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人口97万人の福岡県北九州市の八幡東田地区(7万人)は、広大な新日鉄八幡製鉄所の工場の跡地を再開発し、高度な都市基盤と環境を共生させた次世代のまちづくりを推進し、低炭素社会に向けた意欲的な取り組みを展開している。この北九州市は、今回の経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証事業」のひとつとして選定され、その取り組みである「北九州スマートコミュニティ創造事業」を推進している〔平成22(2010)年度~26(2014)年度の5年間〕。ここでは、「北九州市」が選定された背景や、スマートグリッド時代に、「地域節電所」(CEMS)を核に、どのようなスマートハウス(HEMS)やスマートビル(BEMS)、スマートショッピングモール等を構築し、新しいスマートコミュニティを目指しているのか、そのビジョンやダイナミックな取り組みを、現地取材をもとに見てみることにしよう。 なお、今回の取材には、北九州市
ECHONETで構築したスマートハウスのイメージ 〔出所 http://www.echonet.gr.jp/echo/pamphlet/pdf/data1.pdf〕 エコーネット(ECHONET)コンソーシアム(注1)は、去る2011年12月22日、スマートハウスの中核技術であるHEMS(宅内エネルギー管理システム)の標準インタフェース(通信プロトコル規格)として「ECHONET Lite」を公開、スマートグリッド時代を拓く新規格として大きな注目を集めている。この「ECHONET Lite」は、エコーネットコンソーシアムによって策定(2011年6月30日)され、経済産業省傘下のJSCA(スマートコミュニティアライアンス)内のスマートハウス標準化検討会(2011年11月7日設置)で、欧米のZigBeeをはじめZ-Wave、KNXなどのプロトコルも含めて検討され、これらを退けて推奨規格となった
3.9G(LTE/EPC)やモバイルWiMAX、次世代PHS「XGP」(eXtended Global Platform)など次世代のワイヤレス・ブロードバンドの登場とともに、端末(パソコン等)が高速に移動しながらも途切れることなく通信できるようにする「モバイルIP」技術が大きな注目を集めています(EPC:Evolved Packet Core、LTEを収容する発展型パケット・コア・ネットワーク)。 ここでは、この分野で10年余の長年にわたって地道な研究を重ねてきた、トヨタIT開発センター シニアリサーチャ、慶應義塾大学SFC研究所 上席研究員(訪問)である湧川 隆次(わきかわ りゅうじ)氏に、最新のモバイルIPについて、モバイルIPv4からモバイルIPv6、プロキシー・モバイルIPに至るまで、その全体像をお聞きしました。 湧川先生はすでに国際的なインターネット技術関連の標準化組織である「
満席となった「世界のクラウドの最新動向」セミナー会場(講師:新井宏征氏) 去る2011年5月11日(水)~13日(金)に、東京ビッグサイトで開催された『Japan IT Week【春】』(主催:リード エグジビション ジャパン)には、1,241社(複数の同時開催展示会を含む)が出展、来場者数は124,056名にのぼった。また、同時に並行して行われたセミナーには、21,514名が参加するなど盛況であった。ここでは、そのうちの第2回クラウドコンピューティングEXPO【春】で開催されたセミナーから、情報通信総合研究所(ICR)副主任研究員 新井宏征氏の講演「海外におけるクラウド最新動向」の内容をレポートする。同セミナーの内容は、注目される世界のクラウドの最新動向の講演とあって、会場は満席となり、来場者から好評を博した。第2回は、世界のクラウド市場の状況やユーザーのクラウドの導入意向、世界のCIO
2011年3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)は、死者1万4616人、行方不明者1万1111人(計2万5727人)と日本史上最大規模の犠牲者を生んでいる(警察庁発表、4月29日現在)。同時に、発生した東京電力・福島第一原子力発電所の事故は深刻な放射能汚染を引き起こし、日本だけでなく世界の原子力エネルギー政策にも大きな影響を与えている。 このような背景と前後して、中国と日本がIEEE P1888ワーキンググループに共同提案していた次世代のエネルギー制御(スマートグリッド)を可能にする通信プロトコル「IEEE 1888」(UGCCNet)が、2011年2月に、IEEE-SAで正式に承認(正式名:IEEE 1888-2011)され、標準化された。すでに、この通信プロトコルを以前から実証し、IEEE1888システムを構築していた東大工学部2号館(2011年4月4日、システム構築
早稲田大学大学国際情報通信研究センター招聘研究員 石川 孝明 MPEG(ISO/IEC:Moving Picture Experts Group)は、第95回国際会合を2011年1月24日から28日まで、韓国の大邱(テグ。日本の広島市と姉妹都市提携)において開催した。また、HEVC(High Efficiency Video Coding、高効率動画像圧縮符号化)を審議するJCT-VC(Joint Collaborative Team on Video Coding、共同研究部会)は、2011年1月20日から28日までの日程で同時開催された。今回の会合は、標準化活動に力を入れている韓国での開催ということもあり、500名を超える参加者のうち、韓国からの参加者が半数近くを占めていた。今回は、公式テストモデルのバージョンが2に更新されたHEVCの標準化審議状況についてレポートする。 <MPEG標
TERMONY インターネットビジネス事業部代表 陶一智(著)/法政大学ビジネススクール教授 村上健一郎(監修) 第9回 この連載では、中国のインターネットの歴史や特徴、社会に与える影響などを中心に最新の情報をお伝えしています。前回の前回の第8回では、中国におけるネット動画のを見る場合の方法について、ウェブブラウザでの視聴と専用ソフトでの視聴する場合を紹介し、また、中国における代表的なP2P動画配信サービスや動画共有サイトを見てきました 今回(第9回)は、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)による動画配信の仕組みや、P2P(ピアツーピア)方式による分散配信方式を解説します。P2P方式については、とくに中国でよく利用されている、BitTorrentの例を挙げて解説します。 第9回 中国における動画配信方式の仕組みと特徴 ≪1≫CDN方式による動画配信の仕組みと特徴 〔1〕CDN(コンテンツ配
早稲田大学大学国際情報通信研究センター助手 石川 孝明 MPEG(ISO/IEC:Moving Picture Experts Group)は、2010年10月11日から15日まで、中国・広州において第94回となる国際会合を開催した。また、次世代動画像符号化標準「HEVC」(High Efficiency Video Coding、高効率動画像圧縮符号化)を審議するJCT-VC(Joint Collaborative Team on Video Coding、共同研究部会)は、2010年10月7日から15日までの日程で同時開催された。広州会合には、全体で400名を超える専門家が参加し、前回のジュネーブ会合の参加者数を上回った。今回は、新たに公式テストモデルの策定段階に入ったHEVCの標準化審議状況についてレポートする。 <MPEG標準動向レポート> 第3回:次世代標準「HEVC」の参照ソフ
国際的にスマートグリッドへの取り組みが活発化する中で、その具体的な適用例として、「スマートハウス」が登場し、新しい住環境として注目されている。ここでは、いよいよ2010年9月から開始されるユニークな「スマートハウスの実証実験」(主催:福岡スマートハウスコンソーシアム)を推進する、スマートエナジー研究所 CTO ファウンダー 中村 良道(なかむらよしみち)氏とdSPACE Japan代表取締役社長 有馬 仁志(ありまひとし)氏に、スマートハウスの定義からスマートハウスの特徴、スマートハウスにおけるエネルギー制御や新しいモデルベース開発の手法などをお聞きした。今回(第3回:最終回)は、dSPACE Japanの有馬社長にスマートハウスを実現するための具体的なシミュレーションなどついてお話いただいた(聞き手:WBB編集部)。 第3回:最終回 スマートハウスの定義と3つの特徴 dSPAC
通信・放送の本格的な融合、放送の完全デジタル化、新しい映像配信サービスの登場、スマートフォンなどの普及による受信端末の多様化などを背景に、IPネットワーク上で、テレビ番組や映像配信を行うIPTVが急速に普及しはじめている。このような中で、ITU-Tが新しく、IPTV用に標準化した「LIME」(ライム。H.762勧告)が実用期を迎え、国際的に大きな注目を集めている。ここでは、シンガポールで行われた国際的な、第2回LIMEの相互接続試験「Interop Event on IPTV」(ITU-T IPTV-GSI 主催、2010年9月23〜27日)の模様を、NTTサイバーソリューション研究所主任研究員でありITU-TのIPTV-GSI議長でもある川森雅仁(かわもりまさひと)氏にお聞きした。また、LIMEと関連して話題を呼んでいるHTML5(W3C)との関係や、欧州のHbbTV(Hybrid Br
第7回 IMSと課金およびQoS制御(その2)この連載では、NGN(Next Generation Network、次世代ネットワーク)を実現する中核的な技術であるIMS(IP Multimedia Subsystem、IPマルチメディア・サブシステム)について、そのアーキテクチャからセキュリティ、QoS、IPTV応用などに至るまで、やさしく解説していきます。 前回は、IMSにおける課金に関する仕組みについて解説しましたが、今回は、QoSポリシー制御に関する仕組みを中心に解説します。IMSにおけるQoSポリシー制御【1】IMSにおけるQoSポリシー制御アーキテクチュアリアルタイム性を伴うマルチメディア・サービスをIP-CAN上で実現するためには、SIPアプリケーションが必要とするQoSに応じてIP-CANのQoSと連携を取りながら、IP-CANのリソースを確保し、エンド・ツー・エンドでQo
グローバルベンチャーキャピタル 取締役 松原 由高 写真1 東京を含む遠路から多くの参加者で盛り上がったセミナー インプレスR&D社が運営している、このWBBフォーラムサイトは、LTEや次世代H.264/AVCと言われるHEVC(高効率動画圧縮技術)などの情報通信分野における最新技術の標準化の動向や、スマートグリッド/スマートハウスなどの新エネルギー/環境技術をていねいに、わかりやすく紹介されているため、注目サイトの一つとして欠かさず愛読させていただいている。このほど、このサイトでも紹介された、福岡市の「スマートハウスの実証実験」に興味をもったため、現地に向かって参加し、セミナーや実証実験の見学する機会を得た(2010年10月13日~14日)ので、ここに「投稿」という形でレポートさせていただいた。スマートグリッド/スマートハウスに興味を抱いている方々にご参考になりましたら幸いである。 ≪1
早稲田大学大学国際情報通信研究センター助手 石川 孝明 動画像圧縮符号化標準「H.264/AVC」は、国際的にも、放送をはじめBlu-Rayなど映像関連機器にも広く普及している。この「H.264/AVC」は、ITU-Tのビデオ符号化専門家グループ〔Video Coding Experts Group(H.264)〕とISO/IECの動画像符号化専門家グループ〔Moving Picture Experts Group(AVC)〕によって、2003年に策定された国際標準である。 現在、これに続く次世代の「H.265/HVC」という動画像圧縮符号化標準への取り組みが開始され、大きな注目を集めている。ここでは、新しく動き出したMPEG会合について、そのホットトピックを解説していく。 今回は、新たに名称を「HEVC」とした新しい動画像符号化技術の標準化審議状況についてレポートする。 <MPEG標準動
国際的にスマートグリッドへの取り組みが活発化する中で、その具体的な適用例として、「スマートハウス」が登場し、新しい住環境として注目されている。ここでは、いよいよ2010年9月から開始されるユニークな「スマートハウスの実証実験」(主催:福岡スマートハウスコンソーシアム)を推進する、スマートエナジー研究所 CTOファウンダー 中村 良道(なかむらよしみち)氏とdSPACE Japan代表取締役社長 有馬仁志(ありまひとし)氏に、スマートハウスの定義からスマートハウスの特徴、スマートハウスにおけるエネルギー制御や新しいモデルベース開発の手法などをお聞きした。今回は(第2回)は、中村氏にスマートハウスの定義や3つの特徴・機能などについてお話いただいた(聞き手:WBB編集部)。 第2回 スマートハウスの定義と3つの特徴 スマートエナジー研究所 CTO ファウンダー 中村 良道氏 ≪1≫スマ
情報通信総合研究所 副主任研究員 新井宏征氏(インタビューア)ワイヤレスグルーネットワークスCTO ジョン・リン(John Lin、林 為義)氏 国際的にスマートグリッドへの取り組みが活発される中で、スマートグリッドの実現の具体例として、スマートハウスの実証実験が活発化している。IT技術を駆使して実現されるスマートハウスはいろいろな構成要素で実現されるが、米国においては、とくにその中核的なアプリケーションとしてSmart Energy Profile 2.0(SE2.0)という標準プロトコルが注目され始めた。 このような背景のもとに、(株)情報通信総合研究所(ICR) 新井宏征(あらいひろゆき)氏をインタビューアに、米国ワイヤレスグルーネットワークスのCTOであるジョン・リン(John Lin、林 為義)氏に最新の米国電力会社の動向をはじめ米国IT企業の動向、ZigBee Smart En
中国・深圳に本社を置き、通信機器とネットワーク・ソリューションを提供する国際的な大手ベンダーであるZTE Corporation(ゼット・ティー・イーコーポレーション。中興通訊)は、「ワイヤレスジャパン2010」(東京ビッグサイト、2010年7月14日〜16日)において、世界初の次世代の商用の「TD-LTE」基地局からAndroid端末(スマートフォン)に至るまで最新の製品群を出展・デモし、大きな注目を集めた。 ここでは、ZTEジャパン(株)の代表取締役社長 索 東輝(Suo Dong Hui、スオ ドンフイ)氏に、ZTE社の製品群や日本におけるモバイル・ビジネス戦略などをお聞きした。 ZTEジャパン社長 索東輝氏にZTEのモバイル戦略を聞く! =世界初のTD-LTE基地局からAndroid端末まで= ≪1≫ZTE社:3Gでは中国市場で第1位、通信機器メーカーとしては世界第5位 ■ 最初に
IETFの第77回会議は、ディズニーランドで有名なアメリカ・カリファルニア州アナハイムで、2010年3月21日から3月26日まで、ディズニーランドの目の前にあるヒルトンホテルで開催された(写真1)。また、IETFの全参加者が出席できるプレナリ(総会)では、壇上のスピーカーが全員ミッキーのカチュウシャをつけて応対するなど、何とも和やかな会議であった(写真2)。 今回は、特にIPv4枯渇による移行技術やセンサーや、スマートグリッドをはじめとした小型デバイス向けの技術についてのホットトピックを中心に報告する。 IETF標準動向レポート 第2回:スマートグリッドをはじめとした小型デバイス向け技術が盛んに議論された第77回会合 今回の会議は、個人的な感想としては、IPv4枯渇による移行技術やセンサーや、スマートグリッドをはじめとした小型デバイス向けの技術が盛んに議論されている印象であった。IETFの
IPv6対応スマートメーター向け「NetFront Smart Objects」の公開デモを行うACCESSのブース モバイル・インターネットのパイオニアとして国際ビジネスを展開している株式会社ACCESS(アクセス)は、このほど次世代送電網である「スマートグリッド」市場に参入。その第一弾として、スマートグリッドの中核機器の一つである、スマートメーター向けに、IPv6の対応のセンサー・ネットワーク・ソリューション「NetFront Smart Objects」を、「スマートグリッド展2010」(6月16日~18日:東京ビッグサイト)に出展・デモし、大きな注目を集めた。この「NetFront Smart Objects」(ソフトウェア)は、ACCESSのグループ会社「IP Infusion」によって開発された。また、今回の展示デモでは、スマートメーターに、Googleの「Google Pow
2010年6月の規格制定をめざして、2008年1月から「40Gbpsおよび100Gbpsイーサネット」の標準化の審議が活発に行われてきたが、基本的な標準がほぼ完成し、これに対応した40Gbpsおよび100Gbps対応のイーサネット製品が相次いで発表されるなど、標準化完了を睨んだ動きが活発化してきている。この標準化作業は、IEEE802.3(イーサネット)ワーキング・グループ内の「IEEE802.3ba」というタスクフォース(作業部会)で、主にサーバ接続などのデータセンター向け用途の40Gbps規格と、通信事業者(ISPなど)向け用途の100Gbps規格の標準化が同時に行われている。そこで、この分野の最前線でご活躍中の日本電信電話(株)未来ねっと研究所 グループリーダの石田 修氏(司会:IEEE 802.1 WG投票メンバー)と日立電線(株)情報システム事業部ネットワーク開発部部長の瀬戸康一
連結売上10兆4000億円を超え、従業員数約20万人(2009年3月)を誇るNTTグループは、全国の通信ビルをはじめ、オフィスビル、研究所、病院等、数多くの建物を所有している。これらの建物や全国20万システムもの電力、空調などの設備を合わせて、日本最大とも言われるファシリティを管理・運用している「(株)NTTファシリティーズ」が、いよいよ電力の効率的利用やクリーンエネルギーを目指して、本格的にスマートグリッドの取組みを開始した。ここでは、(株)NTTファシリティーズの代表取締役副社長 池辺裕昭(いけべひろあき)氏に、同社のスマートグリッドの取組みの現状から、今後の展開をお聞きした(文中敬称略)。今回(第1回)は、NTTファシリティーズのプロフィールと具体的な事業内容、スマートグリッドの取組みなどをお話いただいた(文中敬称略)。 NTTファシリティーズのスマートグリッド戦略を聞く! 第1回:
動画像圧縮符号化標準「H.264/AVC」は、国際的にも、放送をはじめBlu-Rayなど映像関連機器にも広く普及している。この「H.264/AVC」は、ITU-Tのビデオ符号化専門家グループ〔Video Coding Experts Group(H.264)〕とISO/IECの動画像符号化専門家グループ〔Moving Picture Experts Group(AVC)〕によって、2003年に策定された国際標準である。 今、これに続く次世代の「H.265/HVC」という動画像圧縮符号化標準への取り組みが開始され、大きな注目を集めている。 ここでは、新しく動き出したMPEG会合について、そのホットトピックを解説していく。 <MPEG標準動向レポート> 第1回:H.264/AVCの後継規格「H.265/HVC」を標準化へ =MPEG京都会合:2012年7月の完了目指して審議を開始= 去る201
エネルギー・環境問題やスマートグリッドに取り組む日本最大の研究機関である経済産業省所轄のNEDO(ネド。独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が、いよいよ本格的にスマートグリッドの実証実験に動き出した。NEDOは、さる2010年1月末、米国ニューメキシコ州政府が、州内5カ所で行うスマートグリッド実証プロジェクトのうち、ロスアラモス郡とアルバカーキ市の2カ所と連携し、スマートグリッドに関する実証を展開すると発表。来年度開始する実証事業のための「事前調査」を行う企業として31社を決定した。その実証期間は2010年度から2013年度末までの4年間で、実証の総事業費は約30億円(2010年度は約18億円)である。ここでは、NEDOの新エネルギー技術開発部 系統連系技術グループ 主任研究員の諸住 哲(もろずみさとし)氏に、日本の電力事情と米国の電力事情の違いや、ニューメキシコ州におけるス
話題を呼び、いよいよ普及期を迎えた「クラウド・コンピューティング」ビジネスに備えて、大手の「ネットワークインテグレータ」であるネットワンシステムズ(株)は「ニュー・プラットフォーム・イネーブラー(New Platform Enabler)」へと脱皮、新しいビジネス戦略を打ち出した。ニュー・プラットフォーム・イネーブラーとは「ネットワーク技術と仮想化技術を駆使し、クラウド・コンピューティング環境を実現する、新しいプラットフォームを構築する事業者」のことである。ここでは、同社の企画担当の取締役である荒井 透(あらい とおる)氏に、まず、アマゾン型とグーグル型の違いをはじめ、クラウド・コンピューティングの現状を整理していただきながら、2009年10月に発足しクラウドの共通APIづくりに乗り出した「クラウド・ビジネス・アライアンス」の活動をお聞きした。さらに、2010年4月から米国ブロケード社との
エネルギー・環境問題やスマートグリッドに取り組む日本最大の研究機関である経済産業省所轄のNEDO(ネド。独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が、いよいよ本格的にスマートグリッドの実証実験に動き出した。NEDOは、さる2010年1月末、米国ニューメキシコ州政府が、州内5カ所で行うスマートグリッド実証プロジェクトのうち、ロスアラモス郡とアルバカーキ市の2カ所と連携し、スマートグリッドに関する実証を展開すると発表。来年度開始する実証事業のための「事前調査」を行う企業として31社を決定しました。その実証期間は2010年度から2013年度末までの4年間で、実証の総事業費は約30億円(2010年度は約18億円)である。ここでは、NEDOの新エネルギー技術開発部 系統連系技術グループ 主任研究員の諸住 哲(もろずみさとし)氏に、日本の電力事情と米国の電力事情の違いや、ニューメキシコ州におけ
米国でオバマ大統領(2009年1月就任)がグリーン・ニューディール政策を展開し、地球環境・エネルギー問題に対応するため、スマートグリッドなどの技術開発に2009年に45億ドルの予算を投じることを決定して以来、スマートグリッドは大きな注目を集めている。ここでは、オバマ政権誕生以前から、CO2を2012年までに15%、2030年までに50%削減することを目標に、実証実験を展開している「グリーン東大工学部プロジェクト」(2008年6月9日発足)すなわち『東大のスマートグリッド・プロジェクト』とも言える実証実験の内容を、同プロジェクトの代表である東京大学 大学院教授 江崎 浩(えさきひろし)氏にお聞きした。同プロジェクトはすでに大きな成果をあげているが、さらに、米国国立標準技術研究所「NIST」、米国暖房冷凍空調学会「ASHRAE」との連携や、インターネット技術標準化委員会「IETF」への標準化の
2010年1月20日にはNIST(米国国立標準技術研究所)のスマートグリッド標準仕様1.0の正式版スマートグリッド標準仕様“NIST Framework and Roadmap for Smart Grid Interoperability Standards Release 1.0”が出版された。同機関は、スマート・メーター系の機器をつなぐネットワーク部分をIP化する方針を打ち立てて、IETFに対して技術支援を要請した。今回は、昨年(2009年)11月の広島会合を中心に、スマートグリッドにかかわる技術動向をレポートする。 IETF標準動向レポート 第1回:スマートグリッド(電力網)と連携を持ち始めたIETFの最新動向 ■広島会合で開催されたスマートグリッドBar BOF 去る2009年11月に広島で開催された第76回のIETF広島会合では、初めてスマートグリッドについての議論がなされた。
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