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tokinoakari.hatenablog.com
見つかるでしょうか? 「わたしねこがかいたいの」 (岩崎書店 2019年10月31日 第1刷発行) 文 ミシェル・ロビンソン 絵 チンルン・リー 訳 三原泉 わたし ねこが かいたいの 作者:ミシェル・ロビンソン 岩崎書店 Amazon ほっこりすること間違いなし 完全完璧に猫まみれの絵本です。 どんなストーリー… 主人公の女の子の願いは「猫を飼うこと」 自分だけの猫を夢見ています。 猫を飼っているお祖母さんに聞いて 自分の部屋に猫が訪ねてくるように 猫の好きなものを取り揃えて準備。 でも誰もこない? そこで今はまだいない私だけの猫を思いながら 猫の絵本を抱えて夢の中へ。 (いる。) と、なにかふわふわしたものに 乗られている気がして目が覚めるとびっくり。 女の子の部屋の中を埋め尽くす勢いで 沢山の猫が動き回っています。 その数は…女の子は67まで数えると、 数え切れなくなりました。 大き
先日仕事関係で耳にしてから 頭の片隅に残り続けている言葉 「あとでどうにでもなる」 聞いたきっかけは領収証の宛名を 個人名で書くか会社名で書くかという 取り立てて特別な状況でもないことで 判断を会計士さんにうかがったところ 「どちらでもよい」といった意味で 使われただけの言葉だったのですが。 暴れん坊将軍姿の「マツケン」を見て 間もなくのことだったためか 「あとでどうにでもなる」に 悪代官の悪だくみの気配を感じてしまい いつまでも尾を引いて残っていました。 tokinoakari.hatenablog.com みなさんならどんな場面で使いますか? 私はあまり使う機会に恵まれず(使ってみたい) そこでとりあえず意味や語源を調べてみると 「どうにでも」でこんな説明がありました。 《副》(副詞「どう」に助詞「に」「でも」が付いてできたもの)状態を限定せず、いろいろなさまを認めたり、許したりする気
猫はいつでも突然に。 「おもちゃ屋のねこ」 (徳間書店 2022年5月 初版) 作 リンダ・ニューベリー 訳 田中薫子 絵 くらはしれい おもちゃ屋のねこ 作者:リンダ・ニューベリー 徳間書店 Amazon この作品は 猫好きの作家さんによる 猫好きの方のためのお話。 (そうでない方も読んでみてほしいです。) まずは著者のプロフィールから… 作者のリンダ・ニューベリーさんは 1952年イギリス、エセックス生まれ。 8歳のころから作家になりたいと 物語を書き始めます。 国語の教師をしながら 作品を出版社にもちこむようになり 1988年にYA小説でデビュー。 大の猫好きで 本書を書く前にも 〈氷のねこのお話〉 〈まぼろしの猫のお話〉 〈名前がふたつあるねこのお話〉 を書いています。(日本語版は未訳) 作者はお友だちに勧められて本書 〈お店のねこのお話〉を書くことに。 最初思いついたのは本屋でし
山で採れた天然もののザクロをひとつ買いました。少し時間を置いてから真ん中あたりを割ってみると、照り輝いた深紅の粒々が賑やかに並んでいました。開いた瞬間に山の晩秋が心に飛び込んで来ました。 「火をぬすまれただちょう」(蝸牛社 1991年7月 初版) 絵・文 セイフ・エディーン・ロウタ 訳 遠山 博文 火をぬすまれただちょう (かたつむり文庫) 蝸牛社 Amazon 本書を開いた瞬間も、ザクロのときと同じように独特のあざやかな色彩が一気に押し寄せてくるような感じがしました。 躍動感のあるタッチで描かれているのは、大きな目と長い首、力強い脚にふさふさした黒い羽毛のだちょうと、森林に息づくの草や木や花、そして鳥やけものたち。 熱帯森林の強い生命力を感じる絵です。 どんなストーリー… 「おはなし おはなし もろこしきびの ちいさなくき」 アフリカの民話ではこのような語句で物語がはじまります。 (
大金星!今朝は寝不足の方も多いのでは? 昨日冬のタイヤ交換に。いつもより早めですが、営業マンさんの「備えあれば…」の声がきっかけ。ドイツも日本にしっかり備えていれば?備えると侮る、似て非なる文字。 「いやいやえん」(福音館書店 1962年12月 初版) 作者 中川李枝子 絵 大村百合子 子どもの本研究会編集 いやいやえん (福音館創作童話シリーズ) 作者:中川 李枝子 株式会社 福音館書店 Amazon きっとたくさんの方から親しまれてきた物語。読んだことがなかった私でもタイトルは耳にしたことがありました。 本書を読んで感じたこと。本を手に取って開けば、いつでもどこにでも、その気になれば自由に飛んでいって遊べるんだなぁ。空想の世界は限界がないんだなぁ。 本書の内容は… 「ちゅーりっぷほいくえん」の年長さん「ほしぐみ」と年少さん「ばらぐみ」の子どもたちが、ばらぐみのやんちゃで超マイペー
一年以上ぶりに連絡をくださった方がいて、来週はその方の発表会を見に行きます。またお会いしたいと思っていたのでうれしい。 「いちばん美しいクモの巣」詩人が贈る絵本(みすず書房 2001年12月 発行) 文 アーシュラ・K・ル=グウィン 絵 ジェイムズ・ブランスマン 訳 長田弘 いちばん美しいクモの巣 (詩人が贈る絵本 II) 作者:アーシュラ・K. ル=グウィン みすず書房 Amazon まず感想から… 読み終わってから数日が経ちましたが、気品感じる文章で編まれたこの物語の雰囲気に今も浸っています。 特別に飾り立てた言葉で語られているわけでもない、ごく平易な文章なのですが、とてもエレガントな印象を受けました。 本書は、前に記事にした「空飛び猫」の作者ル=グウィンによるもの。「詩人が贈る絵本」シリーズのなかの一冊です。訳者である詩人の長田弘は、この本を贈る絵本に選んだ理由を、「この絵本を手
寒いけど、気持ち良い秋晴れ。落ち葉の季節になりました。今日は庭掃除日和です。 「空飛び猫」(講談社 1993年3月第1刷) 著者 アーシュラ・K・ル=グウィン 画家 S.D.シンドラー 訳者 村上春樹 表紙イラストにひとめぼれ… 4匹の翼の生えた子猫たちのお話し。 美しい毛並み、それぞれ特徴のあるお顔、じっとこちらを見る瞳、そして背中には鳥のような翼が。細密で幻想的なイラストが、いっぺんに空想の世界へいざなってくれました。 訳したのは日本を代表する作家、村上春樹。そのあとがきによると、著者のル・グウィンは、 SFファンタジー作家というジャンルに一応入れられている人ですが、とてもうまい綺麗な文章を書く人で、女性の文章家の中では僕がいちばん好きな人のひとりです。でも、彼女は、ここではまるで小さな子供にそっと優しく話しかけるように…(中略)…飾りのないシンプルな言葉で、とても静かに、わかりや
表情豊かは感情豊か。最近、笑っていますか、泣いていますか。 「 こころくん こころさん 」(フジテレビ出版 扶桑社 1987年8月 初版) 文 つかこうへい 絵 朝倉摂 「ひらけ!ポンキッキ」のうただった… この絵本は、1973年から1993年まで、フジテレビ系列局で放送された子ども番組「ひらけ!ポンキッキ」のために制作した歌詞をもとに構成したものです。 20年続いた「ひらけ!ポンキッキ」、ガチャピン、ムックが有名ですが、この番組のために数多くの曲が制作されています。 「こころくん こころさん」はそのなかの一曲。 作詞 つかこうへい 作曲 南こうせつ 歌 大竹しのぶ 私がこの絵本を手にした理由は、絵を担当した朝倉摂に興味があったためでしたが、それぞれ芸術の世界で大活躍の方たち、さらに興味が増しました。 絵本「こころくん こころさん」について 縦横20㎝×20㎝ほどの真四角の絵本、開
コロナ禍の外出自粛でハマったもののひとつが、「鬼滅の刃」。だいぶ遅ればせながら、TUTAYAで13巻まで借りて目を痛めつつ一気読み。最終巻は発売日に書店で並んで買いました。 「妖怪がやってくる」(岩波書店 2021年7月 第1刷) 著者 佐々木高弘 「ジュニスタ」の本… ジュニスタとは、岩波ジュニアスタートブックスのこと。中学生が自分の可能性を広げていくためのシリーズ、新しい世界を知り、興味や関心を広げることを応援するシリーズだそうです。中学生ではないけれど、可能性を広げたい。 妖怪とは、なんなのか。 本書は、妖怪がはじめて記録に登場した宝亀8年(777年)の奈良時代から、現在のアニメ「鬼滅の刃」や「妖怪ウォッチ」に至るまで、いつどこでどんな姿で何をしたか妖怪を様々な視点から考察しています。 妖怪はどこからくるの?… 本書によるとどうも「根の国底の国」といわれるところからやってくるようです
今朝も寒い日曜日。急激な気温の変化、衣替えまだなんですが、どうしたらいいものか迷います。 「あたしのまざあ・ぐうす」(冨山房インターナショナル 2011年5月 第1刷) 絵 ふくだじゅんこ 訳 北原白秋 どんな本かな… 「マザー・グース」。 イギリスで古くから口誦によって伝承されてきた童謡や歌謡の総称で通称。 なぞなぞ、しりとり、早口ことば、子守唄や文字あそびなどに風刺やユーモアが盛り込まれたもの。「ロンドン橋おちた」や「きらきら星」「メリーさんのひつじ」は日本でもお馴染みの童謡です。 ご存じの方も多いと思いますし、詳しく知らなくてもマザー・グースという言葉は聞いたことがある方がほとんどでは。ちなみに私は後者です。 本書は、絵本作家のふくだじゅんこが、18編の「マザー・グース」の童謡にインスピレーションを得て制作したイラストレーション集です。 独特の不思議な世界観、マザー・グースの童謡のな
病院を受診。診察開始と同時に入りましたが、すでに10人ほどの患者さん。診察まで1時間半の待ち時間は恰好の読書タイム、ちょうど読み終わったころ名前が呼ばれました。 読んでいたのは、こちら 「 コピッカの王子さま 」 ( KIVA BOOK(株)志茂田景樹事務所 2000年4月 第1刷 ) 作者 志茂田 景樹 絵 柴崎 るり子 どんな物語かな… 小学生のえりちゃんは、とっても優しい女の子。重い病気で入院中のおかあさんをとても心配しています。おとうさんはお仕事で忙しく、ひとりでお留守番をすることが多い日々です。 部屋の中、寂しい気持ちで過ごしていると、そこに「コピッカ王国」の王子さまとお供の5人が現れて… 「コピッカ」とは、人間の指くらいの大きさの、「ちいさなちいさな ひと」。 ほとんどの人間には見えませんが、幸運にも、えりちゃんには見えるのです! この本は、えりちゃんと「コピッカ」の、出
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