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米津玄師は音楽家として生まれ直そうとしているのかもしれない。1本目のインタビューで「もう1回赤ちゃんに戻ることが必要だと思った」と語る彼は、原点回帰をするような心持ちでこれからの活動へと向かうのだろう。NHK連続テレビ小説『虎に翼』の主題歌「さよーならまたいつか!」が高い評価を受ける中、早くも新曲の「毎日」がリリースされた。昨年発表された「LADY」に引き続き、日本コカ・コーラ「ジョージア」のCMソングとして起用される楽曲で、晴れやかで都会的な気分を醸し出すポップソングである。編曲にはYaffleを迎え、全編打ち込みのサウンドを展開。軽快なテンポやヤケクソ気味な歌唱も印象的で、繰り返す“日常”にちょっとした潤い(と発奮)をもたらしてくれるはずだ。 そして<毎日毎日毎日毎日 僕は僕なりに頑張ってきたのに>という冒頭のリリックに象徴されるように、軽快なサウンドの奥には諦観と祈りが滲んでいるよう
米津玄師は音楽家として生まれ直そうとしているのかもしれない。「もう1回赤ちゃんに戻ることが必要だと思った」という彼は、原点回帰をするような心持ちでこれからの活動へと向かうのだろう。NHK連続テレビ小説『虎に翼』の主題歌「さよーならまたいつか!」が高い評価を受ける中、早くも新曲の「毎日」がリリースされた。昨年発表された「LADY」に引き続き、日本コカ・コーラ「ジョージア」のCMソングとして起用される楽曲で、晴れやかで都会的な気分を醸し出すポップソングである。編曲にはYaffleを迎え、全編打ち込みのサウンドを展開。軽快なテンポやヤケクソ気味な歌唱も印象的で、繰り返す“日常”にちょっとした潤い(と発奮)をもたらしてくれるはずだ。 そして<毎日毎日毎日毎日 僕は僕なりに頑張ってきたのに>という冒頭のリリックに象徴されるように、軽快なサウンドの奥には諦観と祈りが滲んでいるように思う。今回のインタビ
羊文学の快進撃については、きっと多くのリスナーが注目していることだろう。作品ごとに自身の音楽を更新してきたこのバンドは、昨年リリースしたアルバム『our hope』で第15回CDショップ大賞の大賞<青>を受賞。今年の夏にはFUJI ROCK FESTIVAL ’23のグリーンステージに立ち、現在放送中のTVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」のエンディングテーマに抜擢されるなど、まさに話題を呼び続けている最中である。さらには来年4月に横浜アリーナでのワンマンライブが決定するなど、今やシーンでも一際大きな存在感を放つバンドへと成長を遂げている。 『with』12月号に掲載のインタビュー、「with digital」にて公開中の「オリジナルインタビューvol.1」に続き、本記事ではメンバーそれぞれの個性に迫るべく、1問1答取材を敢行した。 塩塚モエカ「羊文学のイメージは、赤。パンキッシュな感じ」 Q
世界を駆動するのは、論理や経済ではない。データやアルゴリズムを駆使して人間と向き合ってきた成田悠輔は、今は“非生産的”と言われる分野にこそ人間の本質的な欲求が現れると考えている。それを検証する旅として始まった本企画、今回は将棋棋士の羽生善治をゲストに招いた対談が行なわれた。 将棋は人間にもっとも長く親しまれてきたゲームのひとつで、ルーツを遡ると紀元前2000年頃の古代インドに辿り着くと言われている。将棋AIが人間を上回るパフォーマンスを発揮するようになったことで、今後はどんな歴史を積み重ねていくのか? 明晰な頭脳と冷静な語り口だけでなく、ルックスもどこか似ている2人が見解を語る。 何世紀も残るゲームの共通項は”結論が出ない”こと 羽生:ここ数年、成田さんは幅広いメディアで活躍されていますよね。まさに彗星のごとく現れた存在。こんなに多方面で注目を集める学者さんはなかなかいませんよね。 成田:
世界を駆動するのは、論理や経済ではない。データやアルゴリズムを駆使して人間と向き合ってきた成田悠輔は、今は“非生産的”と言われる分野にこそ人間の本質的な欲求が表れると考えている。それを検証する旅として始まった本企画、好評につき連載化が決まった。連載2回目は作家の林真理子をゲストに招いた対談をお届けする。 誰もがネットやSNSを駆使して刺激的なニュースやエンターテインメントをハイスピードで消費している現代において、文学が“タイパ”で勝負するのは無理がある。それでも有史以来、人間が“書く”“読む”という行為を続けてきた理由とは? 初対面ながら、2人らしい切れ味の鋭い言葉が紡がれていく。 売れてナンボ。伝わらなければ意味がない 林:成田さんの著書『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』は20万部を突破していますよね。活字離れが進んでいると言われている中で、これだけ難し
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