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◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)10日目 パリ五輪・陸上競技の10日目のイブニングセッションで行われた女子やり投で、北口榛花(JAL)が65m80をマークして金メダルを獲得した。今大会、陸上競技で初のメダルをもたらしたこの金メダルは、日本女子トラック&フィールド初の快挙。陸上競技の金メダルは2004年アテネ五輪(男子ハンマー投・室伏広治/女子マラソン・野口みずき)以来となる。昨年のブダペスト世界選手権を制しており、真の世界一となった。 この快挙までの今季の道のりは苦しい日々だった。 5月13日、夜。大学時代から通う東池袋の治療院「SSSA」に北口、トレーナーのチーム、解剖学的立位肢位のアドバイスを受ける足立和隆氏、姿勢の測定などを担う東京有明医療大の小山浩司氏、そして家族も交えて緊急ミーティングが開かれた。 「春に身体が硬直して動かなくなりました」 帰国直前のスペイ
昨年10月のシカゴマラソンで2時間0分35秒の世界新記録を打ち立てたケルヴィン・キプトゥム(ケニア)が交通事故でこの世を去った。各紙が一斉に報じている。 ケニア・エルドレッドのカプタガット・ロードで、同乗していたガルヴェ・ハキジマナ・コーチとともに亡くなったことを、キプトゥムの家族や現地交通局が認めた。 キプトゥムは昨年12月に24歳になったばかり。ケニア西部のチェプコリオ出身で、トラックでの実績はほとんどないなか、ハーフマラソンで結果を残し、20年には丸亀国際ハーフマラソンにも出場している。同年12月にはバレンシアハーフで58分42秒をマーク。若手の有力選手としてみられるようになった。 22年12月にバレンシアで2時間1分53秒と鮮烈なマラソンデビューを飾ると、昨年は4月にロンドンで雨にもかかわらず2時間1分25秒の歴代2位の好タイムで優勝。10月のシカゴでは母国の英雄、エリウド・キプチ
8月19日から27日にハンガリー・ブダペストで行われた世界選手権。女子やり投の日本代表選手が予選に臨む際にスパイクのピンを変更するという事案があった。 同種目で対象となったのは斉藤真理菜(スズキ)と上田百寧(ゼンリン)の2人。検定員による予選の前の用具チェックの際、スパイクのピンを交換させられたという。 選手が用意していたのはどの大会でも使用してきた9mmの平行ピンで、世界陸連(WA)が事前に示している規定に沿ったもの。ただ、検定員から「ピットを傷める」という理由から変更を指示されたという。 もちろん、メーカーが製作している規定内のピンであるが、検定員の手元に用意されていた見本の写真が掲載されている資料に載っていなかったため、「見たことがないから」と現場にいた検定員が独断で判断した。その場でピンを外され、別のピンを手で締められたという。 日本陸連はその事象を踏まえて即刻、現場で抗議を行って
第8回全国中学生クロスカントリー大会(2月5日/滋賀・希望が丘文化公園)のエントリーしていたドルーリー朱瑛里(鶴山3岡山)が欠場することが2月3日、明らかになった。 ドルーリーは代理人の弁護士を通じて「これまでに大会に出場した際に行われてきた報道や、大会での周りの人からされた撮影や声かけの対処に不安を感じた」と欠場理由を挙げ、「クロカンは走ったことがなく、挑戦したい気持ちで申し込みをしましたが、やむを得ず出場しない決断をしました」と心境を明かす。 その上で、「関係者の皆さまには、急に出場を取りやめるかたちを取ってしまったこと申し訳なく思っています。応援を予定してくださっていた方々にも、申し訳なく思っています」としている。 昨夏の全中1500mを制したドルーリーは、1月15日の全国都道府県対抗女子駅伝3区で驚異的な区間新記録を樹立し、一気に日本中の注目を集めることになった。そうしたなか、近隣
◇第99回箱根駅伝・往路(1月2日:東京・大手町~神奈川・箱根町/5区間107.5km) 第99回箱根駅伝の往路が行われ、往路優勝を果たした駒大の2区に入ったのが田澤廉(4年)だった。 序盤は「抑えて入り」、徐々に上げていく。一時はトップに立ったものの、最後は中大・吉居大和(3年)に突き放された。田澤の走りを知っていれば、本調子ではないのは明らかだった。 実は12月上旬に新型コロナウイルスの陽性反応が出ていたことを明かす。高熱も出て、咳も止まらなかった。「そこから1週間は歩いてもいない」。自身をもってして「やばい状態」だったと振り返り、「合宿できないまま練習は2週間くらいしかできなかった」と言う。 だが、そんな状況でも大八木弘明監督が2区に送り出したのは田澤。3冠の懸かる大舞台。期待の証であり、その期待に応えられると信じていたからこそだろう。そして、田澤はそれに応えてみせる。「言い訳にして
第97回箱根駅伝を終え、主催する関東学連は沿道の観戦者数について、大会本部調べで往路・復路合わせて約18万人となり、前年比で約85%減少していたと発表した。 関東学連の有吉正博会長は「大会の開催にあたり、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、新聞やテレビ、ラジオ、交通広告、箱根駅伝の公式サイトなどを通じ、沿道での観戦や応援を控えていただくよう広く呼びかけてまいりました」と述べ、「沿道の観戦者数が大幅に減少したのは多くの皆様にこうした呼びかけにご理解いただいた結果」と感謝を伝えた。 関東学連は「応援したいから、応援に行かない。」のキャッチコピーを掲げ、当日はスタート・フィニッシュ、中継所は立ち入り禁止とし、黄色いジャンパーを着た学生補助員たちがプラカードを掲げるなどして立ち止まっての観戦を呼びかけるなどしていた。 例年に比べるといずれの区間も人は少なかったものの、大手町のフィニッシュ近
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