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【お問い合わせ先】 東邦大学医療センター 大森病院 臨床検査部 〒143-8541 東京都大田区大森西6-11-1 TEL:03-3762-4151(代表) 肝臓関連のコラムは3回目になりますが、今回は飲み会の前に飲むことが浸透してきているウコンと肝疾患について話したいと思います。 まず、一般的にお酒の前によく飲まれているウコンは「秋ウコン」という種類になります。英語名では「ターメリック」と呼ばれ、香辛料の名前としても耳にしたことがあるのではないでしょうか。この秋ウコンは他の種類のウコンに比べクルクミンと呼ばれるポリフェノールの1種が豊富に含まれており、これが二日酔いなどのお酒の対策に効果があると言われています。 ウコンは本当に二日酔いに効くのかということは、まだ様々な議論がなされているようなので今回のコラムではお話ししません。このコラムでは、最近報告されているウコンと健康被害について中心
東北大学の田中雅臣准教授らとの論文 "Kilonova from post-merger ejecta as an optical and near-Infrared counterpart of GW170817" PASJ Vol.69(2017), article id. 102 が2019年欧文研究報告論文賞を受賞しました。
先月中旬に「米国で(新型ではない)インフルエンザの猛威が続いていて、 今シーズンの感染者は全米で少なくとも2600万人、 死者は少なくとも1万4000人」というニュースを耳にしました。 インフルエンザで1万人以上が亡くなるのか? 日本はどうなのだろうか。 と思い、人口動態統計の死因別死亡数を調べてみました [1]。 横軸は西暦、縦軸はインフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く) を 死因とする死亡数です。米国に比べ人口が少ないといえども、数字が大きく違います。 それは、「インフルエンザ超過死亡」という考え方が理由のようです。 これについては、明日、書きます。 [1]平成30年人口動態統計. 上巻 死亡 第5-29表 「感染症による死因(感染症分類)別にみた年次別死亡数及び死亡率(人口10万対)」
「横紋筋融解症」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。“筋肉が溶ける”…文字面から連想すると、不気味な印象を受けます。それでは「横紋筋融解症」とは一体何なのでしょうか。 横紋筋とは、心臓を動かす「心筋」と体を動かす「骨格筋」を指します。横紋筋融解症は、特に骨格筋に見られ、骨格筋を構成する筋細胞が融解・壊死することで、筋肉痛や脱力を生じる病態です。そのまま放っておくと、起き上がることや歩行が困難になり、腎不全などを合併し、回復に長期間を要すことがあります。 骨格筋が融解すると、骨格筋細胞に含まれる様々な物質が血中に大量に放出され、それらの代表としてミオグロビンとクレアチンキナーゼ(CK)が挙げられます。どちらも骨格筋が融解後、血液を介して腎臓に到達すると物理的に尿細管閉塞になり、急性腎不全を来します。ミオグロビンは尿中に排出されると尿が赤褐色を呈し、血尿のような色になります。この特徴的な
指定されたファイルが見つかりません。 このページはリニューアルによって削除されたか、 入力されたURLが間違っています。 学校法人東邦大学トップページ より、 該当するページをご覧ください。
みなさんは、感情表出と言う言葉をお聞きになったことはありますか?この言葉も、あちこちで伝えられていることなので、すでにご存知の方も多いのではないかと思いますが、「再発」や「ストレス対処」には欠かせないお話なので、この場でもお伝えしておきたいと思います。 さて、私たちは、生活の中で、沢山の人と関わっています。皆さんが、お仕事をされていれば職場の上司や、仲間、学校に行っていれば、先生や同級生、先輩、後輩・・・プライベートの友人・・・個々で上げたらきりがないくらい沢山の人と関わっているのです。そして、その中でも、多くの時間を共にするのが、ご家族なのではないでしょうか?過度のストレスを避ける環境調整を考えるうえで重要なものの1つに、家族がご本人に接する際感情表現の仕方、いわゆる感情表出(Expressed Emotion:EE)があります。 1960年代の英国では、退院した患者さんは家族のもとで暮
子宮頸部異形成は、子宮頸がんの前段階(前がん病変)です。別名で子宮頸部上皮内腫瘍(Cervical Intraepithelial Neoplasia:略してCIN)とも呼ばれます。近年わが国において、子宮頸がんや子宮頸部異形成は、20~30歳代の女性に急速に増加しています。子宮頸部異形成はその病変の程度によって、軽度異形成(CIN1)、中等度異形成(CIN2)、高度異形成・上皮内がん(CIN3)の3種類があります。 子宮頸部の扁平上皮病変は、軽度異形成、中等度異形成、高度異形成・上皮内がん、微小浸潤扁平上皮がん、浸潤がんと段階的に進展することがわかっています。一方で、腺病変に関しては腺異形成と呼ばれる病変から上皮内腺がん、微小浸潤腺がん、浸潤腺がんと進展すると考えられていますが、その自然史は未だ明らかになっていません。 子宮頸部異形成は自覚症状を示さないことが多く、子宮頸がん検診(細胞診
【お問い合わせ先】 東邦大学医療センター 大森病院 臨床検査部 〒143-8541 東京都大田区大森西6-11-1 TEL:03-3762-4151(代表) セロトニンは現在、カルチノイド症候群などの診断のため、検査項目として用いられています。カルチノイド症候群は悪性のカルチノイドがセロトニンを分泌し、それにより動悸や腹痛、嘔吐などの症状が起こる病気です。セロトニンの基準値は0.04~0.35μg/mL(血漿)ですが、カルチノイド症候群ではセロトニンは高値を示します。一方うつ病などではセロトニンが低値になると言われています。セロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある伝達物質です。そのためセロトニンを増やすことで精神的な安定が得られると言われ、最近では「幸福物質」や「幸せホルモン」と呼ばれテレビなどでも取り上げられるようになりました。 自律神経には
精神疾患に対して偏見を持たないようにしましょう。どのような病気でもそうですが、病気を恥だと考えること(スティグマ)についても、あってはならないことです。 20世紀半ばまで薬物療法が無く、統合失調症が不治の病と考えられていた時代があったことは事実です。しかし、その後の薬物療法の進歩により、悲観的な時代は20世紀までのこととなりました。よくみられる疾患を治すために、通院したり内服することに関しては他の疾患と変わりありません。精神疾患への気づきと教育によって統合失調症のスティグマを減らすことは重要な課題です。なぜなら、精神障害に対する無知に基づくスティグマと偏見は不当に患者さんやその家族に損失をもたらしかねないからです。そのために、何ができるでしょうか。問題は、それぞれの心の中にあるようです。 まず固定概念や先入観の問題があります。悪く言えば人を色眼鏡で見るということです。いくつか例を挙げれば、
私たちの体の中には数多くのホルモンが存在しています。その一つであるステロイドホルモンには、女性ホルモン、男性ホルモンなどの性ホルモンや、副腎皮質でつくられる糖質コルチコイド、鉱質コルチコイドがあります。身体を維持するために重要な働きをしているホルモンですが、大量に服用した場合に、このような体内での本来の働き(生理作用)と異なった働き(薬理作用)がみられます。 膠原病の治療に用いられる「ステロイド」とは糖質コルチコイドのことです。 膠原病の原因はまだはっきりわかっていませんが、免疫異常(本来は外敵に対して働く免疫反応が、自分の体の成分に対して働いてしまう自己免疫現象)や炎症が病気の進行に大きく関わっていると考えられています。ステロイドは、このような免疫反応や炎症を抑制することによって治療に役立つと考えられています。ただし、注意しておかなければいけないのは、正常な免疫反応も抑えてしまうというこ
米国泌尿器科学会(1996年)のEDの定義は「満足のいく性行為に十分な勃起を達成できない、もしくは維持できないこと」となっている。日本におけるEDの有病率は、1998年の白井らの報告によると完全型ED(常にできない)、中等症ED(しばしばできない)を合計すると1130万人(40代が20%前後、50代が40%前後、60代が60%前後)と高い有病率を示し、軽症ED(たまにできない)を含むとそれ以上がEDと報告されています。また、男性不妊の原因の20.7%が勃起障害であることも判明してきました。EDの分類は、身体に問題のない機能性と問題のある器質性に分けられます。機能性には心因性と精神病性、器質性は血管性、神経性、内分泌性、陰茎性に分類されるが心理的なものやそれぞれの身体的障害が重複する場合もあります。 1999年3月にphosphodiesterase type5 inhibitor(PDE5
腎臓には「糸球体」と呼ばれるろ過器と「尿細管」と呼ばれる必要なものと不必要なものをふるい分ける細長い管があり、それらを一組にして「ネフロン」と呼んでいます。ネフロンは片方の腎臓に100万個、もう片方に100万個あり、約200万個存在します。腎臓の働きが低下するということはこのネフロンが減少していることを意味しています。ネフロンが減少すると残されたネフロンは過重労働を強いられます。「糸球体過剰ろ過」と呼ばれる状態です。糸球体過剰ろ過により残されたネフロンが少なくなれば少なくなるほどその速度をあげて痛んでいきます。 「残されたネフロンに負担のないように腎臓を大事に使いましょう。」という考え方が「腎保護療法」という考え方です。 現代社会において日本人の平均食塩摂取量は13gです。サバンナの動物たちの食塩摂取量は2g程度ですから、いかに食塩摂取量が多いかわかります。塩辛いものを食べるとのどが渇きま
射精現象は、seminal emission(精液が後部尿道へ排出される現象)、ejaculation(狭義の射精:後部尿道に排出された精液が体外へ射出される現象)、内尿道口の閉鎖(射精時に精液がぼうこう内に逆流しないようにする)の3つの現象からなっています。 seminal emissionと内尿道口の閉鎖の神経支配は、陰茎刺激などによる性的興奮が中脳、延髄をへて射精中枢(胸腰髄)へ伝えられ、腰内臓神経、上下腹神経、下腹神経、骨盤神経叢、精路の順に刺激が伝わります。 一方、精液の射出は、外括約筋、球海綿体筋、坐骨海綿体筋の律動的収縮によっておこりこれらの筋群は陰部神経の支配を受けています。 その他、大内臓神経(胸髄由来)-副腎髄質系のカテコラミンの内分泌機構によっても射精現象が修飾されていること示唆する知見が得られています。
プリアピズムpriaipismともいい、勃起が4時間以上継続している状態を持続勃起症と呼びます。持続勃起症には陰茎海綿体内の血液の戻りが悪く虚血状態になる静脈性持続勃起症と陰茎海綿体内の動脈が破れ動脈血が常に流入する動脈性持続勃起症があります。 静脈性持続勃起症は、陰茎海綿体内の血液の入れ替えができなくなり海綿体内の組織が虚血に陥り発症から6時間で組織が壊死し始めます。海綿体組織が壊死すれば器質性勃起障害になります。 痛みを伴う硬い勃起が4時間続いたらすぐに泌尿器科を受診しましょう。 一方、動脈性持続勃起症は動脈血が常に流入する痛みを伴わない柔らかい勃起の場合があり緊急性はありません。 動脈性持続勃起症の原因は陰茎打撲とくに会陰部打撲が多く、静脈性持続勃起症の原因には陰茎海綿体注射、飲酒や薬物治療、鎌状赤血球性貧血、白血病などがあります。 動脈性持続勃起症の症状は、陰茎の硬度は不完全な状態
心臓血管外科全般ですが、特に虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞・梗塞後の合併症など)に対する外科治療を行っています。特徴は肝炎、エイズ、免疫反応を防ぐため患者自身の血液を予め採取、赤血球・血小板・血漿に分離・冷凍保存しておき手術時に解凍使用することです。 術後は他施設とも協力し的確な心臓リハビリテーションを行いQOLの向上に努め、他科とも密な連携で行っています。
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