個人的まとめ

基本はラノベ中心ですが、個人的に興味あるところを雑にまとめていこうと思っています。

およそ一年ぶりの更新、今年もそうめんの季節がきました

ファミ通文庫

バカとテストと召喚獣10.5 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣10.5 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣10.5 (ファミ通文庫)
著者:井上堅二
販売元:エンターブレイン
(2012-09-29)
販売元:Amazon.co.jp
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進路希望調査の記入内容に迷う明久・雄二・ムッツリーニの三人に、学園長が提案したのは召喚者の未来をシミュレートする新たな実験―「間に合ってます」 「なんだいその反応!?」(正しい教師とのやりとり)。とはいえ興味をそそられたFクラス面々は早速試してみることに…。『僕と未来と召喚獣』他、明久と 雄二を襲った衝撃の人格入れ替わり事件の顛末『僕と雄二と危ない黒魔術』など全4本でお贈りする青春エクスプロージョンショートストーリー第5弾。

前回の感想

“僕と兄さんと謎の抱き枕”
パンドラの箱を開けてしまったことで真実を知った久保(弟)が学校説明会を利用して現地調査に赴いた。
考えてみれば、弟の立場からしたら堪ったもんじゃないよね。
優等生だと信じてた兄さんが火遊びじゃ済まないところまで踏み込んでしまったんだから。
調べれば調べるほど学校が魔境であることを悟った弟ですが、
学校の面子との絡みを読む限り恐ろしいほど馴染んでいるよね。血は争えないってやつか。
土屋(妹)といいまだまだ受難が続きそうですが、
それでもなんとかなりそうな雰囲気を身に纏っているのが末恐ろしいです(笑)

“僕と雄二と危ない黒魔術”
明久と雄二の魂が入れ替わるという誰も得しない始まりでしたね(笑)
唯一、翔子は、残念ながら、言質を取り損ねました。
素直に返せばいいものの、下手に謀略を巡らせるのでさあ大変。
いつの間にやら大事になり、そこらじゅうで欲望をぶつけ合っている。
最終的に煽りを受けたのが美波というあたり、なんともFクラスらしい話でした。

“僕と未来と召喚獣”
召喚獣・社会人編、大人になり成長を覗かせる面々がいいですね。
今の高校生活を遂げてるだよね、それを召喚獣を通して体感できるって凄い事だよなぁ。
未来と捉えるか可能性と捉えるかどっちなんでしょう。
土屋の新聞記者に転向が一番の衝撃でした。

“私とウサギと仄かな初恋”
美波と姫路さん、どちらを応援すればいいのかわからなくなってきました。
交互に話を振られているわけですが、読むたびにこちらとくっ付いて欲しいと思ってしまう。
そう思ってしまうほどの話な訳ですが、二人の愛が重くなってきてるよね。
明久では支えられないんじゃね?と感じたが恋の力でどうにかなるのでしょうか。
果たしてどちらに転ぶのでしょう。

充実した巻でしたが、いいから本編を進めろ!



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ココロコネクト ステップタイム (ファミ通文庫)

ココロコネクト ステップタイム (ファミ通文庫)ココロコネクト ステップタイム (ファミ通文庫)
著者:庵田定夏
販売元:エンターブレイン
(2012-06-30)
販売元:Amazon.co.jp
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お付き合いするということは、二人の仲が進展するということ―生まれて初めて恋人ができた桐山唯は悶えていた。それを見かねた親友の雪菜は太一& 稲葉、中山&石川を巻き込んだトリプルデートを計画して…!?戸惑いの初デートから、五人が互いの第一印象を語る創部ヒストリー、稲葉と伊織の友 情秘話に藤島麻衣子と1年生コンビが立ち上げたプロジェクトの全貌まで!愛と青春の五角形コメディ、美味しいところを詰め込んだココロコレクト第2弾。

前回の感想

短編集第二弾。
少し物足りなかったというか、ちょっとがっかりした内容でした。
主要キャラ同士の関係は既に円熟の域に達していますから、そこに割って入る「事件」が無いとただダレる。
日常を売る作風でもありませんしね。

「ファーストエンカウンター」
面白かったのはメンバー全員が伊織の胡散臭さを見抜いていた事。
クラスが一緒だったりと完全な初対面じゃ無いとはいえ、結構機微に鋭いですよね。
距離間を測りかねていたのか、皆が皆、探りを入れていたのね。
部活動の立ち上げに積極的ではなかったのだから、まずは人となりを確認しようと試みたのも不自然じゃないか。
なんとなくで意思統一が出来るあたり馬が合ったって事なんでしょうね。
ここでもやはり太一が優柔不断で笑いました。

「ふたりぼっちの友情」
稲葉と伊織の友情秘話。
性格が性格ですから本当に友達なの?と疑問に持っていましたがそれに答えてくれるエピソードでした。
腹を割って話すというのも色々なしがらみから応じにくくなる年頃ですよね。
まぁ、この二人はそれ以前の問題か。
一点、疑問に思ったのはストーカー疑惑から警察への連絡を躊躇した事。
被害が無いと応じてくれないというのはもっともですが、稲葉の腹黒さから言えば事前に相談していたという事実を作って然るべきなのでは?とは思いました。
最後に思い出したように腹黒になりはしましたが、腹黒ってその程度だったの?と拍子抜け。

「デート×デート×デート」
カップルとしての在り方を模索する、ある意味で思春期らしい微笑ましいエピソードでした。
丁度良いカップルがいないな、と心の中でずっとツッコミを入れていましたがどうでしょう。
特殊な案件ばかりで恋愛クイーンの苦労は尽きませんね。

「この我が道を行く疾走」
藤島にも遂に春が……と思っていたらまさかの一年生ズにも飛び火して笑いました。
え、ここも?伊織の文研での居場所がガンガン削られている気がしてならない。
なんなんだ、この一人ぼっちは。誰か貰ってやれよ。
カップル:非カップルの4:3のバランスが崩れて6:1だもんね。
居心地の悪さに文研を辞めるレベルです。

さて、後半の二つは「ユメランダム」の後日譚であり、次回への振りでもありました。
上下巻構成で最終章ですか。
ストレートに受け止めれば記憶の消去になりそうですがどの程度まで影響があるのかが焦点ですね。
築き上げた関係がまっさらになるというのも面白そうですが果たして。
楽しみに待っています。



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ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫)

ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫)ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫)
著者:庵田 定夏
販売元:エンターブレイン
(2012-02-29)
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修学旅行を控えた9月末、太一たち二年生には進路調査票が配られていた。部室で将来を見据えて語るメンバーを見て、一人焦りを覚える太一。そんな時、「― これで最後です」と“ふうせんかずら”が終わりと始まりを告げる。山星高校全員の願望が見える、その現象を危惧した稲葉は何もしないことを部員たちに強 要。しかし見捨てることはできないと主張する太一と唯、反対派の稲葉と青木で意見の衝突が始まって…。愛と青春の五角形コメディ第6巻。

前回の感想

ようやく、ようやく太一の病気について向き合う事になったか。
タイミングとしては遅いくらいだよね。

太一が葛藤するのだけれど……
既刊を読めば誰もが思う様な事柄ばかりなので特に目新しいものも無く、ある意味淡々と物語が進行しました。
本当に今更なんだよね、マジで。

個人的には、太一のこの病気については巻末でちょこちょこっとやってくれれば十分だったかな。
ぶっちゃけ一巻をまるまる使うほど大した事でもないんだよね。
冗長であった事は、今回の件で太一の(これまでの)成長とは何だったのか、本気で馬鹿らしくなった事にも明らかだ。
本編では、太一が「信用が崩れるのは一瞬だ」という主旨の事を語っていたが、お前の積み重ねた(はずの)成長の事だよ!と思わずツッコミたくなりましたよ。

一人称の妙と言いますか、暴走する太一を否定する材料が万全の状態で待ち伏せしてるんだよね。
あれ?こいつ自覚してるのか?と思った矢先には暴走しているので、もう太一がわからなくなった。
目の前にいれば、思考停止してんの?とぶん殴るレベルだよね。

少し話が脱線しますが、僕は、今回はあとがきを先に読んじゃったんですよね。
今回とは別に残り2巻(本編1・短編1)を意識したせいか、太一がここまで人の心を理解できないのはふうせんかずらと同様の存在だからと、残りの本編1で全てが語られるのかと半ば信じかけていました。
結果は、太一が超鈍感だった、残りの本編1は記憶の消去を巡って……
で僕はこっそり残念な気になったんですけどね(笑)

このシリーズは、人が内包する気持ちの描写の凝り方・繊細さが売りなのですが……
今回は、中身が空っぽのまま突っ走ったのが響いたか、浅いと感じちゃいました。
展開も予想を超えたものでなくありきたりで終わってしまったのも一因ですね。
このシリーズこのテーマで力に溺れられても反応に困ります。

青木の株はストップ高!



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バカとテストと召喚獣10 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣10 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣10 (ファミ通文庫)
著者:井上 堅二
販売元:エンターブレイン
(2011-12-26)
販売元:Amazon.co.jp
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総員、再びペンを執れ! 白熱のAクラスリベンジ!!ついにAクラスとの再戦を迎えた明久たちFクラス。
雪辱を果たすため、そしてA教室の大画面で秘蔵DVDを観るため(一部関係者談)気力充分な彼らだったが、前回苦戦を強いられたAクラスも今回は序盤から全力全開! 試召戦争は午前中から早くもクライマックス状態に。そんな中、突然三年生の首席がFクラスを訪れ謎の言葉を残していく……。『美形は帰れ!』(動物園の皆さん)果たして二年最強クラスの座はどちらの手に!? 風雲急を告げる第10巻!!

前回の感想

思えばAクラスに勝利することが目的で幕を開けたんだよな。
リベンジの機会が巡ってくるまで長かったがその分テンション上がってきた!

お互いが手の内を知り尽くしている中でどう戦うか。
戦略性が求められますね。正にこれこそがFクラスの真骨頂なんだけどね。Aクラスにまでなると恐ろしい事に力押しでなんとかなるからなぁ。その点、Fクラスはなんとか己のフィールドで勝負しようとあの手この手と謀略に富んでいます。勿論、それを黙って見過ごすAクラスじゃないんだけどね。

意外性で勝負を仕掛ける。
「キーマン」との言葉で誰を想像するか。ここまで読み続けた読者ならA・Fクラス共に既に馴染みの面子ですよね。例の如く、明久かな~と予想していたら良い意味で裏切られました。ここで秀吉だったか!勉学の点数で競うゲームで勉学以外で勝負に掛かる。当初から踏襲され続けているこだわりがここでも見れて満足しました。こうでなくっちゃね。

ただ、姫路さんが云々は余計だった気がしないでもない。
今更過ぎて反応に困るわ。このタイミングで恋敵が登場したり、挙句の果てに勝負に待ったを掛けたりゲンナリですわ。一巻から続いてきた因縁の決着に外様がしゃしゃり出てくんなよ。個人的に、本編でこの展開はがっかりです。短編ならそういう目線で読めたんだけどね。延命にしか見えない。

どういった愉快な生き物が御所望で?は声出して笑いました。



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ココロコネクト ニセランダム (ファミ通文庫)

ココロコネクト ニセランダム (ファミ通文庫)ココロコネクト ニセランダム (ファミ通文庫)
著者:庵田定夏
販売元:エンターブレイン
(2011-10-29)
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新メンバーの千尋と紫乃が加わり、来たる体育祭に盛り上がる太一たち。だが、そんな一大イベントを前に1年生の2人はどこか浮かない顔。そんなある日、太一は伊織から「未練がある」と告げられる。それを皮きりに周囲の言動から立ち上る強烈な違和感――またヤツが動きだした? 固い絆があるからこそ、疑いもせず相手の主張を受け入れてしまう5人。そんな太一たちを陰で嘲笑うのは、彼らが予想もしない人物で……。愛と青春の五角形コメディ、絆を貫く第5巻!!

前回の感想

7角形になるとどうなるのか、前半部分はわかっていても(良い意味で)胸糞悪かった。
詰まる所、今巻では千尋が斜に構え過ぎてしっぺ返しされたというだけの話なのですが幾分かスケールが大きかったですね。

千尋がぶっ飛んでました。
受験に失敗したぐらいでここまでやさぐれるものなのか。人との繋がりを全否定することで己をなんとか保っている様に見えました。個人的には、千尋の犯した過ちに対する罪滅ぼしとして転校が妥当かな、と前半部分を読んでいた時に特に感じましたね。千尋は元からそういう性質なのかはわからないが屈折しすぎだな。

結局はメンバーの器の大きさに救われることになりましたがこれも過去の経験あっての行いですよね。
過去の自分たちに対する免罪の意味合いも大きかったんだと思います。思い返せば、散々に人間関係を引っ掻き回していましたからなぁ。彼らも当時は千尋と同様に許しを求めていたのは間違いないでしょう。それが巡り巡った今回において千尋を許せるんだから大したもんです。

対照的だった円城寺紫乃。
ふうせんかずらの誘いを断り、常に前向きであろうと努力する。どこまでも千尋と対照的な彼女でした。作中で、紫乃は頑張っても報われないという主旨の発言を繰り返していましたね。個人的には、ダイエット出来ないんだよ~みたいな女性独特の言い訳に聞こえて仕方なかった。本当は努力してないんでしょ?と突っ込みたくてうずうず。それでも、彼女の決心が停滞していたムードを吹き飛ばす要因になった事は間違いありませんね。要はモチベーションだったのかな。目の前に良い手本がいて良い声で応援されたものだから多少の無理が出来たんだね。

やっと経験が活かされた。
と思いきや薄氷の上での勝利の様です。稲葉がデレバンと化した現在はこれまで通りのちょっかいもダメージがでかそう。なんか不安になる依存度でした。太一の天然ジゴロっぷりが進化したのかな。伊織も未練はありそうだし、紫乃から良い声を求められたりで展開的に女難の憂き目に晒されそう。

この巻で不満だったのは、妹の彼氏がロリコン野郎だったことくらいか。
中3が小6に手を出すのは犯罪だと思います!



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お嬢様が、いけないことをたくらんでいます! (ファミ通文庫)

お嬢様が、いけないことをたくらんでいます! (ファミ通文庫)お嬢様が、いけないことをたくらんでいます! (ファミ通文庫)
著者:黒川実
販売元:エンターブレイン
(2011-09-30)
販売元:Amazon.co.jp
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お金も恋も、ご利用は計画的に!人外の王を従え、砂を操る異能者『砂の王』新見祥太郎は……貧乏だった。破格の報酬につられ、世界的財閥当主の護衛についた祥太郎は驚いた。式島財閥の当主・星良は8年前に別れた幼馴染みだったのだ! 同じように貧乏だったはずの少女の美しく成長した姿と、変わらぬ笑顔を喜ぶ祥太郎。しかし星良は、式島財閥を"潰す"とんでもない計画をたくらんでおり、祥太郎にも協力をもとめてきて――! 世界を変える豪華絢爛アクションラブコメディ開幕!

突っ込み所が多すぎるよ!

キャラの造形は好みだがパワーバランスがとにかく悪い。
なぜ悪いのか、自分の感想を端的に書きたいところだが、流石に伝わらないかな。

気になる箇所とは、まず一つ。
再会した幼馴染の星良が、なぜか、日本を牛耳る財閥の一族の当主に任命されている。おそらく直系なのだろう、しかし、なぜ平民であるはずの星良が関わりを持つのか、明確な描写なし。正にここの描写が、星良のトラウマ・目的の原動力と為るにも拘らず、丸々カットされている。よって、なぜ星良が病的なまでに金持ちを憎み、その資産を貧困層に還元しようとするのか、理解できない。理解へのちょっとした手助けが無いのも頂けない。とてもじゃないが感情移入は出来ないよ。

二つ目は、暗殺の標的にまでされる「式島財閥当主」の旨みが無い。同時に権力も無い。
式島で旨みにありつけるのは、地盤を持った有力者である事が必須なんだよな。当主の存在意義は「血」の一点に尽きる。お飾りも甚だしいね。仮にも当主が、有象無象に難癖付けられて金を自由に動かせないってどうなんだよ。なんでもかんでも審議会に是非を仰がなければならないのは重すぎた。だって、目の前で謀反を企てているにも関わらず、審議会の許可が下らなければ、制裁も出来ないんだよ。ある程度の自由裁量は認めてくれよ!

この主人公、裏社会を生きてきた割には良い子に育ちすぎだろ。
親が莫大な借金を押しつけて失踪するんだよ。そのせいで、裏社会を生きていく羽目になるってのに……せっかく砂の指輪を入手したことで、砂の王たる資格を得て、また、それぞれ陸・海・空を統べる3人の僕を得る。大逆転のチャンスじゃねぇか。しかしながら、ここで、僕を強制的に従わせる事を拒否したせいで、砂の指輪が何処かに消え失せてしまう。そこは非情になっとけよ!あと、どうでもいいところだけムキになるなよ!その影響で、主人公の異能の力が弱まり、砂の王(笑)になり下がる。<具体的には異能の小技を使っただけで虫の息> 特別だと思った主人公の異能、でも、なんでもないおっさんすら異能を持ってるんだもんな。優位に立てない主人公ってどうなんだよ。おまえは単純に弱いよ!言いたい事はたくさんある。

この主人公は恐ろしい奴だよ。
ヒロインに対して満更でも無いくせに、周囲も御膳立てし障害<身分差等>も何もない、それなのに自分でわざわざ障害を作りやがる。どうなっとんじゃ!もう、わけがわからないよ。躊躇う理由がないのに捻り出してんじゃねぇよ!

一番最初に書いたようにキャラの造形は好きです。
でも、見過ごせない箇所が多すぎた。




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3分間のボーイ・ミーツ・ガール (ファミ通文庫)

ショートストーリーズ 3分間のボーイ・ミーツ・ガール (ファミ通文庫)ショートストーリーズ 3分間のボーイ・ミーツ・ガール (ファミ通文庫)
著者:井上 堅二
販売元:エンターブレイン
(2011-07-30)
販売元:Amazon.co.jp
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“青春”の数だけ“出会い”がある―。“3分間”をキーワードに独自の世界観で描かれる珠玉のボーイ・ミーツ・ガール。人気作家・井上堅二の贈る、幼馴染 みとの窓越しの恋模様『三分間のボーイ・ミーツ・ガール』、野村美月が描く、猫嫌いの女の子への一目惚れの顛末『こっちにおいで、子猫ちゃん。』、新鋭・ 庵田定夏の紡ぐ『ガチで人生が決まる面接に行ってくる』など、書き下ろし8篇を含めた全19篇。切なく甘くほろ苦いショートストーリー集。

イラストの白味噌に釣られて買ってみましたが、これまた随分と寝かせたなぁ。
読み始めたらあっという間だが、その一歩が中々踏み出せないよね。

「3分間」「ボーイ・ミーツ・ガール」という二つのキーワードだけが共通するテーマとなっています。
それにしても、作家さん毎に個性が出ましたね。こうも違うかと感心しっぱなしでした。流石はプロですね。一人当たり20ページ前後と限られた文量の中で、甘酸っぱいものからハートフルなもの、サイコホラーまで多種に及んでいます。

「ボーイ・ミーツ・ガール」の響き、イメージは、僕の中である程度固定されていました。
それだけに、このテーマでSF/サイコホラー作品を書いた、本田 誠 先生の「七年前のマリッジリング」、綾里 けいし 先生の「ネオンテトラのジレンマ」、築地 俊彦 先生の「QとK」が特に印象的でした。短編の出来としても秀逸で、続きを読みたいと思わせる内容です。

他に印象的だったのは新木 伸 先生の「杉宮遥は男前っ!」です。
まさか20ページしかない中で明確に起承転結を作るとはね……毛並みが違いました。マイペース過ぎんだろ!
そして取りを飾る井上堅二先生の「3分間のボーイミーツガール」。
最後はギャグで締めんのかよ!出来自体は悪くないけど、恋愛色が強かったこのアンソロジーをギャグで締めるのは意外でした。これで終わり?と変な笑いが出てきて、謎の満足感に満たされました。

1篇20ページを甘く見ることなかれ。
ボリュームがあったなぁ。元々、380ページ超あるとは言え、設定が20ページ毎に変わると、特にボリュームを意識してしまいます。言葉は悪いですが、設定の使い捨てなので、その度毎に頭をリセットする必要があるのです。
不満とは思っていません、僕は好意的に捉えていますよ。19人分のあとがきも興味深く面白かったですしね。

誰が読んでも、一定の満足感は得られると思うので、是非機会があれば読んでみて下さい!



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7秒後の酒多さんと、俺。(4) (ファミ通文庫)

7秒後の酒多さんと、俺。(4) (ファミ通文庫)7秒後の酒多さんと、俺。(4) (ファミ通文庫)
著者:淺沼広太
販売元:エンターブレイン
(2011-09-30)
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ようやくたどり着いた――たった一つの気持ち。面堂朗は縁の"心の声"が聞こえる。そして凶暴な行動とは反対に朗への好意に溢れた縁の"心の声 "に戸惑っていた。決意の末、縁に新異能のことを打ち明けるが、まったく信じてもらえない。一方、「好き」と言ってしまった酒多さんとの距離も曖昧なまま、学校は文化祭シーズンに突入。朗たちクラスはポイズンメンバー中心にして、メイド喫茶をやることになってしまった! 波乱の学校生活と恋の決着は――ちょとダメな女の子を応援する青春ラブコメ完結!

前回の感想

遂に来ました最終巻。これまた一気に駆け抜けたなぁ。
高校生ならではの、ひたむきで我武者羅な思いがこれでもかとぶち込まれていました。

最終巻まで読んだ読者には言わずもがな、ほんま酒多さんの可愛さは天井知らずやで。
母性の化身ですよ、本当に。朗が気になって気になって仕方がないようで、朗がほんのわずかでも気に掛けるような事態が発生すれば、すぐさま丸ごとを包み込もうとしていました。もはや躍起になっているとさえ言ってもいいかもしれない。それでも、酒多さんの凄い所はその行動に嫌味がない、と断定できるところですかね。見方によってはお節介かもしれないが、善意故。あそこまで気に掛けて貰って嫌な態度を取るものは皆無でしょう。

朗と酒多さんのカップルを熱望してきた僕ですが、最終巻は縁の圧勝だったように思う。
前述の通り、酒多さんが可愛かったのは間違いない。それでも縁のそれは酒多さん以上の破壊力を誇っていました。朗の新たな異能によってここまで破壊力が増すとは思わなかったぜ。心の声が聞こえる、あれは良いものだ。態度も言葉も、一分の隙もなくきつかった縁がその内心であんな事を思っていたとはね。久しぶりですよ、言葉の一つ一つにニヤニヤしてしまったのは。なんかもう純粋に感動しました。縁とくっついても構わない、とさえ思っちゃいましたよ。

僕に残された選択肢はあと一つ。
ご都合主義だっていいじゃない、二人共とくっつくのを祈るだけだった。結果から言いますと、朗はきっちりと酒多さんを選びます。誤魔化さずにはっきりと明暗が分かれました。これも僕が望んできた一つの結末だったので不満など勿論ありません。むしろ、思い返せば最善だった。なぜなら、朗が縁に断りを入れる描写が一番凝っていましたからね。朗も縁に対して悪い気はしないようだが、酒多さんに助けられ助けていこう、が朗の一貫した態度であり、この作品の主題である。縁にその万感の思いを伝える描写が簡素なものでは読者も納得できませんからね。

縁と一区切りを付けて遂に酒多さんに告白します。
もう言葉はいらないでしょう。元々、告白ぐらいしか残っていませんしね。見事に綺麗に締めました。
数ある青春ラブコメの中でも好きなシリーズでした。浅沼先生、ありがとう。あ疲れさまでした。

7秒後の酒多さんと、俺。(3) (ファミ通文庫)

7秒後の酒多さんと、俺。(3) (ファミ通文庫)7秒後の酒多さんと、俺。(3) (ファミ通文庫)
著者:淺沼 広太
販売元:エンターブレイン
(2011-06-30)
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碧店長……なんてものを酒多さんに着せるんだ……。7秒先の未来の音が聞こえる異能を失った面堂朗。自身の存在価値に悩むも、異能なしでも酒多さんをフォローしようと決意する。そんな矢先、離島のホテルでモデルのお仕事の依頼が!自由時間にはリゾート満喫もOKという、贅沢すぎるプランに浮き足だつポイズンメンバー。しかし、男はじゃんけんで勝った一人だけ。朗は酒多さんと夏の思い出をつくれるのか!?そして失った異能の行方は?ちょっとダメな女の子たちを応援する青春ラブコメ第3弾!

前回の感想

前回のラストで異能の力が消え去った事に気付いた朗。
さぁどうなる、この巻で完結だろうからどう纏める、わくわくして待っていましたが意外な方向に進みました。

まず、次の巻で完結ということ。
紆余曲折あって異能を取り戻して終わりかな、とベタな予想をしていました。悪い意味で裏切られました。この巻で終わる必要がないので話の流れが悪い悪い。しかも朗が卑屈になって本当の駄目人間になってしまった。過去に疎まれていたのも元の性格が関係あるんじゃね?とにかく重要なのは異能の力のせいで不遇な小・中学生生活を過ごしてきたはずなのにいつの間にか必要不可欠の存在となっていた事。

自分自身と向き合う事、そのきっかけは物語を展開させるのにうってつけの要素なのにどこか楽しめない。
その原因は一重に朗にあります。酒多さんのフォローも異能あってこそと後ろ向きになるのですが今までの雰囲気とがらりと変わりすぎた。急に後ろ向きになったな、人間味が増して感情移入が容易になったもののそうじゃないんだよ。ライトな作風で来たのだからここでグズグズされるとなぁ。

朗と酒多さんがくっつくのはほぼ確定なので喜ばしい。
一方で縁がどう扱われることになるのか心配ですね。ハーレム展開も悪くはないが安易と言えば安易ですね。縁も随所で可愛いかったので応援してあげたいところだが今巻で酒多さんが見せた無償の愛を見ると朗・酒多さんがベストカップルなのは間違いない。救済案が思いつかない・・・縁の心の声が聞こえるようになったことで波乱を呼びそうだがついネガティブになってしまう。ここから綺麗に締めてほしいが果たしてどうなる。次回に期待。

何気に川原と晴美が意気投合しているので脇カプも見逃せないなぁ。

バカとテストと召喚獣9.5 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣9.5 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣9.5 (ファミ通文庫)
著者:井上 堅二
販売元:エンターブレイン
(2011-06-30)
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7月からTVアニメ第2期放送開始!待望の最新刊はショートストーリー集第4弾!! 召喚実験リターン!今度は二人で一体の召喚獣を喚び出だすことに。 召喚者の特性を受け継いだ召喚獣は、まるで二人の子供のようで――って、また惨劇が繰り返されるのか!?「僕と子供と召喚獣」、明久と瑞希のドキドキ同居生活を赤裸々に綴る……なんてことになるわけない?「僕と姫路さんとある日の昼下がり」、高校1年生の春、すべてはこの出会いからはじまった!――「俺と喧嘩と不思議なバカども」他1本の全4本で贈る、青春エクスプロージョンショートストーリー集第4弾!

前回の感想

すっかりお馴染みの人気シリーズ、短編集です。

僕と子供と召喚獣
来年の学園祭用に新しい召喚システムの応援を頼まれたFクラスの面々。二体の召喚獣から一体の召喚獣を生み出す、要は二人の子供です。どんな子供が生まれるのかIFルートの側面も含まれています。恐らくですが読者の需要とぴったり一致するのでは?元々興味があっただけに楽しめました。雄二の子煩悩が発覚したり、高橋先生の意外な一面が露見した事も高ポイント!肝心の明久・美波、明久・瑞希のペアこそ見られなかったもののラストのオチが素敵すぎてどうでもよくなった。明久はロマンチストだったようですね!

僕と姫路さんのとある日の昼下がり
姫路さんが滞在したある日を描写したもの。なんていうの・・・これって夫婦じゃね?結婚したらこんな感じじゃねという一日ですね。姫路さんに料理を作らせまいとする明久も手慣れてきた感がある。触らせないだけで良いなら料理問題は解決同然?それにしてもwii的なあれで遊んでブラを壊す姫路さんとお姉さんの戦闘力は凄いな。

僕と土屋家と揺れない心
明久と雄二、どちらが動揺しないかを競うといういつもの馬鹿話なのですがあとがきに書いてある通り笑ってはいけないシリーズのパロですね。ただし、肝心のギャグはいまひとつでした。もったいね!唯一の収穫は土屋家の家族構成がわかった事。ムッツリー二だけが異色の様で(描写こそ少ないものの)他の兄弟はまともなのか。家では弟なムッツリー二は可愛かったです。

俺と喧嘩と不思議なバカども
入学直後の話。雄二がやさぐれています。その時の雄二と翔子の関係は見ているだけで心が痛くなりました。その時と比べてみると本当に打ち解けているんだな、嫌よ嫌よも好きの内という言葉を思い出しました。過去に完全無視されていれば現在の口でなんやかんや言われるだけの関係で文句は出てこないわな。これは翔子も脈があると判断するでしょ。なんか妙に納得しました。元々は犬猿の仲だった明久と雄二、後に悪友と言われるほどの関係は実際に拳で解り合う不器用なもの。うーん、青春ですよね。今の男4人でつるんでるのも全てが美波をきっかけだったのはしっくりくる。よっぽどのきっかけがなければこの4人が交わるはずは無いよね!

失礼ながら思いのほか楽しめました。
もう惰性の様に買い続けてきましたが改めて面白いなぁと実感しました。
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