
著者:風見周
出版:メディアファクトリー
(2013-05-23)
獅堂吹雪と飛鳥井愛火、はれて二人の美少女といちゃいちゃ学園生活を過ごすことになってしまった僕こと沢渡由吾。そんな僕の前にまたまた変わった女の子、佐寺翡翠が現れる。外見は超セクシーでド派手な金髪碧眼の美少女のくせに、中身はとんでもなくカタブツな風紀委員。人呼んで“鋼鉄の処女”。彼女は僕を断固取り締まると言い出して…?「私の目の黒いうちは不純異性交遊など許しません!」「いやいや、きみって目が碧色じゃないか」「つまり、なにがあろうと絶対に許さないということです!」存在自体が風紀を乱している佐寺さんに言われたくないんだけどな…。ともあれ、いちゃラブコメの第2巻、はじまるよ。
前回の感想
個人的には、残念な方に転がりました。
新キャラ投入も安易な理由付けのせいで陳腐な展開になってしまった。
新キャラとは、風紀委員の巨乳ちゃんなわけですが、雑だなぁという印象です。
オチから言いますと、容姿のせいで周囲から誤解を受けています。平たく言うと、セックスシンボルになっています。そこから男性恐怖症に至り、性知識に縁遠くなった……物語はそんな感じで展開されますが、はっきり言ってそんな印象は受けないよ。口癖のように「妊娠させられる」と言いながら、その方法が分からないってどういうこと?
主人公のクズさ加減が進行している。
獅堂吹雪曰く、主人公は目の前の人物を助けずにはいられない、とのことでしたがそれはウソでしょ。
そんな聖人みたいな奴がいるわけない。しかしながら、今回もそんなかんじで風紀委員の巨乳ちゃんを落とすわけですが ……やはりなんかしらのメリットがあるわけですよ。だって水着ありとはいえ、混浴を是とはしないでしょ。治療者の建前は何処行ったんだ? 作者の思いと読者の受け取り方に齟齬が生じていると思う。
2巻にして作品のコンセプトからブレている。
「青春症候群」という病気、それを助ける為の治療者のはず。そこに巨乳ちゃんがメンバーとして加わるのは違うでしょ。恋人の立場がないよね、命に関わるからこそ今の歪な状況を容認して いるわけだから。男嫌いなだけの彼女のリハビリに付き合う必要性が無い。こうなってくると、巨乳をメンバーへと画策する吹雪がカップルの邪魔をする単なる嫌な奴にしか見えなくなってくる。
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