「キラキラ☆プリキュアアラモード」第16話「キケンな急接近! ゆかりとリオ!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、キラキラパティスリーにて、いちか達は、ジュリオの事を気にしていました。
どうして、いちか達と関係のある人ばかり狙うのか? 長老にも分かりません。
「偶然? それとも、私達を意図的に狙っているのか、分からない・・・。けれど、この流れだと次は・・・。」
~ Aパート ~
それから後日、学校に出かけるゆかりに、祖母は、日曜のお茶会にお点前するかどうか聞きました。
本編では明かされていませんでしたが、祖母の本名は「琴爪 しの」。
ゆかりは何も答えず、しのは、好きにしたらいいと言います。そのまま、家を出るゆかり。
「好きにしたら・・・。」
それからしばらくして、ゆかりは、考え事をしていました。慌ただしい店内にも、ゆかりは動く事はなく、ファンの子達の黄色い声援にも反応しません。
少しして、ゆかりは、両手が塞がって注文を置けないあきらを手伝って、店を出ました。今日はずっと様子がおかしく、いちかは、色々とミスし過ぎて見限られたんじゃないかと考えます。
時が進み、夕方になりました。
「好き・・・。」
「わあ・・・。綺麗・・・。」
「好きなもん選んでええんやで。」
そんな過去を思い出している中、あきらがやって来て、ゆかりを心配します。
「いつも・・・、分からなくなるの・・・。『好き』って、どういうものかしら・・・?」
その直後、リオが声をかけてきました。
あきらは接客、いちかはお菓子作り、ひまりは仕入れ、あおいは力仕事と、4人には特技があるものの、ゆかりはどうなのか?
「悩みがあるなら聞くよ?」
「そうね。内緒よ。」
「随分、私達の事に詳しいのね。どうして?」
「オレ、キラパティのファンだからさ。」
その直後、いちかが慌ててやって来ました。
いちかは、今度の日曜日、皆で遊びに行かないかと誘います。いちかは、ゆかりと一緒に何か面白い事をやりたいと考えていました。
「そうね。いちかが来たら面白い事になるかも。」
ゆかりは、お茶会に来ないかと言います。
そして、日曜日。
「いらっしゃいませ。」
お茶会には、いちか達だけではなく、リオも呼ばれていました。
「一度ゆっくり話してみたかったの。」
そして、和服姿に身を包むいちか達。
あきらは、袴姿です。それぞれに一番合いそうなものをチョイスしたようです。
ゆかりの洗練された茶道に感心するいちか達。
「茶道では、1つ1つの動作に意味があるん。決められた型を繰り返す事で、洗練された作法になるん。」
その後、お菓子を召し上がるよう言われ、いちかは喜々としていただこうとしますが、お菓子をいただくにも作法があります。
いちかは反省しますが、しのは、堅苦しく考える事はないとフォローします。
「作法も大事。そやけど、もっと大事なんは、楽しむ心。」
「楽しむ心・・・。」
「ゆかりにもいつも言うとるんです。楽しゅう生き。心躍る好きな事をし。それが大事。」
「ゆかりは昔から、作法を覚えるんは得意やから。」
その後、リオはお茶をいただきました。リオの作法に、いちか、ひまり、あおいは感心します。
ゆかりは、リオのお点前も見てみたいと言い、リオは乗りました。しのは、教えるよう言いますが、リオは見て覚えたから不要だと返します。
少しして、リオのお茶をいただくゆかり。すると・・・、
「どう?」
「結構なお手前で。」
いちかは、この緊張した雰囲気に耐えかねてか、自分もお点前をやってみたいと言い出しました。
しかし、足がしびれて、転んでしまいます。
しのは、面白い子だと笑いがこぼれます。ゆかりの表情にも笑顔が。
少しして、庭に出たゆかりに、リオが声をかけました。
「ゆかりさんの気持ち、オレ分かるよ。何でもできる。でも、これといった特技はない。だって、自分から本当に何かをしたいと思う気持ちがないから、好きにしろと言われても困ってしまう。」
「その苦しさを紛らわすために、つい人の心を試してしまう。どう?」
「あなたには、分かるのね。」
「ゆかりさん?」
「私には、歳の離れた姉がいるの。家の事は姉が継ぐから、私は勝手気ままに過ごせてる。けど、それが・・・、余計に苦しくて・・・。」
「そうなんだ・・・。」
「両親や祖母は、姉にかかりっきりで、それも・・・。」
「寂しかったね・・・。」
「オレには、何でも話していいんだよ・・・。」
「ありがとう・・・。」
~ Bパート ~
それから少しして、ゆかりにあいさつするいちか。茶室を見ると、前とは内装が変わっていました。
次の客を迎えるための支度中との事。
「お菓子だけでなく、お軸やお花、着物の柄まで、お客様に楽しんでいただくための小さなこだわりが、おもてなしの心になる。お祖母様の受け売りだけど。」
「私、ゆかりさんがお菓子を扱っている時の手が好きなんです。すごく綺麗で優しいから。それって、お茶とお菓子は仲良しコンビだからなんですね!」
直後、いちかは、そのおもてなしの心がキラキラパティスリーに活かせるんじゃないかと、ある事を思い付きました。
少しして、キラキラパティスリーは、このような内装になりました。
題して「海の茶室」だとか。また、スイーツも新作で、「シロイルカいちごだいふく」。
他にも、色んな種類があります。
これは、アンズを合わせています。
青いフルーツは思い付かなかったので、グミで代用。
ひまり、あおい、あきらにも好評です。さらに、いちかは、他の人達にも楽しんでもらいたいと招待状も配っていました。
少しして、沢山のお客さんが入り、お茶会は盛り上がりました。
お茶会は、楽しく終わりました。
「いちかのアイディア勝利ね。」
「ゆかりさんと一緒だからです! こんなに綺麗で、心がバッシャーンってなるおもてなしができるのは、ゆかりさんだけです!」
「バッシャーン、ね。」
「おかげで小さい頃から習ってきた事が役に立ったわ。いちかのおかげよ。」
「私、茶道が好きなのね。」
その頃、店を出たゆかりのファン達は、ゆかりのおもてなしに感激していました。そこにジュリオが現れます。
一方、店の片付けをしている最中のいちか達。あきらは、ゆかりのファンが持っていたハンカチを見つけます。
あきらは走って渡そうと考えますが、ゆかりが行くと言い出しました。
「今日は何だか、いつもはしない事をしてみたいの。」
という事で、あきらはゆかりに任せました。
「ゆかりさん! 戻ってきたら、もっと違うフルーツ大福も試してみましょうね!」
「分かったわ。」
少しして、ゆかりは、ジュリオと、すぐ傍で倒れているゆかりのファン達を見つけます。彼女達がジュリオに襲われたと察したゆかりは変身します。
ジュリオはノワールデコレーションで、ロッドをフレイルに変化。
そして、1対1のバトルが始まります。
マカロンはジュリオの攻撃を回避し続けるものの、少しして、両手首を捕えられてしまいます。
「あれあれー? 何でもできるんじゃなかったの? 期待外れだな。」
「ギブアップ、する? オレと一緒に、闇に染まろう?」
「仲間が来る事を期待している? いつも気まぐれで好き勝手な事をしている君を、みんなが心配なんてするもんか。」
「構ってほしいくせに強がるなよ。本当は弱いクセに。周りの人間はみんな姉にばかり構って、寂しかったんだろ。」
「どうした? 泣いてるのか?」
「違うわよ・・・。面白くて!」
「姉の話、どこで聞いたの?」
「それはお前が・・・、あ・・・。」
「あれはウソ。私に姉はいないわ。」
「確かに、両親も祖母も、私に好きに生きろと言った。それが苦しい時もある。」
「けどね、どんなに苦しくても、私は闇に逃げたりはしないわ。私の性格は、誰のせいでもない。私が自分で選んでこうなったの! 寂しさも憤りも、誰のせいにするつもりもないわ!」
「ま、結構当たってる事も多かったわよ。心理分析。」
ジュリオは怒りのあまり攻撃しますが、マカロンはあっさり回避します。
「型をどれだけ真似ようと、大切なのは心よ。」
そして・・・、
「キラキラル! マカロンジュリエンヌ!」
ジュリオは攻撃を見切ったと感じますが・・・、
「にゃ~ん。」
すると、マカロンの攻撃の軌道が変化。
「油断しちゃった? 可愛いとこあるのね。」
直後、ホイップ達4人がやって来ました。ワンダフルアラモードを放ち、フレイルを潰しました。
その後日、ゆかりは、例の大福をしのに振る舞いました。しのは大福をいただき・・・、
「まだまだやな・・・。」
それを聞いたゆかりは笑い出します。
「何笑ってんねん?」
「だって、まだまだという事は、まだまだもっと楽しめるという事だもの。」
直後、しのは、リオが点てたお茶から不穏な雰囲気を感じた事を話しました。それは、ゆかりも同じです。
今回は、これで終了です。
次回:「最後の実験! 変身できないキュアホイップ!」
今日は、海外でお医者さんをしている母から、手作りのスイーツが届く日です。嬉しくて仕方がないいちかは、キラキラパティスリーには行かず、家でお返しのスイーツを作ります。
買い出しをしていると、いちかはリオと遭遇。リオは親切に買い物袋を家まで運んでくれました。
家に着くと、お母さんから手紙とスイーツが届いているのを見て、いちかは大喜び。しかし、リオは、そんないちかを冷たい表情で見ていて・・・。
【まとめ】
いちか達は、ゆかりの家のお茶会から、おもてなしの精神をキラキラパティスリーに活かし、多くのお客さんを楽しませる事ができました。
あ・・・、ありのまま、今起こった事を話すぜ!
「オレは、琴爪ゆかりの悩みを聞くフリして闇に染めようと思ったら、いつのまにか可愛がられていた」。
な・・・、何を言っているのかわからねーと思うが、オレも何をされたのかわからなかった・・・。
頭がどうにかなりそうだった・・・。催眠術だとか、JK喫茶のオプションサービスだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・。
今話の感想をジュリオ視点で簡単にまとめてみました(笑)。もちろん、この文章は、あのネタの改変です。
まあ、元ネタをよく知っている方からすれば、下手な改変だと思ってるんだろうなあ・・・。他の面白いコメント募集中です。(笑)
という事で、今話はマカロンが強過ぎましたね。
プリキュアシリーズにはよくある精神攻撃でプリキュアを追い詰めると思いきや、逆に敵を弄ぶ。初バトルを思い出させるマカロンらしさ全開だったと思います。
また、姉がいる事がウソだった事には、度肝を抜かれました。いつかゆかりの姉を見てみたいな、と期待して見事に騙された方は多いんじゃないのでしょうか? ついでに、「油断しちゃった? 可愛いとこあるのね」って言われたいとも。(笑)
ジュリオどころか視聴者をもあっと言わせるなんて、ホント、つかみどころがなさ過ぎて面白いですね、この子は。プリキュアシリーズでは、キャラクターカラーが紫の子は学力優秀でも精神的に脆いのが多いというイメージを見事に覆してくれました。こんなのが敵に回ったら恐ろしい・・・。
そんな今話のポイントは「本音と建前と鏡」でしょうか。今話のメインを飾った、ゆかり、ジュリオ、そして、ゆかりに接する事がジュリオに次いで多かったいちかを見て、そう思いました。
まず、「本音」は、いちかの事。いちかは、格式ばったお茶会において作法がてんでダメだったり、「心がバッシャーンってなるおもてなしができる」と言ったりなど、今話においては、人一倍子供っぽさが目立っていたと思います。
しかし、それだけに、いちかの言動には、ウソ偽りのない「本音」があったように思いますね。いちかの言動は子供っぽかったものの、純粋さがあり、それが、ゆかりを笑顔にさせているのでしょう。ウソの笑顔で、誰かを笑顔にさせるなんて事はできないですよね。
ゆかりが、いちかを見て面白いと感じるのも納得です。
次に「建前」というのは、ジュリオの事。まあ、彼については、語らなくてもいいでしょう。Aパートラストで「何でも話していい」と言ったのは、ゆかりを引き入れるためのウソである事が明白ですし。
最後に、「鏡」というのは、ゆかりの事。今話を見終えて、ゆかりは、相手が本音で話していれば本音で、建前で話してくれば建前で返しているように思いますね。
本音については、いちかの子供っぽい純粋な言動には、「おかげで小さい頃から習ってきた事が役に立ったわ。いちかのおかげよ」とか「私、茶道が好きなのね」と、偽りのない想いで返していますし、Bパートラストの「まだまだ」という祖母の言葉にも、まだまだ楽しめる余地があると笑顔で返しています。
特に、後者については、孫可愛さから「上手だ」と言われたところで、何のプラスにもならなかったでしょう。ゆかりは、相手の考えを察する事に長けているように思いますので、すぐに建前だと感じ取って、嫌気を感じたと思われます。
多少辛辣な意見でも、ゆかりにとっては、本音の方が面白いと思っているのかもしれませんね。
一方、建前については、リオとのやりとりに表れていて、それも、姉がいるために構ってもらえないと本気のようなウソを語っていたのは、高度さを感じました。
茶道は「おもてなし」の精神が大事ではあるものの、気に入らない客を相手にする事もあるでしょう。しかし、そんな客にも楽しんでもらうよう努めなければならないと思うと、建前は必要でしょうね。それも、相手に簡単に悟られないくらいの高度さが。
ゆかりは、つかみどころがなく、近寄り難い雰囲気もあるものの、しかし、「心」の対話を楽しむ面白い子だと感じました。
そんな訳で、ゆかりに、ジュリオ = リオだと確信を持たれ、次回以降、ジュリオの行動も変わってくる事でしょう。今までのように余裕綽々でいちか達に近付く事はできないと思われます。
とはいえ、次回では、いちかとリオが接触しますが、いちかからキラキラルを奪うと思われ、行動は激化するでしょう。そして、ストーリーはどう進むのか、しっかり見ていきたいと思います。
~ オープニング前 ~
ある日、キラキラパティスリーにて、いちか達は、ジュリオの事を気にしていました。
どうして、いちか達と関係のある人ばかり狙うのか? 長老にも分かりません。
「偶然? それとも、私達を意図的に狙っているのか、分からない・・・。けれど、この流れだと次は・・・。」
~ Aパート ~
それから後日、学校に出かけるゆかりに、祖母は、日曜のお茶会にお点前するかどうか聞きました。
本編では明かされていませんでしたが、祖母の本名は「琴爪 しの」。
ゆかりは何も答えず、しのは、好きにしたらいいと言います。そのまま、家を出るゆかり。
「好きにしたら・・・。」
それからしばらくして、ゆかりは、考え事をしていました。慌ただしい店内にも、ゆかりは動く事はなく、ファンの子達の黄色い声援にも反応しません。
少しして、ゆかりは、両手が塞がって注文を置けないあきらを手伝って、店を出ました。今日はずっと様子がおかしく、いちかは、色々とミスし過ぎて見限られたんじゃないかと考えます。
時が進み、夕方になりました。
「好き・・・。」
「わあ・・・。綺麗・・・。」
「好きなもん選んでええんやで。」
そんな過去を思い出している中、あきらがやって来て、ゆかりを心配します。
「いつも・・・、分からなくなるの・・・。『好き』って、どういうものかしら・・・?」
その直後、リオが声をかけてきました。
あきらは接客、いちかはお菓子作り、ひまりは仕入れ、あおいは力仕事と、4人には特技があるものの、ゆかりはどうなのか?
「悩みがあるなら聞くよ?」
「そうね。内緒よ。」
「随分、私達の事に詳しいのね。どうして?」
「オレ、キラパティのファンだからさ。」
その直後、いちかが慌ててやって来ました。
いちかは、今度の日曜日、皆で遊びに行かないかと誘います。いちかは、ゆかりと一緒に何か面白い事をやりたいと考えていました。
「そうね。いちかが来たら面白い事になるかも。」
ゆかりは、お茶会に来ないかと言います。
そして、日曜日。
「いらっしゃいませ。」
お茶会には、いちか達だけではなく、リオも呼ばれていました。
「一度ゆっくり話してみたかったの。」
そして、和服姿に身を包むいちか達。
あきらは、袴姿です。それぞれに一番合いそうなものをチョイスしたようです。
ゆかりの洗練された茶道に感心するいちか達。
「茶道では、1つ1つの動作に意味があるん。決められた型を繰り返す事で、洗練された作法になるん。」
その後、お菓子を召し上がるよう言われ、いちかは喜々としていただこうとしますが、お菓子をいただくにも作法があります。
いちかは反省しますが、しのは、堅苦しく考える事はないとフォローします。
「作法も大事。そやけど、もっと大事なんは、楽しむ心。」
「楽しむ心・・・。」
「ゆかりにもいつも言うとるんです。楽しゅう生き。心躍る好きな事をし。それが大事。」
「ゆかりは昔から、作法を覚えるんは得意やから。」
その後、リオはお茶をいただきました。リオの作法に、いちか、ひまり、あおいは感心します。
ゆかりは、リオのお点前も見てみたいと言い、リオは乗りました。しのは、教えるよう言いますが、リオは見て覚えたから不要だと返します。
少しして、リオのお茶をいただくゆかり。すると・・・、
「どう?」
「結構なお手前で。」
いちかは、この緊張した雰囲気に耐えかねてか、自分もお点前をやってみたいと言い出しました。
しかし、足がしびれて、転んでしまいます。
しのは、面白い子だと笑いがこぼれます。ゆかりの表情にも笑顔が。
少しして、庭に出たゆかりに、リオが声をかけました。
「ゆかりさんの気持ち、オレ分かるよ。何でもできる。でも、これといった特技はない。だって、自分から本当に何かをしたいと思う気持ちがないから、好きにしろと言われても困ってしまう。」
「その苦しさを紛らわすために、つい人の心を試してしまう。どう?」
「あなたには、分かるのね。」
「ゆかりさん?」
「私には、歳の離れた姉がいるの。家の事は姉が継ぐから、私は勝手気ままに過ごせてる。けど、それが・・・、余計に苦しくて・・・。」
「そうなんだ・・・。」
「両親や祖母は、姉にかかりっきりで、それも・・・。」
「寂しかったね・・・。」
「オレには、何でも話していいんだよ・・・。」
「ありがとう・・・。」
~ Bパート ~
それから少しして、ゆかりにあいさつするいちか。茶室を見ると、前とは内装が変わっていました。
次の客を迎えるための支度中との事。
「お菓子だけでなく、お軸やお花、着物の柄まで、お客様に楽しんでいただくための小さなこだわりが、おもてなしの心になる。お祖母様の受け売りだけど。」
「私、ゆかりさんがお菓子を扱っている時の手が好きなんです。すごく綺麗で優しいから。それって、お茶とお菓子は仲良しコンビだからなんですね!」
直後、いちかは、そのおもてなしの心がキラキラパティスリーに活かせるんじゃないかと、ある事を思い付きました。
少しして、キラキラパティスリーは、このような内装になりました。
題して「海の茶室」だとか。また、スイーツも新作で、「シロイルカいちごだいふく」。
他にも、色んな種類があります。
これは、アンズを合わせています。
青いフルーツは思い付かなかったので、グミで代用。
ひまり、あおい、あきらにも好評です。さらに、いちかは、他の人達にも楽しんでもらいたいと招待状も配っていました。
少しして、沢山のお客さんが入り、お茶会は盛り上がりました。
お茶会は、楽しく終わりました。
「いちかのアイディア勝利ね。」
「ゆかりさんと一緒だからです! こんなに綺麗で、心がバッシャーンってなるおもてなしができるのは、ゆかりさんだけです!」
「バッシャーン、ね。」
「おかげで小さい頃から習ってきた事が役に立ったわ。いちかのおかげよ。」
「私、茶道が好きなのね。」
その頃、店を出たゆかりのファン達は、ゆかりのおもてなしに感激していました。そこにジュリオが現れます。
一方、店の片付けをしている最中のいちか達。あきらは、ゆかりのファンが持っていたハンカチを見つけます。
あきらは走って渡そうと考えますが、ゆかりが行くと言い出しました。
「今日は何だか、いつもはしない事をしてみたいの。」
という事で、あきらはゆかりに任せました。
「ゆかりさん! 戻ってきたら、もっと違うフルーツ大福も試してみましょうね!」
「分かったわ。」
少しして、ゆかりは、ジュリオと、すぐ傍で倒れているゆかりのファン達を見つけます。彼女達がジュリオに襲われたと察したゆかりは変身します。
ジュリオはノワールデコレーションで、ロッドをフレイルに変化。
そして、1対1のバトルが始まります。
マカロンはジュリオの攻撃を回避し続けるものの、少しして、両手首を捕えられてしまいます。
「あれあれー? 何でもできるんじゃなかったの? 期待外れだな。」
「ギブアップ、する? オレと一緒に、闇に染まろう?」
「仲間が来る事を期待している? いつも気まぐれで好き勝手な事をしている君を、みんなが心配なんてするもんか。」
「構ってほしいくせに強がるなよ。本当は弱いクセに。周りの人間はみんな姉にばかり構って、寂しかったんだろ。」
「どうした? 泣いてるのか?」
「違うわよ・・・。面白くて!」
「姉の話、どこで聞いたの?」
「それはお前が・・・、あ・・・。」
「あれはウソ。私に姉はいないわ。」
「確かに、両親も祖母も、私に好きに生きろと言った。それが苦しい時もある。」
「けどね、どんなに苦しくても、私は闇に逃げたりはしないわ。私の性格は、誰のせいでもない。私が自分で選んでこうなったの! 寂しさも憤りも、誰のせいにするつもりもないわ!」
「ま、結構当たってる事も多かったわよ。心理分析。」
ジュリオは怒りのあまり攻撃しますが、マカロンはあっさり回避します。
「型をどれだけ真似ようと、大切なのは心よ。」
そして・・・、
「キラキラル! マカロンジュリエンヌ!」
ジュリオは攻撃を見切ったと感じますが・・・、
「にゃ~ん。」
すると、マカロンの攻撃の軌道が変化。
「油断しちゃった? 可愛いとこあるのね。」
直後、ホイップ達4人がやって来ました。ワンダフルアラモードを放ち、フレイルを潰しました。
その後日、ゆかりは、例の大福をしのに振る舞いました。しのは大福をいただき・・・、
「まだまだやな・・・。」
それを聞いたゆかりは笑い出します。
「何笑ってんねん?」
「だって、まだまだという事は、まだまだもっと楽しめるという事だもの。」
直後、しのは、リオが点てたお茶から不穏な雰囲気を感じた事を話しました。それは、ゆかりも同じです。
今回は、これで終了です。
次回:「最後の実験! 変身できないキュアホイップ!」
今日は、海外でお医者さんをしている母から、手作りのスイーツが届く日です。嬉しくて仕方がないいちかは、キラキラパティスリーには行かず、家でお返しのスイーツを作ります。
買い出しをしていると、いちかはリオと遭遇。リオは親切に買い物袋を家まで運んでくれました。
家に着くと、お母さんから手紙とスイーツが届いているのを見て、いちかは大喜び。しかし、リオは、そんないちかを冷たい表情で見ていて・・・。
【まとめ】
いちか達は、ゆかりの家のお茶会から、おもてなしの精神をキラキラパティスリーに活かし、多くのお客さんを楽しませる事ができました。
あ・・・、ありのまま、今起こった事を話すぜ!
「オレは、琴爪ゆかりの悩みを聞くフリして闇に染めようと思ったら、いつのまにか可愛がられていた」。
な・・・、何を言っているのかわからねーと思うが、オレも何をされたのかわからなかった・・・。
頭がどうにかなりそうだった・・・。催眠術だとか、JK喫茶のオプションサービスだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・。
今話の感想をジュリオ視点で簡単にまとめてみました(笑)。もちろん、この文章は、あのネタの改変です。
まあ、元ネタをよく知っている方からすれば、下手な改変だと思ってるんだろうなあ・・・。他の面白いコメント募集中です。(笑)
という事で、今話はマカロンが強過ぎましたね。
プリキュアシリーズにはよくある精神攻撃でプリキュアを追い詰めると思いきや、逆に敵を弄ぶ。初バトルを思い出させるマカロンらしさ全開だったと思います。
また、姉がいる事がウソだった事には、度肝を抜かれました。いつかゆかりの姉を見てみたいな、と期待して見事に騙された方は多いんじゃないのでしょうか? ついでに、「油断しちゃった? 可愛いとこあるのね」って言われたいとも。(笑)
ジュリオどころか視聴者をもあっと言わせるなんて、ホント、つかみどころがなさ過ぎて面白いですね、この子は。プリキュアシリーズでは、キャラクターカラーが紫の子は学力優秀でも精神的に脆いのが多いというイメージを見事に覆してくれました。こんなのが敵に回ったら恐ろしい・・・。
そんな今話のポイントは「本音と建前と鏡」でしょうか。今話のメインを飾った、ゆかり、ジュリオ、そして、ゆかりに接する事がジュリオに次いで多かったいちかを見て、そう思いました。
まず、「本音」は、いちかの事。いちかは、格式ばったお茶会において作法がてんでダメだったり、「心がバッシャーンってなるおもてなしができる」と言ったりなど、今話においては、人一倍子供っぽさが目立っていたと思います。
しかし、それだけに、いちかの言動には、ウソ偽りのない「本音」があったように思いますね。いちかの言動は子供っぽかったものの、純粋さがあり、それが、ゆかりを笑顔にさせているのでしょう。ウソの笑顔で、誰かを笑顔にさせるなんて事はできないですよね。
ゆかりが、いちかを見て面白いと感じるのも納得です。
次に「建前」というのは、ジュリオの事。まあ、彼については、語らなくてもいいでしょう。Aパートラストで「何でも話していい」と言ったのは、ゆかりを引き入れるためのウソである事が明白ですし。
最後に、「鏡」というのは、ゆかりの事。今話を見終えて、ゆかりは、相手が本音で話していれば本音で、建前で話してくれば建前で返しているように思いますね。
本音については、いちかの子供っぽい純粋な言動には、「おかげで小さい頃から習ってきた事が役に立ったわ。いちかのおかげよ」とか「私、茶道が好きなのね」と、偽りのない想いで返していますし、Bパートラストの「まだまだ」という祖母の言葉にも、まだまだ楽しめる余地があると笑顔で返しています。
特に、後者については、孫可愛さから「上手だ」と言われたところで、何のプラスにもならなかったでしょう。ゆかりは、相手の考えを察する事に長けているように思いますので、すぐに建前だと感じ取って、嫌気を感じたと思われます。
多少辛辣な意見でも、ゆかりにとっては、本音の方が面白いと思っているのかもしれませんね。
一方、建前については、リオとのやりとりに表れていて、それも、姉がいるために構ってもらえないと本気のようなウソを語っていたのは、高度さを感じました。
茶道は「おもてなし」の精神が大事ではあるものの、気に入らない客を相手にする事もあるでしょう。しかし、そんな客にも楽しんでもらうよう努めなければならないと思うと、建前は必要でしょうね。それも、相手に簡単に悟られないくらいの高度さが。
ゆかりは、つかみどころがなく、近寄り難い雰囲気もあるものの、しかし、「心」の対話を楽しむ面白い子だと感じました。
そんな訳で、ゆかりに、ジュリオ = リオだと確信を持たれ、次回以降、ジュリオの行動も変わってくる事でしょう。今までのように余裕綽々でいちか達に近付く事はできないと思われます。
とはいえ、次回では、いちかとリオが接触しますが、いちかからキラキラルを奪うと思われ、行動は激化するでしょう。そして、ストーリーはどう進むのか、しっかり見ていきたいと思います。