ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

子供から大人まで-ドコモが狙う「決済」革命

2006å¹´04月05æ—¥ | è²¨å¹£ã€ãƒã‚¤ãƒ³ãƒˆ
いよいよドコモが本腰を入れてクレジット業務に、いや小口決済のあり方を変えようとしている。これまで「iD」ブランドでクレジット業務に参画していたとはいえ、実質的にはその「iD」は「VISA」などと同じように直接のサービス提供者というよりも1つのプラットフォームであり、実際にはそれを活用し広げてくれるパートナーとしての三井住友カードが必要だった。しかし今回、それさえもドコモ自身がやってしまおうというのだ。

 NTTドコモ、通話料金と合わせて請求する独自クレジットブランド「DCMX」を開始 - CNET Japan

ただ率直にいうと、この名前は失敗だろう。これまで「iモード」「おサイフケータイ」など絶妙なネーミングを行ってきたわけだけれど、「iD」「DCMX」はまぁ、ちょっとなじみにくい。意外とこういう部分が普及を遅らせるかもなぁ、などと思ってしまう。

それはそれとして本題に。このサービスの凄さは、(1)1万円までサインなしに利用できること(与信枠)、(2)クレジットへの登録が簡易であること、(3)12歳~20歳までの通常クレジットカードを持てない層にも利用可能としたこと。

EdyにしろSuicaにしろ、通常、電子マネーで利用する金額は月1万程度だろう。となるとこのサインレスで1万円まで利用できるというのはまさにプリペイドタイプの電子マネーと競業する。これまでもこのポストペイド型サービスの登場がプリペイド型サービスをつぶす可能性があることは述べてきたけれど、まさにそれが実現されてしまう。

またクレジットへの登録が数秒で済むというのも大事だ。特に今回ドコモが自ら提供するということで、端末にDCMXアプリを標準搭載するということも可能となる。これは普及にむけて大きなアドバンテージをもつことになる。

通常クレジットカードをもてない12歳~20歳までを対象に、毎月の通話料金と一緒に引き落とし可能なサービスを提供するというのも非常に大きいだろう。このこと自体がいいことなのか悪いことなのかは分からないが、例えばネット上のサービス、ECを利用する際にクレジットカードが使えるかどうかということは大きい。これによって子供から大人までが全てケータイを決済手段として利用することが可能になるのだ。いやいや満を持してのサービスの提供といったところだろう。

と、忘れてはならないのが、ドコモ自身が相当気合をいれて利用エリアを拡大しているということ。昨日、Suicaとの共通カードリーダーの設置を発表したばかりだけれど、既にam/pm全店舗、ファミリーマート全店舗、ローソン全店舗、イオングループ各店などでの導入がアナウンスされており、これにSuica対応の店舗などを追加した上で、iDの利用店舗は1年間で10万店になる予定。

まだまだ都市部が中心だろうがこれだけの規模が対応可能となれば、あとは雪崩式に増えていくだろう。

これはまさにこれまでのリアルな貨幣を中心とした決済のあり方を変えるターニングポイントになるのかもしれない。

 iDとSuicaが共闘!Edyの難しい選択

 ドコモのクレカ「iD」が国際ブランドである理由

 ドコモの狙う新しい「決済」プラットフォーム

 「円」は電子マネーになるか-情報としての貨幣流通がもたらすもの



コメントを投稿