……
予想は出来たがまさか本当にヤるとは思わなかった。本人も魔法を取り戻して御満悦のようでしたし、それがわからないシーマじゃないでしょう。今後の事を考えても今じゃなねーなと思っていた矢先の出来事でした。勢いだけで失うってのは妙にリアルだけど。

新キャラ・リリナの加入でバズの待遇が若干改善されたか。
流石に不当な扱いに過ぎたでしょう。一人くらいは甘やかしても罰は当たらないんじゃない?現在、パーティー唯一の魔法職持ちで、また、セカンドヒロインとしても期待されますね。まあ、キャラで売ってる作品ではないと思うので恋愛色はそれなりで僕は良いと思う。

あと1・2巻ではあるでしょうが部数は少なくともしっかりと発刊して完結して欲しいですね。
僕は買います。



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生徒会探偵キリカ2 (講談社ラノベ文庫)

生徒会探偵キリカ2 (講談社ラノベ文庫)生徒会探偵キリカ2 (講談社ラノベ文庫)
著者:杉井 光
販売元:講談社
(2012-03-30)
販売元:Amazon.co.jp
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生徒数8000人超の巨大学園を支配する生徒会に、見習いとして入った僕。正式な書記になるには、生徒会長のライバル・中央議長の朱鷺子さんに認められな ければいけない。次第に明らかになる生徒会役員たちの過去、そして登場する前任の書記は…やっぱり変態さん?着替え中の女子中学生を狙った(?)詐欺事件 に、陰謀渦巻く文化祭実行委員会の委員長選挙、そして会長と朱鷺子さんとウサギを巡る失綜事件。次々と舞い込むトラブルを生徒会探偵聖橋キリカが一発解 決。新ヒロインも登場でますます加速するハイテンション学園ラブコメ・ミステリ、第2弾。

前回の感想

主人公のキャラが詐欺師に定着していて笑った。
僕の印象としてはワトソン的な補助キャラだったんですけどね。
確かに一般生徒から見れば普段の彼は知らない訳ですし前回のインパクトが強すぎたとしても不思議じゃないか。
生徒会メンバーからも詐欺師扱いはされてましたけど(笑)

今回は2編から成り立っていました。
主人公とキリカが詐欺師を追う話、会長絡みの文実委員長を推薦する話。
共通するのは新キャラ・薫が絡んでくる事。

前篇ではミスリードを誘う地の文が多かったなぁ、赤子の手を捻る様にいいように翻弄されちゃいました。
柏崎先輩のあの言動はずるいでしょ~生徒会メンバーもいかにもな事を言ってたし。
そこはホモであれよ!と思ったのは僕だけかな。
まぁそのおかげで現時点でのメンバーとの距離感が把握できました。
思ったよりも遥かにキリカとの距離は縮まっててビビるわ。
だんまりキャラを早くも卒業したのかキリカの方から積極的にアクションを起こすってのが胸キュンしちゃいます。
キリカの探偵としての在り方を変える程度には親密になったんだよね、互いが刺激を与えあう関係って素敵だなぁ。

後篇を読み終えた思ったのは、会長って難儀な性格してんなぁ、と。
会長って作中に登場する個性の強い面々の中でも一線を画している、まさに別格の存在なんです。
主人公やキリカが才能への挑戦を試みる段階であるのに対して、会長は彼らをどう効率良く束ねるのか、この領域にまで踏み込んでいます。ここまで辿りついてしまうとどうしても張り合いのない日々になるのか、常日頃から刺激を求め、それが他人の目から奇行と捉えられてしまっている。ただ、彼女を満足させるには一筋縄ではいかないからなぁ。
はっきり言って、持て余す人材ですよね。
周りへの影響を考えると結局必要とされないタイプ、犠牲を問わなければ力を発揮するタイプ。
会長は生徒会の業務をゲームを明言しているわけですから性質が悪いなぁ、と。

鷺子さんが戸惑うのも無理はない、むしろ正常だよね。
あの感覚についていける人はいるのかな?
結果的に事は会長の思惑通りに進んでいるが、鷺子さんが議長を断っていたらどうなっていたのかだけは気になりますね。



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好敵手オンリーワン1 (講談社ラノベ文庫)

好敵手オンリーワン1 (講談社ラノベ文庫)好敵手オンリーワン1 (講談社ラノベ文庫)
著者:至道 流星
販売元:講談社
(2012-02-02)
販売元:Amazon.co.jp
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桜月神社の一人娘、桜月弥生。天都教会の一人娘、天都水貴。近隣でも有名な美少女二人と孝一郎は幼なじみである。家族のように仲良く過ごしていた三人だ が、孝一郎の不用意な一言をきっかけに、二人はことあるごとに対抗するようになる。テストの点数、体育の授業、ラブレターの数まで、ありとあらゆることで 勝負を繰り広げる。そんな不毛な争いに審判役としてつねに巻き込まれる孝一郎だが、二人を止めるためのとっさの一言から、さらにやっかいなことに。それは 「どちらの家がより資金を増やせるかを勝負する」というもの。賞品は―「孝一郎を一生奴隷にする権利」!!それなのに二人の事業をそれぞれ手伝わされる孝 一郎の運命は。

いやぁ久しぶりにラノベを読む時間が取れました。間が開くと段々と手に取りづらくなる不思議……
久方ぶりという事もあり無難な取っ掛かりと相成りました。
敢えてベタベタなあらすじを意識して選んでみたのですがどうでしょう?

この作者はガガガの「羽月莉音の帝国」シリーズで有名ですね。
僕はまだ未読なので詳しくは知りませんが確かにらしい作りではありました。注目すべきは経済が絡んでくるという事ですかね。おおまかな流れで言うと二人のヒロインがあの手この手で事業の拡大を狙います。二人共が初期段階である程度の資金力を有する為、中々にスケールの大きな経営を見せ、読み手を楽しませてくれます。なるほど、確かにガガガの主力作家だけはある。キャラの作りはベタベタながらそのストーリーは惹きつけられる物がありました。

ただ、残念な事ですが超展開が立て続けに起こるのはやはりいただけない。
ツッコまざるを得ないレベルだからねぇ……まさか片方がヤクザと手を組む展開になるとは思わなんだ。いや、正確にはそれだけなら良かった。なにしろ裏切られる事が前提にあったのだから。一時的に利益を得る為の提携に留まればまだなんとか理解できたんだけどねぇ。裏切られて即、事務所に殴り込みて……カッとなったからと言って高3のお嬢ちゃんが突っ込んだらどうなるか火を見るより明らかなんだが。頭脳明晰な描写とは何だったのか?重ねてびっくりですがなんと主人公が竹刀一本でヤクザを四人もノシます。その内の一人は拳銃を装備してるのに……

ここで主人公に対する認識が変化せざるを得ない。
ここまでの読んだ印象だとラノベにありがちな「状況に流されっぱなしの弱気キャラ」だったんですけどね。竹刀でヤクザを相手に無双するだけで途端に厨二要素が付加され、一気に痛い奴へと成り下がります。マジで直視できないイタさでした。普段は実力を隠しているってキャラもありだと思うよ。でも、この世界観で急にこんな奴が出てきたらびっくりするだろ!僕は無双した瞬間に笑っちゃったよ!これはナシだよ!

より利益を得る。
二人がどんな手法をとるのか、どう出し抜くか、気になり始めた所でのヤクザでテンションガタ落ちでしたが、以降は原点に立ち返り、利益の追求に精を出して、興味を掻き立て続けてくれますね。作品を通して、このノリは「こち亀」のそれと言えば分かりやすいかな。次々に儲かる為の手段を考案、実践、失敗、そしてライバル店への徹底抗戦、この要素が揃うと「こち亀」ならどう展開されるのか頭で連想できるのでは?惜しむらくは両津勘吉ほどのキャラの個性を担うキャラが不在だった事か。物足りなさを覚えた。

超展開を許容できるか否かで賛否が分かれそうかな。
僕はどっちかというと否です。


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生徒会探偵キリカ1 (講談社ラノベ文庫)

生徒会探偵キリカ1 (講談社ラノベ文庫)生徒会探偵キリカ1 (講談社ラノベ文庫)
著者:杉井 光
販売元:講談社
(2011-12-02)
販売元:Amazon.co.jp
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僕が入学してしまった高校は、生徒数8000人の超巨大学園。その生徒会を牛耳るのは、たった三人の女の子だった。女のくせに女好きの暴君会長、全校のマ ドンナである副会長、そして総額八億円もの生徒会予算を握る不登校児・聖橋キリカ。生徒会長によってむりやり生徒会に引きずり込まれた僕は、キリカの「も うひとつの役職」を手伝うことになり…生徒会室に次々やってくるトラブルや変人たちと戦う日々が始まるのだった!愛と欲望と札束とセクハラが飛び交うハイ テンション学園ラブコメ・ミステリ、堂々開幕。

気になってはいたものの手を出す気にまでは至りませんでしたが、
ラノベ仲間のmukudoriさん(ライトノベルな日常)の記事を読んで購入を決意。
女の子の可愛さ目当てにゆる~く読む分には最適な作品でした。
著者はベテランの杉井先生なのでレーベルは問題にはなりませんね!

主人公に関する描写が意図して少なかったのは一つの特徴だとは思いました。
この作品は分類としてはハーレムものに含まれると思うんですよね。こういうのって得てして主人公がとにかく普通なんだと強調してくるはずなのですがそれも無し。というか、主人公の姉のスペックが高いことぐらいしか分からないんだよね。主人公自身も作中でそれほど際立ってはいませんし。せいぜい機転が効く程度なんだよな。それでも周りに人が集まってくるあたりに一種のカリスマが隠されているのかな~なんて思いながら読んでいました。どう受け取るかなんて個人差ですからあれこれ言えませんが単純に「普通」をごり押ししていない分、好感は抱きました。

題名に探偵とありますが探偵詐欺ですね。
そこまで探偵していませんし長所は別の所にあります。ただ、その長所を説明するのが難しい。作品の中の空気感が心地良いんだよな。人見知りなキリカと徐々に心を通わせていくその過程が秀逸なのだと思う。分かりやすく言うと、1巻かけて丁寧にフラグを立たせている、そんな感じです。

僕は好きだなぁ。



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魔法使い、でした。1 (講談社ラノベ文庫)

魔法使い、でした。1 (講談社ラノベ文庫)魔法使い、でした。1 (講談社ラノベ文庫)
著者:砂顔 実
販売元:講談社
(2011-12-28)
販売元:Amazon.co.jp
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俺の名はバズ。「赤炎のバズ」と言えば、高額賞金の懸けられたお尋ね者でも土下座して許しを請う一流の魔法使いだ。今日もクエストをなんなくこなし、浴び るように酒を飲んで金持ちになる夢を見ながら寝てしまったところでとんでもない事件が起きてしまった。―ない。ない。ない。財布がない。貯めたお宝もな い。それどころかすべてが奪われてしまったのだ。そう魔法使いとして一番大切な力の根源。『童貞』も。誰に奪われたのか、その記憶もない。唯一の手がかり は宿帳に残された宿泊者名簿だけ。この中にいる俺の「大切なモノ」を奪った犯人(きっと美人)を求め、魔法使いだった俺は、旅に出る。

前半はとにかくひどくて笑ってしまいました。
いくら創刊したばかりとはいえラノベを舐めすぎだろ。後半に入ってどうにか巻き返し、持ち堪えたのかな。

キャラに魅力を感じなかったのは致命的だと思いました。
あらすじ通り、主人公のバズがひょんなことから全てを失い物語が始まります。状況だけ見れば十分に同情できるはずなのですが、バズの性格の悪さから印象はとにかく最悪。培ってきた魔法に貯金、これらを突如として失う事で一時的にパニックになったり落ち込んだりならとやかく言いませんよ。ただ、こいつはあろうことか「俺が可愛すぎて童貞を狙われてしまったんだな」と訳のわからない主旨を述べるのだから性質が悪い。高い授業料だったな~で読み手(僕)が完結してしまいました。

キャラの魅力に通ずるものとしてヒロイン枠の幼馴染が可愛くない。
俗物的……は言い過ぎだが現実主義者の幼馴染は共感できるものの可愛さを全く感じないのが問題点ですよね。もう一点、ヒロインが中途半端なのにもう一人の主要キャラが男の娘なのってどうなのよ…実質、ヒロイン枠が無いんだよな。オーソドックスなラノベでないのは確かですがこれをどう受け取るか、賛否が分かれそうです。

主人公の成長物語としては王道で好印象。
前半でとにかくダメダメな主人公が後半に入って自らを見つめ直し、己の在り方・仲間への接し方について再考・実践していく姿は好印象です。ダメなまま終わらないってのは重要だよね。このおかげで僕は最後まで読めたもん。

この作品のテーマは魔法力を奪還することだと思うんです。
これは僕が最初にあらすじを読んで抱いた印象で、よくよく読むと魔法を奪還できない可能性が多分に含まれているのですよねw 読み終えた後だから言えますが、結果として僕の先入観が間違ってなくて良かったわw 取り返せそうですね。僕が読みながら思ったのは、魔法を奪ったのが妖精・もしくは身内の犯行だったら最悪のケースだな、なんて邪推してましたけど真犯人がいる様でなによりです。この先入観によって僕は勝手にハラハラしっ放しでした。具体的には、1巻がプロローグと化してしまうのではないか、なんてね。成長物語として機能しているので杞憂に終わりました。

出来としては及第点に留まりますが期待してとりあえず2巻は購入してみようかな、程度には良かったです。



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