岡田尊司さんの著作『愛着障害―子ども時代を引きずる人々』を学んでいます。岡田さんは本書で、『愛着』は人と人の絆を結ぶ能力で、人格の土台の基となり、『愛着のスタイル』は対人関係だけではなく、成長や仕事、人生の姿勢に大きく影響することを説明しています。また岡田さんは、精神的なトラブルの多くや家庭問題、虐待や非行、犯罪や発達障害の根底には愛着の問題が関係しているとも指摘しています。 本書を読み解くことで、人が抱える生き辛さを愛着視点から理解でき、生き辛さを解消するヒントを見つけることができます。また家族や職場の人、友人等の愛着スタイルについての理解が深まり、適切な関り方を考えるヒントを学ぶことができます。 今回は、乳幼児の頃に形成される『愛着』が、発達等に与える影響について学んでいきます。 人は、自分のことを絶対的に守ってくれる存在(安全基地)が必要 岡田尊司さんは、愛着形成は乳幼児の抱っこから