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大そうじへの備え
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(※本記事は2017年6月29日投稿の記事を再公開したものです。外部サイト記事へのリンクを修正済み) ヨーロッパに来てもうすぐ2年になりますが、やはりヨーロッパに比べると日本の人権水準はかなり劣りますね。 特に社会的に弱い立場にある人たちへの態度が凄まじいですよね。ヨーロッパでは公共交通機関で車椅子やベビーカーを利用している人がいると周囲の人がごく当たり前に手助けしますが、日本ではそういったことはあまり見かけません。それどころか、「なんで公共の場所に車椅子やベビーカーでやってくるんだ、周りの迷惑を考えろ!!」などという執拗な攻撃が始まるわけですから、とても近代国家とは思えない人権レベルです。 なんでこういうことを書いているのかというと、わざわざ説明するまでも無いかもしれませんが、日本の航空会社が起こしたこの事件に対しての「ネット上の反応」を読んだからです。 車いす客にタラップはい上がらせる
ひとつ前に投稿した記事が久しぶりによく読まれたようで、先ほど当ブログのアクセス数が累計300万アクセスを達成しました。 すでに年間2〜3回の更新ペースとなってしまった当ブログですが、300万という数字もキリがいいことですし、本日をもって更新を停止し、後ほどブログ自体を閉鎖することに決めました。 エストニアに移住後、一時帰国もしないまま5年が経過しましたが、ここまで日本を離れていると国内の事情もほとんどわかりませんし、エストニアや北ヨーロッパについての情報もすでにネット上に溢れているので(日本語のものは少ないかもしれませんが)、わざわざわたしが書くことも、もうないかなーと。 ブログはもうしばらくそのままにしておきますので、もしも何か必要な情報があれば今のうちにローカル保存しておいてください(無断転載は堅くお断りします)。 ブログの閉鎖のみならず、今後「日本語で何かを書いて、ネットに配信する」
日本のみなさまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。わたしは元気です。 更新が滞るようになってもう2年近く経過してしまっている当ブログですが、7月末に久々に連絡フォームにメッセージが届いているのを確認しました。以下に転載します。 木野様 突然のメールで失礼いたします。私、ニューズウィーク日本版Web編集部の柾木(まさき)と申します。 今回お願い事がありましてご連絡差し上げました。 このたび『ニューズウィーク日本版ウェブサイト』では、海外にお住まいの邦人筆者による自由投稿形式のコーナー「World Voice」を新設することになりました。 現在の新型コロナウイルス流行など世界に共通する問題や各国各地の社会事象について、筆者の専門性をもとにした一人称の情報が集まるプラットフォームへと成長させていきたいと構想しています。 つきましては、デジタルガバメントでは世界をリードするエストニアで当地と
無事に大学を卒業して現地で就職し、演奏活動も好調で充実した毎日を過ごしていて自分は本当に幸せだな、世界はバラ色だな~、…と思っていたところだったのですが、今月に入ってから急にエストニアの政治情勢が怪しくなりはじめています。 何が起こっているのか単刀直入に言うと、 「国政選挙後の政権に、ガチ極右政党が参加する方向で協議が進んでいる」 という事態が発生しております。 3月3日にエストニア議会選挙が行われたのですが、結果は現政権の議席減。政権交代が行われる見込みとなりました。しかし、現首相が「政権維持のために、今回躍進した極右政党と連立を組むことにした」と発表し、にわかに選挙後の政局となっております。 国内の新聞や放送局はずっとこの件ばかりとりあげています。Facebookでは外国人留学生や外国人移民たち(もちろんわたしも含む)が一斉に不安の声を上げ始めております。 ということで今回はこの話題を
2か月以上ブログを放置してしまいましたが、読者のみなさんはお変わりございませんでしょうか。 今年のエストニアはおそらく3年ぶりに雪の多い冬となっておりまして、街は昨年11月からずっと雪に覆われている状態です。わたしは雪景色が好きなのでむしろうれしいですけどね! ブログをなかなか更新できなかったのは、以前にも書いたとおり卒業論文の完成に全力を注いでいたからです。締め切りが年初だったために、今回は年越しも自宅でひとりで迎えることになったのでした…。毎年ほかの留学生たちと旧市街に繰り出して花火を見ながら新年を迎えるのがおきまりだったんですが。 その甲斐あってかどうにか締め切りギリギリで論文を提出でき、研究発表もつつがなく終了。無事卒業が決まりました。すごく長かったようにも思えるしあっという間にも感じる3年半の留学生生活でした…。 ただし4年目の春学期という中途半端な時期での修了となったので、卒業
(留学生パーティー@タリン工科大学) 日本のニュースもできるだけチェックするようにしていますが、最近は移民受け入れ政策の是非がホットなトピックになっているようですねー。 あれだけ「移民受け入れ反対!!」を唱えていたはずの保守言論人やネトウヨも、さすがに現実を受け入れつつあるのか、あまりそういうことを言わなくなりましたね(笑) まあ、政権も財界も地方で工場や農園を経営しているおっちゃんも「このペースで労働人口の急激な減少が続けばもう日本はもたない」ということをじゅうぶんわかっているでしょうからね。このまま移民受け入れを拡大するのは既定路線でしょう。 このブログでも繰り返し繰り返し書いているとおり、わたしはいまの政権が推し進めようとしている”事実上の外国人奴隷制度”みたいな移民政策には強硬に反対しています。 www.from-estonia-with-love.net www.from-est
なぜ日本人は「貧困」に無関心なのか toyokeizai.net つい先ほどツイッターで流れているのを見つけた記事です。 阿部彩さんといえば当ブログの過去記事でも『子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書)』という著書を紹介したことがあります。 記事中で注目せざるを得なかったのはこの部分。 たとえば、多くの先進諸国では、家計の中で非常に住宅費が高い人たちに対しては、政府からお金が出る、家賃補助が出る。この話、みんな知らないんですよ。「この事実を聞いて、どう思います?」と問われたときに、「へえ、そうなんだ。外国はすごいなあ」だけで終わらないで、「ならば、日本もやるべきよね。そうであってもおかしくないよ」っていうふうに話が進んでほしいんですよ。だけど、そういった話になかなかならない。 引用元: 貧困を救う手立てがあまりに弱い日本の現実 | 国内経済 | 東洋経済オンライン | 経済ニュー
www3.nhk.or.jp 2015年の夏から3年以上にわたってシリアの武装勢力に拘束されていたジャーナリストの安田純平さんがついに解放され、日本に帰国したというニュースが話題になっています。 ひとまずよかったね、お疲れさまでした、という話だと思うんですが、案の定ニッポンでは「被害者である安田さんへのバッシング」の嵐が吹き荒れているようですねえ。いやあほんとに相変わらずな国民様ですこと。 紛争地域などを取材しているジャーナリストが現地の武装勢力に拘束される事件は以前から頻発していますが、被害者の母国の政府が全力で対応するのは当然です。国は国民の生命を守る義務があるわけですからね。国民からも「同胞を取り返せ!!」という声があがります。 しかし日本はそうじゃないんですよねえ。日本の世論で一番でかい声は、 「なぜわざわざ自分から危険な地域に行ったのか!!!」 「自己責任だろ!!!」 「国に迷惑
『反日勢力を斬る』(笑)というブログからの反論 先日掲載したこちらの記事ですが、ホットな話題だったためか現在までに2万5000ほどのアクセスを記録しています。 www.from-estonia-with-love.net 記事に書いたとおり、 「ハフィントンポストの記者の質問がそもそもグダグダ過ぎたのは間違いないが、さらに通訳が誤訳してしまったせいでちぐはぐなやりとりになってしまったのではないか」 というのがわたしの見解です。 この件についてツイッターで反応を拾ってみたところ、大坂選手と通訳のあいだの英語でのやりとりまでチェックしたと思われる人は、概ねわたしと同意見のようですよ。 確かに"remind us of (...) an old style of Japanese"と訳しているように聞こえますね。質問自体ももって回ったフレーミングでポイントがいまいち曖昧なので、多分通訳さんが質問
テニスの大坂なおみ選手が全米オープンで優勝した件ですが、エストニアでも報道されています。 sport.err.ee エストニア出身のカイア・カネピという女子選手が世界的に活躍しているためか、エストニアにおけるテニスの人気は比較的高いようです。昨年の全米オープンの3回戦で大坂を破ったのがこのカネピなので、大坂選手を覚えていたエストニア人も多いことでしょう。 www.instagram.com さて。若くして偉業を成し遂げた大坂選手ですが、日本との多重国籍であること、アメリカで育ったために日本語が流暢でないことを理由に心無い言葉を投げかける人も多いようで残念ですね。 大坂選手は日本に帰国した直後に記者会見を開いたとのことですが、その場で質問をした記者が「不躾な質問をした」などとして批判を受けているようです。 新女王の品格・人格が素敵! 濵田理央氏(huffingtonpost)が 大坂なおみ選
「2020東京オリンピックの募集要項がブラックすぎる」とずいぶん前から話題になっています。すでにボランティアの不足が懸念されており、学徒動員がまじめに検討されているようで戦時中っぽくて笑えますよね(笑) 来月から募集が始まるようですが、もしかしたら意外にたくさん集まっちゃってめでたしめでたし、という可能性もあるんじゃないですか。 たとえば前回の夏季大会であるリオデジャネイロ・オリンピックでは、7万人の募集枠に24万人が応募してきたらしいですよ。 www.scult.orgこちらの記事によると、「応募者の6割はブラジル本国からで、他はアメリカ、ロシア、中国、英国などからの応募だった」とあります。てことは応募者24万人のうち10万人程度は国外からだったわけですな。 24万人中、ボランティアとしての参加が許されたのは3分の1以下ですから、それなりに狭き門だったと。 ただし、当時もやはり「労働条件
「サマータイム」導入案にIT業界が反発 政府が東京オリンピック開催時期に予想される猛暑への対策のためにサマータイムの導入を検討しているらしいという報道がありました。 案の定、IT業界からは猛反発の声が上がっているようですね。 www.itmedia.co.jp ただでさえ労働条件が厳しいといわれる日本のIT業界ですが、天皇の退位にともなう改元に加えてサマータイムまで導入される可能性が出てきたということで、エンジニアのみなさんからは非難轟々です。 深刻な人材不足が予想されているIT業界 日本で「人手不足の業界」というと、まず農林業とか介護を想像する人が多いと思うんですが、実はこのIT業界も今後深刻な人材不足が予想されているんですよね。 tech.nikkeibp.co.jp 経産省によると、IT業界の人口は2016年時点で約91万9000人とのことですから、2030年の「最大で78万人不足」
(引用元:http://sozai-free.com/sozai/01223.html) 日本にいる人間にはバレないと思って(?)欧州のデマを流す人 「しあん」さんという、ツイッターで日々発言をされていらっしゃる在日ドイツ人の方がいらっしゃいます。 twitter.com 最近になってツイートの大部分を消去してしまっていますが、一貫して反移民/EU懐疑派の立場で発信をしている方です。人種差別主義者なんでしょうね。 ヨーロッパなら普通に「極右」と判定される思想の持ち主かと思います。 先日は「FIFAワールドカップ優勝後に暴れまわるフランス市民」の動画を、まったく根拠が無いにもかかわらず「移民が暴動を起こしているようです」と紹介し、多数の厳しいツッコミをうけておりました。 なんで直接喋ったわけでもないのに移民ってわかんねん😑あほちゃうか。この動画に肌の黒い人が多いだけで、昨日は裸で暴れまわる
国際的に報じられた東京医科大学の性差別事件 日本の東京医科大学が、入学試験で女性の受験者を一律減点して不正に合格率を下げていたという性差別事件が国際的に話題になっています。 www.bbc.com この件について友人のエストニア人女性(日本への滞在経験があり日本語が話せる)に尋ねてみたところ「あ、ネットでこのニュースのヘッドライン見たかも!」と言っていたので、日本に関心のある若者たちにそれなりにインパクトを与えているかもわかりませんね。 日本における女性差別って、むしろ日本に留学などで滞在経験があるような、日本好きの若者のほうがよく知ってるんですよ。 www.from-estonia-with-love.net 特に女性の場合、「日本の文化は大好きだけれど、女性にとっては生きづらい社会だから、住みたいとまでは思わない。遊びに行くくらいならいいけどね」なんてことを普通に言ったりします。 日本
実はわたしは年少者に「アドバイス」だの「説教」だのするのが嫌いなので(こんなにエラソーなブログを書いているくせに意外でしょ)、他人に「これを読め」だの「これを聴け」だのも基本的に言わない人間なんですけれどね。でも、もしもエストニアに留学する予定の若い人に、 「日本にいる間になにか準備しておいた方がいいことがありますかー?」 なんて尋ねられたとしたら、迷わずこう答えますね。 「いわゆる日本の文豪の有名な作品、三島由紀夫だとか太宰治だとか谷崎潤一郎だとか志賀直哉だとかの代表作を、ひととおり読んでおくこと」 …いやね、このへんやっぱり聞かれるんですよ、日本研究を専攻している学生に会うと。村上春樹じゃなくて、谷崎や太宰の話を振ってくる子がいるんです。 こちらで日本語や日本文化を学んでいる学生は、やはりアニメや漫画などをきっかけに日本文化に興味を持ったというパターンが多いのですが、大学の授業では歴史
(パブリックビューイングでW杯を観戦する市民のみなさん) 日本では少子高齢化にともなう労働人口の激減により人手不足が深刻化しているみたいですね。 リーマンショックの頃には「大学生の就職氷河期」「内定取り消し」「大量派遣切り」なんてことが言われていたのに、こんどは逆に人が足りないんだそうで…。 日本ほど深刻でなないかもしれませんが、エストニアにもいくつか人手不足の業界があるようです。 エストニア公共放送のウェブサイトがこのような英文記事を発表していました。 news.err.ee ヘッドラインには 「エストニア失業保険基金の調査によると、今後数年間のエストニアの労働市場においてもっとも需要が高い業種はプログラマー、調理師、トラック運転手とのこと」 とあります。 筆頭にプログラマーが来ているのはエストニアらしいですね。最近になって日本でも知られるようになりましたがエストニアは世界最先端の電子政
(タリン・テリスキヴィ地区のバー。昨晩ここでライブをやってきました) 日本 「博士だ?修士だ?使えん!」 「叩き上げが安くていい。派遣を増やせ。安い人材を探せ。」 「人材が全くいない。日本の大学は何をやってるんだ!?」 「外国に行くやつは売国奴!」 中国 「博士修士は高給で雇う」 「高度人材が日本から来て会社が大きくなる」 「日本には会社がないの?」 — K. TaNaKa (@itsudemoiikana) June 29, 2018 ツイッターでこんなつぶやきがバズっていたのを見かけたんですが、ちょっと前にエストニアで似たような話を聞いたんですよね。 こちらの大学で理系分野の研究をしている日本人(というとかなり数が限られてしまうので、以下いろいろぼかします・笑)と会って話をする機会がありました。 彼は大変優秀な人で自身の研究分野について素人のわたしにもわかるようにいろいろ語ってくれたの
「エストニアに留学する方法をできるだけ詳しく教えてください!」 アメリカやカナダやオーストラリアやイギリスに比べて、「エストニアに留学したい」という人はかなり少ないと思うんですが、2年ほど前からエストニアがIT先進国であると日本でも報道されるようになったためか、わたしのブログにも留学希望者の方から質問が届くことがあります。 できる範囲で返信はしているのですが、あまり愉快でない思いをすることがたびたびあります。 最近は3本連続で別々の方から留学についての質問が来たので、それなりに調べた上でそれぞれ回答を差し上げたのですが、3件ともそれっきりで反応がないんですよ。 常識的には「調べていただいてありがとうございました」くらいは返事を寄こすものだと思うんですが、何も言ってこないので問題が解決したのかしていないのかもわかりません。 また、いただく質問の内容も「自分でインターネットで検索すればすぐにわ
毎週日曜日の夕方はラテンダンスのレッスンに通っているのですが、レッスンの休憩中にスマートホンからネットを確認したところに、6時間の時差がある日本から飛び込んできたニュースがこちらです。 www.yomiuri.co.jphagexさんのことを初めて知ったのは、わたしが原告として争った「青林堂裁判」をめぐるウォッチ記事をhagexさんが発表した際のことです。 hagex.hatenadiary.jpこのときはhagexさんが著名なネットウォッチャーであることは知らなかったのですが、渡欧後にはてなで開いた当ブログのブックマークにhagexさんが数度コメントを寄せてくださったことがあり、「あ、あのときの方か…」と気づくことになったのでした。 容疑者とされる人物もはてなユーザーであったらしく、事件後に「はてな匿名ダイアリー」に犯行声明を発表していた可能性が報道されています。そのために株式会社はてな
先月まで雪が降っていたエストニアも5月も半ばとなった現在はほとんど初夏のような陽気です。日本のみなさんはお元気でしょうか。 ちょっと前の話なんですが、あるパーティーでタリンを訪れているフィンランド人の学生たちと歓談する機会がありました。ヨーロッパには「エラスムス計画」という国境を越えた学生交流プログラムがあって、たしかその制度を利用してエストニアを訪問している学生たちだったと思います。 そのなかのひとりに東アジア研究を専攻しているという学生がいて、日本社会の事情にも詳しいらしかったのでいろいろな話をしたんですが、彼は、 「日本にはぜひ行ってみたいなあとずっと思っているよ。住むのは無理だと思うけど(笑)」 なんて言うんですよね。 「住むのが無理というか、日本企業で働くのが絶対に無理なんだよね。朝から真夜中まで働いて、タクシーで家に帰ってちょっと寝たらまた起きて出社、みたいな日本の会社員の生活
こちらは本日の「はてなブログ」トップで紹介されていた記事なんですが、なかなか興味深かったです。 mecchanikukyu.hatenablog.com わたしがこのブログ「エストニア共和国より愛をこめて」を開設したのは渡欧から1年が経とうとしていた2016年の夏休みですが、自身のブログ開設と同時にはじめて「日本語ブログの世界」を知ることになりました。それまでにもSNSなんかで注目されている記事などをチェックした経験は何度もありましたが、基本的に他人のブログを読む習慣ってわたしにはなかったんですよね。 「はてなブログ」のトップページや「はてなブックマーク」の注目記事などを通して、日本語ブログ界の動向を知ることになるわけですが、そのうちにいわゆる「プロブロガー」を自称する人たちのブログも多数目にすることになります。ちょうど当時「ブログからの収入だけで生活する!」と大学を中退したり会社を辞めた
ヨーロッパのメディアが報じる「日本の就活シーズン」 いきなりですが、下に掲載したのは4年前に「ユーロニュース」が報じた日本に関する動画です。ごらんください。 Japan's annual job-hunting season leaves one in five college students suicidal (毎年恒例の日本の就活シーズンには5人に1人の大学生が死を考えます) www.youtube.com 英語がわからなくても、だいたいどんなことを伝えているのかは想像が付くかと思いますが(笑)、たとえば0分27秒あたりで就職活動中の学生の発言を引用して、 "In Japan all students begin job hunting at the same time", said the student, "...so it really depends on how fast
「はてな匿名ダイアリー」に有料コンテンツが無断転載されていた (はてなユーザー以外の読者の方のためにいちおう解説しておきますが)、はてなが運営するサービスに「はてな匿名ダイアリー」というのがあります。その名のとおり匿名で日記を投稿できるサービスで、数年前に話題になった「保育園落ちた日本死ね!!!」もここに投稿されて一躍注目を集めたものです。 わたしは「インターネット上で匿名で自由に発言できる権利」を原則として擁護する立場です。わたし自身はSNSでもブログでも実名を公開した上で発言しているので「インターネット完全実名制」になってもちっとも困ることはないのですが、世の中には実名で発言できない立場の人もいるでしょうからね。「勤務先の不正を内部告発したい公務員」や「配偶者からDVの被害を受けて困っている人」や「思春期特有の性の悩みをこっそり相談したい中高生」などのために、個人を特定されることなく発
ここ数日、大学のほうが忙しくて日本のニュースをほとんど追えていないのですが、「森友学園」の事件で財務省が公文書の改ざんをやらかしていた疑いが浮上しているみたいですね。 www.huffingtonpost.jp わたしは日本の財務省がどのように文書を管理しているのか知りませんが、上に紹介したニュース記事にはこうあります。 2つの決裁文書はそれぞれ、国有地の貸付契約と売却契約に関するもの。1枚目に決裁完了日や局幹部の決裁印などがあり、2枚目以降に交渉の経緯や取引内容などが記された「調書」が付いている。 引用元:森友学園めぐり財務省が公文書改ざんか 朝日新聞が報道、どんな内容だった? この記述からすると、2018年を迎えた現在でも、日本の財務省はまだ公文書を「紙」で管理しているってことですよね。「決裁印」というのも、決済の際には電子署名などではなくて物理的に印鑑を押しているということなんでしょ
「日本では、“どうせ変わらないから”といったあきらめムードがすごく強いように見えます。ヨーロッパでは、政治や社会問題などに関してみんな自分なりの意見をもっていて、それを人前で話すのをまったく怖がりません。むしろ、表面的な会話しかできない人間は見下されます。」https://t.co/9vp6eZpAk8 pic.twitter.com/mhNEjbmtz4 — GQ JAPAN (@GQJAPAN) 2018年2月19日 これほんとそう。わたしはエストニア人だけじゃなくてヨーロッパのいろんな国の学生たちと交流しているけれど(数は多くないが他の大陸の学生たちとも)、みんな政治とか社会問題とかの話をガンガンします。日本人留学生はびっくりするみたい。「ヨーロッパでは学生が普通に政治の話をしてる…」と。 https://t.co/xe28LnxMuY — 木野寿紀🇪🇪 (@Kino_Eesti
世界で最も深刻な人口減少問題を抱える国 プロフィールにあるとおりわたしはエストニアの大学で社会科学を専攻している学生です。1月末から春学期が始まったのですが、今学期からわたしは Introduction to Demography (人口統計学概論)という授業を取り始めました。 卒業要件となっている取得単位を満たすために必要な授業でもあるのですが、それ以上に日本出身のわたしとしては興味を持たざるを得ない学問分野なんですよね。なんてったって世界で最も深刻な少子高齢化社会を抱えている国からやってきた人なわけで。 最初の授業では先生が「Demography とは何か」という基礎的な説明をしてくれたんですが、授業後半にいくつかのグループに分かれてちょっとしたディスカッションをする時間が与えられたんですね。WEBに公開されている人口統計のデータを参照して、興味深そうなものを見つけてディスカッションし
「日本スゴイ」の大失敗? 「下町ボブスレー」の件、「『日本スゴイ』の大失敗案件」として日本語インターネットの世界でえらく話題になっているみたいですねえ。 【追記あり】「下町ボブスレー」案件に見る日本の技術力の衰退と手段の目的化という本末転倒、質の悪さを棚に上げジャマイカに損害賠償請求も | BUZZAP!(バザップ!) 「日本の技術の凄さを世界中に見せてやる!!」と、日本の技術の粋を集めて鳴り物入りで開発が進められ、国の支援まで投入された国産ボブスレーですが、日本代表チームを含め世界のどのチームにも使ってもらえなかったという。 なんとかジャマイカの女子代表チームに使ってもらえる話になっていたようですが、世界に誇る日本の町工場の神業技術を結集した製品より、ラトビアの零細企業が造ったソリのほうがずっと優れていたということで、使用を断られてしまったとのことです。 選手たちにとっても、オリンピック
「エルサゲート」動画の日本版(?)が続々報告されている 先日からお伝えしている「エルサゲート」についての話題が反響を呼んでおります。わたしのところにも日本のメディアから問い合わせが来たりしています。 www.from-estonia-with-love.net わたしが紹介した時点では「エルサゲート」については日本ではほとんど知られていなかったので、海外メディアを参照しての情報のみで最初の記事を書きました。そのため「英語圏など海外で話題になっているが、いまのところ日本ではこのような騒動は起きていないようだ」という旨のことを書いてしまっていたんですよね。 しかしこの「エルサゲート」について日本に話題になってから、おそらく小さなお子さんをお持ちのご家庭の方からの「日本の子どもを対象にしていると思われる不気味な動画も結構たくさんある」という声がいくつかあがっていることに気づきました。 しつこくて
突然ですが、この地球上に男は何人いると思いますか? 正解は、 約38億 みたいです。(2017年11月現在・参照:http://countrymeters.info/en/World) 興味深いことに女性より男性の人口のほうが7000万人くらい多いみたいなんですよね。なんかいろいろと生物学的な理由があってこういった不均衡が生まれているらしいですよ。よく知りませんが。 しかし。わたしの住んでいるエストニアはちょっと面白くて、「異常に女性の人口比率が高い国」として知られています。世界とは逆なのです。 (引用元:Statistics Estonia "Women per 100 men" https://www.stat.ee/29918) こちらの統計を見てみると、 「エストニアでは、100対113.4の比率で女性の人口が多い(2017年)」 ことがわかります。 女性を100とするなら、男性は
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