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ラブライブ!スーパースター!! 第12話(最終話)感想

2021年10月24日 | ラブライブ!スーパースター!!
 今話の名セリフ:「このステージに立って、この景色を見て、私は胸を張って言えます! 結ヶ丘の生徒になれて良かったって! この学校が一番だって!」(澁谷かのん)

 「ラブライブ!スーパースター!!」第12話(最終話)「Song for All」の感想です。


~ Aパート ~
 ラブライブ東京大会に向けて今日も練習に励むかのん達。トレーニングはハードですが、かのんは積極的に頑張ります。
「なんか、頑張った分だけできるようになっていくのって楽しいなって思って・・・。」
   
   
「かのんさん、以前よりだいぶ変わりましたね。前向きになったというか・・・。」
「そんな事ないよ。これが、かのんちゃん。私が知ってる。」
    
   

 その直後、恋は理事長室に来るよう言われました。一体どんな用件なのか?
「恋ちゃん・・・。またパソコンで見ちゃいけないものを・・・。」
「見てません! 忘れて下さい!」
   
「いいんだよ? 趣味は人それぞれなんだから。」
「だから、違うと言っているのです!」
   
 スクールアイドルになってから、恋のネタキャラ度が加速しているなあ。なーに、いいんだよ? また禁断のセカイを覗いちゃっても。真面目な子がちょっと崩れてくれるのって、私の大好物ですから。(笑)

「見て。」
「ええ!?」
   
   
「すごいでしょう? 私もまさかと思って。あなた達に感謝しなくちゃ。」
「そんな・・・。」
   
「ああ、そうだ。これ、あなたのお父様から。必要なお金を学校に寄付したいですって。連絡してあげなさい。」
    
「お父様・・・。」
   
 どうやら来年度の入学希望者数が増えたようで、来年以降も結ヶ丘は続けられるとの事。この前の予選のライブが好評だった事が影響したようです。

 その夜、ラブライブ東京大会の概要が発表されました。
 日程は12月25日。会場は出場チームが自分達で決めて、それを生中継。そして、オンラインでリレーしていきます。
 ステージはどこにするのか? 近い場所だと神宮競技場や外苑球場がありますが、そう簡単に貸してくれるとは思えません。しかし、他のチームもとっておきの場所を準備しているかもしれず、悠長に考えている暇はありません。

 それからしばらくして・・・、
『おめでとう!』
   
「何!?」
「地区予選突破したんだって?」
「もう何にも教えてくれないんだから!」
   
「まさか、そんなに興味持ってくれてたなんて・・・。」
「最近、私の中学校でも話題になってるよ!」
「この前1人で歌ったんでしょ? すごいじゃない!」
「ありがとう・・・。」
    
   
 相変わらずお父さんの顔が映らないのが可哀想に思えてくる・・・。途中で後ろ向いちゃってるけど、たぶん、スタッフ様から後ろを向くよう指示されちゃったんだろうなあ・・・。映さない方がよっぽどマシなように思え、酷い女尊男卑を見たような気がします。(笑)

 自分達のステージをどこにするのか決まらぬまま何日か経ったある日、かのんの家の喫茶店にはサニーパッションの2人が来ていました。2人は、東京大会に向けて、買い出しに来たようです。
「さすが、本番も近いから、練習にも熱が入ってるみたいね!」
「はい! 入学希望者も増えたみたいで、今、とても楽しいです!」
    
「パー!それが一番!」
「お互い、正々堂々最高のステージにしよう!」
「はい!」
   
「でも、勝つのは私達だよ!」
「君達に負けるつもりはない。」
「わ、私達も負けません!」
    
『ん?』
「あ・・・。すみません! 偉そうに言ってしまって!」
    
「あの・・・。」
   

「意味?」
「はい。みんなは、優勝だ、勝ったら全国だ、とか言うんですけど、私は、歌で勝ったり負けたりってあんまり・・・。」
    
「じゃあ、私達に負けても平気って事?」
「いえ。良い歌を歌いたいって気持ちはあるんです。みんなと沢山練習して、最高のライブを目指したい!」
   
「でも私、ずっと歌えないかもって不安があったから、自由に表現できるだけで、もう本当は、それだけで幸せで・・・。」
   
「なるほどね。」
「君の言う事は分かるよ。歌は競うものじゃないかもしれない。自分1人でも楽しめるしね!」
「ですよね!」
    
「だとしても、競い合う事で、より高め合う事ができる。実際、ラブライブが行われる事によって、スクールアイドルのレベルは格段に上がったと言われてるんだ。」
「そう・・・、ですか・・・。」
  
「納得いかない?」
「いえ。まだそこまで気持ちが・・・。」
   
「大丈夫。ラブライブで歌えば、すぐ気付くはずよ。なぜ、みんな勝ちたいか。いや、勝たなきゃって思うのか。」
    

   
「なぜ勝ちたいか・・・。」
   
   

 その後日・・・、
「今回のテーマは星でどうかな?」
   
「星?」
「うん! そのイルミネーションを見ながら思ったんだ。満天の星を体育館いっぱいに作り出せたら、素敵だなって!」
    
「絶対綺麗デス!」
「結ヶ丘スターって訳ね!」
   
「良いと思う!」
「でも、この規模だと、すぐに準備に取りかからないといけませんね。」
   
「そこまで!」
「え?」
「ステージの事は私達に任せて、かのんちゃん達は練習に集中!」
   
「でも・・・。」
「準備に忙しくて、ちゃんと歌えなかったりしたら、私達が後悔するの。」
「私達1年生だけだからさ、他の部活が大会に出たとしても、すぐ負けちゃうんだよね。」
   
   
「その中で、かのんちゃん達は、ここまで頑張ってる!」
「かのんちゃん達は、この学校の希望なんだよ! だから、応援させてほしいの!」
「みんな・・・。」
   
「良い話デス! 良い人達デス!」
   
「何泣いてんのよ!」
「お前が言うなデス!」
    

 という事で、かのん達は練習に。
    
「ちぃちゃん!」
「ん?」
   
「私、この学校で良かった! こんなに心がワクワクする毎日になるなんて、思ってもいなかった!」
   
   
「私も!」
「私もですよ!」
    
    
   


~ Bパート ~
 ラブライブ東京大会当日を迎えました。
「すみれー!」
「こんな時間に何? 本番は夜よ?」
    
「他に場所がないので、仕方なく来マシタ! これを1日だけ預かってくだサイ!」
「アンタの宝物じゃないの?」
    
「しかし、今日だけはライバルデス! 今日だけはファンをやめマス!」
   
   
「これ・・・。一応渡しておくわよ・・・。これからも一緒に続けられるように・・・。」
    

   
    
「大きなマルになったね・・・。」
   

   
「お待たせしました。」
   
「サヤさん、またあなたと暮らせて幸せです。」
「こちらこそ、お母様の創った学校を守ろうとする恋様を再びお手伝いできる事を誇りに思います。」
    
「おはよう!」
「あら、早起きね?」
「ねえ、朝ご飯、学校に持っていってもいい?」
「もちろん!」
    
「お姉ちゃん! 忘れてるよ? ヘッドホン。」
   
「もう大丈夫!」
   

 それからしばらくして、かのん達は屋上で練習。ですが、ステージがどうなっているか気になります。
 できたら呼びに行くとは言われたものの、かのん達は、手伝った方がいいんじゃないかと感じ、早めに練習を切り上げました。
 そして、体育館に行ってみると・・・、
「あれ? あれ? あれー!?」
    
   
「ステージがないー!」
   
「酷いよ! 酷過ぎる! こんな仕打ち!」
   
「かのんちゃん!」
   
   
「あんまりなんじゃない?」
「違うの! すごく良いステージができそうだよ! ここよりもっと素敵な場所!」
    

    
    
    
「これって・・・。」
「この道を進めば・・・、」
「かのんちゃん達のステージが待ってる!」
「結ヶ丘のみんなで用意した最高のステージが!」
    
    
『頑張れ! Liella!』
   
「恋ちゃん!」
「千砂都ちゃん!」
「すみれちゃん!」
「可可ちゃん!」
「かのんちゃん!」
    
    
   
『頑張れー!』
   
   
    
    
    
   
「すごい・・・。」
「学校のみんなで街の人に頼み込んだの。そしたら、この時間だけ自由に使ってもいいって。」
「ここで歌えるの!?」
   
「うん! 街の人も協力してくれたんだ!」
「私達だからできる、私達にしかできないステージ!」
「さあ、見せて! Liella!5人の最高のライブを!」
   
「うん!」
   

   
「皆さん、はじめまして! 私達は結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル!」
『Liella!です!』
   
   
「このステージに立って、この景色を見て、私は胸を張って言えます! 結ヶ丘の生徒になれて良かったって! この学校が一番だって!」
   
「私達の歌を聞いて下さい!」
   

    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
   

 全チームの演技が終わり、結果発表の時を迎えました。
   
    
    
    
   
 Liella!は2位で、全国大会に進められず。1位はサニーパッションでした。
「もう! 何なのよったら何なのよ!」
   
   
「かのんちゃん・・・。」
「駄目だった・・・。ごめん・・・。」
   
「ううん・・・。ありがとう・・・。最高のステージだったよ・・・。」
「私、すごく誇らしくて、感動した!」
「ごめんね・・・。勝たせてあげられなくて・・・。」
    
「みんな、すぐ片付けないと・・・。」
「あ、そっか・・・。」
「街の人にもお礼言わないと・・・。」
   
「かのんさん、私達も・・・。」
「片付けマショウ・・・。」
   
「そっか・・・。こういう事なんだ・・・。」
「かのんちゃん・・・。」
   
「ちぃちゃん・・・。私、悔しい・・・。」
    
「せっかくみんなが協力してくれたのに、何もお返しできなかった・・・。みんなが協力してくれたのに、何も返せずお終いになっちゃった!」
    
「かのん・・・。」
「また全力で挑みましょ・・・。」

「そうです・・・。」
   
「勝ちたい・・・。」
   
「私、勝ちたい! 勝って、ここにいるみんなを笑顔にしたい! 『やった』ってみんなで喜びたい!」
    
「私達の歌で、Liella!の歌で、結ヶ丘の歌で優勝したい!」
   
「いや・・・。優勝しよう!」
    
「当たり前でしょ・・・。」
「Liella!は、こんなところでは終われマセン!」
   
「私は最初からそのつもり・・・。」
「結ヶ丘は一番の学校です!」
   
   
「結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル! Liella! これから、もっともっと沢山の人に歌を届けよう!」
   
「ソングフォーミー! ソングフォーユー!」

『ソングフォーオール!』
   

   
「さあ、練習始めるよ!」
「お願いします!」
「私についてこられるかしら?」
「グソクムシがよく言うデス!」
「じゃかましい!」
   
    
   
「よーし! いくよ!」
『おー!』
   

 これにて「ラブライブ!スーパースター!!」は終わりです。


【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
 さて、今話は最終回。ラブライブ東京大会が行われ、Liella!は2位という結果に終わりました。
 私としては、2位は上出来だったと思います。東京は全都道府県で最も高校の数が多い事から、スクールアイドルチームも一番多いでしょうし、他の出場チームの多くはラブライブ出場経験がある一方で、Liella!は初出場。
 これらを踏まえると、東京で2位は大健闘だったと感じています。

 ですが、メンバーは全員、今回の結果に満足しておらず、悔しさを感じていました。それは、スクールアイドルではない生徒達が最高のステージを作り上げてくれたにもかかわらず、最高の結果を出せなかったからでしょう。
 過去作でも、スクールアイドルではない生徒達の応援や協力が大きな感動をもたらしていた事が多くあり、学校全体の一心同体感が感じれられましたが、今回が一番強かったように感じています。

 大会のステージを自分達で作るという課題が、今回の感動に大きく影響していたでしょう。もし、特定の会場で出場チーム全員がライブをするものであれば、スクールアイドルではない生徒達は最大限の応援はできても、ステージの制作にはかかわれないため、一心同体感は今回ほど強くはならなかったと思います。
 そうなれば、かのん達は、2位で全国大会に行けなかったという結果に対して、そこまで悔しさを感じなかったでしょう。むしろ、新人の自分達が2位だったのは大健闘だと満足感を抱き、フワフワした気分で本作を終えていたかもしれず、そこまで大きな感動は生まれなかったんじゃないかと考えています。
 1位で終わらせる事もできたと思いますが、それだと、自分達が頑張った事に満足し過ぎて、周りのありがたみが大して描かれなかったでしょう。やはり、感動度は下がったんじゃないかと思います。
 スクールアイドルではない生徒達が最高のステージを作ったけど、最高の結果を出せず、恩返しができなかった悔しさから、気持ちを1つにしてラブライブ優勝を目指す。最終回の終わり方としては最高だったと私は感じています。

 あと、このラブライブ東京大会はリモート中継でしたが、これは、今のコロナ禍を反映しての展開でしょう。
 かのん達の住んでいる世界は、コロナウイルスなんて存在しないでしょうから、「3蜜」を恐れる心配はありません。大きな会場で沢山の観客を集めて開催する事もできたでしょう。
 だけど、リモート中継にしたのは、このご時世がかかわっているのだと思いますね。「リモート」は、コロナ禍により生まれた頻出ワード。もし、今のコロナ禍がなければ、リモートワーク、リモートイベントといったものにはあまり注目される事はなく、特定の会場でラブライブをやる事が当たり前だと感じて、大会のステージを自分達で作り、そこで歌とダンスを披露して動画配信するという考えには至らなかったでしょう。
 そのため、今回の感動は、コロナ禍が生み出した産物だと思いますね。考えてみれば、今作のプロジェクト発表から約3か月後に最初の緊急事態宣言を迎えており、リモートによるラブライブは、かなり前からあった構想だったのかもしれませんね。

 ラブライブ東京大会の1位はサニーパッションでした。
 全国大会の経験があるだけに、勝ち方をよく知っている事が、勝敗を分けましたかね。Aパートで、かのんに対して見せた自信は、2人のスクールアイドル経験は生半可じゃない事がうかがえます。
 それに、勝ちたい気持ちの差もあったでしょうか。サニーパッションは勝つのは自分達だと自信を見せた一方、Liella!は、歌う事ができればそれで幸せで、勝つ事に対しては希薄でした。まあ、初出場となれば、仕方のない事かもしれませんが。

 チーム名を決める時にも触れられていましたが、Liella!には、これといった特色がなく、それが、勝ちたい気持ちの薄さに繋がったんじゃないかと思いますね。
 チーム名が決まった時は、自分達は何色でもないが、だからこそ想像しないような色んな光になる事ができると可能性を秘めていましたが、その後は2話続けて個人の成長にスポットが当てられ、そして、今話を迎えました。チームの力はそれほど上がっている訳ではないと思うと、勝ちたい気持ちが薄いのは当然のように思います。
 それに、振り返ってみれば、5人とも、チームとして何か1つの事をやり遂げるよりも、他のメンバーにない自分のやりたい事を叶えるために、このチームに集まっていて、しかも、それは全員達成できているんですよね。人前でしっかり歌えるようになる(かのん)。結ヶ丘でスクールアイドルチームを作ってラブライブに出る(可可)。かのんの隣に立って一緒に何かをやる(千砂都)。センターに立ってスポットライトを浴びる(すみれ)。結ヶ丘が有名になって入学希望者数を増やす(恋)。
 その達成感が気を緩ませて、順位はともあれ自分達の精一杯が出せればそれで良いと感じるようになり、勝ちたい気持ちを生み出せなかったんじゃないかと思いますね。

 しかし、だからこそ、メンバー全員が悔しい気持ちを共有して、ラブライブ優勝に向けて気持ちを1つにできたのは、良い経験になったでしょう。
 メンバーは全員1年生。来年、再来年もラブライブに出場できるチャンスはあります。初出場ながら2位だった事や、勝ちたい気持ちを強く表明した事は、Liella!の多大な可能性が示されたように感じ、今後のメンバーの成長がすごく楽しみになってきました。

 ですが、この物語は、ここで終わり。しかし、この終わり方ですと、2期はあるでしょう。
 2期が始まったら、その時は、ラブライブ優勝に向けてどう頑張っていくのか、どう成長していくのか、熱く注目していきたいですし、これまでに語られなかったメンバーの魅力も楽しみたいですね。2期もやってくれると、強く信じています!


 今話の感想は、これで以上です。
 これで、「ラブライブ!スーパースター!!」全話の感想は書き終わりましたが、これで終わりにはせず、メインキャラ5人の名セリフや、本作を見終えて大きく感じた事など、まとめ記事を後日挙げようと思います。
 来月上旬までには投稿しようと考えています。総評記事も楽しんでいただけると幸いです。



 最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。

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